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第一章 駆け出し冒険者は博物学者
#14
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ところで。今回の電撃戦に、アリシアさんは随行していない。
正直なところ、〔肉体操作〕で身体強化が出来ない彼女がいても、足手纏いでしかないというのが事実だが、万一小鬼の襲撃部隊がカランの村に到達したとき、村人が避難する為の時間を稼ぐ人員が必要だったというのも彼女が同行しない理由でもある。
加えて〔回復魔法〕の効果が俺に比して芳しくなく、昼に続いての連戦は不可能と断じざるを得なかった。よって彼女は、予備の小剣を俺に託し、村で待機することを選んだのである。
☆★☆ ★☆★
共通魔法の【治療魔法】、その中の〔治癒魔法〕と〔回復魔法〕は、似たような効果があるものの、内実は少々違う。
〔治癒魔法〕は、傷を治す効果がある。高位の術者であれば、四肢の欠損さえ補うことが出来るのだという。前世知識に照らせば、傷口周辺の細胞が持つ情報に基づき、失われた細胞を復元する効果がある、というべきか。
〔回復魔法〕は、失われた体力や活力を回復する効果がある。前世知識に照らせば、失われた熱量を取り戻し、また疲労回復の効果もある。いや、もっと簡単に表現する方法がある。すなわち、〔回復魔法〕とはMPをHPに変換する魔法なのである。
勿論この世界には、個人の性能諸元を数値化して閲覧出来る便利機能はない。だからこの場合のMPやHPは便宜上の表現になる。しかし、〔回復魔法〕を施せば、疲労も失われたカロリーも回復し(実は貧血も治る。つまり流失した血液も復元していることになる。この辺りは〔治癒魔法〕との境界が曖昧である証であろう)、魔力の尽きるまで飲まず食わずでも戦えるというのなら、むしろMPやHPという表現の方が的確に思えてくる。
なお〔回復魔法〕で失われた魔力は、休息のみでは回復しない。この場合、食事と睡眠、両方必要になる。つまり〔回復魔法〕は、単純に「体力を前借り」する魔法、というべきであろう。
そして幼少時より意識的に魔力を使用していた俺のMPは、おそらく常人とは桁が違う。つまり、MPとHPの変換効率は悪くても、莫大なMP頼りに強引に回復することが出来たのである。
その為長期戦を慮外視すれば、〔回復魔法〕を駆使して即時戦線復帰が可能という訳だ。
★☆★ ☆★☆
このゴブリンの集落が、“村”という体裁を整えているのなら、ゴブリン領主のいる場所はすぐにわかる。村の中央付近にあり、ある程度の人数が集まれるサイズの館である。
館、といっても藁葺テントのような家が立ち並ぶ中、一際大きなテントがある。それが領主の館ということだろう。
ゴブリンの家に窓ガラスなどはない。明り取りと換気の為の窓は、ただの穴だ。そしてそこから豪奢な身なりのゴブリンが見えた。おそらくあれが、領主だろう。
慎重に狙いを定め、苦無を〔投擲〕で投擲した。
この〔投擲〕の魔法は事実上、空気抵抗や重力、自転によるコリオリの力その他の影響を受けない。その為射程内であれば、苦無は強弓から撃ち出される矢の初速の倍近い速さを維持したまま、数十メートル先の目標に到達する。その際の衝撃力は、単純計算で0距離で放たれた弓矢の約15倍、同じく拳銃弾の2倍弱に達する。
結果。藁葺の壁越しに、その領主と思わしきゴブリンの頭部を吹き飛ばすことに成功した。
◇◆◇ ◆◇◆
作戦終了。襲撃部隊が戻ってくる前に、さっさと離脱しよう。と思った瞬間。領主の館から火弾が飛んできた。
反応が早い。それ以上に、対応が迅。
領主の死、という事実を前にして、即座に襲撃者に対する反撃を行えるというのは、この状況をかなり以前から想定していたということに間違いない。加えて異常なほどの冷静さを以て反撃に出るということは。
