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気づいたけどここどこ?
第15話 地雷は楽しむもの??
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ピンク髪の受付嬢は腰をぐねりながら身震いする
「久しぶりに随分と見た目がいい子が来たわねぇ~
あ゙ぁ、ゾクゾクするわねぇ
でも売る前に壊さないってことだけ注意しなきゃね」
ピンク髪の受付嬢は新たな玩具の獲得と臨時収入に胸を弾ませていたのであった
ギルドを出てから3人につけられている
身体強化をしてから五感が鋭くなったと思っていたらどうやら間違いじゃないらしい
さてさて、どう料理しようか?
とりあえず良さげな路地に行くのは確定として……
なんとかなるやろ精神でいくかぁ
そうして路地に入り木の棚に座り男達が曲がってくるのをとびっきりの笑顔で待つ
「お兄さん達、なんの御用ですかー?」
さすがに何か返してくるかと思ったがまさかの即突撃
1番身体の大きい男が殴ってくる手を掴みながら背負い投げの要領で全力で吹っ飛ばす
するとまるで何か軽いものを投げたかのように、フワっと大男は宙に浮き、そのまま地面に衝突する
僕は大怪我をすることを見越してちゃんと手を離してあげたよ!
おかげで大男はものすごい大きな音をたてて地面に突っ伏したままだ
「君たち馬鹿なの?
なんで1人とりおさえるのに3人で一気にかかろうとしないのさ」
煽るように言うと残りの2人も向かってきたので今度は単純に殴るだけにしておく
あ、ちゃんと手加減したからね
「うん、ちゃんと息はあるから大丈夫」
そして突っ伏している男の元に向かい、息があることを確認するとうつ伏せにさせて両肩の関節を外した
関節技は見よう見まねだし、すごい音がしたけど折れてたらごめん
そうして両肩があらぬ方向に曲がった大男を担ぎ再びギルドに入り
「すいません!なんかこの人路地裏に倒れていたので心配で持ってきたんですけど、どうすればいいですか?」
先程のピンク髪の受付嬢に向かってまたとびっきりの笑顔をで尋ねる
ものすごい怯えた表情なのは誰が見てもあからさまであり、言葉が出てこないようだ
そしてギルド内が完全に静かになったことにようやく気付く
それもそのはず、シズキが半殺しにしたこの男はこの街で有名な追い剥ぎの主犯なのだ
街ぐるみの追い剥ぎはギルドの内部にも協力者がいる状態だ
この大男がこの街の表では1番の実力者であり、他の街からきた冒険者や初心者などを襲い、奴隷に堕として大金を得ていた
この街の冒険者はこの大男の後ろに盗賊ギルドがいることも分かっていたため反抗するなんて出来なかったのである
それを小さな少年が片手で担いで持ってきたのだ
驚くななんて言う方が無理がある
十中八九この少年は襲ってきた男たちを返り討ちにしたのだ
それも完膚なきまでに無傷でやり遂げた
シズキは大男を放り投げると何事も無かったかのような足取り歩き出しカウンターで受付嬢に向かって
「その、なんでしたっけ、戦闘訓練?
今受けられます?」
「あ、あの、だ、大丈夫です
この用紙に、名前や戦い方などを記入して、銀貨1枚で、Fランクからの登録になります」
意外と肝が据わってるらしく途中から震えを抑えたようだ
「うん!
それじゃあよろしくお願いします!」
必要事項を記入すると受付嬢は鉄の板をのようなものを持ってきて何やら魔道具に挿入した
そうして僕の血を垂らすと登録が完了するようだ
討伐ギルド Fランク シズキ
これが僕の身分証になるらしい
簡素なものだが不正すると再登録も出来なくなるらしい
「あ、そうだ!
討伐ギルドって指名手配とか賞金首の手配書とかあるんですか?」
「!?
あ、ありますけど…」
「見せてもらうことって出来ますか?」
「重要書類の閲覧はDランクからになっておりますのでシズキさまが閲覧することはできません」
「ふーん、ありがとねお姉さん
短い間だけどよろしくね」
最初の人を舐め回すような視線は既に無く、目の前の天災が去っていくのを静かに希う怯えた眼になっていた
そういえばあの青年の言った君なら大丈夫だよってどういうことだったんだろう
僕が見た目通りの子供だったらワンチャン死んでるぞ?
