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第三章
勝ってみせますわ
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悪魔はミカエル様に任せて私はもう殆どいない騎士や民兵達に加勢しようと魔獣の群に向かって走り出しました。
「あっ!ちょっと!お前、待て!」
頭の上で悪魔が叫んでいますが無視ですわ。だってこの魔獣は私のせいで多くなっていたのですから私がどうにかしないといけませんもの。
走りながら聖剣を出して両側にいる魔獣達を斬りながら1番魔獣が集まっている場所へと乗り込みます。
走っている私に気がついた騎士や民兵達が止めろ、止めろと叫んでいるのが聞こえますわ。でも止めませんの。ごめんなさいね。
私の周りに魔獣達が集まってきましたわ。これは一体づつ片付けるより一気に殺ってしまった方が楽ですわよね?
でも一気に殺ってしまうと楽しみが......。
嫌......ですわ。私、この状況を楽しんでますの?これが大聖女様の素質なのですか?戦狂。身をもって分かりましたわ。
「ふふふ......」
勝手に笑いが出てしまいます。
魔獣達が一斉に私に襲いかかってきました。
私はポーンと真上に飛び上がり魔獣達の頭の上で『光の球』を両手で作り出し勢いよく破りました。
破れた球は鋭い光の刃物になり魔獣達をスパスパと切っていきます。
倒れた魔獣達の横に着地してみます。
殆ど殺りましたわね。
食用としてもいけるやつも沢山いますわ。あれも、これもです。
「へぇ~。成る程ね。これぐらいは簡単なんだね。この世界の大聖女は戦狂だって聞いたから魔獣増やせば来るって思ったけどホント戦うの好きそうだね。僕と戦わなくてもいいや。こんな感じって報告しとくよ」
え?こんな感じってどんな感じですの?
あら?この悪魔はミカエル様と戦っていたのでは?と、思った瞬間にミカエル様からの攻撃が飛んできました。
「ちょこまかと逃げるな!」
ミカエル様がイライラしていますわ。
「あ、もうアイツ相手するの飽きちゃったから帰るね」
悪魔はそう言うとシュンと消えてしまいました。
ミカエル様が私の横まで飛んで来ました。
「悪魔は⁉︎」
「帰りましたわ。何処へかは分かりませんけれど」
「ふうん。そうか。もう終わりか。つまらんな。ん?この魔獣はお前が?」
「はい。食用もいますので暫く肉には困りませんわね」
その場に居た騎士や民兵達が遠巻きに私を見ていますわ。あ、私、聖女様の制服で戦っていましたわ~。
その後直ぐに私が居ない事に気がついたお兄様、アレイ様、ルカさん、ルース様、その他の聖騎士達が駆けつけてしまいました。
宿に連れ戻されてからはずっとお兄様とアレイ様に怒られぱなしですの。ルカさんにはもう心配させないでくれと半泣きされルース様には何故血だらけになっていないのかと問われましたわ。何なのです?もー!
