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行き遅れだけど……貰っちゃってオケ?
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人生衝撃的なことってめたんこあるじゃん?
でもさぁ、今日ほどの衝撃は、ないわぁ……。
私、この世界に転移してきてもう……何年だっけ?あん時高3だから……確か6年くらい?経ってるけどさ。
光ったと思ったらいきなり変な大広間にいてさ、めんどくせぇ王様とかクラスメイトがマジでめんどくって早々に飛び出してきてさ。
この森で何でも屋的なことやって生計立てる暮らしに辿り着いて。
あん時もだいぶ衝撃で、毎日苦労し通しで、右も左も分からない世界に大泣きしてたけどもさぁ…。
なんでこいつ、ここにいるんだろうねぇ。
……
………
…………、
……………………、ぅぁぅぁぅぁぅあうあうあうああああああ!!!!!!!
どぉして我が人生でただ1人、唯一無二の推しがこんなところにいるんだよぉぉぉぉぉぉぉぉ?!?!?!?!?!?!?!
待て待て待て待て待て待て待て待て、待て、いや待て落ち着けそう落ち着くんだ落ち着けよ。
私はここに何しにきた?仕事しにきたんだよな。
うん、ここは奴隷売買のオークション会場、の真裏。私は、とある人の依頼を受け、ここに放火した。
うん、そう、仕事。ここ放火。放火?いや、推しは助けるからいーや。だが、推しがこのままオークション会場に引っ張り出されてたとかマジ不愉快無理死ね。まぁあとちょっとでここ全部焼け落ちるから大丈夫なんだけどね?
というか奴隷になってるってことはもうエンディング後か。てことは推しの家族もいなけりゃ友人も離れてって天涯孤独の身?
推しのスペックって確か……魔法剣士として近衛に入るくらいの実力があるにも関わらず、無表情と涼やかなお顔のせいで魔王様と恐れられるような人だったけど。実は家事をこよなく愛す世話焼きな人が素。
……あれ?猛烈に欲しいな。何その美味しいの。
き~~め~たっ♪ この子、うちの嫁にしよう!
よしよしお持ち帰り~~ぃ!
推しの入れられていた檻を無理矢理腕力でこじ開け、至るところに繋がっている魔力封じの魔道具は全て私に繋いで応急処置。あ、奴隷の首輪も契約魔術ぶっこわしてぇ~、これが一番大事だったわぁてへ☆
推しを抱き上げた。
推しが少し震えた。怖がられちゃったかね?
……ありぃ?もしかして推し、片足無くしてる?あっちゃまー、帰ったら生やすかぁ~。
もう私、ルンルン気分で帰路へ。依頼は抜かりなく、あの場所にいた奴は全員死んでるからだいじょぶ!推し?これは私のだからノーカンっ♪
やばい、テンションがヤバイ。抑えようとしてもこの情緒不安定っぷりがっッッ!
ぁぁぁああ、まずはお風呂?お風呂だよね?!だってこんなに汚れてるもんね?!?!
推しのボロい服は魔法でさっさと燃やし、推しを風呂場へ直行させた。そしてもう遠慮なく洗いまくった!うん!ちょぉっとセクハラ混ざったけど勘弁ね?
あ、さっきから影の薄い推しだけど、一応意識あるし、多分奴隷だから主人?かもしれない人に気を損ねられないように大人しくしてるだけよーん。この世界では常識☆ちなみに私は元々倫理観なんてありまっせーん!(^-^)
推しと湯船を堪能する時間がこんなにも至福とは……!!いい嫁さんもらったわぁ……♪♪
そしてリビングにいるよん。
私はソファ、推しは私の膝の上。変態か?変態だよ馬鹿。私は推しが好きすぎるのだ。
よしよし、推しもあったまったことだし次は~、足かなぁ?
ご飯もかなぁ、タイミングがなぁ?食べてくれるかな?命令って言ったら流し込んでくれるかね?
まーいっかー。
「ルクセルカ、少し気持ち悪いことするよ?」
推しが震えた。この震えるっての返事代わりか何か?声帯潰されてないから別に心配してないけどさぁ。
治癒の魔法って気持ち悪いんよねぇ。よっぽど魔力の相性良くないとキッツイんよ。体の中いじられる感じがめちゃくちゃ。魔力の相性さえよけりゃ逆に快感として処理されるからいんだけど……私久々だからなぁ、上手く調節できなかったらごめんよ??
