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第四章
第44話 ソファの寝心地
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涙が零れそうになり、私はハッとして両頬を叩いた。
「泣くな。泣くな。ムミィの思うつぼだけにはなりたくない。どうせこうやってあがいてる私を見ながらケタケタ笑ってるんでしょ、ムカつく。あ、ムカついてきたら悲しくなくなってきた。よし、このままビールでも飲んで記憶を飛ばそう」
私は、鼻息を荒げて玄関の扉を開けた。
すると、誰もいないはずの部屋の中からクラッカーの音が鳴った。
「三十三歳の誕生日おめでとうございます、真白さん!」
続いて聞こえる拍手の音。
満面の笑みで手を叩いているのは、黒スーツを着た見知った少年。
茫然としている私に、少年は声を弾ませて言った。
「ようこそ、後厄!」
私が口をあんぐり開けて、鞄をぽとりと落としても、少年は笑顔を崩さない。
「ささ、ひとまず上がってください! 一年間の後厄ライフプランをお伝えしますので!」
「……いや、え? は? ム……ムミィ?」
指をさされたムミィは、ニパッと笑って手を振った。
「お久しぶりです! 四カ月ぶりですね、真白さん!」
悪びれもせずに笑いかける疫病神を見た瞬間、体中の血管がちぎれたような感覚が襲った。
気付けば私は、本能の赴くままにムミィに殴りかかっていた。
「ムミィてめぇぇぇぇ!!」
「ぶぉばぁあっ!」
私の拳が頬に直撃したムミィは、血を吐き出しながら地面に倒れこんだ。
私は彼を見下ろしながら、コキコキと関節を鳴らす。
「よくもまあのうのうと私のとこに戻って来たわねムミィ~~……?」
「違うんです違うんです!! 僕だって戻るつもりはなかったんです!! もう二度と会わないつもりだったんですよ、僕はぁぁっ!」
「はぁぁ!? それはそれでムカつくんだけどぉぉ!?」
「だって完璧な〝最上の不幸〟を与えられたんですもん~! それなのに、先日、サリーをはじめマル派の神たちから、〝マシロ案件は失敗〟という最終評価がくだされちゃってぇ……!」
ムミィは、腫れた頬をさすりながら涙目で言葉を続ける。
「僕は真白さんを不幸にした際に一つ掟を破ったのではないかと言及されちゃいまして……」
ムミィが破ったと言われた掟は、〝クライアント以外のヒトを不幸にしてはいけない〟というもの。
「真白さんと僕がお別れしたとき、どうやらあなただけでなく僕まで不幸を感じてしまったようでして……。僕は〝ヒト〟ではないので、本来は掟に抵触していないはずなのですが、どうにかして僕の仕事を失敗にさせたいサリーや一部のマル派がそこを指摘して騒ぎ立てまして……」
「わぁ……私のせいだわ、それ……」
「サリーを味方につけるなんて。やりますねえ、真白さんは」
しかも、国中のお偉い神さまたちが、私の料理が恋しいからパブに呼び戻せと、マル派に乗り込んで大騒ぎしたらしい。八幡神が特にご乱心だったとか。
「権力を持つ神々の圧力に負けたマル派は、真白さんの後厄で再び僕を担当につけることに決めました。しかも、もし後厄でも不幸にできなかったら、真白さんを不幸にするまで帰ってくるなってぇ……」
そう言って、ムミィはぶわっと涙を溢れさせ、私にしがみついた。
「そんなの実質戻って来るなと言われているようなものですよぉ~!」
「なんで? 私を不幸にしたらいいだけの話でしょ」
「だって真白さんは、僕がいたら無条件に幸せを感じちゃうじゃないですかあ~!!」
私は顔を真っ赤にして、ムミィに平手打ちをくらわせた。
「ぷあぁっ!」
「な、何言ってんの!? 自惚れすぎでしょあんた!」
「で、でもぉ、さっきまで痛々しいほど不幸だったのに、僕の顔を見るなり頭の中がフローラルの香りになりましたし!」
「人を浮かれポンチみたいな言い方しないでよ!」
ムミィは、ふくれっ面で大暴れしている私をまじまじと見てから顔をほころばせた。
「サリーたちはああ言いますが、やっぱり僕の与えた不幸は最上でしたね!」
「は? 全然だったけど? 不幸になんてなってないし、私。むしろ幸せだったし」
ムミィは恍惚な表情を浮かべ、私を抱きしめる。
「分かってないですねえ、真白さんは」
「な、なによ」
「辛いことと不幸であることは別物です。辛さを抱えているヒトがそれを受け入れず、〝自分は幸せだ〟と思い込もうとすることこそが、とても不幸なことなのです」
「……」
「幸せと不幸は自ら得るものです。でも、辛さは心が自然と抱えてしまうもの。心がすでに得てしまっている辛さを自身で否定してしまったら、心には味方が誰もいなくなってしまう。それじゃあ、癒すことも立ち直ることもできません。むしろ傷は深まるばかりです。そうでしょう?」
私の瞳から零れた涙を、ムミィが指で掬った。
「辛いものは辛い。それでいいんですよ、真白さん。もう無理はしなくていいです。それを受け入れたところで、あなたは不幸になりません。だから僕も、どこにも行きません」
それからの私は、数十年ぶりに、子どものように泣きじゃくった。あまりの大声に、焦ったムミィが布団で私をグルグル巻きにして声を抑え込んだほどだ。
数時間にわたり泣き続けた私は、いつの間にか寝てしまったらしい。ムミィはそんな私をソファに運び、毛布をかけて寝かせた。