おそらく、この反撃を行ったゴブリン魔術師が、外交官を兼ねているのだろう。ならむしろ、このゴブリンは殺してしまうと後が面倒になる。
火弾は無視して、村に帰ることにした。
☆★☆ ★☆★
火属性の魔法。これは大別して二つある。すなわち「火」と「熱」だ。
が、「火」にかかる魔法は基本的に、恐れる理由はない。
自然科学的には、火は可燃物と酸素を必要とする。しかし火属性の魔法による「火」は、可燃物も酸素も必要としていない。魔力によって無理やりその「現象」のみを顕現されたものなのである。
なら、その魔力による干渉はかき消してやれば、その「火」は存在し得ない。そして、自分の体とその周辺の魔力に対する干渉力が最も強いのは、当然自分自身の氣である。いやそれ以前に、自然界の法則に背いてその現象を顕現する魔法と、自然界の法則に従ってその現象をあるべき姿に戻す魔法の、どちらかより容易で且つ小さな魔力で成せるかなど、考えるまでもないだろう。
「火属性の魔法による」火と、「自然現象による」火の区別がつかなければ、火属性の魔法による火で火傷することもあるだろうが、違いを知っていれば魔法の火は幻炎程度の脅威もない。
だからそれを知っていれば、何の加工もされていない火属性の魔法など、恐れる必要はどこにもないのである。
★☆★ ☆★☆
当初の予定では、ゴブリン領主だけではなく、ゴブリン将軍も暗殺の対象であった。
が、別任務にあたっているゴブリン兵団が100~200あると予想出来る現状で、カラン村襲撃部隊を指揮する将軍を暗殺する意味は、あまりない(別任務の部隊にも、それを指揮する将軍がいる筈だから)。が、二人いる将軍が一人になってしまえば、当然二正面作戦が出来なくなる。そして、彼らは必要があって二正面作戦を取っていたと考えると、それが出来なくなれば彼らの基本戦略が瓦解することになる。その結果、自暴自棄になりカラン村に向かって暴発することになりかねない。
ならここで引き、村のゴブリンを殲滅出来る戦力を整えた上で、新領主と改めて交渉することが正解だろう。
正直なところ、〔肉体操作〕で身体強化が出来ない彼女がいても、足手纏いでしかないというのが事実だが、万一小鬼の襲撃部隊がカランの村に到達したとき、村人が避難する為の時間を稼ぐ人員が必要だったというのも彼女が同行しない理由でもある。
加えて〔回復魔法〕の効果が俺に比して芳しくなく、昼に続いての連戦は不可能と断じざるを得なかった。よって彼女は、予備の小剣を俺に託し、村で待機することを選んだのである。
☆★☆ ★☆★
共通魔法の【治療魔法】、その中の〔治癒魔法〕と〔回復魔法〕は、似たような効果があるものの、内実は少々違う。
〔治癒魔法〕は、傷を治す効果がある。高位の術者であれば、四肢の欠損さえ補うことが出来るのだという。前世知識に照らせば、傷口周辺の細胞が持つ情報に基づき、失われた細胞を復元する効果がある、というべきか。
〔回復魔法〕は、失われた体力や活力を回復する効果がある。前世知識に照らせば、失われた熱量を取り戻し、また疲労回復の効果もある。いや、もっと簡単に表現する方法がある。すなわち、〔回復魔法〕とはMPをHPに変換する魔法なのである。
勿論この世界には、個人の性能諸元を数値化して閲覧出来る便利機能はない。だからこの場合のMPやHPは便宜上の表現になる。しかし、〔回復魔法〕を施せば、疲労も失われたカロリーも回復し(実は貧血も治る。つまり流失した血液も復元していることになる。この辺りは〔治癒魔法〕との境界が曖昧である証であろう)、魔力の尽きるまで飲まず食わずでも戦えるというのなら、むしろMPやHPという表現の方が的確に思えてくる。
なお〔回復魔法〕で失われた魔力は、休息のみでは回復しない。この場合、食事と睡眠、両方必要になる。つまり〔回復魔法〕は、単純に「体力を前借り」する魔法、というべきであろう。
