54 / 55
30-1 地獄の一日
しおりを挟む
「おはようございます!オリヴィアさん!」
朝から、遊馬さんが何処へ行っても着いてくる。
「おはようございます…って何回言ってるんですか、遊馬さんも私も」
今はダイニングにいる。そして私は、全員の朝食をテーブルに載せていた。
「ええ!私は何回も言いますよ!」とドヤ顔で遊馬は言っている。日本人はよく分からない…。
そして『バカだなぁ。オリヴィアちゃんには言葉じゃなくて、服とかメイク教えた方が話せるのに』と思いながら、『いつまで話しかけてるんですか…』と呆れた顔をしているルシアがいる。
はたまた、あの人は。
「おい」
「なんでしょう、アンドレア様」遊馬はアンドレアの方を向く。
「今日の予定は?」怒っているようだ。
「あ、えと、今日はレッスンがあります!」
「うそつけーー!!」
まるで、波〇さんが怒るみたいな声で言う。
「えっ」
「レッスンなんて、王様がやるものじゃないです。もう幼少期?ぐらいに終わってますよ」ルシアが言う。
「え、そうなの?」
3人が、遊馬の方をじーっと見ている。
「あは、あははは。僕、元は日本人だからなぁ…!僕、みんなの言ってること分からないんだなぁ…。あははは…」
「うるさい。今日はずっと書類の判子を押す日だよ。あの悪魔の日だ」
そう。悪魔の日、判子を押す。
それは、月に1度必ず来る日であった。
この国は他の国からあまり好かれていない。いやむしろ嫌われている。
そして貿易をしてくれる国もないという悲惨さ。
そのせいか、月に1度、23日、この日に隣国からの大量の書類が送られてくるのだ。
ざっと600枚はある、なんと鬼畜な。
それを1日かけて、ある程度の書類の内容を理解し、判子を押す。
本当は内容なんて確認しなくてもいいのだが、時々、いたずらまがいの手紙も入っていることがある、らしい。
「大丈夫ですよ!皆、アンドレア様が一日退屈しないように頑張りますから!」遊馬は自信ありげに言った。
「例えば…?」アンドレアは少し興味が湧いたのか聞いて来た。
「そうですねぇ…ルシアさんはアンドレア様のためにお茶菓子を用意して下さるはずです!更に昼食も夕食も豪勢にして下さること間違いなしです!」一息に遊馬は言った。
「いや、待って…」すかさずルシアが入るが。
「オリヴィアさんも綺麗に部屋を掃除してアンドレア様の心までも綺麗にして下さるはずです!」
「掃除…?昨日したばかりですけど」オリヴィアも入る。
「そうか。それはいいな。じゃあお前は何をする?」
「私は、刀の手入れをします!アンドレア様の分も私の分も!」
「そうか。昨日もしてもらったのになぁ」
「僕、アンドレア様のために何でもします!なんなりのご用命を!」遊馬は元気よく言うと、
「さぁ、二人とも仕事仕事!」と二人の肩を押しながら言った。
3人が出ていった部屋で一人アンドレアは「たまにはこういう騒がしい奴がいるのもいい」と言った。
朝から、遊馬さんが何処へ行っても着いてくる。
「おはようございます…って何回言ってるんですか、遊馬さんも私も」
今はダイニングにいる。そして私は、全員の朝食をテーブルに載せていた。
「ええ!私は何回も言いますよ!」とドヤ顔で遊馬は言っている。日本人はよく分からない…。
そして『バカだなぁ。オリヴィアちゃんには言葉じゃなくて、服とかメイク教えた方が話せるのに』と思いながら、『いつまで話しかけてるんですか…』と呆れた顔をしているルシアがいる。
はたまた、あの人は。
「おい」
「なんでしょう、アンドレア様」遊馬はアンドレアの方を向く。
「今日の予定は?」怒っているようだ。
「あ、えと、今日はレッスンがあります!」
「うそつけーー!!」
まるで、波〇さんが怒るみたいな声で言う。
「えっ」
「レッスンなんて、王様がやるものじゃないです。もう幼少期?ぐらいに終わってますよ」ルシアが言う。
「え、そうなの?」
3人が、遊馬の方をじーっと見ている。
「あは、あははは。僕、元は日本人だからなぁ…!僕、みんなの言ってること分からないんだなぁ…。あははは…」
「うるさい。今日はずっと書類の判子を押す日だよ。あの悪魔の日だ」
そう。悪魔の日、判子を押す。
それは、月に1度必ず来る日であった。
この国は他の国からあまり好かれていない。いやむしろ嫌われている。
そして貿易をしてくれる国もないという悲惨さ。
そのせいか、月に1度、23日、この日に隣国からの大量の書類が送られてくるのだ。
ざっと600枚はある、なんと鬼畜な。
それを1日かけて、ある程度の書類の内容を理解し、判子を押す。
本当は内容なんて確認しなくてもいいのだが、時々、いたずらまがいの手紙も入っていることがある、らしい。
「大丈夫ですよ!皆、アンドレア様が一日退屈しないように頑張りますから!」遊馬は自信ありげに言った。
「例えば…?」アンドレアは少し興味が湧いたのか聞いて来た。
「そうですねぇ…ルシアさんはアンドレア様のためにお茶菓子を用意して下さるはずです!更に昼食も夕食も豪勢にして下さること間違いなしです!」一息に遊馬は言った。
「いや、待って…」すかさずルシアが入るが。
「オリヴィアさんも綺麗に部屋を掃除してアンドレア様の心までも綺麗にして下さるはずです!」
「掃除…?昨日したばかりですけど」オリヴィアも入る。
「そうか。それはいいな。じゃあお前は何をする?」
「私は、刀の手入れをします!アンドレア様の分も私の分も!」
「そうか。昨日もしてもらったのになぁ」
「僕、アンドレア様のために何でもします!なんなりのご用命を!」遊馬は元気よく言うと、
「さぁ、二人とも仕事仕事!」と二人の肩を押しながら言った。
3人が出ていった部屋で一人アンドレアは「たまにはこういう騒がしい奴がいるのもいい」と言った。
0
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
秘密 〜官能短編集〜
槙璃人
恋愛
不定期に更新していく官能小説です。
まだまだ下手なので優しい目で見てくれればうれしいです。
小さなことでもいいので感想くれたら喜びます。
こここうしたらいいんじゃない?などもお願いします。
隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました
ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら……
という、とんでもないお話を書きました。
ぜひ読んでください。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる