38 / 50
第一章 駆け出し冒険者は博物学者
#34
しおりを挟む
銅札への昇格試験の通知が来た頃、俺は、というか孤児院は、別の問題を抱えていた。
先日可能性を指摘された騒動が、どうやら現実味を帯びてきたようなのだ。
相手がただのこそ泥なら、まだ良い。けど、どうやら冒険者崩れ(または現役の冒険者)だという。
更に拙いことに、先日の犬鬼討伐戦で、【Childrenof|Seraph《こどもたち】はその戦闘力を以もって結構名を売ってしまった。となると、襲撃は十中八九、力押しになる。
一方こちらは守るものが多すぎる。
孤児院の子供たちは当然として、その施設や財産その一切は子供たちのものである。無粋な襲撃者たちに毛一筋ほどの傷も付けさせる訳にはいかない。
よって、積極的に防衛を考える必要が出てきたのである。
◇◆◇ ◆◇◆
最初に行ったのは、ボイラーの設計変更。
これは単独で価値あるものとなるので、浴場の建物と一体化させ、専門の道具を使用して解体しなければ動かせないようにしたのである。
次に、隣接する炭焼き小屋と食料貯蔵庫・解体作業場を改造し、要塞化させる。
これは、現在の孤児院で価値のあるものは貯蔵庫内の獲物と木炭であるから、ここに子供たちの避難場所を作り、守るべきものを一か所に纏める計画である。ついでに子供たちの作品である服などの保管場所も作り、木炭で食肉の匂いが移らないように脱臭する。解体作業場は迎撃拠点とする。
院内の塀の内側や、建物回りなどの多くの場所に、砂利を敷き詰めた。これは音で侵入者を察知する仕掛けだ。
そして何より頭を悩ませたのは、迎撃兵器の設置である。
◇◆◇ ◆◇◆
「……これ、本気で言っているの?」
「ええ。シンディさんなら簡単に作れるでしょ? 耐久性は追求しないで良いです。一発撃てれば良いですから」
「一発で良いって、二発目が必要になったらどうするの?」
「だから、物自体の数を多く作ってもらう必要があるんです。どちらにしても、実戦中に再装填する暇はないでしょうから」
迎撃兵器として選んだのは、弩である。
これは中・近距離で使用する際命中率が高く、威力も絶大であり(ちょっとした鎧ならあっさり貫通する)、拠点防衛には最適な武器なのである。
が、当然利点と欠点がある。
欠点は、一発撃った後の再装填に時間がかかること、物自体が大きくて持ち歩きに不便であること、機構が複雑で製造が難しく且つ故障し易いこと。
そして、欠点にして利点は。
「撃つだけなら簡単。それこそ女子供でも撃てる。
これを使えばセラ院長や子供たちも戦力になる。
それは、かなり危険なことじゃないの?」
誰でも戦力になる。これは戦力が増えるという利点である一方、守るべき女子供が前線で危険に曝されるという欠点でもある。
「おっしゃる通りです。でも二つの意味でこれを導入することを選びました。
一つは、少なくとも今回は俺とアリシアさん以外の人間に戦わせるつもりはありません。数を用意するのは、再装填の手間を省く為です。
二つ目は、俺は生涯に亘って孤児院にいられる訳じゃぁ有りません。いつかは孤児院を離れる日が来ます。だから、俺がいなければ守れない、というのでは困るんです。
子供たちに戦わせたくはない。けど、子供たちに“自分たちの居場所”を守る気概を持ってほしい。だから、『使わせない』と言いながら使い方を教えますし、必要ならいつでも使えるように子供たちの手の届く場所に置いておきます。
どちらにしても、襲撃が行われれば、子供たちの生活の場は血で染まることが明らかなのですから、今更その手を汚させたくないなどと綺麗事を言うつもりはないです」
結局、用意した弩は20丁。矢弾も、同じく20本。
また、解体作業場の窓に格子状の板を張り付け、銃眼とする。
そうして準備を整えながら、並行して何度か避難訓練(予告なしのものを含む)を行い、その時に備えた。
◇◆◇ ◆◇◆
そして、ある日の深夜。
塀の上に仕掛けたワイヤーが引かれ、室内で鳴子が音を立てた。侵入者だ。
速やかに子供たちを起こし、班ごとに静かに炭焼き小屋奥の避難部屋に移動した。
俺とアリシアさん、セラさんと助手に志願した子供(ミリアの弟分でライ、という名前だ)が解体小屋に入った。
解体小屋と貯蔵庫は、その目的上天井が高い。
屋根裏まで登ったライは、本人が自慢する視力で侵入者を探った。
そのうち。
本館(子供たちの勉強部屋や院長の執務室のある建物)近くの砂利が鳴った。
火魔法を封入している照明は高くて買えない。だから獣油のランプを明り取りに使っているのだが、その淡い光の中、黒装束の男が6名。リーダーは……、おそらく砂利を踏んだ男の、すぐ後ろにいる男。
砂利の鳴らす音が警報装置である可能性に至り、即座に足を止めさせたのだ。だが、警報装置ならすぐに警備担当者が駆け付ける筈。それがないのはどういうことか、考えていることだろう。
だけど、結論を出す余裕など与えない。
〔穿孔投擲〕の魔法で撃ち出される鉄串は、見えていれば必中なのだから!
