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番外編Ⅰ 血のプー、ル??

夏=プール

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 暑い暑い暑い暑いっ!!
なんだかんだで異世界(というか月)に来たのは5月だったけど、今は6月後半。
地球でいう梅雨のようなものも終わって、いきなり暑くなった。
ジュリエットさん、はやく夏用のごすろりをください……。
「その必要はないわ。適温魔法使えばいいのよ」
ジュ、ジュリエットさん地獄耳!!
心の中でつぶやいただけなのに!
「心温ちゃんなら、そう思う気がして!」
はあ……。要するに推測ですか。
そういえば、適温? みたいな魔法あったなあ。
えーと。
「ス……」
「スーダブル・テンポーチャー」
ジュリエットさんがやってあげようとしたみたいだけど、知ってるから唱えちゃう。
お、涼しくなった気がする。
もう夏なのかな?
夏っぽいことしたいなあ……。
夏といえば……。
「ジュリエットさん! 近くにプールありますか!?」


 プールに行きたいってジュリエットさんに相談したの、間違いだったかなあ……。
変なゴスロリチックの水着を詰められた……。
ちょっと気が乗らないけど、レッツゴー……。
場所は商店街の奥の大きい建物。
【ワープ】で想像していけるかな??
「【ワープ】」
 ハイラダン・プール
気が付くと、こう書かれた建物が目の前にあった。
ハイラダン・プールで会ってた筈!!
成功っ!
たしか、ジュリエットさんの知り合いのルーカス・ハイラダンさんの経営する、「ハイラダンスポーツ」のうちの一つなんだよね。
会員制だから、きっと豪華なんだろうなあ!
あたしは胸を弾ませながら、建物に入って行った。
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