402 / 718
合宿編:休息
海遊び
しおりを挟む
モニカとアーサーは手を繋ぎながら打ち寄せる波につま先を近づけた。二人にとって初めての海遊び。少しだけ緊張する。
「つめたっ」
あらたにやってきた波が二人のつま先を乱暴に撫でた。氷のように冷たい海水に二人は驚き目を合わせる。緊張したおももちで、彼らは頷き海の中に足を差し込んだ。
「んんっ!」
「ひゃー!つめたいー!!」
「でも気持ちいいね!ゆっくり体をならさないと」
アーサーは波打ち際へ腰を下ろし、海水をすくいあげ自分の体に少しずつかけた。慣れてくると冷たすぎて感じていた痛みもやわらぎ、そこにはただ心地よさだけが残った。
「モニカ、慣れた?」
「うん!きもちいい!」
「じゃあもうちょっと深いところにいってみよっか」
「いくー!」
「アーサー!モニカー!あんまり遠くへ行くなよーーー!!」
「はーい!!」
やっと海辺へ到着したリアーナが遠くから叫んだ。アーサーとモニカは彼女たちに手を振りながら、ゆっくりゆっくり海を歩いた。はじめはくるぶしまでも届いていなかった海が、徐々に深みを増していく。気が付けば胸のあたりまで海水に浸かっていた。
アーサーはモニカの手を離し、ふよふよ浮いたり犬かきをして遊んでいる。モニカが浮いている兄の上に乗ったり、泳いでいる兄の背中に飛びついたりするので、毎回アーサーは溺れかけた。
「わぷぅっ!」
「きゃははは!!」
「もうっ!モニカぁっ!溺れちゃうじゃないかあ!」
「ごめんごめん!」
謝りながらもモニカはアーサーの背中にへばりついて離れない。仕方がないので海中でジャンプをしたり潜って遊んだ。アーサーの背中の上で、モニカは楽しそうに笑い声をあげている。
「不思議だなあ。いつもよりモニカが軽く感じる」
「そうなのー?!わたし痩せたのかなあ!」
「痩せたのかなー?それにしては軽すぎるよ。モニカもうちょっと食べなきゃだめだ」
「じゃあ今日はいっぱい甘いのたーべよっ」
「甘いのだけじゃだめだよ?」
「お肉もいっぱい食べる~!」
「残念だけど、モニカが海中で軽いのは痩せたからじゃないよ」
「わぁっ!!」
二人ではしゃいでいると、突然背後からジルの声がした。海水で濡れた髪をかきあげながら、冷静に事実を突きつける。
「液体中にある物体は、その押しのけた液体の重さと同じだけの浮力を液体から受けるからね」
「???」
「つまり水の中では軽く感じるんだよ。モニカの体重は昨日とかわらずさんじゅう…」
「きゃーーーーー!!!どうして私の昨日の体重を知ってるのよーーー!!!」
「見たら分かるでしょ…」
「分からないわよ普通!!」
「大丈夫だよモニカ。モニカが僕より体重が重くたって僕気にしてないよ!」
「わたしが気にするのよぉ!!アーサーのばかぁぁぁっ!!」
「わーーーーーーーー」
「アーーーサーーーーー!」
妹の逆鱗に触れたアーサーは風魔法で地平線の彼方まで吹き飛ばされた。あの無気力なジルが全力でクロールをしている姿を見てカトリナとリアーナは声をあげて大笑いしていた。恥ずかしさのあまりモニカは涙目で顔を真っ赤にしてライラとクラリッサのところへ行き慰めてもらった。
◇◇◇
無事アーサーを回収して戻って来たジルは、ぜぇぜぇと肩で息をしながら砂浜に倒れこむ。さすがのS級冒険者でも数kmを泳いで往復したのはかなりこたえたようだ。カミーユはあきれ顔でジルとアーサーに水を手渡した。
「おまえらなあ。年頃の女子になんてこと言うんだよ」
「僕は体重を言っただけだよ。アーサーだよ悪いの」
「えっ僕ぅ?!」
「そもそも女子の体重を暴露するなっつってんだよ」
「アーサーも相当悪かったよな!!ぎゃはは!!」
「女子の敵だわァ。二人とも教育しなおさないと」
「げぇ…」
アーサーとジルがげっそりとした声を出した。カトリナはやると言ったらやるし、やるからにはスパルタだ。女心を理解するまでみっちりシゴかれるだろう。それはごめんだとアーサーは慌てて起き上がりダフとシリルの元へ走っていった。