そして彼は、優雅にお風呂に入ったあと、ふかふかのベッドと布団で気持ち良くぐっすり眠ったそうだ。
「泣くな。泣くな。ムミィの思うつぼだけにはなりたくない。どうせこうやってあがいてる私を見ながらケタケタ笑ってるんでしょ、ムカつく。あ、ムカついてきたら悲しくなくなってきた。よし、このままビールでも飲んで記憶を飛ばそう」
私は、鼻息を荒げて玄関の扉を開けた。
すると、誰もいないはずの部屋の中からクラッカーの音が鳴った。
「三十三歳の誕生日おめでとうございます、真白さん!」
続いて聞こえる拍手の音。
満面の笑みで手を叩いているのは、黒スーツを着た見知った少年。
茫然としている私に、少年は声を弾ませて言った。
「ようこそ、後厄!」
私が口をあんぐり開けて、鞄をぽとりと落としても、少年は笑顔を崩さない。
「ささ、ひとまず上がってください! 一年間の後厄ライフプランをお伝えしますので!」
「……いや、え? は? ム……ムミィ?」
指をさされたムミィは、ニパッと笑って手を振った。
「お久しぶりです! 四カ月ぶりですね、真白さん!」
悪びれもせずに笑いかける疫病神を見た瞬間、体中の血管がちぎれたような感覚が襲った。
気付けば私は、本能の赴くままにムミィに殴りかかっていた。
「ムミィてめぇぇぇぇ!!」
「ぶぉばぁあっ!」
私の拳が頬に直撃したムミィは、血を吐き出しながら地面に倒れこんだ。
私は彼を見下ろしながら、コキコキと関節を鳴らす。
「よくもまあのうのうと私のとこに戻って来たわねムミィ~~……?」
「違うんです違うんです!! 僕だって戻るつもりはなかったんです!! もう二度と会わないつもりだったんですよ、僕はぁぁっ!」
「はぁぁ!? それはそれでムカつくんだけどぉぉ!?」
「だって完璧な〝最上の不幸〟を与えられたんですもん~! それなのに、先日、サリーをはじめマル派の神たちから、〝マシロ案件は失敗〟という最終評価がくだされちゃってぇ……!」
ムミィは、腫れた頬をさすりながら涙目で言葉を続ける。
「僕は真白さんを不幸にした際に一つ掟を破ったのではないかと言及されちゃいまして……」
ムミィが破ったと言われた掟は、〝クライアント以外のヒトを不幸にしてはいけない〟というもの。
「真白さんと僕がお別れしたとき、どうやらあなただけでなく僕まで不幸を感じてしまったようでして……。僕は〝ヒト〟ではないので、本来は掟に抵触していないはずなのですが、どうにかして僕の仕事を失敗にさせたいサリーや一部のマル派がそこを指摘して騒ぎ立てまして……」
「わぁ……私のせいだわ、それ……」
「サリーを味方につけるなんて。やりますねえ、真白さんは」
しかも、国中のお偉い神さまたちが、私の料理が恋しいからパブに呼び戻せと、マル派に乗り込んで大騒ぎしたらしい。八幡神が特にご乱心だったとか。
「権力を持つ神々の圧力に負けたマル派は、真白さんの後厄で再び僕を担当につけることに決めました。しかも、もし後厄でも不幸にできなかったら、真白さんを不幸にするまで帰ってくるなってぇ……」
そう言って、ムミィはぶわっと涙を溢れさせ、私にしがみついた。
「そんなの実質戻って来るなと言われているようなものですよぉ~!」
「なんで? 私を不幸にしたらいいだけの話でしょ」
「だって真白さんは、僕がいたら無条件に幸せを感じちゃうじゃないですかあ~!!」
私は顔を真っ赤にして、ムミィに平手打ちをくらわせた。
「ぷあぁっ!」
「な、何言ってんの!? 自惚れすぎでしょあんた!」
「で、でもぉ、さっきまで痛々しいほど不幸だったのに、僕の顔を見るなり頭の中がフローラルの香りになりましたし!」
「人を浮かれポンチみたいな言い方しないでよ!」
ムミィは、ふくれっ面で大暴れしている私をまじまじと見てから顔をほころばせた。
「サリーたちはああ言いますが、やっぱり僕の与えた不幸は最上でしたね!」
「は? 全然だったけど? 不幸になんてなってないし、私。むしろ幸せだったし」
ムミィは恍惚な表情を浮かべ、私を抱きしめる。
「分かってないですねえ、真白さんは」
「な、なによ」
「辛いことと不幸であることは別物です。辛さを抱えているヒトがそれを受け入れず、〝自分は幸せだ〟と思い込もうとすることこそが、とても不幸なことなのです」
「……」
「幸せと不幸は自ら得るものです。でも、辛さは心が自然と抱えてしまうもの。心がすでに得てしまっている辛さを自身で否定してしまったら、心には味方が誰もいなくなってしまう。それじゃあ、癒すことも立ち直ることもできません。むしろ傷は深まるばかりです。そうでしょう?」
私の瞳から零れた涙を、ムミィが指で掬った。
「辛いものは辛い。それでいいんですよ、真白さん。もう無理はしなくていいです。それを受け入れたところで、あなたは不幸になりません。だから僕も、どこにも行きません」
それからの私は、数十年ぶりに、子どものように泣きじゃくった。あまりの大声に、焦ったムミィが布団で私をグルグル巻きにして声を抑え込んだほどだ。
数時間にわたり泣き続けた私は、いつの間にか寝てしまったらしい。ムミィはそんな私をソファに運び、毛布をかけて寝かせた。
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