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気づいたけどここどこ?

第4話 街へ入るのも一苦労?

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サファイアさんの衝撃暴露に頭が追いつかず、ガロからは
「どうした?」
みたいな表情で見られたりしながら馬車に揺られること1時間(体感)
神の左に坐す者って精霊ってこと?
なぜにキリスト教なのだ

「着いたぞシズキ、あの門をくぐればタリスの街だ
言っても審査があるからこの列に並ぶんだがな」

そう言うガロが指さした先にはかなりの列
ただ見るだけで明らかに人間ではないものと混ざっている

「ねーガロ、これ日暮れちゃわない?」

「んだなー、日が落ちる前に入れたらいい方だわな」

「てか僕、身分証もお金も無いけど大丈夫なの?」

「よくんなこと知ってんなぁ
ま、この街じゃ俺は顔が利く、だからガキ1人拾ってきたって大丈夫だろ」

そういうもんなのか?
てかこの人ほんとに凄い人なのかも?
さっきの言葉から僕が落ちたシャバルの森?はなんか危険みたいだけど、ガロは1人で馬車を引いてた

「やっぱガロって凄い人なの?」

「お、やっと俺に興味を持ったな!
あれだ、言った通り昔ほどは動けねぇがこれでも討伐ギルドのSランクで、お貴族様の直属護衛までしてたんだぜ?」

「ならさ!タリスの街にもそのお貴族様ってのはいるの?」

「そうだな、この一帯、シャバルの森も含め、タリスを中心としたローゼンタール辺境伯領だ
今俺たちのいるアジュースト王国は中央大陸の南端にあってな、今俺たちが通ったシャバルの森のさらに南には王国最南端ガーランがあるんだ
そこは冒険者の街とも言われてるな
なにせガーランの砦の南側には未開の森林が広がってやがる
そこの魔物は他より段違いに強くてな、その分魔物の内蔵や皮なんかはものすげぇ値がつくんだ
その分人も死にやすいがな
討伐ギルドはBランク以上を推奨してるが守らねぇヒヨっ子が多いんだ」

「ほー、なんか僕なんか一口で食べられちゃいそう」

「そうだぜ、人の味を覚えたやつは人しか食わねぇからな
ものすごい剣幕で襲ってくるぜ」

想像しただけで死ぬなそれ

「なんだ、まだ待ち時間は長ぇんだ
眠かったら寝ててもいいぞ
あとそこの水筒飲んでもいいが飲みすぎるなよ」

「ふぇい」

「なんだその返事は」

気のない返事をしたところでお言葉に甘えて水筒の中の水をいただく

うーん、あれだな
それに微かに苦い気もするけど異世界なんてそんなもんか

「ちょっと寝るから起こしてねガロ」

「おう、衝撃で舌噛んでも知らねーかんな」

ちょっと爆弾発言されたがまぁいいか

寝るふりをしてサファイアさんを呼ぶ

『はい!呼ばれました!サファイアです!』

『あのサファイアさん、とりあえず僕のスキル?の使い方とかって教えてもらえたりします?』

『もちろんです!そのための私なのですから!
まずシズキ様のスキル“夢想力”は強く願ったことを具現化する能力です
代償となるのは貴方様の魔力
自分自身を変化は用意ですが他人への作用は多少難易度が上がります
あくまで自分とその周囲が効果範囲です
ですが可能性は無限大!
消費魔力によっては世の理をも変えることのできる能力です!』

『世の理って?』

『私は1から10までお世話するわけじゃないんですよ?
それはシズキ様が考えて為すことです!
ちなみにシズキ様の保有魔力量は常人を遥かに超えてらっしゃいますので大抵のことはできますよ
先程マッピングで倒れたのは急に多量の魔力を消費したからですね!
まだ魔力が身体になれてないんですよ!
シズキ様が願えば全属性の魔法を使用することも可能ですし、じゃんじゃんやっちゃってください!』

サファイアさんの超マシンガントークに辟易しながら何とか理解することが………

できたのかな??
んー、大体は分かった
もう難しく考えるのはよそう

そうしてるうちに僕たちの審査の順番がやってきた
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