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僕と君の初めてのーーーーーー

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一年後。



「アーモンド・ピルクル!!」

 よく物語で名前全部言う奴いるけどさ、あれって何でなの??
 周りの人間に教えてあげているのかね??

「聞いているのかアーモンド・ピルクル!!」

「なんだいコン○ーム兄弟」

「屋敷から出ていけ!!売体!!」

 そう言ったコン○ーム兄弟は僕が作ったケルンを蹴り飛ばして壊す。

「あー…」

「分かったか売体!!」

 この一年で僕は屋敷内で微妙な立ち位置になった。
 
 一つ、愛人の息子。 二つ、目が見えない。以上。

 まぁ悪役なので不運な生い立ちは予想できた。
 両親は慰めてくれたし、変わらない愛情をくれた。だが使用人や正妻、そしてその息子達は違った。

 まぁ悪役の環境はそんなもんだよね!

「ざまぁみろ!!売体!!」

 コン○ーム兄弟が僕に石を投げる。

 所で僕に『売体』と言うのは間違っていると思う。 
僕が〈アハーン!オーイェス!〉みたいな事をしている事になるぜ、それ。

「なんとか言ってみろよ!」

「なんとか」

「え?」

 なんとか言ってみろ、と言われたからなんとか、と言ったら間抜けな返事が来た。
 
「ッ!バカにしているのか!!」

「すみません、よく聞き取れませんでした。もう一度おねがいします」

 気分的にはシ○ィだね。

「バカにしているのか!!!!」

「墓でしていいのか、ですね。
墓での性行為は野外セックスに分類されております。野外セックスは王法○○条○○に該当いたします。」

「そんなの聞いていない!!」

「王法○○条○○は五代目国王アンノウン陛下によりーー」

「そんな王法を聞いたことない、という意味ではない!!!!」

 おいおい親切に教えてやったのに。

「名前が卑猥だからそうだと思ってました」

「どこが卑猥なんだ!!」

「え、全てでしょ?」

 むしろ卑猥じゃないの??コン○ーム兄弟。

「卑猥なのはお前の母親だろ!!」

「え?カレンが??」

 絶対コン○ームの方が卑猥。カレンは可憐だよ?むしろピュアホワイトじゃね?

「兄様。早く行きましょう!」

「そうだな。こんな変な奴に使う時間が勿体ない」

「あ、なら僕も連れてってください」

 侍女に放置されて五時間。そろそろ飽きてきた。
だいたいこの寒空の下、五時間放置は良くないと思う。

「歩けるだろう?」

「まぁ」

 目が見えない僕にとって外は危険だ。
 石や木の根、階段。全部が大ケガに繋がる。

「なら歩け!」

「はぁ…この世界の主人公はいつ現れるんだ?」

 まぁそもそもなんのジャンルの異世界か知らないけどさ。


 















 
    
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