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第一章 全ての始まり 『種族の集まる国 ガイア』
第二十二話『初めての国王対面。そして……』
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俺は大きく王の間の扉を開いた。
「たのもー。スカーレットは居るかー」
俺は取りあえず呼んでみる。
そうすると、部屋の奥から叫び声が聞こえた。
「ユウ様ー! 助けてくださ───」
これは間違いなくスカーレットの声だ。その次に、
「うるさい! じっとしろ!」
と言う、図太い男の声が聞こえた。
………てゆーか、今助けてって言ったよな──!?
「スカーレット! 大丈夫か!!」
「おう、貴様かスカーレットが言っていた強い剣士さんってのは」
「おいおっさん、てめぇ何者だ? スカーレットに酷いことしやがって。死にたいのか? それとも俺に殺されたいのか?」
偉そうに玉座にふんぞり返った男は答えた。
「我が名は第57代ガイア王国国王、モガメット・レス・ウィーンだ」
(なっ! こいつ……国王だったのか)
俺は一瞬怯んだが、直ぐに言葉を、紡いだ。
「おい、国王!! お前さっきスカーレットに何をしていた」
と、怒りを隠しもせずに言った。すると、国王は、
「は、何をしていたかって、この役立たずに罰を与えているだけだ。こいつは、吾(われ)がモンスター達を狩って来いと言ったのに一匹も狩って来ず一人でのこのこと帰ってきた。罰を与えるのは、当然の事だろう?」
国王はまるで当たり前の事のようにいい放った。いや、こいつにとっては当たり前の事なのだろう。俺にはそれが分かってしまった。
(……俺がこのゲームを初めて二度目になるな。本気でキレるのは。ゲームのイベントだと分かっていても胸糞(むなくそ)悪い)
「お前、それでもこいつの、スカーレットの父親か? スカーレットの構えを見れば直ぐに分かった。スカーレットは明らかに戦いの素人だ。何でそんなやつを戦場に出した。そんな事をしても無駄死にするだけだろうが!」
俺がそう言うと、国王は耳を疑うことを言った。スカーレットにとっては耳を塞ぎたくなることを言った。
「そうだ。こんなやつ戦場で死ねば良かったのだ。そもそもこいつは吾(われ)と愛人の間に生まれた子供だ。つまり吾(われ)の生ける汚点だ。だからこいつが死ねば吾(われ)の汚点は無くなっていたのだ」
そう国王は言った。それを聞いてスカーレットの顔からは血の気が引いてしまっている。俺はスカーレットのその顔を見て再度国王に、対して激怒した。たださっきの激怒と違うのはこの怒りには明確な殺意がある事だ。国民が危険に晒されている時に、よりにもよって自分の子を殺そうだと……!? コイツは国民を、子供をなんだと思ってるんだ!!
「国王。お前な。愛人の間に生まれた子供でも自分の子供には代わり無いだろうが! それを死ねば良かっただと。自分の子供を汚点呼ばわりだと。調子に乗るのもいい加減にしやがれ!!」
俺は刀を抜き国王に刀を突きつけた。すると、国王は慌てた。それはもう無様に。
「お、お前吾(われ)にこんな事をしてもいいと思っているのか!? そんな事したらお前が処刑されるだけだぞ」
しかし今の俺にはそんな脅しは通用しなかった。そればかりか逆に苛立たせるだけだった。
「それがどうした。俺は自分の力を過信してはいないがお前程度が国王の国の騎士など束になってかかってきても返り討ちに出来る自信がある。そもそも俺はお前を殺そうだなんて、思っていない」
国王はその言葉を聞いて安心した。しかし安心したのはその一瞬だけだった。
「殺そうとは思っていないが、スカーレットに謝り国王の座から辞さないと言うのならば話は別だ」
「何を馬鹿な事を言っているのだ貴様は!? 国王を辞めろだと。調子に乗っているのはどっちだ!?」
「国王。お前に選択権はない。これ以上喚くのだったら拒否と見なし頭を胴から切り離す事になるぞ」
国王はその殺気の籠った声を聞いて「こいつは本気だ」と、悟った。
「わ、分かった。国王の座を辞そう。だ、だから殺さないでくれ」
「………他にもやることがあるだろう」
