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第一章:天醒

第9話:従妹

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「父さん……と誰だ?」

 今までに見た覚えが無い同い年くらいの少女だが、何か引っ掛かりがあってか首を傾げるユート。

 とはいえ、見目麗しいと表現される可憐な容姿に、少しばかり見惚れていた。

 翠玉の如く瞳に糸を思わせる銀髪、顔も整っていてどっかのゲームキャラクターか何かを思わせる。

 胸は……シーナの方があるとだけ言っておこう。

 あれだけの美少女且つ、豪奢な馬車でやって来た上に高価そうな白いドレス、明らかに平民ではない。

 貴族であろう。

 ジッと見つめていた。

 そんなユートの視線に気付いたらしく、少女が柔らかい微笑みを浮かべながら近付いて来る。

 自分の父親のサリュートを伴って。

 胸元に光るペンダント、耳朶にもイヤリングが光を反射して煌めく。

 どちらも高そうな物だと思うが、ユートが注視したのは値段云々ではなくて、纏う魔力であった。

 アクセサリーに魔力……つまりあれこそは錬金術師が造った魔導具。

 自分以外が造った魔導具を見たのは初めてだ。

 そうこうしている内に、貴族らしい少女は割とすぐ近くまで来た。

「久し振りね、ユート」

「は? ──え? 僕ってアンタとどっかで会ったっけか?」

「忘れちゃったか。三歳の頃だったし無理ないわね」

 今が一一歳だから八年も前の話である。

 成程、引っ掛かりを覚えたのは記録化した記憶に、彼女の情報が残っていたからなのだろう。

 しかも知り合いで貴族、ならばユートにも心当たりが有り、試しに少しばかり“潜って”調べてみる。

 簡単に見付かった。

 ソレイユ・シータ・アウローラ。

 アウローラ伯爵家の息女というやつだ。

 顔立ちにユリアナの面影があるのも当然で、彼女はユリアナの兄の娘でユートにとってら従姉だから。

「シータ姉……」

 確か当時、ソレイユの事をその様に呼んだ筈。

「思い出したの!?」

「ああ、従姉のシータ姉……だよね?」

「うん、うん! ソレイユ・シータ・アウローラ!」

 嬉しそうに頷く。

 この世界の貴族の名前、ミドルネームは家族か恋人くらいしか呼ばない愛称。

 ユートは家族枠でシータと呼んでいた。

 勿論、貴族でないユートには無い名前。

 尚、実はサリュートには最下級とはいえ貴族になった際、ちゃんとした名前を付けているらしい。

 教えて貰ってないが……

 どうもサリュート的には最下級の、しかも相続なぞ不可能な貴族位にユートがいい気にならない様、意図して隠してきたらしい。

 まあ、ユートはその手の貴族は嫌いだからそうならなかったろうが、彼は知る由もないのだからそれは仕方ないのだろう。

 教えたのはユートが将来は冒険者になりたいと言ってきた為、いずれは冒険者ランクAの意味を知る事になるから。

 それに自分の子供でありアウローラ伯爵家の血筋、ならばきっとユートだって自分と同じ立ち位置に……否、それを越えて往けると踏んだのである。

 そう、アウローラ伯爵家の血筋なのだから。

「それで、何でシータ姉がこんな王領とはいえ僻地の寒村まで?」

「サリュート叔父様が家の領地で仕事に来ていてね、街中で偶然にバッタリ会ったのよ。それで折角だから従弟のユートにも会いたくなっちゃって、無理言って連れてきて貰ったの」

