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第十三章 恐怖の森
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シャノンとマティアスが熾烈な戦いを繰り広げている一方、竜騎士たちはローブの魔女を攻めあぐねていた。
即死魔法の他、いったいどんな魔法を使うのか?
得体の知れない魔女を前にして、積極的に攻めることに二の足を踏んでしまっている。
元より竜騎士たちはアリスのためなら死をも厭わない戦闘集団だ。
魔女と戦うことを恐れているというわけではないだろう。
だが、闇雲に突撃していたずらに犠牲者だけが増えれば、アリスを守りデュロワ城に逃がすという本来の目的が果たせなくなる。
そのリスクを考えているのだ。
――やっぱりここは僕が魔法でローブの魔女を封じるしかない。
いくら魔力がハイレベルでも、魔女が「魔法使い」というクラスに分類される以上、どうせ実際の戦闘力は低いに決まっている。
つまりこれは、セフィーゼと戦った時と似た状況ではないだろうか?
けれど今回は小細工しない。
最初の一撃で『シール』を決めてやる。
ただ一つ問題なのは……。
闇魔法はたとえ僕でも確実に防御する手段がないという点だ。
『シール』を唱えるためローブの魔女に近づいた際、逆に『ソウルスティール』を食らって即死、ということもありうる。
――などと長々考えていたのがいけなかった。
「そちらが来ないのなら、こちらから行くぞ!」
ローブの魔女がいきなり叫び、杖を振りかざして次なる呪文を唱えたのだ。
『ストーン!』
杖の先から今度は灰色の光弾が発射され、竜騎士の一人に向かって飛んでいった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
『ストーン』
その名の通り人体を石化させる闇魔法。
ただ即死魔法と違い、石化した人を助ける白魔法はある。
即死魔法の他、いったいどんな魔法を使うのか?
得体の知れない魔女を前にして、積極的に攻めることに二の足を踏んでしまっている。
元より竜騎士たちはアリスのためなら死をも厭わない戦闘集団だ。
魔女と戦うことを恐れているというわけではないだろう。
だが、闇雲に突撃していたずらに犠牲者だけが増えれば、アリスを守りデュロワ城に逃がすという本来の目的が果たせなくなる。
そのリスクを考えているのだ。
――やっぱりここは僕が魔法でローブの魔女を封じるしかない。
いくら魔力がハイレベルでも、魔女が「魔法使い」というクラスに分類される以上、どうせ実際の戦闘力は低いに決まっている。
つまりこれは、セフィーゼと戦った時と似た状況ではないだろうか?
けれど今回は小細工しない。
最初の一撃で『シール』を決めてやる。
ただ一つ問題なのは……。
闇魔法はたとえ僕でも確実に防御する手段がないという点だ。
『シール』を唱えるためローブの魔女に近づいた際、逆に『ソウルスティール』を食らって即死、ということもありうる。
――などと長々考えていたのがいけなかった。
「そちらが来ないのなら、こちらから行くぞ!」
ローブの魔女がいきなり叫び、杖を振りかざして次なる呪文を唱えたのだ。
『ストーン!』
杖の先から今度は灰色の光弾が発射され、竜騎士の一人に向かって飛んでいった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
『ストーン』
その名の通り人体を石化させる闇魔法。
ただ即死魔法と違い、石化した人を助ける白魔法はある。
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