ミカエル様は勝手に出て行く私を止めようとしてついてきた事にしました。
その方が怒られないですものね。
そもそもその通りなのですけれど。
悪魔の事も話しましたわ。悪魔の目的も私だったと。
余計に怒られました。
何故、悪魔が現れた時に自分達を呼ばなかったのかと。
私はどんどん面倒くさくなってきましたので呼ぶ暇などなく戦いに入りましたと言っときましたわ。
悪魔が居なくなったとたんに魔獣は出てこなくなりました。これで暫くは大丈夫ですわね。
私達は魔獣の肉を分けてもらいお土産にしました。これで教会でも少しの間、ステーキが食べれますわ。
教会に帰る日にルース様に
「今回は思わぬ所で会ってしまったから刺さないけど......。凄く刺したかったけど我慢した。だけど次に会った時は我慢しないからな。結婚は出来なくても刺すから!刺しに行くからな!」
と、泣きながら言われました。
「もう、会わないから。いや、会わせないから」
お兄様が低い声でルース様に呟きましたわ。
「こんな頭のおかしい奴がアイラの幼馴染なんて......。俺が絶対に守るから」
ルカさんが私の前に出て来てルース様に見えないようにしてますわ。
ルカさんの後ろから少し顔を出してルース様を見ました。
するとその視界にアレイ様がスッと入ってきました。
「アイラ聖女様、あんなクズを見たら目が腐ります。さぁ、行きましょうか」
そう言うとアレイ様は私の手を掴み凄い速さで馬車まで歩きます。
きちんと挨拶できずにごめんなさい。ルース様。
教会に帰ってからもお父様と神官様に凄く怒られました。もう報告が上がっていましたのね。お兄様、仕事が早いですわ。
「勝手な事をしてすいませんでした。でもあの異常な数の魔獣の話を聞いていたら絶対に何か原因があると思いましたの。それで戦場に行かないと分からないだろうと思ってつい行ってしまいました」
「つい、では済まされませんよ?今回は無事だったから良かったものの!」
うー。神官様が怒っていますわ。
ごめんなさい。
で、勿論、悪魔の事も報告されていました。ですので魔獣が増えた理由もきちんと話しました。
「でも、戦場に行ったから悪魔に会えて原因が私だと分かったのですわ!私をおびき寄せる為に魔獣を増やしたと言っていました。大聖女様なら絶対に討伐に来ると思ったようです。その悪魔は魔王から私の様子を見てくるように頼まれていたそうですわ。ですので魔王がそのうちに来ますわ」
私はお父様と神官様に言いました。
「なんと!魔王が現れたと書かれているのは1000年前が最後だ。それがこの世界史の中で1番大聖女様として聖力があるアイラ聖女の時に復活するとは」
神官様が興奮していますわ。流石、大聖女様マニアです。怒っていた事も忘れているようですわ。ふー。
「魔王は何をしに?私に何故会いに来るのですか?」
そういえば天使から前の人生の時は私がもう処刑された後に来て大聖女が居ないと怒って暴れまくったとしか聞いていませんわ。
「魔王は大聖女様を食べに来るのだ」
お父様が青い顔をして答えてくれました。
「え?食べに来る?それは、そのう、文字通り食事としてですの?」
「ああ。食事というよりは聖なる力を魔王や悪魔が体内に入れるとかなり強い魔力に変化するようだ。それが目的で魔王はこの国に大聖女様が誕生すると何回か現れて食べたと聖騎士の書には書かれている。歴代の大聖女様、全員ではないが何人かは......」
「魔王が人間を食べるという事は悪魔もですの?」
「アクアは食べないと言っていた。食べようとすれば食べれるが自分の一族は我々人間と同じ生活をしていたとな」
お父様は私が訊きたかった事が直ぐに分かったのですね。ありがとうございます。
「アクアとは誰です?」
神官様が喰いつきましたわ。
「アイラ聖女が幼い頃に契約していた悪魔だ」
「な、何だって⁉︎アイラ聖女は悪魔と契約した事があるのかい?それはとても興味深い!是非、詳しく聞かせて欲しい。後でよろしく頼むよ、アルミス?」
え?何故、私にではなくお父様にですの?あ、そういう事ですのね。恋する神官様ですか。はい。はい。
「魔王がアイラ聖女を狙っているということだな。アドバンと魔王からアイラ聖女を守らなくてはいけない」
お父様が神官様をガン無視しましたわ。
「色々と怒りたい事もありますがとりあえず今回の治療巡回ご苦労様でしたね。少しゆっくりして下さい」
神官様はガン無視されても慣れているのか気にしていない様子で話を続けていますわ。
次の日に私は同期の2人から私達が巡回に行っている間にまた元聖女様が行方不明になったと知らされました。
元聖女様が2人も。これは偶然ではなさそうです。もしかしてあの男が関わっているのではないかとミカエル様にこそっと相談してみました。
「そうだな、その可能性はある。しかしあの男と呼んでいるがまさかまだ名前を覚えていないとかはないよな?」
私は鼻歌で聖歌を歌いながらお部屋に戻ろうとしましたらミカエル様の独り言が聞こえました。
「誤魔化しか。何年も前から聞いているバルトカピも覚えていないんだ、そりゃアドバンなんて覚えられないだろうな......」
とても可哀想な子、みたいに言われましたわ。名前が覚えれないぐらいよいではないですか。そんな事よりあの男と魔王です。私はどちらとも戦います。そして必ず勝ってみせますわ。
******************
いつも読んで頂きありがとうございます!いいね、お気に入り登録もありがとうございます!
今回で第三章が終わりました。
次は最終章が始まります!あともう少しお付き合いして頂けると嬉しいです☆
******************
「あっ!ちょっと!お前、待て!」
頭の上で悪魔が叫んでいますが無視ですわ。だってこの魔獣は私のせいで多くなっていたのですから私がどうにかしないといけませんもの。
走りながら聖剣を出して両側にいる魔獣達を斬りながら1番魔獣が集まっている場所へと乗り込みます。
走っている私に気がついた騎士や民兵達が止めろ、止めろと叫んでいるのが聞こえますわ。でも止めませんの。ごめんなさいね。
私の周りに魔獣達が集まってきましたわ。これは一体づつ片付けるより一気に殺ってしまった方が楽ですわよね?
でも一気に殺ってしまうと楽しみが......。
嫌......ですわ。私、この状況を楽しんでますの?これが大聖女様の素質なのですか?戦狂。身をもって分かりましたわ。
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勝手に笑いが出てしまいます。
魔獣達が一斉に私に襲いかかってきました。
私はポーンと真上に飛び上がり魔獣達の頭の上で『光の球』を両手で作り出し勢いよく破りました。
破れた球は鋭い光の刃物になり魔獣達をスパスパと切っていきます。
倒れた魔獣達の横に着地してみます。
殆ど殺りましたわね。
食用としてもいけるやつも沢山いますわ。あれも、これもです。
「へぇ~。成る程ね。これぐらいは簡単なんだね。この世界の大聖女は戦狂だって聞いたから魔獣増やせば来るって思ったけどホント戦うの好きそうだね。僕と戦わなくてもいいや。こんな感じって報告しとくよ」
え?こんな感じってどんな感じですの?
あら?この悪魔はミカエル様と戦っていたのでは?と、思った瞬間にミカエル様からの攻撃が飛んできました。
「ちょこまかと逃げるな!」
ミカエル様がイライラしていますわ。
「あ、もうアイツ相手するの飽きちゃったから帰るね」
悪魔はそう言うとシュンと消えてしまいました。
ミカエル様が私の横まで飛んで来ました。
「悪魔は⁉︎」
「帰りましたわ。何処へかは分かりませんけれど」
「ふうん。そうか。もう終わりか。つまらんな。ん?この魔獣はお前が?」
「はい。食用もいますので暫く肉には困りませんわね」
その場に居た騎士や民兵達が遠巻きに私を見ていますわ。あ、私、聖女様の制服で戦っていましたわ~。
その後直ぐに私が居ない事に気がついたお兄様、アレイ様、ルカさん、ルース様、その他の聖騎士達が駆けつけてしまいました。
宿に連れ戻されてからはずっとお兄様とアレイ様に怒られぱなしですの。ルカさんにはもう心配させないでくれと半泣きされルース様には何故血だらけになっていないのかと問われましたわ。何なのです?もー!