推しの、無くなった左足。太ももからバッサリないねぇ、ヤバみ。太ももの付け根に当たる部分に手をかざす。こっから細胞を増殖させそれぞれに役割を与え、血管が循環するように、筋肉は繋がるように、そして、彼の魔力に馴染み、彼自身に馴染むようにイメージして足を作る。
「《治癒》」
魔力がごっそり持ってかれた。いやぁ、流石にキツいね。イメージも曖昧だったから尚更かなぁ……倒れるほどではないから大丈夫だけどさ。
「ぅ、くっ…」
あら、呻いた。やっぱ調節効かなかったかぁ……こんなことならちゃんと他人にかける治癒魔法も練習しとくべきだったなー。
ええ、流石の私も何気に落ち込んでおります……。
「はぁ。ルクセルカ、ちょっと立ったり座ったり歩いたりしてみて。おかしいと感じるところはない?一応、筋肉も右足と同じくらいで調節しちゃったから、バランスは取れるはずなんだけど?」
?推しが無言。体を震わせることもしない。左足を凝視したまま固まってる。……あ、そーいや身体の欠損が治せるのって世界で何人いたっけか?そりゃ推しは驚きだわぁ……。
「ルクセルカ?」
「っ!は、はいっ、申し訳ありませんっ。」
あぁ、起動したっぽい。うーん、目の保養。
立って、座って、歩いて。それができることに感動して、目を見開いて涙目になりつつ、いつまでも足を動かしている推し。尊い。
しばらくして、気が済んだのか私の目の前に座り込んだ。
「うん、気は済んだね。んっと、君の今後だけど。単刀直入に言うね?」
「私の嫁となり、私の身の回りの世話をしなさい!!以上!!!」
案の定、推しは目を見開いていた。うん、あからさまに驚いた表情にならないあたり、さすが元近衛騎士様。
「承りました。」
掠れた声で返事をする推し。ギルティ。
とりあえず、この後は家の食材で適当にご飯でも作ってやって、食べながら家の説明をしようかなっ♪
こうして、ちょっと頭のネジが飛んでる異世界転移者は、至福を手に入れた。
でもさぁ、今日ほどの衝撃は、ないわぁ……。
私、この世界に転移してきてもう……何年だっけ?あん時高3だから……確か6年くらい?経ってるけどさ。
光ったと思ったらいきなり変な大広間にいてさ、めんどくせぇ王様とかクラスメイトがマジでめんどくって早々に飛び出してきてさ。
この森で何でも屋的なことやって生計立てる暮らしに辿り着いて。
あん時もだいぶ衝撃で、毎日苦労し通しで、右も左も分からない世界に大泣きしてたけどもさぁ…。
なんでこいつ、ここにいるんだろうねぇ。
……
………
…………、
……………………、ぅぁぅぁぅぁぅあうあうあうああああああ!!!!!!!
どぉして我が人生でただ1人、唯一無二の推しがこんなところにいるんだよぉぉぉぉぉぉぉぉ?!?!?!?!?!?!?!
待て待て待て待て待て待て待て待て、待て、いや待て落ち着けそう落ち着くんだ落ち着けよ。
私はここに何しにきた?仕事しにきたんだよな。
うん、ここは奴隷売買のオークション会場、の真裏。私は、とある人の依頼を受け、ここに放火した。
うん、そう、仕事。ここ放火。放火?いや、推しは助けるからいーや。だが、推しがこのままオークション会場に引っ張り出されてたとかマジ不愉快無理死ね。まぁあとちょっとでここ全部焼け落ちるから大丈夫なんだけどね?
というか奴隷になってるってことはもうエンディング後か。てことは推しの家族もいなけりゃ友人も離れてって天涯孤独の身?
推しのスペックって確か……魔法剣士として近衛に入るくらいの実力があるにも関わらず、無表情と涼やかなお顔のせいで魔王様と恐れられるような人だったけど。実は家事をこよなく愛す世話焼きな人が素。
……あれ?猛烈に欲しいな。何その美味しいの。
き~~め~たっ♪ この子、うちの嫁にしよう!
よしよしお持ち帰り~~ぃ!