「わ、吾からこれ以上何を奪おうと言うのだ!!」
「違う。奪いはしない。だがまだ、お前はスカーレットに謝っていない。早く謝れ。そうしないと俺がお前を殺してしまう」
「は、はぃ!? 分かりました。あ、謝ります。だ、だから殺さないで」
そう言って国王は謝りだした。
「す、すまない。吾(われ)が悪かった。許してくれ。いや許して下さい。お願いします」
それを見てスカーレットは慌てた。
「ほら、お前はどうすんだ。許すのか? 許さないのか?」
「え? えーと、今までの事はまだ、許せそうにありませんけど、なんか少し可哀想なので、国王を辞めても元気でいて下さいとだけ言って置きます。それではさようなら。お父様」
そう言うと、スカーレットが衛兵を呼んだ。
「衛兵の皆さん来てください」
すると、直ぐに衛兵が駆けつけた。
「お呼びでございますか。スカーレット様」
「この者は今日この時から国王ではありません。とりあえず地下牢に入れて置きなさい」
何者にも口出しさせない物言いでスカーレットは命令した。それを聞いて衛兵は何も言わず元国王を連れていった。
「あ、あのユウ様。この度は本当にありがとうございました。なんとお礼をすればいいか」
「いや、礼なんていいよ。女の人が泣いたり、困ったりしていたら男が助ける。当たり前の事だろう。たまたま今回、近くにいた男が俺だっただけであって、もし違う人がスカーレットの傍にいたらその人が助けてくれたはずだ。何て言ったってスカーレットは美人さんだしな」
そう俺が言うとスカーレットは顔をほんの少し赤くして下を向いてしまう。
「ん? どうしたスカーレット? もしかしてさっき国王に殴られた時にどっか痛めていたのか?」
鈍感な馬鹿はまたそんな的外れな事を言ってしまうのだった。
「たのもー。スカーレットは居るかー」
俺は取りあえず呼んでみる。
そうすると、部屋の奥から叫び声が聞こえた。
「ユウ様ー! 助けてくださ───」
これは間違いなくスカーレットの声だ。その次に、
「うるさい! じっとしろ!」
と言う、図太い男の声が聞こえた。
………てゆーか、今助けてって言ったよな──!?
「スカーレット! 大丈夫か!!」
「おう、貴様かスカーレットが言っていた強い剣士さんってのは」
「おいおっさん、てめぇ何者だ? スカーレットに酷いことしやがって。死にたいのか? それとも俺に殺されたいのか?」
偉そうに玉座にふんぞり返った男は答えた。
「我が名は第57代ガイア王国国王、モガメット・レス・ウィーンだ」
(なっ! こいつ……国王だったのか)
俺は一瞬怯んだが、直ぐに言葉を、紡いだ。
「おい、国王!! お前さっきスカーレットに何をしていた」
と、怒りを隠しもせずに言った。すると、国王は、
「は、何をしていたかって、この役立たずに罰を与えているだけだ。こいつは、吾(われ)がモンスター達を狩って来いと言ったのに一匹も狩って来ず一人でのこのこと帰ってきた。罰を与えるのは、当然の事だろう?」
国王はまるで当たり前の事のようにいい放った。いや、こいつにとっては当たり前の事なのだろう。俺にはそれが分かってしまった。
(……俺がこのゲームを初めて二度目になるな。本気でキレるのは。ゲームのイベントだと分かっていても胸糞(むなくそ)悪い)
「お前、それでもこいつの、スカーレットの父親か? スカーレットの構えを見れば直ぐに分かった。スカーレットは明らかに戦いの素人だ。何でそんなやつを戦場に出した。そんな事をしても無駄死にするだけだろうが!」
俺がそう言うと、国王は耳を疑うことを言った。スカーレットにとっては耳を塞ぎたくなることを言った。
「そうだ。こんなやつ戦場で死ねば良かったのだ。そもそもこいつは吾(われ)と愛人の間に生まれた子供だ。つまり吾(われ)の生ける汚点だ。だからこいつが死ねば吾(われ)の汚点は無くなっていたのだ」
そう国王は言った。それを聞いてスカーレットの顔からは血の気が引いてしまっている。俺はスカーレットのその顔を見て再度国王に、対して激怒した。たださっきの激怒と違うのはこの怒りには明確な殺意がある事だ。国民が危険に晒されている時に、よりにもよって自分の子を殺そうだと……!? コイツは国民を、子供をなんだと思ってるんだ!!