「父さん……」

 ジト目で見るとバツが悪い表情で顔を逸らした。

「義兄さんが死んで寂しかったみたいでな」

「ああ……」

 アウローラ伯爵家嫡男、ユートの伯父――オルティス・ロイド・アウローラは
最近、病によって死んでしまっていた。

 娘のソレイユを残して。
 祖父は再び当主に戻り、忙しく政務をしている。

 母親を早くに亡くして、父親まで居なくなってしまっては、まだ一二歳の未熟な少女であるソレイユには寂寥感は拭えない。

 そんな折りに再会をした叔父様──サリュート。

 貴族令嬢としては少しばかり迂闊な行動であるが、寂しさを埋める為に付いて来てしまったのだ。

「ユートは冒険者になるんですって?」

「うん、まあ。父さんみたいな冒険者になれたらなって思ったんだよ」

「フフ、きっとユートなら良い冒険者になれるわね。何しろ叔父様とアウローラ家の血筋だもの」

「? 父さんは兎も角……貴族家の血筋?」

 確かにユリアナがアウローラ伯爵家の令嬢だったのだし、ユートも血筋的には立派な貴種と云えよう。

 然しながらアウローラ家の血筋で冒険者がイコールなのはユートには理解も出来ず、まるで意味が解らないと首を傾げてしまう。

「アウローラ伯爵家はね、魔術師の家系なのよ」

「え、魔術師の?」

「そう。斯く云う私も魔力はそれなりに高いからね、一応は魔術師としての心得もあるのよ」

 貴族令嬢であるが故に、ソレイユは冒険者を目指さない、だから王立学院には通ってはいなかった。

 学院自体は別に冒険者を育てるだけの施設でなく、広い教養を学ばせる意味もあり通うには意義もあるのだろうが、ソレイユは普通に教養も家庭教師から学んでいたし、そもそも将来は領地を継ぐであろう夫を迎える身、王立学院に通う様な理由も無かったのだ。

 あそこに通う貴族とは、領地を継ぐ事の無いであろう三男や四男。

 稀に三女とかが混じる、その程度のものだった。

「ユートだってユリアナ様の息子だもん、高い魔力を持っているでしょう?」

「まぁ……ねぇ」

 だから錬金術師の真似事も出来ている。

「サリュート叔父様の刀舞と我が家の魔力、合わされば正に天下無双よね?」

 成程と思う。

 刀舞ソードダンスによる近接戦闘に魔法による中・遠距離戦闘が加わったならば、無双は兎も角としても可成り有利な筈だ。

「けど、僕は魔法を習っていないけど?」

「ああ、ユリアナ様は魔法を使えないから」

「う~ん……確かに使った処は見た事が無いな」

 魔力は感じるのに彼女はどうやら魔法が使えないらしく、それが故に習ってもいなかったのかユートにも教え様が無かった。

「珍しく魔法にというか、適性そのものが無かったらしいの。だからユリアナ様は魔法を扱えないわ」

「珍しく?」

「家の家系では魔法を扱えないのは珍しいから」

「死んだ伯父さんも使えたって事か」

「ええ、お父様もお爺様も使えたわ。因みにお婆様も魔術師だったからある意味で魔術師の血統ね」

「へぇ」

 そしてユートもユリアナが魔法を使えなかったとはいえ、アウローラ伯爵家の血統を受け継ぐ以上は魔法を扱える筈なのだろう。

「良いわ、今日は泊まっていく予定だから、ユートに魔法の講義をして上げる」

「それはちょっと嬉しい。けど泊まるのか?」

「ちゃんとお爺様にも連絡はしてるわ」

「なら……良いのかね?」

 首を傾げるユートだが、現当主の御墨付きなら確かに問題もあるまい。

 何より、護衛をしているのがランクA冒険者であるサリュートという事実。

「お爺様、よっぽどサリュート叔父様との関係を良くしたいのでしょうね」

 クスクスと笑うソレイユの言葉が全て物語る。

 一人の冒険者に翻弄される様が面白くて仕方がないのか、自分の祖父の事だというのに辛辣だった。

 祖父が嫌いな訳ではないのは、彼女が嫌悪感を露わとしない事からも判るが、きっと叔母であるユリアナや義叔父のサリュートへの思慕などもあるのだろう。

 家族としてユートへ愛情も持っている。

 だからその一点のみは、祖父のやった事を認められないのだ。

「関係を?」

「ランクAで勲爵士を獲られるだけの冒険者ってね、本当に全体で見れば貴重な存在なの。ランクSとなればもう完全に別格だけど、ランクAだってランクBとの隔たりは大きいから」

 冒険者ランクAは実力からして高い訳で、いざという時には領主も頼りたい。

 だからこそ貴族の一員とする事で、囲い込みをしておきたいのが実情だ。

 とはいえ、この場合には義務が無い分だけどうしても権利も発生しないから、冒険者を続けてお金を稼ぐのが普通だった。

 年金も貰えるが、やはり勲爵士では大した額にはならないのである。

 特にアウローラ伯爵領に於ける冒険者ランクA……実は十年くらい前に引退をした一人だけだった。

 つまり、今現在は一人も居ないという事。

 せめて仲違いを何とかしておき、有事の際には力を貸して貰える体勢を整えたいアウローラ伯爵だけど、娘が勘当を解かなくて構わないなどと言い、歩み寄ってくれないのである。

 まあ、それだけあの当時は莫迦な行動を伯爵が取ったという訳で、娘の見る目を疑ったのも窮めて拙い。

「それだけランクAというのは重宝されるし、重用もされるものだからね」

「父さん、マジパネェ」

「という訳で、今晩は何の気兼ねもなく従弟と過ごせるのでした~」

 本当に嬉しそうな表情のソレイユ、それを見てほっこりしてしまうユート。

「ああ、そういや父さんが早く帰って来たからまだ造ってなかったな」

「うん? 何をだ?」

 何かしら約束をしていた訳では無いのか、サリュートは疑問を口にする。

「ああ、ちょっと……ね。う~ん……ま、良いか」

 一人で納得したユートは自分の腰に手を伸ばして、小さな白い袋を腰から外すとサリュートに手渡す。

「これは?」

「名前は特に付けてない。取り敢えず【魔法の袋(仮)】って処かな?」

「魔法の袋かっこ仮?」

 これは完成して間もない所為で名前は付けてなかったから、取り敢えずレベルで魔法の袋(仮)なんて適当な名前で呼んだ。

「自分用に造ったもんだったけど父さんに回すよ」

「そうなのか。それで結局これは何なんだ?」

「冒険者には必須アイテムと云える代物。大きさ重さ無視である一定まで容れられる袋なんだ」

「な……んだと?」

 サリュートはそれを聞いて戦慄した。

 二重の意味で……だ。

「お前、マジックアイテムを造れるのか? しかも、こんなアイテムは聞いた事すら無いぞ!」

 基本的にこの世界に於いて錬金術師が造る魔導具というのは、戦闘を前提にした物に限られている。

 元々が七大魔王台頭時代の技術であり、王候貴族に排斥された事から思考停止的に陥り、戦闘用アイテムばかり造ってきたからだ。

 便利な道具を造らない。

 それでも充分に稼げるのだから、錬金術師にとって不要という事だろう。

「魔導具造りは今や趣味の一環だよ。それと生活用品を造る傍らでその袋を造ったんだ。僕の部屋には暖かい風を出す暖房や冷たい風を出す冷房とか有るしね、食物の保存の為の冷蔵庫をキッチンに置いてる」

