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身体能力計測テスト 4
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オリビア達は50m走のあとは球投げを順番にやることになった。
学力テスト、50m走に続きアレスくんは記録を出すんじゃないかとみんなが注目していた。
「それじゃあアレスくん、球を投げて下さい!」
「分かりました。」
ドスン!
アレスくんが思いっきり球を投げたのだが、15m位しか飛ばなかった。
しかもエサーナ先生が言っていた通り、球はかなり重たいのか、地面に球の半分がめり込んでいた。
「アレスくんの結果は総合評価74です。これはかなりの高得点ですね。」
「「おおっ!!」」
『面白いシステムだね。』
『やっぱりアレスは凄いみたいだね。』
『そうだね。しかし、このテストは測定方法が走ったりと違って分かりにくいから手加減が難しいね。』
球の飛距離と握力に関しては分かるんだけど、筋肉量の計測はまだ分からないな……
『ちょっと投げるだけでいいんじゃない?』
『それが無難なのかな。オリビアの順番がもう少しあとなら魔力の流れから計測方法を予測は出来るんだけど、今回はちょっと無理かな。だから今回は軽く投げる程度にすれば良いかな。』
『分かった、軽くだね。』
そして、もうオリビアの順番になってしまった。
「それではオリビアさん、球を投げて下さい。」
「はい」
オリビアは地面に設置されている球を片手で上から掴んで持ち上げる。
「えっ、オリビアさん、重くないですか?」
「ん、ちょっと重たい位かな。」
「……ちょっとですか?」
エサーナ先生は凄い驚いた表情をしているが、オリビアは特に気にする事無く球を山なりに投げる。
ドスン!
うん、予定通りの飛び具合だ。
飛距離はほとんど目の前の5m位かな。
これならば問題も無いだろう。
「オリビアさんの総合評価は248……えっ? あれ、故障かな? でも、かなり丈夫な魔法具なはずだけど……」
エサーナ先生は魔法具の測定値を表示するパネルをいじっては首をかしげていた。
『なにか失敗したかな?』
『いや、問題ないはず……』
「オリビアさん、すいませんがもう一度別の球で投げてもらっても良いですか? 魔法具のトラブルかもしれないので……」
「分かった」
「ありがとうございます。」
そういうとエサーナ先生はオリビアに新しい球を渡して来るのだが、両手で重そうに持っている。
あれ?
あの球ってそんなに重いのかな?
オリビアはさっきと同じ様に片手で掴んでいるけど……
「……やっぱり握力は凄そうですね。」
「ん?」
「いえ、何でもないです。」
「じゃあ、いく。」
オリビアは1投目より飛距離を短くしたいのか、さっきより力んでいた。
学力テスト、50m走に続きアレスくんは記録を出すんじゃないかとみんなが注目していた。
「それじゃあアレスくん、球を投げて下さい!」
「分かりました。」
ドスン!
アレスくんが思いっきり球を投げたのだが、15m位しか飛ばなかった。
しかもエサーナ先生が言っていた通り、球はかなり重たいのか、地面に球の半分がめり込んでいた。
「アレスくんの結果は総合評価74です。これはかなりの高得点ですね。」
「「おおっ!!」」
『面白いシステムだね。』
『やっぱりアレスは凄いみたいだね。』
『そうだね。しかし、このテストは測定方法が走ったりと違って分かりにくいから手加減が難しいね。』
球の飛距離と握力に関しては分かるんだけど、筋肉量の計測はまだ分からないな……
『ちょっと投げるだけでいいんじゃない?』
『それが無難なのかな。オリビアの順番がもう少しあとなら魔力の流れから計測方法を予測は出来るんだけど、今回はちょっと無理かな。だから今回は軽く投げる程度にすれば良いかな。』
『分かった、軽くだね。』
そして、もうオリビアの順番になってしまった。
「それではオリビアさん、球を投げて下さい。」
「はい」
オリビアは地面に設置されている球を片手で上から掴んで持ち上げる。
「えっ、オリビアさん、重くないですか?」
「ん、ちょっと重たい位かな。」
「……ちょっとですか?」
エサーナ先生は凄い驚いた表情をしているが、オリビアは特に気にする事無く球を山なりに投げる。
ドスン!
うん、予定通りの飛び具合だ。
飛距離はほとんど目の前の5m位かな。
これならば問題も無いだろう。
「オリビアさんの総合評価は248……えっ? あれ、故障かな? でも、かなり丈夫な魔法具なはずだけど……」
エサーナ先生は魔法具の測定値を表示するパネルをいじっては首をかしげていた。
『なにか失敗したかな?』
『いや、問題ないはず……』
「オリビアさん、すいませんがもう一度別の球で投げてもらっても良いですか? 魔法具のトラブルかもしれないので……」
「分かった」
「ありがとうございます。」
そういうとエサーナ先生はオリビアに新しい球を渡して来るのだが、両手で重そうに持っている。
あれ?
あの球ってそんなに重いのかな?
オリビアはさっきと同じ様に片手で掴んでいるけど……
「……やっぱり握力は凄そうですね。」
「ん?」
「いえ、何でもないです。」
「じゃあ、いく。」
オリビアは1投目より飛距離を短くしたいのか、さっきより力んでいた。
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