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決戦編:バンスティンダンジョン
久しぶり
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結界が破られた扉のドアノブをジルが握る。
「じゃ、開けるよ」
アーサーとモニカは、カミーユのうしろで頷いた。一体どんな魔物がいるんだろうと、胸がそわそわする。アーサーもモニカも、活躍して自分たちも立派な仲間なのだぞと、カミーユたちに知らしめたくてはりきっているようだ。
「ヒッ」
開いた扉から顔を覗かせたのは……バジリスク。
目が合ったものを石化する巨大な蛇の魔物であるそれは、チロチロと舌を躍らせ、久しぶりに見つけた美味しい獲物に涎を垂らした。
思いがけない邂逅に、アーサーは石化していないのにカッチカチに固まってしまった。彼はヘビが大の苦手なのだ。
兄の隣で、モニカも面食らって反応できずにいた。
バジリスクがカミーユを呑み込もうと大口を開ける。
カミーユは眉一つ動かさずに双子を遠くへ突き飛ばし、剣を一振りした。たったそれだけでバジリスクの顔は真っ二つに裂かれ、轟音を響かせ床に倒れた。
「おいおい。えらい部屋引いちまったなあ、アーサー!」
血が滴る大剣を肩に乗せ、ガハハと笑ってみせる返り血で濡れたカミーユ。
バジリスクの血には猛毒が含まれているはずだ。実際、返り血が付着したカミーユの肌は紫色に焼き爛れている。
それなのにカミーユは、それに構う様子もなく部屋を覗き込んだ。
「部屋の中には……いち、にー、さん……軽く十体はでっけぇ蛇がとぐろ巻いてるな。どうする? そこで小便ちびっとくか? 十分もあれば戻ってくるが?」
アーサーは顔を真っ赤にして頬を膨らませる。
「ちょ、ちょっとびっくりしただけだもん!! ほら、行くよモニカ!」
「ほんと? 無理しなくていいよ? 私とカミーユとジルに任せといたら?」
「モニカまでそんなこと言う! 大丈夫だもん!」
ぷりぷりと怒りながら、アーサーはやけくそ気味に部屋の中に踏み込んだ。
中ではすでにジルが三体倒し、今ちょうど四体目に取り掛かっているところだった。
「……あんなに硬いバジリスクを、カミーユは一太刀で楽々真っ二つにしちゃうし……。ジルはこの数分で三体も倒してる……。カミーユたちってものすごく強かったんだなあ……」
「なんだ、今気付いたのかよ!」
「それより毒は大丈夫なの、カミーユ?」
「ああ。モニカの毒をアホほどくらいまくったおかげで、俺の毒耐性は今やアーサー並みだぜ。こんなの舐めときゃ治る。ちなみにジルも俺と同じレベルの耐性持ってっから、大丈夫だ」
「なんだか……ゴリ押しだね!」
「そうだ。俺らはゴリ押しチームだ。ゴリゴリ押して、さっさと終わらせるぞ」
カミーユは双子にバジリスクを一体任せ、ジルと反対の方向へ走って行った。
部屋の入り口に残されたアーサーとモニカは、目を見合わせて頷く。
「僕にはカミーユほどの力はない」
「私にはリアーナほど威力の強い魔法は打てない」
「ゴリ押しはできないけど、二人で協力して一体倒そう!」
「うん!」
アーサーはモニカに指示して、一匹のバジリスクを氷の檻に閉じ込めさせた。
そして周囲の敵に邪魔されないよう、自分たちの外側にも檻を作る。
「よし! これで戦いやすくなったね!」
「私は檻が壊れないように意識しつつ、ちょいちょい風魔法で攻撃するわ!」
「同じ場所を狙ってね! 僕は目を射て弱らせる」
モニカは風魔法で、アーサーは矢で少しずつダメージを与えていく。檻越しにアーサーに向かって口を開けたり、石化しようと目を合わそうとしてきたりする度に、アーサーがか弱い悲鳴を漏らした。
バジリスクが毒の粘液を撒き散らすこともあったが、モニカにとっては臭いヨダレでしかなく、アーサーにとってはちょっぴり刺激強めのご褒美だ。
「バジリスクの毒は合宿後にもちょこちょこ飲んで楽しんでたんだ! 最近じゃ、前ほどの刺激を感じなくなっちゃって悲しいくらいだよ……。あーあ、初めてバジリスクの毒を食らって死にかけたあの日に戻りたい……」
「戻らなくていいわよ。何言ってるの全く」
双子がバジリスク一匹と奮闘している間に、カミーユとジルは残り十三匹のバジリスクを倒し終えた。二人とも体中返り血まみれだ。
二人はエリクサーを惜しみなく飲みながら、地面に座り込み遠くから双子を見守る。
「はあ。近距離型とバジリスクは相性が悪いったらないぜ」
「いつもはカトリナとリアーナ任せだもんね」
「ま、仕方ねえさ。あいつらに十何体のバジリスク頼むわけにもいかねえしな」
「でも見てよカミーユ。あの二人、ずいぶん戦いが上手になったと思わない?」
「だな。成長してるんだな、あいつらも」
「感動して泣きそう」
「ちぃっと時間がかかりすぎだがなあ」
カミーユが二十本目の葉巻に火を点けた頃、やっと双子と戦っていたバジリスクが息絶えた。
二人に大きなケガはなく(アーサーは毒状態だが)、二人とも元気いっぱいにカミーユに駆け寄った。
「カミーユ! ジル! 見てた!? 見てたー!?」
「私たち、バジリスクを二人で倒したよー!!」
「すごいー!?」
褒めてもらいたくてソワソワしている双子に、カミーユはヘッと笑う。
「なかなか良かったんじゃねえか? だが、時間がかかりすぎだ。もっと一回のダメージ量を増やす必要があるなあ」
「そうなんだよねえ。どうやったら威力が高くなるんだろう」
「んなの、練習あるのみだ」
「だね!」
「ところでアーサー、毒は大丈夫なの?」
ジルが尋ねると、アーサーがしょぼんと肩を落とす。
「うん……。なんだかね、全然平気になっちゃった……。舐めても、傷口に擦り込んでも、全然平気なんだぁ……」
「なんで舐めようと思ったんだ? なんで傷口にわざわざ擦り込むんだ!?」
「ねえ、ここのバジリスクって、毒抜かれてるんじゃないの……?」
「抜かれてねえわ! 俺はちとしんどいからな!?」
それを聞いたモニカが慌ててカミーユとジルに回復魔法をかけた。
体は楽になりつつあるが、彼らは複雑な表情を浮かべる。
「毒耐性度、せっかくアーサーに追いついたと思ったんだがなあ……」
「アーサーはそのさらに上を行ってたなんて……」
「バジリスクの毒が今のところ一番好きだったのになあ。また次の毒探さなきゃ」
どうやらアーサーには、回復魔法は不要のようだ。
「じゃ、開けるよ」
アーサーとモニカは、カミーユのうしろで頷いた。一体どんな魔物がいるんだろうと、胸がそわそわする。アーサーもモニカも、活躍して自分たちも立派な仲間なのだぞと、カミーユたちに知らしめたくてはりきっているようだ。
「ヒッ」
開いた扉から顔を覗かせたのは……バジリスク。
目が合ったものを石化する巨大な蛇の魔物であるそれは、チロチロと舌を躍らせ、久しぶりに見つけた美味しい獲物に涎を垂らした。
思いがけない邂逅に、アーサーは石化していないのにカッチカチに固まってしまった。彼はヘビが大の苦手なのだ。
兄の隣で、モニカも面食らって反応できずにいた。
バジリスクがカミーユを呑み込もうと大口を開ける。
カミーユは眉一つ動かさずに双子を遠くへ突き飛ばし、剣を一振りした。たったそれだけでバジリスクの顔は真っ二つに裂かれ、轟音を響かせ床に倒れた。
「おいおい。えらい部屋引いちまったなあ、アーサー!」
血が滴る大剣を肩に乗せ、ガハハと笑ってみせる返り血で濡れたカミーユ。
バジリスクの血には猛毒が含まれているはずだ。実際、返り血が付着したカミーユの肌は紫色に焼き爛れている。
それなのにカミーユは、それに構う様子もなく部屋を覗き込んだ。
「部屋の中には……いち、にー、さん……軽く十体はでっけぇ蛇がとぐろ巻いてるな。どうする? そこで小便ちびっとくか? 十分もあれば戻ってくるが?」
アーサーは顔を真っ赤にして頬を膨らませる。
「ちょ、ちょっとびっくりしただけだもん!! ほら、行くよモニカ!」
「ほんと? 無理しなくていいよ? 私とカミーユとジルに任せといたら?」
「モニカまでそんなこと言う! 大丈夫だもん!」
ぷりぷりと怒りながら、アーサーはやけくそ気味に部屋の中に踏み込んだ。
中ではすでにジルが三体倒し、今ちょうど四体目に取り掛かっているところだった。
「……あんなに硬いバジリスクを、カミーユは一太刀で楽々真っ二つにしちゃうし……。ジルはこの数分で三体も倒してる……。カミーユたちってものすごく強かったんだなあ……」
「なんだ、今気付いたのかよ!」
「それより毒は大丈夫なの、カミーユ?」
「ああ。モニカの毒をアホほどくらいまくったおかげで、俺の毒耐性は今やアーサー並みだぜ。こんなの舐めときゃ治る。ちなみにジルも俺と同じレベルの耐性持ってっから、大丈夫だ」
「なんだか……ゴリ押しだね!」
「そうだ。俺らはゴリ押しチームだ。ゴリゴリ押して、さっさと終わらせるぞ」
カミーユは双子にバジリスクを一体任せ、ジルと反対の方向へ走って行った。
部屋の入り口に残されたアーサーとモニカは、目を見合わせて頷く。
「僕にはカミーユほどの力はない」
「私にはリアーナほど威力の強い魔法は打てない」
「ゴリ押しはできないけど、二人で協力して一体倒そう!」
「うん!」
アーサーはモニカに指示して、一匹のバジリスクを氷の檻に閉じ込めさせた。
そして周囲の敵に邪魔されないよう、自分たちの外側にも檻を作る。
「よし! これで戦いやすくなったね!」
「私は檻が壊れないように意識しつつ、ちょいちょい風魔法で攻撃するわ!」
「同じ場所を狙ってね! 僕は目を射て弱らせる」
モニカは風魔法で、アーサーは矢で少しずつダメージを与えていく。檻越しにアーサーに向かって口を開けたり、石化しようと目を合わそうとしてきたりする度に、アーサーがか弱い悲鳴を漏らした。
バジリスクが毒の粘液を撒き散らすこともあったが、モニカにとっては臭いヨダレでしかなく、アーサーにとってはちょっぴり刺激強めのご褒美だ。
「バジリスクの毒は合宿後にもちょこちょこ飲んで楽しんでたんだ! 最近じゃ、前ほどの刺激を感じなくなっちゃって悲しいくらいだよ……。あーあ、初めてバジリスクの毒を食らって死にかけたあの日に戻りたい……」
「戻らなくていいわよ。何言ってるの全く」
双子がバジリスク一匹と奮闘している間に、カミーユとジルは残り十三匹のバジリスクを倒し終えた。二人とも体中返り血まみれだ。
二人はエリクサーを惜しみなく飲みながら、地面に座り込み遠くから双子を見守る。
「はあ。近距離型とバジリスクは相性が悪いったらないぜ」
「いつもはカトリナとリアーナ任せだもんね」
「ま、仕方ねえさ。あいつらに十何体のバジリスク頼むわけにもいかねえしな」
「でも見てよカミーユ。あの二人、ずいぶん戦いが上手になったと思わない?」
「だな。成長してるんだな、あいつらも」
「感動して泣きそう」
「ちぃっと時間がかかりすぎだがなあ」
カミーユが二十本目の葉巻に火を点けた頃、やっと双子と戦っていたバジリスクが息絶えた。
二人に大きなケガはなく(アーサーは毒状態だが)、二人とも元気いっぱいにカミーユに駆け寄った。
「カミーユ! ジル! 見てた!? 見てたー!?」
「私たち、バジリスクを二人で倒したよー!!」
「すごいー!?」
褒めてもらいたくてソワソワしている双子に、カミーユはヘッと笑う。
「なかなか良かったんじゃねえか? だが、時間がかかりすぎだ。もっと一回のダメージ量を増やす必要があるなあ」
「そうなんだよねえ。どうやったら威力が高くなるんだろう」
「んなの、練習あるのみだ」
「だね!」
「ところでアーサー、毒は大丈夫なの?」
ジルが尋ねると、アーサーがしょぼんと肩を落とす。
「うん……。なんだかね、全然平気になっちゃった……。舐めても、傷口に擦り込んでも、全然平気なんだぁ……」
「なんで舐めようと思ったんだ? なんで傷口にわざわざ擦り込むんだ!?」
「ねえ、ここのバジリスクって、毒抜かれてるんじゃないの……?」
「抜かれてねえわ! 俺はちとしんどいからな!?」
それを聞いたモニカが慌ててカミーユとジルに回復魔法をかけた。
体は楽になりつつあるが、彼らは複雑な表情を浮かべる。
「毒耐性度、せっかくアーサーに追いついたと思ったんだがなあ……」
「アーサーはそのさらに上を行ってたなんて……」
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