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第2章 王都 学園初等部生活編
第26話 "あいつ"の正体
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私たちは冒険者ギルドを後にして、屋敷に帰ってきた。
「おかえりなさいませ」
屋敷に帰ってきてそうそう執事らしきおじさんにそう言われた。
「ええ、ただいま。夕食の用意をしてくれる?」
「かしこまりました」
その後私たちは昼食を食べた部屋に向かった。
着いてすぐにご飯がでてきた。
メニューはサラダに変わらずステーキだった。これ以外メニューがないのだろうか?まぁ美味しいからいいんだけど。
「うーん!これも美味しい!」
ベルがとても美味しそうに食べている。これもって言ってるけど肉の種類とかは変わってないんだよ?味付けは多少変わってるけどね。
「そう、良かったわ。まだ"あいつ"は帰ってきてないのね?」
「はい。本日は仕事が溜まっているようでして」
執事の人とリーナがそんな話をしてる。前から思ってたけど"あいつ"って?
「"あいつ"って誰なの?」
「あら?ロビン達から聞いてない?」
「うん」
「そう...まぁ明日には会えるから本人から言ってもらった方が驚くと思うから、楽しみにしてなさい」
驚くって?なんだろ?明日には会えるっていってるからその時になったらわかるよね。
私はご飯を食べ終わるとお風呂に案内された。さすがというか、大浴場だった。大きい浴槽があるのはとても嬉しかった。私はお風呂を十分満喫すると、お風呂から上がり、自分の部屋に案内された。
案内された部屋にはクローゼットとベット、勉強机みたいなのに椅子があった。広さ的には10畳くらい?
私は椅子に座り、剣の手入れをする。
「剣の手入れなんてしたことないのにね...」
自分でも驚くほど手際よく手入れしていると、ドアがノックされた。
コンコン
「今いい?」
この声はリーナ?
「うん」
私の部屋に入ってきたリーナはもうお風呂に入ったらしく、いい匂いがした。
「あら?剣の手入れをしてたの?偉いわね」
「それほどでもない」
だって体が勝手に動くんだもん。
「ふふふっ。そんな謙遜しなくても...ねぇ、フィリアちゃん?」
笑っていたと思ったらいきなり真剣な顔になった。
「うん?」
思わず緊張する。
「...あなたはマリア達の実の子どもなの?」
「へ?」
いきなりなにを聞くの?知り合いなんだから知ってるもんじゃないの?
「手紙であなたのことを養子と言っていたんだけど、本当か気になってね」
あーなるほど。この世界では通信技術はあまり発達してなくて、手紙とかは人に頼んで届けて貰うから、見られる可能性があるんだよね。多分そのことを考えて本当のことを書かなかったんだと思う。これは別に言ってもいいよね?とりあえず聞かれないよう防音の結界をこっそり張っておこう。ちなみに結界は風属性。
「うん、私はあの2人の子どもだよ。私のその後のことを考えて、私を死んだことにしたの」
「やっぱりそうだったのね。まったく、ちゃんと話してくれたらいいのに...」
多分ちゃんと会って話がしたかったんじゃないかな?
「...あなたもしっかり理解してるのね」
「もちろん。なんでそうしないといけなかったのかもね」
「本当、7歳とは思えないわ...」
まぁ精神年齢は高いからね。
「はぁ...とりあえず今日は寝なさい」
「はーい」
リーナが部屋から出たのを確認し、結界を解除。剣の手入れを終えてアイテムボックスにしまい、私はベットに入り意識を手放した。
◇◆◇◆◇◆◇◆
次の日、私は目を覚ますと昨日の食事をした部屋に行った。そこには昨日いなかった男の人がいた。
「あら、おはよう」
「おはよう...誰?」
思わず単刀直入に聞いてしまった。
「ハハハッ!ハッキリ聞くな!」
いきなり笑いだした。
「ああ、すまんすまん。とりあえず座ってくれ」
そう言われて私は席に着く。
「まず自己紹介だな。俺は"レビン"だ。お前の父親、ロビンは俺の兄貴だ」
「へ?!」
まじ?!てか兄弟いたの?
「その顔だときいてなかったっぽいな。まったく兄貴のやつ...」
ロビンってそんな評価なの?でも、それより...
「どうして知ってるんですか?」
この人はロビンのことを、私の父親と言った。つまり、私が実の子供だと知っているということだ。
「ああ、この前いきなり来た時に聞いたんだよ」
この前って言うと...私のために剣を買ってきたときかな?
「その時にお前たちのことも頼まれてな。ただ俺が学園長だからって入学試験を免除することはできないんだよ」
入学試験については問題ないんだけど...学園長?
「レビンさんは学園長なの?」
「兄貴それも言ってなかったのか?!」
「うん」
「はぁ...てことはお前たちが入学する予定の学園の名前もしらないのか?」
「うん」
そういえばすっかり聞くの忘れてたよ。まぁ名前なんて正直どうでもいいけどね。
「はぁーー...」
何回目のため息だろうね。
「...まぁ兄貴らしいがな。とりあえずお前たちが行く学園は"アルバート学園"だ。入学試験は3日後だな」
「アルバート?」
何故にその名前?
「初代学園長の名前だよ」
あー納得。さて、3日か...なにしよ?