最初の一撃で確実に1人仕留め、同時にアリシアさんが弩を撃つ。命中。
すかさずセラさんがアリシアさんに次の弩を渡し、二発目を撃つ。これは外れ。
ライは最早静寂を守る必要はないからと、アリシアさんの弩をよけた男がどこに逃げたかを声に出して報告し、その声に従って俺はもう一本鉄串を、建物の壁越しに撃ち込む。鉄串は壁を二枚貫通した上で、侵入者の後頭部を貫いた。
戦闘開始からわずか10秒足らずで3人が死傷し、残り3人は恐慌状態になったようだ。射線からこちらの居場所を特定する余裕もなく(もっとも壁を貫通しての攻撃を思えば、方向だけ特定出来てもあまり意味はない)、叫び声をあげながら剣を振り回した。けどそれは、こちらにとっては狙いを付ける余裕を与えてくれているのと同じこと。
アリシアさんはその後3発撃って2発命中させ、俺は得物を苦無に持ち替え、〔投擲〕で残り1人の足を吹き飛ばした。
終わってみれば、戦闘時間1分程度。孤児院側に怪我人はなし。
襲撃者は即死3名、重傷3名(うち1名は夜明けを待たずに息を引き取った)。
夜のうちに冒険者ギルドに報告をし、生存者を引き取らせたのであった。
☆★☆ ★☆★
この夜、孤児院防衛で使われた弩の運用方法(射手1人と、助手が装填済みの弩を射手に渡すやり方)は、のちに装填担当者を加え、所謂【長篠三段撃ち】方式で、後年ハティスの街の防衛戦で侵略者に対して甚大じんだいな被害を生じせしめた。
しかしこの防衛戦はそれに従軍したハティスの戦士たちにとって、それに先立つカランの村でのゴブリン兵による迎撃戦と同じく、一般市民を避難させる為の時間稼ぎに過ぎず、1人も降伏せず果敢に戦い、また最後には街に火を放ち、全てを灰燼に帰した。
だからこそ侵略者たちは、弩で連続攻撃を可能とした戦術を解き明かすことが出来なかった。
このことから、この世界に於ける【長篠三段撃ち】は、【ハティス方式】と呼ばれるようになる。
先日可能性を指摘された騒動が、どうやら現実味を帯びてきたようなのだ。
相手がただのこそ泥なら、まだ良い。けど、どうやら冒険者崩れ(または現役の冒険者)だという。
更に拙いことに、先日の犬鬼討伐戦で、【Childrenof|Seraph《こどもたち】はその戦闘力を以もって結構名を売ってしまった。となると、襲撃は十中八九、力押しになる。
一方こちらは守るものが多すぎる。
孤児院の子供たちは当然として、その施設や財産その一切は子供たちのものである。無粋な襲撃者たちに毛一筋ほどの傷も付けさせる訳にはいかない。
よって、積極的に防衛を考える必要が出てきたのである。
◇◆◇ ◆◇◆
最初に行ったのは、ボイラーの設計変更。
これは単独で価値あるものとなるので、浴場の建物と一体化させ、専門の道具を使用して解体しなければ動かせないようにしたのである。
次に、隣接する炭焼き小屋と食料貯蔵庫・解体作業場を改造し、要塞化させる。
これは、現在の孤児院で価値のあるものは貯蔵庫内の獲物と木炭であるから、ここに子供たちの避難場所を作り、守るべきものを一か所に纏める計画である。ついでに子供たちの作品である服などの保管場所も作り、木炭で食肉の匂いが移らないように脱臭する。解体作業場は迎撃拠点とする。
院内の塀の内側や、建物回りなどの多くの場所に、砂利を敷き詰めた。これは音で侵入者を察知する仕掛けだ。
そして何より頭を悩ませたのは、迎撃兵器の設置である。
◇◆◇ ◆◇◆
「……これ、本気で言っているの?」
「ええ。シンディさんなら簡単に作れるでしょ? 耐久性は追求しないで良いです。一発撃てれば良いですから」
「一発で良いって、二発目が必要になったらどうするの?」
「だから、物自体の数を多く作ってもらう必要があるんです。どちらにしても、実戦中に再装填する暇はないでしょうから」
迎撃兵器として選んだのは、弩である。
これは中・近距離で使用する際命中率が高く、威力も絶大であり(ちょっとした鎧ならあっさり貫通する)、拠点防衛には最適な武器なのである。
が、当然利点と欠点がある。
欠点は、一発撃った後の再装填に時間がかかること、物自体が大きくて持ち歩きに不便であること、機構が複雑で製造が難しく且つ故障し易いこと。
そして、欠点にして利点は。
「撃つだけなら簡単。それこそ女子供でも撃てる。
これを使えばセラ院長や子供たちも戦力になる。
それは、かなり危険なことじゃないの?」