「あら。逃げられちゃった」
「そりゃ逃げるだろ」
「残念残念」
カトリナはうふふと笑い、友人たちと水遊びしている双子を眺めた。モニカはクラリッサ、ライラとふよふよ浮かびながらお喋りをしており、アーサーはシリル、ダフと誰が一番速く泳げるか競争していた。アーサーは泳ぎが上手ではないので一番遅かった。はじめてアーサーに勝ててダフとシリルは大喜びだ。悔しかったのかアーサーはそれから何度も何度も二人の体力が切れるまで勝負を挑んでいたので、カミーユが無言でアーサーを回収した。
「あ!カミーユ離してよぉ!」
「なんで体力回復するために設けた休日であいつらをバテさせてんだよ!」
「まだ二人に勝ってない~!!」
「今度泳ぎ教えてやるから!犬かきであいつらに勝てるわけねえだろうが!」
「え!ほんと?!」
「おう、暇なときにな」
「やったー!!約束だよカミーユ!!」
「おう」
「アーサー!」
「モニカ!」
カミーユに担がれているアーサーに気付き、モニカが走ってやってきた。いつの間にかモニカも水着の上に寝衣を着ている。
「モニカも休憩?」
「うん!のど乾いちゃった!」
「モニカも寝衣着たんだねー!どうして?あんなにいやがってたのに」
「え、だって…」
モニカは気まずそうに指をもじもじさせながら呟いた。
「わたし、アーサーよりおにくついてるから…」
「あっ…」
「おなかぷにぷにだし…足だってアーサーより太いし…」
どうやらアーサーに"重い"と言われたことをかなり気にしているようだ。恥ずかしそうに自分の体を隠そうとする妹を見て、アーサーはやっと自分の失言に後悔した。
「モニカごめん!僕そういうつもりで言ったんじゃないんだ!どっちかっていうと、モニカが重いんじゃなくて僕が軽すぎるから…。体もガリガリだし…。モニカが僕のことを気遣って、体を鍛えるんじゃなくて身体強化魔法に切り替えたのも知ってたからさ。僕があの時言いたかったのは、僕よりモニカが重くっても、ムキムキになったってなんだって、僕はモニカがだいすきだよって言いたかったんだ!!」
「…アーサーよりおなかにおにくついてても?」
「うん!むしろふにふにしててかわいいよ!!きもちいいし!」
「ほんと?」
「ほんと!!」
何度も念を押したあと、やっとモニカはえへへと笑った。アーサーが寝衣を脱いでと言うと、恥ずかしそうにだがまた水着姿になった。カミーユにおろしてもらい、アーサーはモニカと手を繋いで大人たちが休憩している場所へ行く。アデーレが渡してくれたオレンジジュース(リアーナの氷魔法のおかげでキンッキンに冷えていた)を受け取りながら砂浜に腰を下ろした。
「あ、モニカ」
「ん?」
オレンジジュースを飲んでいるモニカにジルが声をかけた。
「モニカ、"おにく"っていうのは筋肉のことで、脂肪は"あぶらみ"になると思うよ」
その日、ジルが女性たちにボコボコにされたのは言うまでもない。
「つめたっ」
あらたにやってきた波が二人のつま先を乱暴に撫でた。氷のように冷たい海水に二人は驚き目を合わせる。緊張したおももちで、彼らは頷き海の中に足を差し込んだ。
「んんっ!」
「ひゃー!つめたいー!!」
「でも気持ちいいね!ゆっくり体をならさないと」
アーサーは波打ち際へ腰を下ろし、海水をすくいあげ自分の体に少しずつかけた。慣れてくると冷たすぎて感じていた痛みもやわらぎ、そこにはただ心地よさだけが残った。
「モニカ、慣れた?」
「うん!きもちいい!」
「じゃあもうちょっと深いところにいってみよっか」
「いくー!」
「アーサー!モニカー!あんまり遠くへ行くなよーーー!!」
「はーい!!」
やっと海辺へ到着したリアーナが遠くから叫んだ。アーサーとモニカは彼女たちに手を振りながら、ゆっくりゆっくり海を歩いた。はじめはくるぶしまでも届いていなかった海が、徐々に深みを増していく。気が付けば胸のあたりまで海水に浸かっていた。
