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留木原 夜という人間
【腐った馬車の運転手】
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「遅いよ皇子ー」
ボクはそう言って皇子を馬車へ押し入れる。
「他の前ではやるな」
「気を付けまーす」
基本無口&無表情な皇子は喋る言葉も短い。
だから使用人の奴らは皇子が苦手だ。
だけどボクは好きだ。だってボクの好みの金髪緑目だからね!更に美形!
勿論性格も好きさ!悪い人じゃないからね!!皇子のその性格はヤンデレルートの為の性格だと思う!ヒャッホー(o’∀`)♪
一応恩義もあるよ?孤児のボクを皇城勤め皇子専用の馬車の運転手として雇ってくれているからね!
でも雇われたのはボクの実力と学力もあるから『皇子の為に死ね!』と言われても無理!
それなら皇子差し出すよ!
「ろ、ロイス!ま、また来ると良い!!」
「うん、また来るねルイ」
皇子が爽やかな笑顔で少年の手を取り、口付けする。
…………?
チクタクチクタクチクタク
💡!!
え!?皇子この子に惚れてんの!?
シュローズ侯爵のガキの『皇子愛・し・て・る🖤』文通を受けとる前に使用人に処分行き書類の中へ置かせているような皇子が!?
マリネット公爵のガキ二人の『正義執行正義執行正義執行』の戦闘狂と『一人も九人も一桁だからセーフだよ』とか言ってるサイコパスとも平然と会話しているあの皇子が!?
この子…可愛い見た目と違ってヤベー奴なのか?
ボク的にはクオトニットのガキとの組み合わせが好きだった…クッ!
この世界でもボクの推しはくっ付けないのか!!
ん?そう言えばこの子カロアス公爵のガキか……。
初期作品の『赤の将軍』やシリーズ2の『豪花の道』でいつも残酷な末路辿るんだよな~カロアス公爵。
あー皇子失恋決定だー。
まぁこの世界がゲームと同じだとは思わないけどさ。
「カギア、馬車を」
「はいはい分かりましたよー」
「仲良いんですね」
皇子の催促に溜め息をついていたらガキが笑う。
『目、節穴だな』と言おうとした。
だがガキの控え目に笑う姿に前世の推しを同視してしまい、止めた。
「カロアス様。お幸せに」
今までの歴史本を見る限り、この世界はゲームのシナリオに従って動いていた。
もし…もし今この時もゲームのシナリオならば…前2作品を見ている限りカロアス公爵の人間は死ぬだろう。
「え??」
あどけない顔で首を傾げるガキに笑ってしまう。
そんな小悪魔ポーズサービスしても何もできねーよ。
「馬車出発しまーす!さいなら~」
ボクは帽子を深く被り、馬を叩いた。
この発言で命の危険に晒されるとは、微塵も思わずに。
***
「止まれ」
「え?」
そこはスクエア公爵家の近くにある小さな森だった。
皇子がそこに向かえと言うから、貴族の間で有名なレイビト花を探すのだと思っていた。
けれど…
「お前もか、お前もなのか」
皇子が宝剣を召喚し、木に突き刺す(ボクの頬ギリギリに)。
宝剣は皇族の中でも選ばれた人間しか扱えない。
基本は皇帝のみ…ウチノオウジスゴーイ(棒読み)
「吐け」
「吐瀉物を?」
何て冗談を言うが嫌な予感がする。
なんとなーく、嫌な予感がするのだ。
《木々や花を傷つけないで下さい
by.スクエア公爵》
目に入った注意書き看板に苦笑いする。
木、傷つけちゃった(冷汗)♪
「指切るぞ」
皇子ガチ切れやん(真っ青)♪
「ヒント!ヒントください!」
言葉が少なくて何を咎められているのかわからねー!
「ルイの未来を知っているのだろう?」
ルイ…あのガキの事?え、
「知りませんが?」
ポキッ
そう、そんな音だった。切り落とす言ってたのに皇子がボクの指を折ったのは。
ポッキーだけにポキッとな♪
あ"ぁ"?面白くねーよ!!!
「ふげげげげげげげげげ!!」
痛みで地をゴロゴロゴロゴロ左右に転がる。
俺はおむすびコロリンか!だからつまんねーよ!!!
チョー痛てー!!!!!!!
「二十本あるな」
何が!?いや指ですよね!!
ヤベーじゃん!皇子、マリネット公爵のサイコパスの影響受けてたわ!!
「ヒント!ヒント!please!!」
「ルイ…カロアス公爵子息の未来だ」
わぁお☆多分皇子としては『ルイでは分からないか、元孤児の平民だしな』と思ってカロアス公爵子息と言い直してくれたんだろうけど、ボクには変わらねー質問来たわ(顔真っ白)☆
「皇子は知っているんですか?」
前世の『こいつやはり何か知っているな!?』と思わせるポジションキャラを生かせ!!
お前は何の為に生まれた!!そう、ボクはこの世の腐を手に入れる者!!!
