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決戦編:バンスティンダンジョン
キングマンティコア
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◇◇◇
双子とS級冒険者がバンスティンダンジョンの地下に潜り込んでから一週間が経った。しかし、彼らは未だ地下一階の掃討を完了できていない。地下で初めて遭遇したSSS級のドラゴンレベルの魔物は出現しなかったが、地下ではA級からS級の、廃墟に比べ桁違いに厄介な魔物がうじゃうじゃとひしめき合っていた。
「モニカ! まだ魔力余ってるか!?」
「うん!」
「悪いがあっちの魔物共を焼き尽くしてくれ! あたしはこっちやるからよ!」
「分かった!」
雑魚相手にモニカの暴力的なまでの魔法は大活躍だ。どれほど攻撃力が高くとも、魔法耐性のない魔物はモニカとリアーナの強力な魔法で一瞬で灰にされる。ただし、着実に彼女たちの魔力はすり減らされていた。
優秀な攻撃型魔法使いであるリアーナとモニカ、状態異常や仲間のサポートをこなすマデリア、そして遠距離から着実に敵を減らしていく優秀な弓使いであるカトリナとサンプソン。後衛が充実しているため、アーサーは弓から剣に持ち替え、近距離として活躍していた。
アーサーはカミーユやクルド、ブルギーほどパワーがあるわけではないし、ジルほどクレバーな立ち回りはできない。だが、その小柄さを活かして敵の死角に潜り込み、コソコソと、しかし着実に魔物を倒していく。
アーサーがちょこちょこと走り回るので、いつも気にかけているカミーユやジルでさえ、時たま見失うことがあった。
約百匹のヘルハウンド(A級魔物)狩りに勤しんでいたカミーユは、最後の一匹を倒し終え、額の血と汗を拭いながら周りに目を見やる。そしてゲェッと顔をしかめた。
「おぉぉい! アーサー! 何してんだ、戻ってこい!!」
少し目を離したすきに、アーサーがキングマンティコアの群れのど真ん中で剣を構えていた。
キングマンティコア――体はライオンだが、尻尾はサソリのものを持つC級マンティコアの変異種であり、S級にランク付けされている。C級マンティコアと異なる点は、まず体の大きさが三倍以上大きいところ。次に尻尾から分泌される毒がバジリスク並みの猛毒であることだ。そしてキングマンティコアもC級マンティコア同様、全魔法耐性を持っている。
つまり、非常に厄介な魔物である。
キングマンティコアに囲まれたアーサーは、三年前のことを思い出して苦笑いした。
「懐かしいなあ。初めてクロネと出会った時、護衛のお仕事をしたんだっけ。その時に遭遇したマンティコア六体に、僕はすっごく苦戦したんだよねえ。肩の肉は食いちぎられるし、あばらは折れるし、内臓は毒でぐちゃぐちゃになるし……」
アーサーは構えていた剣をキュッと握り直し、キングマンティコアを見上げる。
「この三年で、僕はいろんなことを経験した。結構強くなったと思うよ」
食欲を掻き立てられたのか、一匹のキングマンティコアが涎を垂らしてアーサーに飛び掛かった。素早く、力が強い。しかしアーサーは押し倒されない。キングマンティコアの攻撃をするりと躱し、軽々と首を跳ね飛ばす。
「グォォォン!!」
鼓膜が破れそうなほどの咆哮。息絶える間際、キングマンティコアは尾をアーサーの腰に突き刺そうとした。しかし針が腰に触れる前に、アーサーが尾に剣を滑らせる。どす黒い液体が噴き出し、アーサーの体を濡らした。
アーサーはその液体を仲間に見られないようコソコソと指ですくい、舌先に載せる。体中の内臓がぐちゃぐちゃになりそうなほど刺激的な毒にニッコリ笑い、「ずっと我慢してたし、一滴くらい飲んでも許してもらえるよね!」と誰にも許してもらえなさそうな独り言を言ってから、次のキングマンティコアに剣を向けた。
そうこうしているうちに救援が来た。カミーユとジルだ。彼らは群れの外側から数を減らしてくれているようで、アーサーを救出するまでしばらく時間がかかりそうだった。
まわりを囲んでいたキングマンティコアがアーサーに一斉に飛び掛かってきた。アーサーは一体目の首に剣を滑らせて頭を飛ばし、二体目の前足を切り落としたが、三体目の突進をまともにみぞおちにくらい、後方へ飛ばされた。
しかしアーサーは空中で回転し、態勢を立て直して綺麗に着地する。あばらが折れたが彼は顔色ひとつ変えないどころか、リンクスの指輪の効果ですでに治りつつある。
キングマンティコアが前足を振り下ろす。鋭い爪がアーサーの頬をかすめ、ピッと少量の血が出た。一方腕を切り落とされた魔物からは、アーサーが返り血で真っ赤に染まってしまうほどの血を噴き出させた。
「ギアァァァッ!!」
キングマンティコアが三体同時に深く息を吸った。その口の中からパチパチと音が聞こえる。アーサーが咄嗟にアイテムボックスに手を突っ込んだ瞬間、体が炎に包まれた。が――
一瞬にして炎がかき消された。ポカンとしているキングマンティコアに、アーサーはニヤリと笑い、空になった瓶を揺らす。
「僕に魔法攻撃は効かないと思っといた方がいいよ。全部、反属性魔法で打ち消せるから(モニカの魔法液でだけど)」
今まで我が物顔で洞窟地下一階を歩いていたキングマンティコア。それなのに、突然やってきた人間――それもこんなひょろっこい子どもに手も足もでない。プライドを傷つけられたのか、逆上した魔物は寄ってたかってアーサーに襲い掛かった。
五体、十体……アーサーは次々とキングマンティコアを倒していく。たった六体のC級マンティコアに手こずっていたかつてのアーサーの見る影もなかった。
兄の成長を一番実感したのはもちろんモニカだ。彼女は三年前と今のアーサーとを重ね合わせ、目に涙を滲ませて笑みを浮かべた。
「アーサー……。強くなったね。かっこいいよ。私の自慢のお兄ちゃん」
振り返ったアーサーとモニカの目が合った。アーサーはニッコリ笑い、親指を立てた。
独り言が聞こえていたことに気付き、モニカは顔を真っ赤にして兄から顔を背けた。なんだかむかついたので、頬をぷっくり膨らませながら。
双子とS級冒険者がバンスティンダンジョンの地下に潜り込んでから一週間が経った。しかし、彼らは未だ地下一階の掃討を完了できていない。地下で初めて遭遇したSSS級のドラゴンレベルの魔物は出現しなかったが、地下ではA級からS級の、廃墟に比べ桁違いに厄介な魔物がうじゃうじゃとひしめき合っていた。
「モニカ! まだ魔力余ってるか!?」
「うん!」
「悪いがあっちの魔物共を焼き尽くしてくれ! あたしはこっちやるからよ!」
「分かった!」
雑魚相手にモニカの暴力的なまでの魔法は大活躍だ。どれほど攻撃力が高くとも、魔法耐性のない魔物はモニカとリアーナの強力な魔法で一瞬で灰にされる。ただし、着実に彼女たちの魔力はすり減らされていた。
優秀な攻撃型魔法使いであるリアーナとモニカ、状態異常や仲間のサポートをこなすマデリア、そして遠距離から着実に敵を減らしていく優秀な弓使いであるカトリナとサンプソン。後衛が充実しているため、アーサーは弓から剣に持ち替え、近距離として活躍していた。
アーサーはカミーユやクルド、ブルギーほどパワーがあるわけではないし、ジルほどクレバーな立ち回りはできない。だが、その小柄さを活かして敵の死角に潜り込み、コソコソと、しかし着実に魔物を倒していく。
アーサーがちょこちょこと走り回るので、いつも気にかけているカミーユやジルでさえ、時たま見失うことがあった。
約百匹のヘルハウンド(A級魔物)狩りに勤しんでいたカミーユは、最後の一匹を倒し終え、額の血と汗を拭いながら周りに目を見やる。そしてゲェッと顔をしかめた。
「おぉぉい! アーサー! 何してんだ、戻ってこい!!」
少し目を離したすきに、アーサーがキングマンティコアの群れのど真ん中で剣を構えていた。
キングマンティコア――体はライオンだが、尻尾はサソリのものを持つC級マンティコアの変異種であり、S級にランク付けされている。C級マンティコアと異なる点は、まず体の大きさが三倍以上大きいところ。次に尻尾から分泌される毒がバジリスク並みの猛毒であることだ。そしてキングマンティコアもC級マンティコア同様、全魔法耐性を持っている。
つまり、非常に厄介な魔物である。
キングマンティコアに囲まれたアーサーは、三年前のことを思い出して苦笑いした。
「懐かしいなあ。初めてクロネと出会った時、護衛のお仕事をしたんだっけ。その時に遭遇したマンティコア六体に、僕はすっごく苦戦したんだよねえ。肩の肉は食いちぎられるし、あばらは折れるし、内臓は毒でぐちゃぐちゃになるし……」
アーサーは構えていた剣をキュッと握り直し、キングマンティコアを見上げる。
「この三年で、僕はいろんなことを経験した。結構強くなったと思うよ」
食欲を掻き立てられたのか、一匹のキングマンティコアが涎を垂らしてアーサーに飛び掛かった。素早く、力が強い。しかしアーサーは押し倒されない。キングマンティコアの攻撃をするりと躱し、軽々と首を跳ね飛ばす。
「グォォォン!!」
鼓膜が破れそうなほどの咆哮。息絶える間際、キングマンティコアは尾をアーサーの腰に突き刺そうとした。しかし針が腰に触れる前に、アーサーが尾に剣を滑らせる。どす黒い液体が噴き出し、アーサーの体を濡らした。
アーサーはその液体を仲間に見られないようコソコソと指ですくい、舌先に載せる。体中の内臓がぐちゃぐちゃになりそうなほど刺激的な毒にニッコリ笑い、「ずっと我慢してたし、一滴くらい飲んでも許してもらえるよね!」と誰にも許してもらえなさそうな独り言を言ってから、次のキングマンティコアに剣を向けた。
そうこうしているうちに救援が来た。カミーユとジルだ。彼らは群れの外側から数を減らしてくれているようで、アーサーを救出するまでしばらく時間がかかりそうだった。
まわりを囲んでいたキングマンティコアがアーサーに一斉に飛び掛かってきた。アーサーは一体目の首に剣を滑らせて頭を飛ばし、二体目の前足を切り落としたが、三体目の突進をまともにみぞおちにくらい、後方へ飛ばされた。
しかしアーサーは空中で回転し、態勢を立て直して綺麗に着地する。あばらが折れたが彼は顔色ひとつ変えないどころか、リンクスの指輪の効果ですでに治りつつある。
キングマンティコアが前足を振り下ろす。鋭い爪がアーサーの頬をかすめ、ピッと少量の血が出た。一方腕を切り落とされた魔物からは、アーサーが返り血で真っ赤に染まってしまうほどの血を噴き出させた。
「ギアァァァッ!!」
キングマンティコアが三体同時に深く息を吸った。その口の中からパチパチと音が聞こえる。アーサーが咄嗟にアイテムボックスに手を突っ込んだ瞬間、体が炎に包まれた。が――
一瞬にして炎がかき消された。ポカンとしているキングマンティコアに、アーサーはニヤリと笑い、空になった瓶を揺らす。
「僕に魔法攻撃は効かないと思っといた方がいいよ。全部、反属性魔法で打ち消せるから(モニカの魔法液でだけど)」
今まで我が物顔で洞窟地下一階を歩いていたキングマンティコア。それなのに、突然やってきた人間――それもこんなひょろっこい子どもに手も足もでない。プライドを傷つけられたのか、逆上した魔物は寄ってたかってアーサーに襲い掛かった。
五体、十体……アーサーは次々とキングマンティコアを倒していく。たった六体のC級マンティコアに手こずっていたかつてのアーサーの見る影もなかった。
兄の成長を一番実感したのはもちろんモニカだ。彼女は三年前と今のアーサーとを重ね合わせ、目に涙を滲ませて笑みを浮かべた。
「アーサー……。強くなったね。かっこいいよ。私の自慢のお兄ちゃん」
振り返ったアーサーとモニカの目が合った。アーサーはニッコリ笑い、親指を立てた。
独り言が聞こえていたことに気付き、モニカは顔を真っ赤にして兄から顔を背けた。なんだかむかついたので、頬をぷっくり膨らませながら。
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