「何とまぁ……」

 恐らく錬金術師が造り、売ろうとすれば白金貨すら必須の魔導具の数々、これには最早呆れてしまうしかないサリュート。

「ユート、まだ成人前なのにそこまでなんだね」

「魔法は使えないけどね」

 そもそも魔法の扱い方が解らないのだ。

「うん、なら夕飯後に勉強をしようか?」

「オッケー、シータ姉」

 シーナと別れて家へと戻ったユート達、ソレイユの歓待は派手に行われた。

 風呂に入って眠る仕度も終わり、いよいよユートの待望となる魔法教室。

 そろそろ肌寒い季節故、暖房器具のスイッチを入れて部屋を暖める。

「ふわぁ、暖かい」

 まだ冬とはいかないが、王都から見て北側なこの村は比較的に寒くなり易く、秋には肌寒さを感じてしまう土地柄。

 ソレイユの屋敷は大きいから暖炉が部屋に備え付けられており、部屋が寒いといった事が無い貴族令嬢としては有り難い。

「さて、始めるよ」

「うん」

 小さな黒板を用意して、ソレイユがチョークを使って文字を書いていく。

「魔法とは、魔導言語により精霊へと語り掛けて超常の現象を引き起こす技術。魔力を媒介に精神力を与えて力を借りるものです」

 ソレイユは説明をした。

「例えば、火の簡単な魔法の場合――火精集い、焔の矢よ翔べ……『火矢ファイヤアロー』といった感じになるわ。火の魔法だと『火精』から始まるのが基本よ」

「つまり、水属性の場合は『水精』から?」

「その通りね」

 因みに、今は汎用語にて語っている二人であるが、魔法を実際に使う場合だと飽く迄も魔導言語マジックワードが必須。

 これはエルフだと精霊語スピリチュアル・ワードと称される言語だ。

「そして魔法には等級という分け方があるの」

「──等級」

「さっきの『火矢』はCランクの下位魔法。最下級に位置する魔法よ」

 その分、詠唱も短いから放ち易くもあった。

「等級は各属性にCランク下位からSランクまで存在してるわ。階梯は下位から上位で三階梯、合計十までが在るわね」

 『火矢』が、火属性の中で一番低い等級に階梯という訳だ。

「また、ヒト種の扱う魔法は本人の適性次第。種族的な特性があるからかだいたいが種族で同じ適性になっているわね」

妖人族エルフは|妖人族、竜人族ドラゴニュートは竜人って事?」

「そう。例えば妖人族なら風と水の属性に高い適性を持つし、竜人なら火と風。鱗人族マリナーならば水属性特化型だわ」

 鱗人族とは海を生活拠点としてる一族で、早い話がマーメイドや魚人の事だ。

 魚人とはいっても所謂、魚面をした鱗野郎なんかではなく、多少の鱗が付いた感じの肌に霊人族ヒューマンとも特に変わらない姿をしている。

 マーメイドは言わずもがなで、魚の様な下半身を持った上半身が人型のアレ。

 普通に美男美女が多く、地球の物語とは違って陸にも恋を求めるが故にか? いつしか魚の様な下半身を人型のモノに変える魔法が開発されたらしいと所謂、モノの本に書いてあった。

鉱人族ドワーフだったら火と土ね」

 勿論、例外とは何処にでもあるから一般的な平均値で割り出したもの。

 例えば、妖人族なのに火に適性が有ったりする場合だってあるのだ。

 例えば、闇妖人ダークエルフみたいに。

「僕らは?」

 この世界で人間とは即ちヒト種族なる者の一つで、故にこそユート達は霊人族ヒューマンとされる。

「それがねぇ……」

 苦笑いをするソレイユを見て、ユートは一つの仮説を立てていたが確信した。

「ひょっとしたら人によって違うけど、適性そのものは全属性とかかな?」

「え? よく判ったね! そうなのよ、種族的な特化が無くて全てが平均的に扱えるの。でもユートが言う通りでね、その中でも二つ使えれば優秀。三つ以上を使えたら凄いって感じよ」

 個人差があるから一概には云えないのは霊人族とて同じで、然しながら平均的にトントンなステータス、適性そのものは全てにある魔法属性、それ故にか霊人族は全てのヒト種族と子を成せるらしく、半竜人ハーフドラゴニュートとか半妖人ハーフエルフ半鉱人ハーフドワーフなんかも存在する。

 この場合、魔法特性的に優性遺伝されるのは霊人族の相手方が基本だった。

 つまり、ハーフエルフなら水と風という感じに。

 とはいえ、霊人族の血を引くからか後で別属性を覚える例も見られる。

「じゃあ、僕はどんな属性が使えるのかな? やっぱりシータ姉と同じ?」

「そこら辺は個人差があるんだから、血族が必ず同じ属性とは限らないわ」

「そうなんだ?」

「だからこれで調べるの」

「水晶……じゃないね」

 見た目には水晶玉。

「割と近年に変わり者と云われる錬金術師が造ったらしい魔導具、【鑑定結晶】っていう名前よ」

「ふ~ん。どう使うの?」

 此処で出してきたなら、恐らく魔法特性を調べられるアイテムだろう。

 戦闘に関わらない魔導具とか、確かに既存の錬金術師とは違うらしい。

 何処にでも偏屈な者は居るという事か。

「触れて魔力を流すだけ。そしたら光の色で属性が判る筈よ」

 実際にソレイユが触れて魔力を流して見せた。

「翠と青?」

「風属性と水属性ね」

「成程、判り易い」

 そう言ってユートもこれに触れて魔力を流す。

「──は?」

 驚愕するソレイユ。

「ちーと、キターッ! とか言った方が良いのか?」

 まるで虹色の様な煌めきに白や黒が混じる。

 まるである意味だと混沌としていた。

「嘘……でしょ?」

「あの星神様の仕業か?」

 ユートの魔法適性とは、つまる話がちーとぱぅわぁ全開、全属性に適性があったのだと云う。


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