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合宿編:一週目・ご挨拶
【391話】実践組
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シリル組が落下訓練を始めた同時刻、アーサー、モニカ、ダフ組は庭に呼び出された。先に待っていたカミーユとジルは、3人の姿を見て小さく手を振る。
「お、来たな」
「おまたせー!!」
「よろしくお願いします!!!!」
「今日はなにするのー?」
アーサーとモニカはきゃっきゃと嬉しそうにS級冒険者に駆け寄った。ダフも双子についていくが緊張でガチガチだ。カミーユはそんなダフを見ながらニッと笑った。
「俺はダフの剣技がどの程度のもんか見たい。ちと借りるぜ」
「え?!」
「ダフ、来い」
カミーユに指名され、ダフは一瞬固まったあと「うぉぉぉぉ!!!」と咆哮した。ダフのパワフルさを知っている双子は驚かなかったが、カミーユとジルは慌てて耳を塞いで顔をしかめた。興奮がおさまらないのかダフは大声で叫ぶ。
「カミーユさんとマンツーマンだってぇぇえ?!やったぜー!!俺はなんて幸せ者なんだぁぁぁあ!!!」
「ダフ…うるさい」
「あ!すみません!!」
「リアーナよりうるせえやつ初めて見たぜ…」
「アホっぽいところも、そこはかとなくリアーナに似てるね」
「なんてこった」
カミーユはげんなりとしてため息をついた。
「まあ、うるさかろうがアホかろうが、強くて良いヤツならかまわねえ。来いダフ」
「はい!!!」
ダフとカミーユが庭の端へ移動するのを眺めていたジルが、双子に向き直った。
「さて、君たちだけど」
「なにするのーーー!!!」
「アーサー対モニカで対戦して」
「えーーー!?!?」
予想外の訓練内容に双子は顔を合わせた。アーサーvsモニカ。学院で在学しているとき一度だけ二人は本気で戦ったことがある。そのときはモニカの魔法に太刀打ちできなかったアーサーが、苦肉の策でキスをしてモニカを動揺させ、その隙に剣を突き刺した。アーサーにとってその戦いはまさに"試合に勝って勝負に負けた"状態で、できるならあの試合のことは忘れたかった。
モニカにとってもあの試合は忘れがたいものだった。アーサーに劣等感を抱いていたモニカは、あの試合で本気で兄に勝とうとしていた。途中までは順調に追い詰められていたのに、情けないことにキスひとつで動揺してしまい負けてしまった。あの雪辱をいつか果たしたいと、実はずっと思っていたのだ。
もちろんジルはそのことについて全く知らない。ただそれが二人の訓練に最適だと考えただけだった。なので双子の表情が変わり闘気があふれ出したのを感じ取り、ジルは目を見開いた。
「驚いたな。二人ともいやがると思ってたのに。特にアーサー」
「まさか!!願ってもないよ!!あんな勝ち方して後味が悪かったんだ!!」
「そうよ!!ずーっとアーサーともう一回戦いたいと思ってたの!!」
「へえ。過去に一度戦ったことがあるんだね。それでアーサーが嬉しくない勝ち方をしたと」
「うん…。でも今回は正々堂々戦うよモニカ!!」
「わたしだって、もうキスされたくらいじゃびっくりしてやんないかな!!」
「…なるほど。アーサーがモニカにキスしたんだ。へぇ」
必死に無表情を装っていたが、ジルの鼻からたらりと血が流れた。心配して大騒ぎしている双子に「なんでもないよ」とだけ言って、腕で鼻血を拭いながら訓練の内容を説明する。
「今日の特訓で、アーサーは魔法と戦う練習を、モニカは武器と戦う練習をしてもらおうと思ってる。でも君たちが本気を出したら練習にならないから、アーサーはモニカがギリギリ避けられるくらいの速さと力で戦ってほしい」