アーサーはモニカの手を離し、ふよふよ浮いたり犬かきをして遊んでいる。モニカが浮いている兄の上に乗ったり、泳いでいる兄の背中に飛びついたりするので、毎回アーサーは溺れかけた。
「わぷぅっ!」
「きゃははは!!」
「もうっ!モニカぁっ!溺れちゃうじゃないかあ!」
「ごめんごめん!」
謝りながらもモニカはアーサーの背中にへばりついて離れない。仕方がないので海中でジャンプをしたり潜って遊んだ。アーサーの背中の上で、モニカは楽しそうに笑い声をあげている。
「不思議だなあ。いつもよりモニカが軽く感じる」
「そうなのー?!わたし痩せたのかなあ!」
「痩せたのかなー?それにしては軽すぎるよ。モニカもうちょっと食べなきゃだめだ」
「じゃあ今日はいっぱい甘いのたーべよっ」
「甘いのだけじゃだめだよ?」
「お肉もいっぱい食べる~!」
「残念だけど、モニカが海中で軽いのは痩せたからじゃないよ」
「わぁっ!!」
二人ではしゃいでいると、突然背後からジルの声がした。海水で濡れた髪をかきあげながら、冷静に事実を突きつける。
「液体中にある物体は、その押しのけた液体の重さと同じだけの浮力を液体から受けるからね」
「???」
「つまり水の中では軽く感じるんだよ。モニカの体重は昨日とかわらずさんじゅう…」
「きゃーーーーー!!!どうして私の昨日の体重を知ってるのよーーー!!!」
「見たら分かるでしょ…」
「分からないわよ普通!!」
「大丈夫だよモニカ。モニカが僕より体重が重くたって僕気にしてないよ!」
「わたしが気にするのよぉ!!アーサーのばかぁぁぁっ!!」
「わーーーーーーーー」
「アーーーサーーーーー!」
妹の逆鱗に触れたアーサーは風魔法で地平線の彼方まで吹き飛ばされた。あの無気力なジルが全力でクロールをしている姿を見てカトリナとリアーナは声をあげて大笑いしていた。恥ずかしさのあまりモニカは涙目で顔を真っ赤にしてライラとクラリッサのところへ行き慰めてもらった。
◇◇◇
無事アーサーを回収して戻って来たジルは、ぜぇぜぇと肩で息をしながら砂浜に倒れこむ。さすがのS級冒険者でも数kmを泳いで往復したのはかなりこたえたようだ。カミーユはあきれ顔でジルとアーサーに水を手渡した。
「おまえらなあ。年頃の女子になんてこと言うんだよ」
「僕は体重を言っただけだよ。アーサーだよ悪いの」
「えっ僕ぅ?!」
「そもそも女子の体重を暴露するなっつってんだよ」
「アーサーも相当悪かったよな!!ぎゃはは!!」
「女子の敵だわァ。二人とも教育しなおさないと」
「げぇ…」
アーサーとジルがげっそりとした声を出した。カトリナはやると言ったらやるし、やるからにはスパルタだ。女心を理解するまでみっちりシゴかれるだろう。それはごめんだとアーサーは慌てて起き上がりダフとシリルの元へ走っていった。
「あら。逃げられちゃった」
「そりゃ逃げるだろ」
「残念残念」
カトリナはうふふと笑い、友人たちと水遊びしている双子を眺めた。モニカはクラリッサ、ライラとふよふよ浮かびながらお喋りをしており、アーサーはシリル、ダフと誰が一番速く泳げるか競争していた。アーサーは泳ぎが上手ではないので一番遅かった。はじめてアーサーに勝ててダフとシリルは大喜びだ。悔しかったのかアーサーはそれから何度も何度も二人の体力が切れるまで勝負を挑んでいたので、カミーユが無言でアーサーを回収した。
「あ!カミーユ離してよぉ!」
「なんで体力回復するために設けた休日であいつらをバテさせてんだよ!」
「まだ二人に勝ってない~!!」
「今度泳ぎ教えてやるから!犬かきであいつらに勝てるわけねえだろうが!」
「え!ほんと?!」
「おう、暇なときにな」
「やったー!!約束だよカミーユ!!」
「おう」
「アーサー!」
「モニカ!」
カミーユに担がれているアーサーに気付き、モニカが走ってやってきた。いつの間にかモニカも水着の上に寝衣を着ている。
