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United Japanese tea varieties of Iratsuko(10)
宙宇るす流逆(11)
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一行は境内に侵入した。
ジュディとムサシが先に入りクリアリングする。
アサヒ、そして殿にフランシスが続いた。
「入口付近には罠らしきモノはなし、視認できる範囲に敵影もなし。平和だな」
ムサシが言う。
境内入って左右は、向こうまで壁が続いているだけだった。
前方は、朽ちた倉庫らしき建物が2つ並び、ソレらに挟まれた中央には道が通っている。
その道の先にはこの『神宮』の本体が鎮座していた。
「直進か? 左右のどちらかか?」
フランシスが問う。
「左右のどちらかに進みたいわね。真っ直ぐは虎口に入るようで、良い気がしないわ。
まずは二手に分かれて前方、左右それぞれの倉庫に進み、そのまま倉庫の外周沿いに角まで。角に着いたら向こう側を確認しましょう。
ソレで、進みやすそうな方を選んで進む。どうかしら?」
「オーケー」
ジュディはアサヒと自分を手で示し、次にムサシとフランシスを示した。
そう分かれようという合図だ。
アサヒは入った時そのままの流れでジュディとムサシ、フランシスと自分の二手に分かれると思っていたので、少しドキッとした。
二手は速やかに倉庫に近づき、その壁についた。
ジュディとアサヒは左側、フランシスたちは右側の倉庫だ。
雨脚は強くなるばかりで、倉庫までの間を進んだだけで彼らの身体はびしょ濡れになった。
だが、ソレを気にしている暇があろうはずもない。
二手に分かれた双方は、どちらもそのまま倉庫の角まで進むと、顔を最低限だけ出して向こう側を確認した。
ジュディが確認している間、アサヒは振り向き、フランシスたちを見た。
ムサシが向こう側を確認している。
フランシスはムサシが見ている方向以外を警戒しており、アサヒと目が合うと笑ってサムズアップした。アサヒも笑い返す。
「コチラはダメみたいね」
ジュディの声に、アサヒも向こう側を覗いてみた。
自分たちが身を預けている倉庫、その屋根が一部崩れて道を塞いでいた。
ジュディがフランシスたちの方を見る。
向こうもフランシスがムサシに替わって道の先を覗いており、ムサシの方はジュディを見ると首を振った。
双方のグループは2つの倉庫の間、境内中央の道を挟んで近づいた。
「コチラは倉庫の屋根が崩れている。ソチラは?」
「ダメだ。コッチは境内の外壁が崩れてたよ」
「やっぱり中央しかないというコトね」
「しかも、コッチの外壁の崩れ方はおあつらえ向きに、ちょうど山を形作るかの如く瓦礫が集まってたよ。大した自然現象だ」
「最悪ね。ま、逆にやりやすいかしら」
ジュディが倉庫と倉庫の間、中央の道を睨みつける。
十分に広い道だが、とても狭く感じられた。
ジュディとムサシが先に入りクリアリングする。
アサヒ、そして殿にフランシスが続いた。
「入口付近には罠らしきモノはなし、視認できる範囲に敵影もなし。平和だな」
ムサシが言う。
境内入って左右は、向こうまで壁が続いているだけだった。
前方は、朽ちた倉庫らしき建物が2つ並び、ソレらに挟まれた中央には道が通っている。
その道の先にはこの『神宮』の本体が鎮座していた。
「直進か? 左右のどちらかか?」
フランシスが問う。
「左右のどちらかに進みたいわね。真っ直ぐは虎口に入るようで、良い気がしないわ。
まずは二手に分かれて前方、左右それぞれの倉庫に進み、そのまま倉庫の外周沿いに角まで。角に着いたら向こう側を確認しましょう。
ソレで、進みやすそうな方を選んで進む。どうかしら?」
「オーケー」
ジュディはアサヒと自分を手で示し、次にムサシとフランシスを示した。
そう分かれようという合図だ。
アサヒは入った時そのままの流れでジュディとムサシ、フランシスと自分の二手に分かれると思っていたので、少しドキッとした。
二手は速やかに倉庫に近づき、その壁についた。
ジュディとアサヒは左側、フランシスたちは右側の倉庫だ。
雨脚は強くなるばかりで、倉庫までの間を進んだだけで彼らの身体はびしょ濡れになった。
だが、ソレを気にしている暇があろうはずもない。
二手に分かれた双方は、どちらもそのまま倉庫の角まで進むと、顔を最低限だけ出して向こう側を確認した。
ジュディが確認している間、アサヒは振り向き、フランシスたちを見た。
ムサシが向こう側を確認している。
フランシスはムサシが見ている方向以外を警戒しており、アサヒと目が合うと笑ってサムズアップした。アサヒも笑い返す。
「コチラはダメみたいね」
ジュディの声に、アサヒも向こう側を覗いてみた。
自分たちが身を預けている倉庫、その屋根が一部崩れて道を塞いでいた。
ジュディがフランシスたちの方を見る。
向こうもフランシスがムサシに替わって道の先を覗いており、ムサシの方はジュディを見ると首を振った。
双方のグループは2つの倉庫の間、境内中央の道を挟んで近づいた。
「コチラは倉庫の屋根が崩れている。ソチラは?」
「ダメだ。コッチは境内の外壁が崩れてたよ」
「やっぱり中央しかないというコトね」
「しかも、コッチの外壁の崩れ方はおあつらえ向きに、ちょうど山を形作るかの如く瓦礫が集まってたよ。大した自然現象だ」
「最悪ね。ま、逆にやりやすいかしら」
ジュディが倉庫と倉庫の間、中央の道を睨みつける。
十分に広い道だが、とても狭く感じられた。
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