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とある国の都の大きなお屋敷に妖精が見える小さな女の子がいました。

お屋敷にはお父様とお母様、お姉様と一緒に住んでいましたが、お昼間はみんなお出かけしてしまいます。

でも、女の子はさみしくありません。妖精たちが遊んでくれるからです。

もこもこの小さな丸い妖精たちはたくさんいて屋敷中を自由にただよっています。お屋敷のどこにいても見ることができました。

お部屋で遊んでいるとふわふわと女の子をかまってくれます。お庭に行くとぷわぷわとお花と女の子の周りを行ったり来たりして追いかけっこに付き合ってくれます。

お父様とお母様がお屋敷に帰って来るとたくさんの妖精たちが周りに集まってきます。お父様とお母様はとっても仲良しだからです。

お父様とお母様が仲良く微笑んでいるとふわふわと寄ってきた妖精が少し大きくなってつぶやきます。

『おいしいね』
『やさしい味だね』
『ふんわりだね』
『『『きもちいいね』』』

妖精たちはつぶやくと元の大きさに戻っていきました。


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