「………少しなら」
知ってるんかい。じゃなくて…
「なら、分かりますよね?どうなるか…」
「回避する為に知りたい」
💡
はい頂きました!
ゲームのカロアス公爵は不運系キャラの宝物庫。
つまりあのガキも不運系キャラのはず!!
で、未来を知る皇子はガキの不運を回避したいと!
愛されてんじゃん、ヒューヒュー!
「情報を吐け」
…と言われてもなー。ボク前2作品しか知らねー。
でも、今言っても信じて貰えなさそう。
《木々や花を傷つけないで下さい
by.スクエア公爵》
んーどうしようかなー。
《木々や花を傷つけないで下さい
by.スクエア公爵》
………。
《木々や花を傷つけないで下さい
by.スクエア公爵》
「ふっ、貴方は全てを知る事はできないでしょう…」
「なに?」
「ボ…私も全ては知りません。ですが、それでも宜しいですか?」
神妙な顔でシリアス感出してみたけど分からねーもんは仕方ない。
「教えろ」
「あの方の不幸の一つは…」
《木々や花を傷つけないで下さい
by.スクエア公爵》
「スクエア公爵によるものです!!!!!!」
ごめーん☆スクエア公爵の奴(テヘペロ)
まぁカロアス公爵とスクエア公爵は表では友好的だけど代々泥沼恋愛劇場開いてるからあのガチの代でも何かあるっしょ!!
「詳しく」
「え、」
「詳しく」
「えっと…カロアス公爵の子息に惚れたスクエア公爵子息…だがしかし!スクエア公爵子息はそれを認めようとはしなかった!
だが独占欲が強い彼は無意識にカロアス公爵子息が結婚する事を許さず、彼の婚約者を寝とり寝とり寝とりまくる!!
そして憤怒したカロアス公爵子息はスクエア公爵邸に直談判する!!
だがそれを見越していたスクエア公爵子息は密かに進めていた…カロアス公爵子息を己の物にする手はずを…!!」
次回【憎愛の罠】!お見逃しなく!!
なんてねー。
「やはりッ!無理矢理だったのか!!」
「え、」
皇子がそんな大声出すなんて…と言うかよく喋るな今日。
……………
………
…
まpmwふぉgmjへtpgd!!!
まじですか!!まじでそんな美味しい展開があるんですか!!!
腐の神にアーメン!
「今すぐ殺す」
「え、」
ん?今何て言った?
「帰りは遅い。伝えとけ」
ここはどこだろう?そう、スクエア公爵邸の近くの小さな森……
……やべ。
ボクはそう言って皇子を馬車へ押し入れる。
「他の前ではやるな」
「気を付けまーす」
基本無口&無表情な皇子は喋る言葉も短い。
だから使用人の奴らは皇子が苦手だ。
だけどボクは好きだ。だってボクの好みの金髪緑目だからね!更に美形!
勿論性格も好きさ!悪い人じゃないからね!!皇子のその性格はヤンデレルートの為の性格だと思う!ヒャッホー(o’∀`)♪
一応恩義もあるよ?孤児のボクを皇城勤め皇子専用の馬車の運転手として雇ってくれているからね!
でも雇われたのはボクの実力と学力もあるから『皇子の為に死ね!』と言われても無理!
それなら皇子差し出すよ!
「ろ、ロイス!ま、また来ると良い!!」
「うん、また来るねルイ」
皇子が爽やかな笑顔で少年の手を取り、口付けする。
…………?
チクタクチクタクチクタク
💡!!
え!?皇子この子に惚れてんの!?
シュローズ侯爵のガキの『皇子愛・し・て・る🖤』文通を受けとる前に使用人に処分行き書類の中へ置かせているような皇子が!?
マリネット公爵のガキ二人の『正義執行正義執行正義執行』の戦闘狂と『一人も九人も一桁だからセーフだよ』とか言ってるサイコパスとも平然と会話しているあの皇子が!?
この子…可愛い見た目と違ってヤベー奴なのか?
ボク的にはクオトニットのガキとの組み合わせが好きだった…クッ!
この世界でもボクの推しはくっ付けないのか!!