「ふむふむ」
「モニカはアーサーがギリギリ避けたり武器で打ち消せるくらいの強さで魔法を打って。対魔法、対武器の練習をしながら、アーサーは相手の力を見極める練習、モニカは魔力コントロールの練習にもなるよ」
「わぁ…むずかしそう…」
「力のコントロールは長期戦のダンジョンでとても大切。できるだけ体力や魔力を長持ちさせたいからね。上級者ほどオーバーキルなんてもったいないことをしないから。わかった?」
説明が終わり、双子は大きく頷いた。
「「わかった!!!やってみる!!」」
「よし」
だが、アーサーとモニカはもじもじとジルに上目遣いをした。これは双子がわがままを言うときの表情だとジルはすぐに察し、内心ではすでにわがままを聞いてあげようと決めていた。ポーカーフェイスのジルは無表情で双子を見下ろす。
「どうしたの」
「あのね、ジル、お願いなんだけどぉ」
「なに?」
「一回だけ、二人とも本気で対戦してもいい…?」
「…ああ、前回の対戦のリベンジがしたいんだね」
「うん…」
「お願いジルぅ」
「一回だけぇ」
「……」
甘えた声でお願いされるのが嬉しくて、ジルは悩むふりをして黙り込んだ。おねがい、おねがぁい、とジルの服を掴んで体を揺らされ、ずっとこうしていたいと心の中で叫ぶ。双子欲求と葛藤し、なんとかジルは頷いた。その間わずか5秒のことだった。
「いいよ。一回だけね。あと、くれぐれも殺さないでね?」
「やったーーー!!!」
「ありがとうジルー!!」
アーサーとモニカはジルにぎゅーっと抱きついてから、少し離れて剣と杖を構えた。
「やぁっとこのときがきたわ!!アーサー!!今度こそ負けないんだから!!」
「僕だって負けないもん!!僕の剣で、モニカに勝ってみせるよ!!」
やる気満々闘気ビンビン。双子の本気の戦いを間近で見られるのはジルも胸が躍った。ジルはリストバンドを外して空高く投げる。それが地面に落ちた瞬間、暴風と大炎がジルの目の前をかすめた。
「お、来たな」
「おまたせー!!」
「よろしくお願いします!!!!」
「今日はなにするのー?」
アーサーとモニカはきゃっきゃと嬉しそうにS級冒険者に駆け寄った。ダフも双子についていくが緊張でガチガチだ。カミーユはそんなダフを見ながらニッと笑った。
「俺はダフの剣技がどの程度のもんか見たい。ちと借りるぜ」
「え?!」
「ダフ、来い」
カミーユに指名され、ダフは一瞬固まったあと「うぉぉぉぉ!!!」と咆哮した。ダフのパワフルさを知っている双子は驚かなかったが、カミーユとジルは慌てて耳を塞いで顔をしかめた。興奮がおさまらないのかダフは大声で叫ぶ。
「カミーユさんとマンツーマンだってぇぇえ?!やったぜー!!俺はなんて幸せ者なんだぁぁぁあ!!!」
「ダフ…うるさい」
「あ!すみません!!」
「リアーナよりうるせえやつ初めて見たぜ…」
「アホっぽいところも、そこはかとなくリアーナに似てるね」
「なんてこった」
カミーユはげんなりとしてため息をついた。
「まあ、うるさかろうがアホかろうが、強くて良いヤツならかまわねえ。来いダフ」
「はい!!!」
ダフとカミーユが庭の端へ移動するのを眺めていたジルが、双子に向き直った。
「さて、君たちだけど」
「なにするのーーー!!!」
「アーサー対モニカで対戦して」
「えーーー!?!?」
予想外の訓練内容に双子は顔を合わせた。アーサーvsモニカ。学院で在学しているとき一度だけ二人は本気で戦ったことがある。そのときはモニカの魔法に太刀打ちできなかったアーサーが、苦肉の策でキスをしてモニカを動揺させ、その隙に剣を突き刺した。アーサーにとってその戦いはまさに"試合に勝って勝負に負けた"状態で、できるならあの試合のことは忘れたかった。