ミカエル様は勝手に出て行く私を止めようとしてついてきた事にしました。
その方が怒られないですものね。
そもそもその通りなのですけれど。
悪魔の事も話しましたわ。悪魔の目的も私だったと。
余計に怒られました。
何故、悪魔が現れた時に自分達を呼ばなかったのかと。
私はどんどん面倒くさくなってきましたので呼ぶ暇などなく戦いに入りましたと言っときましたわ。
悪魔が居なくなったとたんに魔獣は出てこなくなりました。これで暫くは大丈夫ですわね。
私達は魔獣の肉を分けてもらいお土産にしました。これで教会でも少しの間、ステーキが食べれますわ。
教会に帰る日にルース様に
「今回は思わぬ所で会ってしまったから刺さないけど......。凄く刺したかったけど我慢した。だけど次に会った時は我慢しないからな。結婚は出来なくても刺すから!刺しに行くからな!」
と、泣きながら言われました。
「もう、会わないから。いや、会わせないから」
お兄様が低い声でルース様に呟きましたわ。
「こんな頭のおかしい奴がアイラの幼馴染なんて......。俺が絶対に守るから」
ルカさんが私の前に出て来てルース様に見えないようにしてますわ。
ルカさんの後ろから少し顔を出してルース様を見ました。
するとその視界にアレイ様がスッと入ってきました。
「アイラ聖女様、あんなクズを見たら目が腐ります。さぁ、行きましょうか」
そう言うとアレイ様は私の手を掴み凄い速さで馬車まで歩きます。
きちんと挨拶できずにごめんなさい。ルース様。
教会に帰ってからもお父様と神官様に凄く怒られました。もう報告が上がっていましたのね。お兄様、仕事が早いですわ。
「勝手な事をしてすいませんでした。でもあの異常な数の魔獣の話を聞いていたら絶対に何か原因があると思いましたの。それで戦場に行かないと分からないだろうと思ってつい行ってしまいました」
「つい、では済まされませんよ?今回は無事だったから良かったものの!」
うー。神官様が怒っていますわ。
ごめんなさい。
で、勿論、悪魔の事も報告されていました。ですので魔獣が増えた理由もきちんと話しました。
「でも、戦場に行ったから悪魔に会えて原因が私だと分かったのですわ!私をおびき寄せる為に魔獣を増やしたと言っていました。大聖女様なら絶対に討伐に来ると思ったようです。その悪魔は魔王から私の様子を見てくるように頼まれていたそうですわ。ですので魔王がそのうちに来ますわ」
私はお父様と神官様に言いました。
「なんと!魔王が現れたと書かれているのは1000年前が最後だ。それがこの世界史の中で1番大聖女様として聖力があるアイラ聖女の時に復活するとは」
神官様が興奮していますわ。流石、大聖女様マニアです。怒っていた事も忘れているようですわ。ふー。
「魔王は何をしに?私に何故会いに来るのですか?」
そういえば天使から前の人生の時は私がもう処刑された後に来て大聖女が居ないと怒って暴れまくったとしか聞いていませんわ。
「魔王は大聖女様を食べに来るのだ」
お父様が青い顔をして答えてくれました。
「え?食べに来る?それは、そのう、文字通り食事としてですの?」
「ああ。食事というよりは聖なる力を魔王や悪魔が体内に入れるとかなり強い魔力に変化するようだ。それが目的で魔王はこの国に大聖女様が誕生すると何回か現れて食べたと聖騎士の書には書かれている。歴代の大聖女様、全員ではないが何人かは......」
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え?何故、私にではなくお父様にですの?あ、そういう事ですのね。恋する神官様ですか。はい。はい。
「魔王がアイラ聖女を狙っているということだな。アドバンと魔王からアイラ聖女を守らなくてはいけない」
お父様が神官様をガン無視しましたわ。
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神官様はガン無視されても慣れているのか気にしていない様子で話を続けていますわ。
次の日に私は同期の2人から私達が巡回に行っている間にまた元聖女様が行方不明になったと知らされました。
元聖女様が2人も。これは偶然ではなさそうです。もしかしてあの男が関わっているのではないかとミカエル様にこそっと相談してみました。
「そうだな、その可能性はある。しかしあの男と呼んでいるがまさかまだ名前を覚えていないとかはないよな?」
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「誤魔化しか。何年も前から聞いているバルトカピも覚えていないんだ、そりゃアドバンなんて覚えられないだろうな......」
とても可哀想な子、みたいに言われましたわ。名前が覚えれないぐらいよいではないですか。そんな事よりあの男と魔王です。私はどちらとも戦います。そして必ず勝ってみせますわ。
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