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第4章 王都 学園高等部生活編
第72話 これからのこと
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ちょっと文章短めです。
────────────────────────────────────────
転移でリーナと一緒に屋敷の中に帰ってきた。どうやらリーナの執務室みたい。
「とりあえずお風呂に入りましょうか。土埃とか凄いし」
「うん」
執務室を出て、お風呂に向かう。お湯は何時でも張っているそうな。お金はかからないのかな?まぁ多分、有り余るお金があるからなんだろうけどね…
「で、一緒に入るの?」
「当たり前じゃない。ほら、脱いで」
女性同士なので、なにも問題はないのだけれど…どうせなら一人で入りたかった。
そんな私の気持ちなんて露知らず、リーナは私の手を引いてお風呂場へと足を踏み入れた。
「さぁ、洗ってあげるからいらっしゃい」
「一人でできるよ?」
「だーめ。こういうのは洗ってあげるものでしょ?」
そのリーナの考えはどこからくるのやら…
「ほら、こっち」
渋々リーナの前に座る。この世界にはシャンプーとリンス、石鹸は存在する。でも、高価なものなので、平民は使わないらしい。石鹸は比較的安いそうだけどね。
リーナに頭を洗ってもらう。おぉ…気持ちいい…やばい。癖になりそう。
「どう?気持ちいい?」
「うん」
もうこのまま寝ちゃいそう。だけど、上からザバーってお湯をかけられたせいで目が覚めた。
「眠いのは分かるけど、まだ寝ちゃだめよ?」
「ふわぁい…」
欠伸をしながら間の抜けた返事をした。シャンプーを洗い流して、次はリンスで髪を洗う。というかリンスって洗うっていう表現するのかな?
そんなどうでもいいことを考えていたら、いつの間にやら体まで洗われていた。
「よし」
「できた?」
「ええ。それにしても綺麗な白い肌よね…羨ましいわ」
リーナも十分綺麗だと思うけどね。だけど、私の肌は病的なまでに白い。アルビノみたいな感じ。今更ながら白すぎるよねぇ…っと、そんなことは置いといて、体の泡を洗い流して湯船に浸かる。うん。いつもいい湯加減。
「今日の学園は行かなくていいから、この後ゆっくり休めばいいわ」
およ?てっきり夜通しオ・ハ・ナ・シするのかと思ってたよ。まぁさすがにそれはないか…
「ねぇ?フィリアちゃんはこれからどうしたいの?」
唐突に、リーナが湯船に浸かりながらそんな話を振ってきた。
「どうしたいって?」
「そのままの意味よ。学園を卒業した後ね」
卒業した後かぁ…
「とりあえず、世界を回ってみたいな」
私が行ったことある国はほんのわずか。もっと沢山の国に行ってみたい。
「そう…」
「あ、でもそれより先にアッシュの誤解を解いておきたい」
誤解を解くというより、仲直りかな?中々大変だろうけど…このままギクシャクした関係なんて嫌だしね。
「確かにそれも問題ね…はぁ。やっぱり死んだことにしないほうがよかったんじゃあ…」
死んだことにしなかったら、少なくともアッシュとの関係が拗れることは無かっただろう。だけど…私は重圧に押しつぶされていたかもしれない。私はそんなに強い人じゃない。前世でも期待されることが苦手だった。
…でも、いつまでも逃げてはいられない。アッシュ一人に全て押し付けてしまっているのだから。
「確かにそうかもしれない…でも、いつか真実を公表することになったとしたら、私は覚悟を決めるつもりだよ」
これは私のケジメだ。今まで逃げてきたことへの。
「そう…フィリアちゃんがそう言うのなら、ロビン達とも話してみようかしらね」
「あ、でも…公表するなら学園を卒業してからのほうがいい」
「どうして?」
「ちょっとね…」
だってキャサリンの反応が怖いんだもの。
「ふーん…まぁいいわ。そろそろ上がりましょうか」
「うん」
随分長いこと浸かってたせいで、ちょっとのぼせた。風魔法で体を冷やしつつ、手早く水気を拭き取り、着替える。
「じゃあおやすみ」
「うん。おやすみなさい」
2階に物音を立てないようにゆっくりと上がって、自分の部屋に入る。
「はぁ…寝たいけど、起きたくない…」
説教ならまだいい。右から左へ受け流すから。まぁそのせいで説教が長いんだけど…それはいい。だけど、質問攻めというのは…正直しんどい。どうしようか…
「…もう、なにも考えないでおこう」
私は考えるのをやめた。今から悩んだって仕方ない。その時はその時だ。そう気持ちを切り替え、パッとベットに潜り込む。疲れていた影響か、私は直ぐに意識を手放した。
───────────────────────────────────────
オ・ハ・ナ・シは次回にて…
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転移でリーナと一緒に屋敷の中に帰ってきた。どうやらリーナの執務室みたい。
「とりあえずお風呂に入りましょうか。土埃とか凄いし」
「うん」
執務室を出て、お風呂に向かう。お湯は何時でも張っているそうな。お金はかからないのかな?まぁ多分、有り余るお金があるからなんだろうけどね…
「で、一緒に入るの?」
「当たり前じゃない。ほら、脱いで」
女性同士なので、なにも問題はないのだけれど…どうせなら一人で入りたかった。
そんな私の気持ちなんて露知らず、リーナは私の手を引いてお風呂場へと足を踏み入れた。
「さぁ、洗ってあげるからいらっしゃい」
「一人でできるよ?」
「だーめ。こういうのは洗ってあげるものでしょ?」
そのリーナの考えはどこからくるのやら…
「ほら、こっち」
渋々リーナの前に座る。この世界にはシャンプーとリンス、石鹸は存在する。でも、高価なものなので、平民は使わないらしい。石鹸は比較的安いそうだけどね。
リーナに頭を洗ってもらう。おぉ…気持ちいい…やばい。癖になりそう。
「どう?気持ちいい?」
「うん」
もうこのまま寝ちゃいそう。だけど、上からザバーってお湯をかけられたせいで目が覚めた。
「眠いのは分かるけど、まだ寝ちゃだめよ?」
「ふわぁい…」
欠伸をしながら間の抜けた返事をした。シャンプーを洗い流して、次はリンスで髪を洗う。というかリンスって洗うっていう表現するのかな?
そんなどうでもいいことを考えていたら、いつの間にやら体まで洗われていた。
「よし」
「できた?」
「ええ。それにしても綺麗な白い肌よね…羨ましいわ」
リーナも十分綺麗だと思うけどね。だけど、私の肌は病的なまでに白い。アルビノみたいな感じ。今更ながら白すぎるよねぇ…っと、そんなことは置いといて、体の泡を洗い流して湯船に浸かる。うん。いつもいい湯加減。
「今日の学園は行かなくていいから、この後ゆっくり休めばいいわ」
およ?てっきり夜通しオ・ハ・ナ・シするのかと思ってたよ。まぁさすがにそれはないか…
「ねぇ?フィリアちゃんはこれからどうしたいの?」
唐突に、リーナが湯船に浸かりながらそんな話を振ってきた。
「どうしたいって?」
「そのままの意味よ。学園を卒業した後ね」
卒業した後かぁ…
「とりあえず、世界を回ってみたいな」
私が行ったことある国はほんのわずか。もっと沢山の国に行ってみたい。
「そう…」
「あ、でもそれより先にアッシュの誤解を解いておきたい」
誤解を解くというより、仲直りかな?中々大変だろうけど…このままギクシャクした関係なんて嫌だしね。
「確かにそれも問題ね…はぁ。やっぱり死んだことにしないほうがよかったんじゃあ…」
死んだことにしなかったら、少なくともアッシュとの関係が拗れることは無かっただろう。だけど…私は重圧に押しつぶされていたかもしれない。私はそんなに強い人じゃない。前世でも期待されることが苦手だった。
…でも、いつまでも逃げてはいられない。アッシュ一人に全て押し付けてしまっているのだから。
「確かにそうかもしれない…でも、いつか真実を公表することになったとしたら、私は覚悟を決めるつもりだよ」
これは私のケジメだ。今まで逃げてきたことへの。
「そう…フィリアちゃんがそう言うのなら、ロビン達とも話してみようかしらね」
「あ、でも…公表するなら学園を卒業してからのほうがいい」
「どうして?」
「ちょっとね…」
だってキャサリンの反応が怖いんだもの。
「ふーん…まぁいいわ。そろそろ上がりましょうか」
「うん」
随分長いこと浸かってたせいで、ちょっとのぼせた。風魔法で体を冷やしつつ、手早く水気を拭き取り、着替える。
「じゃあおやすみ」
「うん。おやすみなさい」
2階に物音を立てないようにゆっくりと上がって、自分の部屋に入る。
「はぁ…寝たいけど、起きたくない…」
説教ならまだいい。右から左へ受け流すから。まぁそのせいで説教が長いんだけど…それはいい。だけど、質問攻めというのは…正直しんどい。どうしようか…
「…もう、なにも考えないでおこう」
私は考えるのをやめた。今から悩んだって仕方ない。その時はその時だ。そう気持ちを切り替え、パッとベットに潜り込む。疲れていた影響か、私は直ぐに意識を手放した。
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オ・ハ・ナ・シは次回にて…
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