「とりあえずギルドでなにか依頼受けてきたら?」
お、確かに受けておきたい。
「依頼を受けるのはいいが、入学試験までに怪我するなよ?」
「うん、大丈夫」
怪我するとしたらベルのほうだからね。ちゃんと守らないとね。
話している間にベルが起きたみたい。
「おはよーございますー」
だいぶ眠そう。さて、ベルに依頼を受けるのかの話をして、行くようなら街で買い物をして準備をしないとね。
...行かなくても買い物するけどね。
「おかえりなさいませ」
屋敷に帰ってきてそうそう執事らしきおじさんにそう言われた。
「ええ、ただいま。夕食の用意をしてくれる?」
「かしこまりました」
その後私たちは昼食を食べた部屋に向かった。
着いてすぐにご飯がでてきた。
メニューはサラダに変わらずステーキだった。これ以外メニューがないのだろうか?まぁ美味しいからいいんだけど。
「うーん!これも美味しい!」
ベルがとても美味しそうに食べている。これもって言ってるけど肉の種類とかは変わってないんだよ?味付けは多少変わってるけどね。
「そう、良かったわ。まだ"あいつ"は帰ってきてないのね?」
「はい。本日は仕事が溜まっているようでして」
執事の人とリーナがそんな話をしてる。前から思ってたけど"あいつ"って?
「"あいつ"って誰なの?」
「あら?ロビン達から聞いてない?」
「うん」
「そう...まぁ明日には会えるから本人から言ってもらった方が驚くと思うから、楽しみにしてなさい」
驚くって?なんだろ?明日には会えるっていってるからその時になったらわかるよね。
私はご飯を食べ終わるとお風呂に案内された。さすがというか、大浴場だった。大きい浴槽があるのはとても嬉しかった。私はお風呂を十分満喫すると、お風呂から上がり、自分の部屋に案内された。
案内された部屋にはクローゼットとベット、勉強机みたいなのに椅子があった。広さ的には10畳くらい?
私は椅子に座り、剣の手入れをする。
「剣の手入れなんてしたことないのにね...」
自分でも驚くほど手際よく手入れしていると、ドアがノックされた。
コンコン
「今いい?」
この声はリーナ?
「うん」
私の部屋に入ってきたリーナはもうお風呂に入ったらしく、いい匂いがした。
「あら?剣の手入れをしてたの?偉いわね」
「それほどでもない」
だって体が勝手に動くんだもん。
「ふふふっ。そんな謙遜しなくても...ねぇ、フィリアちゃん?」
笑っていたと思ったらいきなり真剣な顔になった。
「うん?」
思わず緊張する。
「...あなたはマリア達の実の子どもなの?」
「へ?」
いきなりなにを聞くの?知り合いなんだから知ってるもんじゃないの?
「手紙であなたのことを養子と言っていたんだけど、本当か気になってね」
あーなるほど。この世界では通信技術はあまり発達してなくて、手紙とかは人に頼んで届けて貰うから、見られる可能性があるんだよね。多分そのことを考えて本当のことを書かなかったんだと思う。これは別に言ってもいいよね?とりあえず聞かれないよう防音の結界をこっそり張っておこう。ちなみに結界は風属性。
「うん、私はあの2人の子どもだよ。私のその後のことを考えて、私を死んだことにしたの」
「やっぱりそうだったのね。まったく、ちゃんと話してくれたらいいのに...」
多分ちゃんと会って話がしたかったんじゃないかな?
「...あなたもしっかり理解してるのね」
「もちろん。なんでそうしないといけなかったのかもね」
「本当、7歳とは思えないわ...」
まぁ精神年齢は高いからね。
「はぁ...とりあえず今日は寝なさい」
「はーい」
リーナが部屋から出たのを確認し、結界を解除。剣の手入れを終えてアイテムボックスにしまい、私はベットに入り意識を手放した。
◇◆◇◆◇◆◇◆
次の日、私は目を覚ますと昨日の食事をした部屋に行った。そこには昨日いなかった男の人がいた。
「あら、おはよう」
「おはよう...誰?」
思わず単刀直入に聞いてしまった。
「ハハハッ!ハッキリ聞くな!」
いきなり笑いだした。
「ああ、すまんすまん。とりあえず座ってくれ」
そう言われて私は席に着く。
「まず自己紹介だな。俺は"レビン"だ。お前の父親、ロビンは俺の兄貴だ」
「へ?!」
まじ?!てか兄弟いたの?
「その顔だときいてなかったっぽいな。まったく兄貴のやつ...」
ロビンってそんな評価なの?でも、それより...
「どうして知ってるんですか?」
この人はロビンのことを、私の父親と言った。つまり、私が実の子供だと知っているということだ。
「ああ、この前いきなり来た時に聞いたんだよ」
この前って言うと...私のために剣を買ってきたときかな?
「その時にお前たちのことも頼まれてな。ただ俺が学園長だからって入学試験を免除することはできないんだよ」
入学試験については問題ないんだけど...学園長?
「レビンさんは学園長なの?」
「兄貴それも言ってなかったのか?!」
「うん」
「はぁ...てことはお前たちが入学する予定の学園の名前もしらないのか?」
「うん」
そういえばすっかり聞くの忘れてたよ。まぁ名前なんて正直どうでもいいけどね。
「はぁーー...」
何回目のため息だろうね。
「...まぁ兄貴らしいがな。とりあえずお前たちが行く学園は"アルバート学園"だ。入学試験は3日後だな」
「アルバート?」
何故にその名前?
「初代学園長の名前だよ」
あー納得。さて、3日か...なにしよ?
「とりあえずギルドでなにか依頼受けてきたら?」
お、確かに受けておきたい。
「依頼を受けるのはいいが、入学試験までに怪我するなよ?」
「うん、大丈夫」
怪我するとしたらベルのほうだからね。ちゃんと守らないとね。
話している間にベルが起きたみたい。
「おはよーございますー」
だいぶ眠そう。さて、ベルに依頼を受けるのかの話をして、行くようなら街で買い物をして準備をしないとね。
...行かなくても買い物するけどね。
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