「モニカも休憩?」
「うん!のど乾いちゃった!」
「モニカも寝衣着たんだねー!どうして?あんなにいやがってたのに」
「え、だって…」
モニカは気まずそうに指をもじもじさせながら呟いた。
「わたし、アーサーよりおにくついてるから…」
「あっ…」
「おなかぷにぷにだし…足だってアーサーより太いし…」
どうやらアーサーに"重い"と言われたことをかなり気にしているようだ。恥ずかしそうに自分の体を隠そうとする妹を見て、アーサーはやっと自分の失言に後悔した。
「モニカごめん!僕そういうつもりで言ったんじゃないんだ!どっちかっていうと、モニカが重いんじゃなくて僕が軽すぎるから…。体もガリガリだし…。モニカが僕のことを気遣って、体を鍛えるんじゃなくて身体強化魔法に切り替えたのも知ってたからさ。僕があの時言いたかったのは、僕よりモニカが重くっても、ムキムキになったってなんだって、僕はモニカがだいすきだよって言いたかったんだ!!」
「…アーサーよりおなかにおにくついてても?」
「うん!むしろふにふにしててかわいいよ!!きもちいいし!」
「ほんと?」
「ほんと!!」
何度も念を押したあと、やっとモニカはえへへと笑った。アーサーが寝衣を脱いでと言うと、恥ずかしそうにだがまた水着姿になった。カミーユにおろしてもらい、アーサーはモニカと手を繋いで大人たちが休憩している場所へ行く。アデーレが渡してくれたオレンジジュース(リアーナの氷魔法のおかげでキンッキンに冷えていた)を受け取りながら砂浜に腰を下ろした。
「あ、モニカ」
「ん?」
オレンジジュースを飲んでいるモニカにジルが声をかけた。
「モニカ、"おにく"っていうのは筋肉のことで、脂肪は"あぶらみ"になると思うよ」
その日、ジルが女性たちにボコボコにされたのは言うまでもない。
11
お気に入りに追加
4,344
あなたにおすすめの小説
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?
あくの
ファンタジー
15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。
加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。
また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。
長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。
リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします
出来損ないと呼ばれた伯爵令嬢は出来損ないを望む
家具屋ふふみに
ファンタジー
この世界には魔法が存在する。
そして生まれ持つ適性がある属性しか使えない。
その属性は主に6つ。
火・水・風・土・雷・そして……無。
クーリアは伯爵令嬢として生まれた。
貴族は生まれながらに魔力、そして属性の適性が多いとされている。
そんな中で、クーリアは無属性の適性しかなかった。
無属性しか扱えない者は『白』と呼ばれる。
その呼び名は貴族にとって屈辱でしかない。
だからクーリアは出来損ないと呼ばれた。
そして彼女はその通りの出来損ない……ではなかった。
これは彼女の本気を引き出したい彼女の周りの人達と、絶対に本気を出したくない彼女との攻防を描いた、そんな物語。
そしてクーリアは、自身に隠された秘密を知る……そんなお話。
設定揺らぎまくりで安定しないかもしれませんが、そういうものだと納得してくださいm(_ _)m
※←このマークがある話は大体一人称。
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。