正直負けない自身はあったが悪態をつくシズキであった
「久しぶりに随分と見た目がいい子が来たわねぇ~
あ゙ぁ、ゾクゾクするわねぇ
でも売る前に壊さないってことだけ注意しなきゃね」
ピンク髪の受付嬢は新たな玩具の獲得と臨時収入に胸を弾ませていたのであった
ギルドを出てから3人につけられている
身体強化をしてから五感が鋭くなったと思っていたらどうやら間違いじゃないらしい
さてさて、どう料理しようか?
とりあえず良さげな路地に行くのは確定として……
なんとかなるやろ精神でいくかぁ
そうして路地に入り木の棚に座り男達が曲がってくるのをとびっきりの笑顔で待つ
「お兄さん達、なんの御用ですかー?」
さすがに何か返してくるかと思ったがまさかの即突撃
1番身体の大きい男が殴ってくる手を掴みながら背負い投げの要領で全力で吹っ飛ばす
するとまるで何か軽いものを投げたかのように、フワっと大男は宙に浮き、そのまま地面に衝突する
僕は大怪我をすることを見越してちゃんと手を離してあげたよ!
おかげで大男はものすごい大きな音をたてて地面に突っ伏したままだ
「君たち馬鹿なの?
なんで1人とりおさえるのに3人で一気にかかろうとしないのさ」
煽るように言うと残りの2人も向かってきたので今度は単純に殴るだけにしておく
あ、ちゃんと手加減したからね
「うん、ちゃんと息はあるから大丈夫」
そして突っ伏している男の元に向かい、息があることを確認するとうつ伏せにさせて両肩の関節を外した
関節技は見よう見まねだし、すごい音がしたけど折れてたらごめん
そうして両肩があらぬ方向に曲がった大男を担ぎ再びギルドに入り
「すいません!なんかこの人路地裏に倒れていたので心配で持ってきたんですけど、どうすればいいですか?」
先程のピンク髪の受付嬢に向かってまたとびっきりの笑顔をで尋ねる
ものすごい怯えた表情なのは誰が見てもあからさまであり、言葉が出てこないようだ
そしてギルド内が完全に静かになったことにようやく気付く
それもそのはず、シズキが半殺しにしたこの男はこの街で有名な追い剥ぎの主犯なのだ
街ぐるみの追い剥ぎはギルドの内部にも協力者がいる状態だ
この大男がこの街の表では1番の実力者であり、他の街からきた冒険者や初心者などを襲い、奴隷に堕として大金を得ていた
この街の冒険者はこの大男の後ろに盗賊ギルドがいることも分かっていたため反抗するなんて出来なかったのである
それを小さな少年が片手で担いで持ってきたのだ
驚くななんて言う方が無理がある
十中八九この少年は襲ってきた男たちを返り討ちにしたのだ
それも完膚なきまでに無傷でやり遂げた
シズキは大男を放り投げると何事も無かったかのような足取り歩き出しカウンターで受付嬢に向かって
「その、なんでしたっけ、戦闘訓練?
今受けられます?」
「あ、あの、だ、大丈夫です
この用紙に、名前や戦い方などを記入して、銀貨1枚で、Fランクからの登録になります」
意外と肝が据わってるらしく途中から震えを抑えたようだ
「うん!
それじゃあよろしくお願いします!」
必要事項を記入すると受付嬢は鉄の板をのようなものを持ってきて何やら魔道具に挿入した
そうして僕の血を垂らすと登録が完了するようだ
討伐ギルド Fランク シズキ
これが僕の身分証になるらしい
簡素なものだが不正すると再登録も出来なくなるらしい
「あ、そうだ!
討伐ギルドって指名手配とか賞金首の手配書とかあるんですか?」
「!?
あ、ありますけど…」
「見せてもらうことって出来ますか?」
「重要書類の閲覧はDランクからになっておりますのでシズキさまが閲覧することはできません」
「ふーん、ありがとねお姉さん
短い間だけどよろしくね」
最初の人を舐め回すような視線は既に無く、目の前の天災が去っていくのを静かに希う怯えた眼になっていた
そういえばあの青年の言った君なら大丈夫だよってどういうことだったんだろう
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