ん?そう言えばこの子カロアス公爵のガキか……。
初期作品の『赤の将軍』やシリーズ2の『豪花の道』でいつも残酷な末路辿るんだよな~カロアス公爵。
あー皇子失恋決定だー。
まぁこの世界がゲームと同じだとは思わないけどさ。
「カギア、馬車を」
「はいはい分かりましたよー」
「仲良いんですね」
皇子の催促に溜め息をついていたらガキが笑う。
『目、節穴だな』と言おうとした。
だがガキの控え目に笑う姿に前世の推しを同視してしまい、止めた。
「カロアス様。お幸せに」
今までの歴史本を見る限り、この世界はゲームのシナリオに従って動いていた。
もし…もし今この時もゲームのシナリオならば…前2作品を見ている限りカロアス公爵の人間は死ぬだろう。
「え??」
あどけない顔で首を傾げるガキに笑ってしまう。
そんな小悪魔ポーズサービスしても何もできねーよ。
「馬車出発しまーす!さいなら~」
ボクは帽子を深く被り、馬を叩いた。
この発言で命の危険に晒されるとは、微塵も思わずに。
***
「止まれ」
「え?」
そこはスクエア公爵家の近くにある小さな森だった。
皇子がそこに向かえと言うから、貴族の間で有名なレイビト花を探すのだと思っていた。
けれど…
「お前もか、お前もなのか」
皇子が宝剣を召喚し、木に突き刺す(ボクの頬ギリギリに)。
宝剣は皇族の中でも選ばれた人間しか扱えない。
基本は皇帝のみ…ウチノオウジスゴーイ(棒読み)
「吐け」
「吐瀉物を?」
何て冗談を言うが嫌な予感がする。
なんとなーく、嫌な予感がするのだ。
《木々や花を傷つけないで下さい
by.スクエア公爵》
目に入った注意書き看板に苦笑いする。
木、傷つけちゃった(冷汗)♪
「指切るぞ」
皇子ガチ切れやん(真っ青)♪
「ヒント!ヒントください!」
言葉が少なくて何を咎められているのかわからねー!
「ルイの未来を知っているのだろう?」
ルイ…あのガキの事?え、
「知りませんが?」
ポキッ
そう、そんな音だった。切り落とす言ってたのに皇子がボクの指を折ったのは。
ポッキーだけにポキッとな♪
あ"ぁ"?面白くねーよ!!!
「ふげげげげげげげげげ!!」
痛みで地をゴロゴロゴロゴロ左右に転がる。
俺はおむすびコロリンか!だからつまんねーよ!!!
チョー痛てー!!!!!!!
「二十本あるな」
何が!?いや指ですよね!!
ヤベーじゃん!皇子、マリネット公爵のサイコパスの影響受けてたわ!!
「ヒント!ヒント!please!!」
「ルイ…カロアス公爵子息の未来だ」
わぁお☆多分皇子としては『ルイでは分からないか、元孤児の平民だしな』と思ってカロアス公爵子息と言い直してくれたんだろうけど、ボクには変わらねー質問来たわ(顔真っ白)☆
「皇子は知っているんですか?」
前世の『こいつやはり何か知っているな!?』と思わせるポジションキャラを生かせ!!
お前は何の為に生まれた!!そう、ボクはこの世の腐を手に入れる者!!!
「………少しなら」
知ってるんかい。じゃなくて…
「なら、分かりますよね?どうなるか…」
「回避する為に知りたい」
💡
はい頂きました!
ゲームのカロアス公爵は不運系キャラの宝物庫。
つまりあのガキも不運系キャラのはず!!
で、未来を知る皇子はガキの不運を回避したいと!
愛されてんじゃん、ヒューヒュー!
「情報を吐け」
…と言われてもなー。ボク前2作品しか知らねー。
でも、今言っても信じて貰えなさそう。
《木々や花を傷つけないで下さい
by.スクエア公爵》
んーどうしようかなー。
《木々や花を傷つけないで下さい
by.スクエア公爵》
………。
《木々や花を傷つけないで下さい
by.スクエア公爵》
「ふっ、貴方は全てを知る事はできないでしょう…」
「なに?」
「ボ…私も全ては知りません。ですが、それでも宜しいですか?」
神妙な顔でシリアス感出してみたけど分からねーもんは仕方ない。
「教えろ」
「あの方の不幸の一つは…」
《木々や花を傷つけないで下さい
by.スクエア公爵》
「スクエア公爵によるものです!!!!!!」
ごめーん☆スクエア公爵の奴(テヘペロ)
まぁカロアス公爵とスクエア公爵は表では友好的だけど代々泥沼恋愛劇場開いてるからあのガチの代でも何かあるっしょ!!
「詳しく」
「え、」
「詳しく」
「えっと…カロアス公爵の子息に惚れたスクエア公爵子息…だがしかし!スクエア公爵子息はそれを認めようとはしなかった!
だが独占欲が強い彼は無意識にカロアス公爵子息が結婚する事を許さず、彼の婚約者を寝とり寝とり寝とりまくる!!
そして憤怒したカロアス公爵子息はスクエア公爵邸に直談判する!!
だがそれを見越していたスクエア公爵子息は密かに進めていた…カロアス公爵子息を己の物にする手はずを…!!」
次回【憎愛の罠】!お見逃しなく!!
なんてねー。
「やはりッ!無理矢理だったのか!!」
「え、」
皇子がそんな大声出すなんて…と言うかよく喋るな今日。
……………
………
…
まpmwふぉgmjへtpgd!!!
まじですか!!まじでそんな美味しい展開があるんですか!!!
腐の神にアーメン!
「今すぐ殺す」
「え、」
ん?今何て言った?
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