誰でも戦力になる。これは戦力が増えるという利点である一方、守るべき女子供が前線で危険に曝されるという欠点でもある。
「おっしゃる通りです。でも二つの意味でこれを導入することを選びました。
一つは、少なくとも今回は俺とアリシアさん以外の人間に戦わせるつもりはありません。数を用意するのは、再装填の手間を省く為です。
二つ目は、俺は生涯に亘って孤児院にいられる訳じゃぁ有りません。いつかは孤児院を離れる日が来ます。だから、俺がいなければ守れない、というのでは困るんです。
子供たちに戦わせたくはない。けど、子供たちに“自分たちの居場所”を守る気概を持ってほしい。だから、『使わせない』と言いながら使い方を教えますし、必要ならいつでも使えるように子供たちの手の届く場所に置いておきます。
どちらにしても、襲撃が行われれば、子供たちの生活の場は血で染まることが明らかなのですから、今更その手を汚させたくないなどと綺麗事を言うつもりはないです」
結局、用意した弩は20丁。矢弾も、同じく20本。
また、解体作業場の窓に格子状の板を張り付け、銃眼とする。
そうして準備を整えながら、並行して何度か避難訓練(予告なしのものを含む)を行い、その時に備えた。
◇◆◇ ◆◇◆
そして、ある日の深夜。
塀の上に仕掛けたワイヤーが引かれ、室内で鳴子が音を立てた。侵入者だ。
速やかに子供たちを起こし、班ごとに静かに炭焼き小屋奥の避難部屋に移動した。
俺とアリシアさん、セラさんと助手に志願した子供(ミリアの弟分でライ、という名前だ)が解体小屋に入った。
解体小屋と貯蔵庫は、その目的上天井が高い。
屋根裏まで登ったライは、本人が自慢する視力で侵入者を探った。
そのうち。
本館(子供たちの勉強部屋や院長の執務室のある建物)近くの砂利が鳴った。
火魔法を封入している照明は高くて買えない。だから獣油のランプを明り取りに使っているのだが、その淡い光の中、黒装束の男が6名。リーダーは……、おそらく砂利を踏んだ男の、すぐ後ろにいる男。
砂利の鳴らす音が警報装置である可能性に至り、即座に足を止めさせたのだ。だが、警報装置ならすぐに警備担当者が駆け付ける筈。それがないのはどういうことか、考えていることだろう。
だけど、結論を出す余裕など与えない。
〔穿孔投擲〕の魔法で撃ち出される鉄串は、見えていれば必中なのだから!
最初の一撃で確実に1人仕留め、同時にアリシアさんが弩を撃つ。命中。
すかさずセラさんがアリシアさんに次の弩を渡し、二発目を撃つ。これは外れ。
ライは最早静寂を守る必要はないからと、アリシアさんの弩をよけた男がどこに逃げたかを声に出して報告し、その声に従って俺はもう一本鉄串を、建物の壁越しに撃ち込む。鉄串は壁を二枚貫通した上で、侵入者の後頭部を貫いた。
戦闘開始からわずか10秒足らずで3人が死傷し、残り3人は恐慌状態になったようだ。射線からこちらの居場所を特定する余裕もなく(もっとも壁を貫通しての攻撃を思えば、方向だけ特定出来てもあまり意味はない)、叫び声をあげながら剣を振り回した。けどそれは、こちらにとっては狙いを付ける余裕を与えてくれているのと同じこと。
アリシアさんはその後3発撃って2発命中させ、俺は得物を苦無に持ち替え、〔投擲〕で残り1人の足を吹き飛ばした。
終わってみれば、戦闘時間1分程度。孤児院側に怪我人はなし。
襲撃者は即死3名、重傷3名(うち1名は夜明けを待たずに息を引き取った)。
夜のうちに冒険者ギルドに報告をし、生存者を引き取らせたのであった。
☆★☆ ★☆★
この夜、孤児院防衛で使われた弩の運用方法(射手1人と、助手が装填済みの弩を射手に渡すやり方)は、のちに装填担当者を加え、所謂【長篠三段撃ち】方式で、後年ハティスの街の防衛戦で侵略者に対して甚大じんだいな被害を生じせしめた。
しかしこの防衛戦はそれに従軍したハティスの戦士たちにとって、それに先立つカランの村でのゴブリン兵による迎撃戦と同じく、一般市民を避難させる為の時間稼ぎに過ぎず、1人も降伏せず果敢に戦い、また最後には街に火を放ち、全てを灰燼に帰した。
だからこそ侵略者たちは、弩で連続攻撃を可能とした戦術を解き明かすことが出来なかった。
このことから、この世界に於ける【長篠三段撃ち】は、【ハティス方式】と呼ばれるようになる。
21
お気に入りに追加
227
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる