717 / 718
エピローグ
最終話:五年後:旅
しおりを挟む
トロワの夜は星空が綺麗だ。
美術館から少し歩いたところに、まだ建物が立っていない空き地がある。そこでは空を遮るものがないので、星空がもっときれいに見える。
アーサーとモニカはそこがお気に入りだ。その時も空き地で寝転び、夜空を見上げていた。
「この前ね、僕たちが十歳のとき……ポントワーブに来たばかりのときに買ったパンツが、カミーユの家から出てきたんだ。僕が忘れて帰ったのをシャナが大切に持ってくれてたんだって」
「あはは!」
「すごく小さくて、今の僕じゃ入らなかった」
「え? どうして穿こうと思ったの?」
「懐かしさのあまり……」
「アーサーはいつまで経っても変な子ねえ」
ケタケタ笑うモニカにアーサーは唇を尖らせた。しかしすぐにフッと微笑み、夜空に目を向ける。
「ユーリの薬屋には、僕が昔使ってた調合道具が今でも残ってるんだって」
「ふふ。そういうの、ちょっと嬉しいね」
「うん。ポントワーブやトロワ、ルアンにも……僕たちが生きてきた痕跡がちょっとずつ残ってる。たとえ無名の冒険者でも、無名の薬師でも、生きてきた場所にはちゃあんと残ってる」
「それに、私の中にアーサーとの思い出がいっぱい詰まってるよ。きっとカミーユたちの中にも、ヴィクスたちの中にも……今まで出会ってきた人たちの中にたくさん」
アーサーがモニカの手に触れると、モニカはしっかりとその手を握った。
「アーサー。これからもいろんなところに行こうね! 私、冒険者も続けながら、いろんなことに挑戦したいの!」
「僕も! バンスティンを一周して~、そのあとはジッピン以外の異国にも行ってみたい!」
「いいわね! あとね、あとね、私はね――」
大人になっても双子の好奇心は増すばかり。夢を語っているとあっという間に時間が過ぎる。
そんな二人を、夜風に当たりに来たヴィクスが覗き込んだ。
「お兄様、お姉様。こんなところにいたのですね」
「あ、ヴィクス! ヴィクスも寝転がってみて! お星さまがとってもきれいだから」
ヴィクスは二人の真ん中で寝転んだ。双子のそばいいるとヴィクスは心が落ち着くのか少しだけ眠くなる。
彼はしばらく二人のとりとめのない会話を聞き、小さく相槌を打ってはニコニコ笑っていた。
双子がひとしきり話したあと、やっとヴィクスが口を開く。
「お兄様、お姉様。お願いを聞いていただけませんか?」
「うん、いいよ。ヴィクスのお願いならなんでもきいてあげる」
「あはは。お願いを聞く前からそんなこと言うなんて、危ないですよ」
「ヴィクスが僕たちに危ないお願いなんてするわけないからね」
ヴィクスは微笑むだけで、アーサーの言葉を否定しなかった。
彼は起き上がり、瞳にきらきらと星空を映している双子に視線を送る。
ヴィクスは微笑を浮かべているが、どこか儚げだ。
「僕は、あと二年しか生きられません」
アーサーとモニカは眉をひそめた。そのようなこと、この五年間で一度も聞いたことがなかった。しかし冗談というには面白くないし、ヴィクスの表情が悲しすぎる。
信じたくなくて小さく首を横に振る双子に、ヴィクスは応える。
「もう決まっていることなんです」
アーサーとモニカを哀しみの魔女から助けるため、ヴィクスは魔女に寿命を半分差し出した。
その上ダフにも寿命を分け与えた彼には、あとたった二年の命しか残されていなかった。
「全て僕が自ら選び削った命です。自分のしたことに後悔はありません」
ですが、とヴィクスは双子の手を握る。
「心残りができました。お兄様、お姉様。僕がこの世から去ったあと……シチュリアとマリウスをお願いできませんか」
アーサーとモニカは、弟の震えた手を握り返した。
「……うん。僕たちが二人を幸せにするって約束する」
「二人にいっぱい笑ってもらえるように、私たち頑張るね」
「よかった……。ありがとうございます」
それから、ヴィクスもアーサーもモニカも、しんみりと星空を眺めた。
こんな日に限って流れ星が多い。いつもなら嬉しいのに、この日はひどく悲しかった。
ふとヴィクスがひとりでに呟く。
「僕はわがままな人間ですね」
「そうかなあ」
「あれほど死にたいと思っていたのに、今では死にたくないと思ってしまいます」
「……」
ヴィクスはそっと夜空に手を伸ばし、星空を掴もうとか弱く握る。
「もっとあなたたちと過ごす時間が欲しい。シチュリアに恩返しがしたい。ジュリアとウィルクを、今までの分も可愛がりたい。ダフと……もっと遊びたい」
ヴィクスの声が震えている。アーサーとモニカに抱きしめられた彼は、涙と鼻水をぼとぼと流しながら声を絞り出した。
「……モリウスが大人になるところを……この目で見届けたかった……っ!」
アーサーとモニカも共に泣いた。
今までたくさん辛い想いをしてきたヴィクス。
双子は、彼の〝死にたい〟という願いを無理やり捨てさせた。
それでも踏ん張って生きてくれたヴィクスが、やっと生きたいと思えるようになったのに。
彼は、今度は〝生きたい〟という願いを捨てなければならないのだろうか。
そんなのあんまりだ。
アーサーとモニカは勢いよく起き上がった。
「僕たちも二年間トロワで暮らそうかとも思ったけど」
「そんな暇はなさそうね!」
双子の不思議な会話にヴィクスが首を傾げる。
「急にどうされましたか?」
モニカとアーサーはイシシと笑う。
「えへへー!」
「さっきちょうどね、異国に行きたいねって話をしてたんだ」
「異国に、もしかしたらヴィクスの寿命を延ばす方法があるかもしれない!」
「だから僕たち、探してくるよ!」
「絶対に見つけてくるから、それまで待っててね、ヴィクス!」
ポカンと口を開けるヴィクスに、アーサーとモニカは片目を瞑って謝った。
「だからごめん、さっきのお願いは聞けないなあ」
「ヴィクスが生きて、自分の手でちゃあんと二人を幸せにしなさい!」
思い立ったが吉日。
アーサーとモニカは夜中にもかかわらず、アイテムボックスを腰に下げて、ヴィクスの命をつなぎとめるための旅に出た。
捨てられた双子は、これからもずっと、誰かを救うために旅をする。
【捨てられた双子のセカンドライフ end】
美術館から少し歩いたところに、まだ建物が立っていない空き地がある。そこでは空を遮るものがないので、星空がもっときれいに見える。
アーサーとモニカはそこがお気に入りだ。その時も空き地で寝転び、夜空を見上げていた。
「この前ね、僕たちが十歳のとき……ポントワーブに来たばかりのときに買ったパンツが、カミーユの家から出てきたんだ。僕が忘れて帰ったのをシャナが大切に持ってくれてたんだって」
「あはは!」
「すごく小さくて、今の僕じゃ入らなかった」
「え? どうして穿こうと思ったの?」
「懐かしさのあまり……」
「アーサーはいつまで経っても変な子ねえ」
ケタケタ笑うモニカにアーサーは唇を尖らせた。しかしすぐにフッと微笑み、夜空に目を向ける。
「ユーリの薬屋には、僕が昔使ってた調合道具が今でも残ってるんだって」
「ふふ。そういうの、ちょっと嬉しいね」
「うん。ポントワーブやトロワ、ルアンにも……僕たちが生きてきた痕跡がちょっとずつ残ってる。たとえ無名の冒険者でも、無名の薬師でも、生きてきた場所にはちゃあんと残ってる」
「それに、私の中にアーサーとの思い出がいっぱい詰まってるよ。きっとカミーユたちの中にも、ヴィクスたちの中にも……今まで出会ってきた人たちの中にたくさん」
アーサーがモニカの手に触れると、モニカはしっかりとその手を握った。
「アーサー。これからもいろんなところに行こうね! 私、冒険者も続けながら、いろんなことに挑戦したいの!」
「僕も! バンスティンを一周して~、そのあとはジッピン以外の異国にも行ってみたい!」
「いいわね! あとね、あとね、私はね――」
大人になっても双子の好奇心は増すばかり。夢を語っているとあっという間に時間が過ぎる。
そんな二人を、夜風に当たりに来たヴィクスが覗き込んだ。
「お兄様、お姉様。こんなところにいたのですね」
「あ、ヴィクス! ヴィクスも寝転がってみて! お星さまがとってもきれいだから」
ヴィクスは二人の真ん中で寝転んだ。双子のそばいいるとヴィクスは心が落ち着くのか少しだけ眠くなる。
彼はしばらく二人のとりとめのない会話を聞き、小さく相槌を打ってはニコニコ笑っていた。
双子がひとしきり話したあと、やっとヴィクスが口を開く。
「お兄様、お姉様。お願いを聞いていただけませんか?」
「うん、いいよ。ヴィクスのお願いならなんでもきいてあげる」
「あはは。お願いを聞く前からそんなこと言うなんて、危ないですよ」
「ヴィクスが僕たちに危ないお願いなんてするわけないからね」
ヴィクスは微笑むだけで、アーサーの言葉を否定しなかった。
彼は起き上がり、瞳にきらきらと星空を映している双子に視線を送る。
ヴィクスは微笑を浮かべているが、どこか儚げだ。
「僕は、あと二年しか生きられません」
アーサーとモニカは眉をひそめた。そのようなこと、この五年間で一度も聞いたことがなかった。しかし冗談というには面白くないし、ヴィクスの表情が悲しすぎる。
信じたくなくて小さく首を横に振る双子に、ヴィクスは応える。
「もう決まっていることなんです」
アーサーとモニカを哀しみの魔女から助けるため、ヴィクスは魔女に寿命を半分差し出した。
その上ダフにも寿命を分け与えた彼には、あとたった二年の命しか残されていなかった。
「全て僕が自ら選び削った命です。自分のしたことに後悔はありません」
ですが、とヴィクスは双子の手を握る。
「心残りができました。お兄様、お姉様。僕がこの世から去ったあと……シチュリアとマリウスをお願いできませんか」
アーサーとモニカは、弟の震えた手を握り返した。
「……うん。僕たちが二人を幸せにするって約束する」
「二人にいっぱい笑ってもらえるように、私たち頑張るね」
「よかった……。ありがとうございます」
それから、ヴィクスもアーサーもモニカも、しんみりと星空を眺めた。
こんな日に限って流れ星が多い。いつもなら嬉しいのに、この日はひどく悲しかった。
ふとヴィクスがひとりでに呟く。
「僕はわがままな人間ですね」
「そうかなあ」
「あれほど死にたいと思っていたのに、今では死にたくないと思ってしまいます」
「……」
ヴィクスはそっと夜空に手を伸ばし、星空を掴もうとか弱く握る。
「もっとあなたたちと過ごす時間が欲しい。シチュリアに恩返しがしたい。ジュリアとウィルクを、今までの分も可愛がりたい。ダフと……もっと遊びたい」
ヴィクスの声が震えている。アーサーとモニカに抱きしめられた彼は、涙と鼻水をぼとぼと流しながら声を絞り出した。
「……モリウスが大人になるところを……この目で見届けたかった……っ!」
アーサーとモニカも共に泣いた。
今までたくさん辛い想いをしてきたヴィクス。
双子は、彼の〝死にたい〟という願いを無理やり捨てさせた。
それでも踏ん張って生きてくれたヴィクスが、やっと生きたいと思えるようになったのに。
彼は、今度は〝生きたい〟という願いを捨てなければならないのだろうか。
そんなのあんまりだ。
アーサーとモニカは勢いよく起き上がった。
「僕たちも二年間トロワで暮らそうかとも思ったけど」
「そんな暇はなさそうね!」
双子の不思議な会話にヴィクスが首を傾げる。
「急にどうされましたか?」
モニカとアーサーはイシシと笑う。
「えへへー!」
「さっきちょうどね、異国に行きたいねって話をしてたんだ」
「異国に、もしかしたらヴィクスの寿命を延ばす方法があるかもしれない!」
「だから僕たち、探してくるよ!」
「絶対に見つけてくるから、それまで待っててね、ヴィクス!」
ポカンと口を開けるヴィクスに、アーサーとモニカは片目を瞑って謝った。
「だからごめん、さっきのお願いは聞けないなあ」
「ヴィクスが生きて、自分の手でちゃあんと二人を幸せにしなさい!」
思い立ったが吉日。
アーサーとモニカは夜中にもかかわらず、アイテムボックスを腰に下げて、ヴィクスの命をつなぎとめるための旅に出た。
捨てられた双子は、これからもずっと、誰かを救うために旅をする。
【捨てられた双子のセカンドライフ end】
10
お気に入りに追加
4,353
あなたにおすすめの小説
出来損ないと呼ばれた伯爵令嬢は出来損ないを望む
家具屋ふふみに
ファンタジー
この世界には魔法が存在する。
そして生まれ持つ適性がある属性しか使えない。
その属性は主に6つ。
火・水・風・土・雷・そして……無。
クーリアは伯爵令嬢として生まれた。
貴族は生まれながらに魔力、そして属性の適性が多いとされている。
そんな中で、クーリアは無属性の適性しかなかった。
無属性しか扱えない者は『白』と呼ばれる。
その呼び名は貴族にとって屈辱でしかない。
だからクーリアは出来損ないと呼ばれた。
そして彼女はその通りの出来損ない……ではなかった。
これは彼女の本気を引き出したい彼女の周りの人達と、絶対に本気を出したくない彼女との攻防を描いた、そんな物語。
そしてクーリアは、自身に隠された秘密を知る……そんなお話。
設定揺らぎまくりで安定しないかもしれませんが、そういうものだと納得してくださいm(_ _)m
※←このマークがある話は大体一人称。
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
悪役令息に転生したけど、静かな老後を送りたい!
えながゆうき
ファンタジー
妹がやっていた乙女ゲームの世界に転生し、自分がゲームの中の悪役令息であり、魔王フラグ持ちであることに気がついたシリウス。しかし、乙女ゲームに興味がなかった事が仇となり、断片的にしかゲームの内容が分からない!わずかな記憶を頼りに魔王フラグをへし折って、静かな老後を送りたい!
剣と魔法のファンタジー世界で、精一杯、悪足搔きさせていただきます!
婚約破棄されたので森の奥でカフェを開いてスローライフ
あげは
ファンタジー
「私は、ユミエラとの婚約を破棄する!」
学院卒業記念パーティーで、婚約者である王太子アルフリードに突然婚約破棄された、ユミエラ・フォン・アマリリス公爵令嬢。
家族にも愛されていなかったユミエラは、王太子に婚約破棄されたことで利用価値がなくなったとされ家を勘当されてしまう。
しかし、ユミエラに特に気にした様子はなく、むしろ喜んでいた。
これまでの生活に嫌気が差していたユミエラは、元孤児で転生者の侍女ミシェルだけを連れ、その日のうちに家を出て人のいない森の奥に向かい、森の中でカフェを開くらしい。
「さあ、ミシェル! 念願のスローライフよ! 張り切っていきましょう!」
王都を出るとなぜか国を守護している神獣が待ち構えていた。
どうやら国を捨てユミエラについてくるらしい。
こうしてユミエラは、転生者と神獣という何とも不思議なお供を連れ、優雅なスローライフを楽しむのであった。
一方、ユミエラを追放し、神獣にも見捨てられた王国は、愚かな王太子のせいで混乱に陥るのだった――。
なろう・カクヨムにも投稿
迷い人と当たり人〜伝説の国の魔道具で気ままに快適冒険者ライフを目指します〜
青空ばらみ
ファンタジー
一歳で両親を亡くし母方の伯父マークがいる辺境伯領に連れて来られたパール。 伯父と一緒に暮らすお許しを辺境伯様に乞うため訪れていた辺境伯邸で、たまたま出くわした侯爵令嬢の無知な善意により 六歳で見習い冒険者になることが決定してしまった! 運良く? 『前世の記憶』を思い出し『スマッホ』のチェリーちゃんにも協力してもらいながら 立派な冒険者になるために 前世使えなかった魔法も喜んで覚え、なんだか百年に一人現れるかどうかの伝説の国に迷いこんだ『迷い人』にもなってしまって、その恩恵を受けようとする『当たり人』と呼ばれる人たちに貢がれたり…… ぜんぜん理想の田舎でまったりスローライフは送れないけど、しょうがないから伝説の国の魔道具を駆使して 気ままに快適冒険者を目指しながら 周りのみんなを無自覚でハッピーライフに巻き込んで? 楽しく生きていこうかな! ゆる〜いスローペースのご都合ファンタジーです。
小説家になろう様でも投稿をしております。
帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす
黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。
4年前に書いたものをリライトして載せてみます。
異世界転生した時に心を失くした私は貧民生まれです
ぐるぐる
ファンタジー
前世日本人の私は剣と魔法の世界に転生した。
転生した時に感情を欠落したのか、生まれた時から心が全く動かない。
前世の記憶を頼りに善悪等を判断。
貧民街の狭くて汚くて臭い家……家とはいえないほったて小屋に、生まれた時から住んでいる。
2人の兄と、私と、弟と母。
母親はいつも心ここにあらず、父親は所在不明。
ある日母親が死んで父親のへそくりを発見したことで、兄弟4人引っ越しを決意する。
前世の記憶と知識、魔法を駆使して少しずつでも確実にお金を貯めていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。