モニカにとってもあの試合は忘れがたいものだった。アーサーに劣等感を抱いていたモニカは、あの試合で本気で兄に勝とうとしていた。途中までは順調に追い詰められていたのに、情けないことにキスひとつで動揺してしまい負けてしまった。あの雪辱をいつか果たしたいと、実はずっと思っていたのだ。
もちろんジルはそのことについて全く知らない。ただそれが二人の訓練に最適だと考えただけだった。なので双子の表情が変わり闘気があふれ出したのを感じ取り、ジルは目を見開いた。
「驚いたな。二人ともいやがると思ってたのに。特にアーサー」
「まさか!!願ってもないよ!!あんな勝ち方して後味が悪かったんだ!!」
「そうよ!!ずーっとアーサーともう一回戦いたいと思ってたの!!」
「へえ。過去に一度戦ったことがあるんだね。それでアーサーが嬉しくない勝ち方をしたと」
「うん…。でも今回は正々堂々戦うよモニカ!!」
「わたしだって、もうキスされたくらいじゃびっくりしてやんないかな!!」
「…なるほど。アーサーがモニカにキスしたんだ。へぇ」
必死に無表情を装っていたが、ジルの鼻からたらりと血が流れた。心配して大騒ぎしている双子に「なんでもないよ」とだけ言って、腕で鼻血を拭いながら訓練の内容を説明する。
「今日の特訓で、アーサーは魔法と戦う練習を、モニカは武器と戦う練習をしてもらおうと思ってる。でも君たちが本気を出したら練習にならないから、アーサーはモニカがギリギリ避けられるくらいの速さと力で戦ってほしい」
「ふむふむ」
「モニカはアーサーがギリギリ避けたり武器で打ち消せるくらいの強さで魔法を打って。対魔法、対武器の練習をしながら、アーサーは相手の力を見極める練習、モニカは魔力コントロールの練習にもなるよ」
「わぁ…むずかしそう…」
「力のコントロールは長期戦のダンジョンでとても大切。できるだけ体力や魔力を長持ちさせたいからね。上級者ほどオーバーキルなんてもったいないことをしないから。わかった?」
説明が終わり、双子は大きく頷いた。
「「わかった!!!やってみる!!」」
「よし」
だが、アーサーとモニカはもじもじとジルに上目遣いをした。これは双子がわがままを言うときの表情だとジルはすぐに察し、内心ではすでにわがままを聞いてあげようと決めていた。ポーカーフェイスのジルは無表情で双子を見下ろす。
「どうしたの」
「あのね、ジル、お願いなんだけどぉ」
「なに?」
「一回だけ、二人とも本気で対戦してもいい…?」
「…ああ、前回の対戦のリベンジがしたいんだね」
「うん…」
「お願いジルぅ」
「一回だけぇ」
「……」
甘えた声でお願いされるのが嬉しくて、ジルは悩むふりをして黙り込んだ。おねがい、おねがぁい、とジルの服を掴んで体を揺らされ、ずっとこうしていたいと心の中で叫ぶ。双子欲求と葛藤し、なんとかジルは頷いた。その間わずか5秒のことだった。
「いいよ。一回だけね。あと、くれぐれも殺さないでね?」
「やったーーー!!!」
「ありがとうジルー!!」
アーサーとモニカはジルにぎゅーっと抱きついてから、少し離れて剣と杖を構えた。
「やぁっとこのときがきたわ!!アーサー!!今度こそ負けないんだから!!」
「僕だって負けないもん!!僕の剣で、モニカに勝ってみせるよ!!」
やる気満々闘気ビンビン。双子の本気の戦いを間近で見られるのはジルも胸が躍った。ジルはリストバンドを外して空高く投げる。それが地面に落ちた瞬間、暴風と大炎がジルの目の前をかすめた。
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