「国王。お前な。愛人の間に生まれた子供でも自分の子供には代わり無いだろうが! それを死ねば良かっただと。自分の子供を汚点呼ばわりだと。調子に乗るのもいい加減にしやがれ!!」
俺は刀を抜き国王に刀を突きつけた。すると、国王は慌てた。それはもう無様に。
「お、お前吾(われ)にこんな事をしてもいいと思っているのか!? そんな事したらお前が処刑されるだけだぞ」
しかし今の俺にはそんな脅しは通用しなかった。そればかりか逆に苛立たせるだけだった。
「それがどうした。俺は自分の力を過信してはいないがお前程度が国王の国の騎士など束になってかかってきても返り討ちに出来る自信がある。そもそも俺はお前を殺そうだなんて、思っていない」
国王はその言葉を聞いて安心した。しかし安心したのはその一瞬だけだった。
「殺そうとは思っていないが、スカーレットに謝り国王の座から辞さないと言うのならば話は別だ」
「何を馬鹿な事を言っているのだ貴様は!? 国王を辞めろだと。調子に乗っているのはどっちだ!?」
「国王。お前に選択権はない。これ以上喚くのだったら拒否と見なし頭を胴から切り離す事になるぞ」
国王はその殺気の籠った声を聞いて「こいつは本気だ」と、悟った。
「わ、分かった。国王の座を辞そう。だ、だから殺さないでくれ」
「………他にもやることがあるだろう」
「わ、吾からこれ以上何を奪おうと言うのだ!!」
「違う。奪いはしない。だがまだ、お前はスカーレットに謝っていない。早く謝れ。そうしないと俺がお前を殺してしまう」
「は、はぃ!? 分かりました。あ、謝ります。だ、だから殺さないで」
そう言って国王は謝りだした。
「す、すまない。吾(われ)が悪かった。許してくれ。いや許して下さい。お願いします」
それを見てスカーレットは慌てた。
「ほら、お前はどうすんだ。許すのか? 許さないのか?」
「え? えーと、今までの事はまだ、許せそうにありませんけど、なんか少し可哀想なので、国王を辞めても元気でいて下さいとだけ言って置きます。それではさようなら。お父様」
そう言うと、スカーレットが衛兵を呼んだ。
「衛兵の皆さん来てください」
すると、直ぐに衛兵が駆けつけた。
「お呼びでございますか。スカーレット様」
「この者は今日この時から国王ではありません。とりあえず地下牢に入れて置きなさい」
何者にも口出しさせない物言いでスカーレットは命令した。それを聞いて衛兵は何も言わず元国王を連れていった。
「あ、あのユウ様。この度は本当にありがとうございました。なんとお礼をすればいいか」
「いや、礼なんていいよ。女の人が泣いたり、困ったりしていたら男が助ける。当たり前の事だろう。たまたま今回、近くにいた男が俺だっただけであって、もし違う人がスカーレットの傍にいたらその人が助けてくれたはずだ。何て言ったってスカーレットは美人さんだしな」
そう俺が言うとスカーレットは顔をほんの少し赤くして下を向いてしまう。
「ん? どうしたスカーレット? もしかしてさっき国王に殴られた時にどっか痛めていたのか?」
鈍感な馬鹿はまたそんな的外れな事を言ってしまうのだった。
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