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第二章
初めてのお仕事ですわ
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キルジーさんに連れられてやって来たのは可愛いレストランだった。
1階がレストランになっていて2階が住居のようだ。
「今日は定休日なんだよ。ほら最初に湯に浸かって綺麗になりな」
私をお風呂へ引っ張って行きバスタブに水をめい一杯溜めるとキルジーさんの指先からオレンジ色の光が出てバスタブの中の水を照らした。
すると一気に湯気が出てきた。
私が驚いて目をぱちぱちさせているとキルジーさんは豪快に笑いながら言った。
「この島の人はね魔力が皆んな使えるのさ。王都では魔力を使えるのはお貴族様だけって聞いた事があるけどこの島は別名「神の島」とも呼ばれているからね。島民は魔力が使えるのさ。あ、この島に捨てられた子供は殆ど使えない子ばかりだけどね」
へぇー。凄い島だったんだ。
と、少し感動していたらキルジーさんにボロボロの服を脱がされバスタブにポイっと入れられた。
温かくて気持ちが良い。
ほんわかした気持ちになる。
キルジーさんが私の頭や体を石鹸で洗い出した。良い香りだなー。
キルジーさんの私を洗う手が右の二の腕辺りにいった時ピタリと止まった。
「お前さん......これ、このマーク。何かを封印されてるね?お前さんの魔力かい?」
そう言われて二の腕を見てみると変なマークがある。記憶に無い。
「色々訳ありだね。でも気にする事なんてないさ。この島に来たんだ。ここでの生活を楽しみな!」
キルジーさんに全身ピカピカに洗われてお風呂から出てきた。
体がホカホカしている。
頭を魔力で乾かしてもらって一息ついた。
「名前が無いと不便だねぇ。アミーってどうだい?」
「アミー?」
「ああ。この島の言葉で「星」っていう意味さ。お前さんのこの銀髪が星みたいにキラキラしてて綺麗だから。どうだい?」
「綺麗?私の髪の毛が?」
「そうさ。ほら、サラサラで綺麗な髪だ」
私は嬉しくなってつい笑ってしまった。
「あ......。ご、ごめんなさい。私の笑い顔は気持ち悪いので......そのう、あの、嫌な気持ちにさせてしまって」
私がモジモジしながら言うと
「は?何言ってんだい!アミーの何処が気持ち悪いってんだい!馬鹿な事言うのはおやめ!アミーは普通の子だよ?皆んなと変わらない。分かったね?」
と、優しい笑顔で言ってくれた。
嬉しかった。
その夜はキルジーさんが豪華な夕食を作ってくれたけど今まで1日1食食べれるか食べれないかだったから胃が小さくなっていて全然食べれなかった。
キルジーさんはゆっくりでいいから今より量を食べれるようにならないと駄目だよと私の頭を優しくポンポンしながら言ってくれた。
次の日、ダンさんを紹介してくれた。
ダンさんはキルジーさんのレストランで働いてるシェフだそうだ。
ダンさんがお料理を作りキルジーさんがホールに出る。
ダンさんは28歳でカッコいい。
身長も高いし、優しいし。
そして凄くいい人。
キルジーさんから私の事情を聞いて怒ってくれた。
「あ~?アミーちゃんに石ぶつけてた?何処のガキだ?俺がちょっとぶん殴ってくるわ!」
って。そしてキルジーさんと一緒で私を見ても嫌な顔をしない。
「アミーちゃんには皿洗いをして欲しいな!それやってもらえると本当に助かる!」
「皿洗い......とは、どうやったらいいの?」
お皿を洗う。意味は分かるがやり方が分からない。素直にそう伝えるとダンさんが丁寧に教えてくれた。
なるほど!そうやるのか!
私は食器を割らないよう気をつけて洗う。
これが「仕事」というものなのか。
記憶が無いから働いていた事があるのか分からないけど仕事ってなんかいいな。
頑張ろう。
そうしてこのレストランに来て1年が過ぎていた。
私はランチを食べながらこの島に来てキルジーさん達との出会いを思い返してふふふと笑った。
「ん?何笑ってるんだい?」
ダンさんと夕方の仕込みをしていたキルジーさんが私が笑っているのに気がついた。
「私、幸せだなって思って」
その言葉を聞いて2人は微笑んでくれた。
その日の夜、混み合っていたレストラン内が落ち着いてダンさんが帰り私は食器を洗いまくっていた時だ。
「おーい。注文頼む!」
ホールから大きな声が聞こえてきた。
私はホールから見えない位置でチラッと見ると男性客が1人席に座っていた。
キルジーさんは?と、キョロキョロすると裏口で仕入れ先の野菜屋さんと込み入った話をしている様だ。
んー。どうしょう。
あのお客さんしか居ないし。
私は頭の上からスカーフを被り顔が見えない様にしてお水を持ってホールに出た。
「す、すいません。お待たせしました」
「本当だ!何分待たせるんだ!」
少し酔っ払ってる?