そして幼少時より意識的に魔力を使用していた俺のMPは、おそらく常人とは桁が違う。つまり、MPとHPの変換効率は悪くても、莫大なMP頼りに強引に回復することが出来たのである。
その為長期戦を慮外視すれば、〔回復魔法〕を駆使して即時戦線復帰が可能という訳だ。
★☆★ ☆★☆
このゴブリンの集落が、“村”という体裁を整えているのなら、ゴブリン領主のいる場所はすぐにわかる。村の中央付近にあり、ある程度の人数が集まれるサイズの館である。
館、といっても藁葺テントのような家が立ち並ぶ中、一際大きなテントがある。それが領主の館ということだろう。
ゴブリンの家に窓ガラスなどはない。明り取りと換気の為の窓は、ただの穴だ。そしてそこから豪奢な身なりのゴブリンが見えた。おそらくあれが、領主だろう。
慎重に狙いを定め、苦無を〔投擲〕で投擲した。
この〔投擲〕の魔法は事実上、空気抵抗や重力、自転によるコリオリの力その他の影響を受けない。その為射程内であれば、苦無は強弓から撃ち出される矢の初速の倍近い速さを維持したまま、数十メートル先の目標に到達する。その際の衝撃力は、単純計算で0距離で放たれた弓矢の約15倍、同じく拳銃弾の2倍弱に達する。
結果。藁葺の壁越しに、その領主と思わしきゴブリンの頭部を吹き飛ばすことに成功した。
◇◆◇ ◆◇◆
作戦終了。襲撃部隊が戻ってくる前に、さっさと離脱しよう。と思った瞬間。領主の館から火弾が飛んできた。
反応が早い。それ以上に、対応が迅。
領主の死、という事実を前にして、即座に襲撃者に対する反撃を行えるというのは、この状況をかなり以前から想定していたということに間違いない。加えて異常なほどの冷静さを以て反撃に出るということは。
おそらく、この反撃を行ったゴブリン魔術師が、外交官を兼ねているのだろう。ならむしろ、このゴブリンは殺してしまうと後が面倒になる。
火弾は無視して、村に帰ることにした。
☆★☆ ★☆★
火属性の魔法。これは大別して二つある。すなわち「火」と「熱」だ。
が、「火」にかかる魔法は基本的に、恐れる理由はない。
自然科学的には、火は可燃物と酸素を必要とする。しかし火属性の魔法による「火」は、可燃物も酸素も必要としていない。魔力によって無理やりその「現象」のみを顕現されたものなのである。
なら、その魔力による干渉はかき消してやれば、その「火」は存在し得ない。そして、自分の体とその周辺の魔力に対する干渉力が最も強いのは、当然自分自身の氣である。いやそれ以前に、自然界の法則に背いてその現象を顕現する魔法と、自然界の法則に従ってその現象をあるべき姿に戻す魔法の、どちらかより容易で且つ小さな魔力で成せるかなど、考えるまでもないだろう。
「火属性の魔法による」火と、「自然現象による」火の区別がつかなければ、火属性の魔法による火で火傷することもあるだろうが、違いを知っていれば魔法の火は幻炎程度の脅威もない。
だからそれを知っていれば、何の加工もされていない火属性の魔法など、恐れる必要はどこにもないのである。
★☆★ ☆★☆
当初の予定では、ゴブリン領主だけではなく、ゴブリン将軍も暗殺の対象であった。
が、別任務にあたっているゴブリン兵団が100~200あると予想出来る現状で、カラン村襲撃部隊を指揮する将軍を暗殺する意味は、あまりない(別任務の部隊にも、それを指揮する将軍がいる筈だから)。が、二人いる将軍が一人になってしまえば、当然二正面作戦が出来なくなる。そして、彼らは必要があって二正面作戦を取っていたと考えると、それが出来なくなれば彼らの基本戦略が瓦解することになる。その結果、自暴自棄になりカラン村に向かって暴発することになりかねない。
ならここで引き、村のゴブリンを殲滅出来る戦力を整えた上で、新領主と改めて交渉することが正解だろう。
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