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領地のお屋敷でお父様、お母様がこれまで留守だった期間の詳しい報告を聞いています。
今まではお城でお仕事をしていましたが、これからはお屋敷でお仕事をするそうです。
いつでもお父様とお母様に会えると女の子は大喜びです。

お屋敷へ着いてから数日はゆったりしていました。

その間、どんどんどんどんとお屋敷を中心に妖精たちが集まっていました。
元気がなかった領地の植物たちはたちまち元気になっていきました。

住んでいる人たちが見ても一目でわかるくらいの変化です。
領主の久々の帰還に近くの領主たちが挨拶に来ます。
すると領地の違いに驚き、帰った後に周りに話しました。そのようなことを繰り返して気づくと噂になっていました。

「かの地は妖精たちに祝福されている」
「ご令嬢たちは妖精たちが見えるらしい」
「あの愛らしさを妖精たちはいつくしんでいる」

いろいろな噂が流れました。それと同時に聞こえてくる噂もあります。

「王都は酷いらしい」
「草木は腐りあちこち異臭がするそうだ」
「幼い子は病気にかかって苦しむらしい」

お姉様は心を痛めています。そんな時はそっと男の人が寄り添っていました。


『おいでおいで』
『ここはすてきよ』
『おなかいっぱいになれるよ』
『『『みちしるべがあるよ』』』


妖精たちもたくさんの噂を流していました。



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