私は彼を刺激しない様にゆっくり丁寧に話す。
「ご注文はお決まりでしたか?」
「うー。う?あんた、可愛い声してるな?顔も可愛いんじゃないか?その頭から被ってるやつ取れよ」
そう言ってそのお客さんはスカーフを乱暴にむしり取った。
そして私の顔を見て絶句した。
「あ、あ、申し訳ございません。この様な見苦しい......」
私は取られたスカーフを返して欲しくて手を差し出した。
「うわぁぁぁ。こんな化け物みたいな奴、この世に居るんだ。気持ち悪いなお前!」
スカーフを離してくれないので私は必死になって引っ張る。
その間も罵声を浴びせられ私は泣きそうになった。
いくら酔っているとはいえ、いくら私が気持ち悪いとはいえ、酷い。
「すいません。すいません」
私が謝り続けていたら後ろから声がした。
「お前、人として最低だな」
1階がレストランになっていて2階が住居のようだ。
「今日は定休日なんだよ。ほら最初に湯に浸かって綺麗になりな」
私をお風呂へ引っ張って行きバスタブに水をめい一杯溜めるとキルジーさんの指先からオレンジ色の光が出てバスタブの中の水を照らした。
すると一気に湯気が出てきた。
私が驚いて目をぱちぱちさせているとキルジーさんは豪快に笑いながら言った。
「この島の人はね魔力が皆んな使えるのさ。王都では魔力を使えるのはお貴族様だけって聞いた事があるけどこの島は別名「神の島」とも呼ばれているからね。島民は魔力が使えるのさ。あ、この島に捨てられた子供は殆ど使えない子ばかりだけどね」
へぇー。凄い島だったんだ。
と、少し感動していたらキルジーさんにボロボロの服を脱がされバスタブにポイっと入れられた。
温かくて気持ちが良い。
ほんわかした気持ちになる。
キルジーさんが私の頭や体を石鹸で洗い出した。良い香りだなー。
キルジーさんの私を洗う手が右の二の腕辺りにいった時ピタリと止まった。
「お前さん......これ、このマーク。何かを封印されてるね?お前さんの魔力かい?」
そう言われて二の腕を見てみると変なマークがある。記憶に無い。
「色々訳ありだね。でも気にする事なんてないさ。この島に来たんだ。ここでの生活を楽しみな!」
キルジーさんに全身ピカピカに洗われてお風呂から出てきた。
体がホカホカしている。
頭を魔力で乾かしてもらって一息ついた。
「名前が無いと不便だねぇ。アミーってどうだい?」
「アミー?」
「ああ。この島の言葉で「星」っていう意味さ。お前さんのこの銀髪が星みたいにキラキラしてて綺麗だから。どうだい?」
「綺麗?私の髪の毛が?」
「そうさ。ほら、サラサラで綺麗な髪だ」
私は嬉しくなってつい笑ってしまった。
「あ......。ご、ごめんなさい。私の笑い顔は気持ち悪いので......そのう、あの、嫌な気持ちにさせてしまって」
私がモジモジしながら言うと
「は?何言ってんだい!アミーの何処が気持ち悪いってんだい!馬鹿な事言うのはおやめ!アミーは普通の子だよ?皆んなと変わらない。分かったね?」
と、優しい笑顔で言ってくれた。
嬉しかった。
その夜はキルジーさんが豪華な夕食を作ってくれたけど今まで1日1食食べれるか食べれないかだったから胃が小さくなっていて全然食べれなかった。
キルジーさんはゆっくりでいいから今より量を食べれるようにならないと駄目だよと私の頭を優しくポンポンしながら言ってくれた。
次の日、ダンさんを紹介してくれた。
ダンさんはキルジーさんのレストランで働いてるシェフだそうだ。
ダンさんがお料理を作りキルジーさんがホールに出る。
ダンさんは28歳でカッコいい。
身長も高いし、優しいし。
そして凄くいい人。
キルジーさんから私の事情を聞いて怒ってくれた。
「あ~?アミーちゃんに石ぶつけてた?何処のガキだ?俺がちょっとぶん殴ってくるわ!」
って。そしてキルジーさんと一緒で私を見ても嫌な顔をしない。
「アミーちゃんには皿洗いをして欲しいな!それやってもらえると本当に助かる!」
「皿洗い......とは、どうやったらいいの?」
お皿を洗う。意味は分かるがやり方が分からない。素直にそう伝えるとダンさんが丁寧に教えてくれた。
なるほど!そうやるのか!
私は食器を割らないよう気をつけて洗う。
これが「仕事」というものなのか。
記憶が無いから働いていた事があるのか分からないけど仕事ってなんかいいな。
頑張ろう。
そうしてこのレストランに来て1年が過ぎていた。
私はランチを食べながらこの島に来てキルジーさん達との出会いを思い返してふふふと笑った。
「ん?何笑ってるんだい?」
ダンさんと夕方の仕込みをしていたキルジーさんが私が笑っているのに気がついた。
「私、幸せだなって思って」
その言葉を聞いて2人は微笑んでくれた。
その日の夜、混み合っていたレストラン内が落ち着いてダンさんが帰り私は食器を洗いまくっていた時だ。
「おーい。注文頼む!」
ホールから大きな声が聞こえてきた。
私はホールから見えない位置でチラッと見ると男性客が1人席に座っていた。
キルジーさんは?と、キョロキョロすると裏口で仕入れ先の野菜屋さんと込み入った話をしている様だ。
んー。どうしょう。
あのお客さんしか居ないし。
私は頭の上からスカーフを被り顔が見えない様にしてお水を持ってホールに出た。
「す、すいません。お待たせしました」
「本当だ!何分待たせるんだ!」
少し酔っ払ってる?
私は彼を刺激しない様にゆっくり丁寧に話す。
「ご注文はお決まりでしたか?」
「うー。う?あんた、可愛い声してるな?顔も可愛いんじゃないか?その頭から被ってるやつ取れよ」
そう言ってそのお客さんはスカーフを乱暴にむしり取った。
そして私の顔を見て絶句した。
「あ、あ、申し訳ございません。この様な見苦しい......」
私は取られたスカーフを返して欲しくて手を差し出した。
「うわぁぁぁ。こんな化け物みたいな奴、この世に居るんだ。気持ち悪いなお前!」
スカーフを離してくれないので私は必死になって引っ張る。
その間も罵声を浴びせられ私は泣きそうになった。
いくら酔っているとはいえ、いくら私が気持ち悪いとはいえ、酷い。
「すいません。すいません」
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「お前、人として最低だな」
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