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今日も女の子はお庭で遊んでいると、遠目にお姉様が見えました。

最近お姉様は食事もお部屋でとる様で女の子は久しぶりに見かけた気がしました。

女の子はお屋敷へ入りお姉様に遊んで貰おうと後を追います。
お姉様は手に何かを持ってお母様のお部屋へ入っていきました。

女の子もお母様のお部屋へそっとおじゃまします。

「あら、お庭で遊んでいるように言ったのに、どうして母様のお部屋にいるのかしら?」

すぐにお母様に見つかってしまいました。

忙しいお母様にお部屋を追い出されそうになりましたが、女の子はお姉様のドレスをしっかりと握りお姉様の後ろに隠れてしまいました。

「お姉様と遊ぼうと思ったの」

小さな声で言う女の子にお母様とお姉様は「しかたがないわね」と微笑んでくれます。

お母様の休憩もかねて三人で小さなお茶会をする事になりました。


女の子がお母様のお部屋を見渡せば、あちらこちらで妖精たちを見つける事ができました。

中身が空っぽになっているクローゼットには洋服の代わりに妖精たちが詰まっています。


『あんしんだよね』
『ほわほわだよね』
『いごこちがいいよね』
『『『すてきな味がするよね』』』


いろいろな家具の引き出しの中にも妖精たちが隠れていました。






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