推しの入れられていた檻を無理矢理腕力でこじ開け、至るところに繋がっている魔力封じの魔道具は全て私に繋いで応急処置。あ、奴隷の首輪も契約魔術ぶっこわしてぇ~、これが一番大事だったわぁてへ☆
推しを抱き上げた。
推しが少し震えた。怖がられちゃったかね?
……ありぃ?もしかして推し、片足無くしてる?あっちゃまー、帰ったら生やすかぁ~。
もう私、ルンルン気分で帰路へ。依頼は抜かりなく、あの場所にいた奴は全員死んでるからだいじょぶ!推し?これは私のだからノーカンっ♪
やばい、テンションがヤバイ。抑えようとしてもこの情緒不安定っぷりがっッッ!
ぁぁぁああ、まずはお風呂?お風呂だよね?!だってこんなに汚れてるもんね?!?!
推しのボロい服は魔法でさっさと燃やし、推しを風呂場へ直行させた。そしてもう遠慮なく洗いまくった!うん!ちょぉっとセクハラ混ざったけど勘弁ね?
あ、さっきから影の薄い推しだけど、一応意識あるし、多分奴隷だから主人?かもしれない人に気を損ねられないように大人しくしてるだけよーん。この世界では常識☆ちなみに私は元々倫理観なんてありまっせーん!(^-^)
推しと湯船を堪能する時間がこんなにも至福とは……!!いい嫁さんもらったわぁ……♪♪
そしてリビングにいるよん。
私はソファ、推しは私の膝の上。変態か?変態だよ馬鹿。私は推しが好きすぎるのだ。
よしよし、推しもあったまったことだし次は~、足かなぁ?
ご飯もかなぁ、タイミングがなぁ?食べてくれるかな?命令って言ったら流し込んでくれるかね?
まーいっかー。
「ルクセルカ、少し気持ち悪いことするよ?」
推しが震えた。この震えるっての返事代わりか何か?声帯潰されてないから別に心配してないけどさぁ。
治癒の魔法って気持ち悪いんよねぇ。よっぽど魔力の相性良くないとキッツイんよ。体の中いじられる感じがめちゃくちゃ。魔力の相性さえよけりゃ逆に快感として処理されるからいんだけど……私久々だからなぁ、上手く調節できなかったらごめんよ??
推しの、無くなった左足。太ももからバッサリないねぇ、ヤバみ。太ももの付け根に当たる部分に手をかざす。こっから細胞を増殖させそれぞれに役割を与え、血管が循環するように、筋肉は繋がるように、そして、彼の魔力に馴染み、彼自身に馴染むようにイメージして足を作る。
「《治癒》」
魔力がごっそり持ってかれた。いやぁ、流石にキツいね。イメージも曖昧だったから尚更かなぁ……倒れるほどではないから大丈夫だけどさ。
「ぅ、くっ…」
あら、呻いた。やっぱ調節効かなかったかぁ……こんなことならちゃんと他人にかける治癒魔法も練習しとくべきだったなー。
ええ、流石の私も何気に落ち込んでおります……。
「はぁ。ルクセルカ、ちょっと立ったり座ったり歩いたりしてみて。おかしいと感じるところはない?一応、筋肉も右足と同じくらいで調節しちゃったから、バランスは取れるはずなんだけど?」
?推しが無言。体を震わせることもしない。左足を凝視したまま固まってる。……あ、そーいや身体の欠損が治せるのって世界で何人いたっけか?そりゃ推しは驚きだわぁ……。
「ルクセルカ?」
「っ!は、はいっ、申し訳ありませんっ。」
あぁ、起動したっぽい。うーん、目の保養。
立って、座って、歩いて。それができることに感動して、目を見開いて涙目になりつつ、いつまでも足を動かしている推し。尊い。
しばらくして、気が済んだのか私の目の前に座り込んだ。
「うん、気は済んだね。んっと、君の今後だけど。単刀直入に言うね?」
「私の嫁となり、私の身の回りの世話をしなさい!!以上!!!」
案の定、推しは目を見開いていた。うん、あからさまに驚いた表情にならないあたり、さすが元近衛騎士様。
「承りました。」
掠れた声で返事をする推し。ギルティ。
とりあえず、この後は家の食材で適当にご飯でも作ってやって、食べながら家の説明をしようかなっ♪
こうして、ちょっと頭のネジが飛んでる異世界転移者は、至福を手に入れた。
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