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United Japanese tea varieties of Iratsuko(10)
宙宇るす流逆(13)
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壁を伝ってゲートの前、倉庫が一つだけある、その手前まで彼らは辿り着いた。
「手前まで」というのは、ソコで壁が途切れているからだ。
入ってきた時と異なり、『神宮本体』跡地の出口は2箇所あった。
目の前の倉庫の左右がソレで、そのために壁は倉庫に至る前に途切れていた。
先頭のムサシが顔を覗かせ、出口を確認する。
アサヒとフランシスは倒れている敵を、ジュディも後ろを警戒しつつも同じく倒れている敵を気にしていた。
「ダメだ、瓦礫の山で埋もれちまってる。ココは通れそうもない」
ムサシが述べ、ちらりと後ろを振り向く。
皆が頷いたのを見て前を向き直すと、素早く道を渡って倉庫の壁へはりついた。
倉庫には巨大な穴が開いていた。
ムサシはその穴を窺うと、身を低くして穴の向こう側へ移動し、もう一つの出口のある道を確認した。
そしてムサシは振り向くと、皆に来るよう合図した。
残る三人が倉庫の壁にはりつく。ムサシとは穴を挟んで並んだ。
「向こう側の道もダメだった」
「じゃあ何故、私たちを呼んだのよ」
「コレか」
フランシスが倉庫の穴を覗いて言った。
穴の向こうを皆が確認する。
倉庫の中は壁際の祭具の他には何もなく、穴の反対側の扉は開かれていた。
その向こうにはゲートが見える。
「通り抜けるにはうってつけだ」
「確かにそうですね」
フランシスにアサヒが同意する。
ジュディが言った。
「じゃあ、さっさと通り抜けましょう。ムサシ、罠の警戒をお願い」
「ああ。後ろは頼む」
ムサシは銃を構え、穴の入口付近を確認すると、素早く内部に入った。
ぐるりと近く、そして倉庫内全体を警戒し、二~三歩進んでもう一度周囲を見回すと、皆に入ってくるよう告げた。
「大丈夫だ。問題ない」
「じゃあアサヒ、フランシス」
「ああ」
フランシスがアサヒを支え、中に入れる。
フランシスも大きな身体を穴にくぐらせた。
と、ジュディの腕に小石が当たった。
思わず当たった先を見るジュディ。
すると、二つ三つと続いて、腕に小石が“地面から飛び上がって”くる。
勢い、フランシスを見るジュディ。
フランシスが乗り越えようとしている穴の縁、破壊された壁の縁に、小石や小さな瓦礫が飛び上がって“くっついて”いく。
急いで倒れていた敵の方を振り返る。
倒れていた敵が
ゆらりと
重力に反するように
起き上がって
近くの水たまりの中から腕に飛び返ったロケットランチャーを
コチラに構えた。
「手前まで」というのは、ソコで壁が途切れているからだ。
入ってきた時と異なり、『神宮本体』跡地の出口は2箇所あった。
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先頭のムサシが顔を覗かせ、出口を確認する。
アサヒとフランシスは倒れている敵を、ジュディも後ろを警戒しつつも同じく倒れている敵を気にしていた。
「ダメだ、瓦礫の山で埋もれちまってる。ココは通れそうもない」
ムサシが述べ、ちらりと後ろを振り向く。
皆が頷いたのを見て前を向き直すと、素早く道を渡って倉庫の壁へはりついた。
倉庫には巨大な穴が開いていた。
ムサシはその穴を窺うと、身を低くして穴の向こう側へ移動し、もう一つの出口のある道を確認した。
そしてムサシは振り向くと、皆に来るよう合図した。
残る三人が倉庫の壁にはりつく。ムサシとは穴を挟んで並んだ。
「向こう側の道もダメだった」
「じゃあ何故、私たちを呼んだのよ」
「コレか」
フランシスが倉庫の穴を覗いて言った。
穴の向こうを皆が確認する。
倉庫の中は壁際の祭具の他には何もなく、穴の反対側の扉は開かれていた。
その向こうにはゲートが見える。
「通り抜けるにはうってつけだ」
「確かにそうですね」
フランシスにアサヒが同意する。
ジュディが言った。
「じゃあ、さっさと通り抜けましょう。ムサシ、罠の警戒をお願い」
「ああ。後ろは頼む」
ムサシは銃を構え、穴の入口付近を確認すると、素早く内部に入った。
ぐるりと近く、そして倉庫内全体を警戒し、二~三歩進んでもう一度周囲を見回すと、皆に入ってくるよう告げた。
「大丈夫だ。問題ない」
「じゃあアサヒ、フランシス」
「ああ」
フランシスがアサヒを支え、中に入れる。
フランシスも大きな身体を穴にくぐらせた。
と、ジュディの腕に小石が当たった。
思わず当たった先を見るジュディ。
すると、二つ三つと続いて、腕に小石が“地面から飛び上がって”くる。
勢い、フランシスを見るジュディ。
フランシスが乗り越えようとしている穴の縁、破壊された壁の縁に、小石や小さな瓦礫が飛び上がって“くっついて”いく。
急いで倒れていた敵の方を振り返る。
倒れていた敵が
ゆらりと
重力に反するように
起き上がって
近くの水たまりの中から腕に飛び返ったロケットランチャーを
コチラに構えた。
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