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いつもより早く起こされた女の子は眠い目をこすりながらおめかしです。
お城にはお姉様と選んだかわいいドレスを着ていきます。

「お姉様、お城のお茶会は何をするの?」
「王様と王妃様と王子様が妖精が見える女の子を見てみたいんですって。退屈だったらお城のステキなお庭を見てまわりましょうね」

お城には大きなお庭がいくつもあるそうです。
ステキなお庭にはどれほどのステキな妖精たちがいることでしょう。
どんな遊びをしようかと女の子の期待は増していきます。

女の子がお屋敷の玄関に立つとたくさんの妖精たちが寄ってきました。
もこもこと押しあいながら、かわりばんこに女の子に触れていきます。


『わくわくだね』
『おいしいね』
『楽しいね』
『『『元気な味だね』』』


女の子は妖精たちも一緒にお城へ行きたいのかと思いました。

「ねぇ、一緒にお城にいこう」

女の子が妖精たちに呼びかけるとふっと風を感じました。
周りを見まわすと妖精たちは遠くに行っていました。

女の子は不思議に思いましたがお姉様が「妖精はこのお屋敷が大好きなのよ」と教えてくれましたので、そういうものかと思いました。


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