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初夏編:一家でトロワ訪問
【384話】おまつり2
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賑やかな外に出るやいなや、アーサーはポルの、モニカはイチの手を引いて音楽家の前でステップを踏み始めた。踊ったことがないイチとポルは「わ、わっ」と戸惑い、グアングアンと相方に体を揺らされる。
「アーサーっ!こ、これなにっ?」
「おいモニカっ。俺踊ったことないって!」
「これはダンスっていうんだよポル!」
「ステップが分からなくてもいいのイチ!音楽に合わせてぴょんぴょんしてっ!」
ポルは分からないままアーサーに合わせて飛び跳ね、だんだん楽しくなってきたのか笑い声をあげた。イチは顔を真っ赤にしてその場を離れようとした。が、モニカが手を離してくれない。
「おいモニカっ。はーなーせー」
「どこいくのよイチ!一緒に踊りましょうよ!」
「いーやーだー」
「おねがーい!!」
「こんな人前で恥さらせるかよっ。まじでいやだからっ、離してっ」
本気でいやがられてはモニカも手を離さざるをえない。うるうるとした目で見ていると、イチが見物していた女の子の背中を押した。
「トト。モニカと踊ってやってくれ」
「きゃー!」
トトはモニカに抱きつきニパっと笑った。ポルがアーサーと踊っているのを見て羨ましかったのだろう。モニカはトトに笑いかけたあと、イチに目を向けて唇をとがらせて名前を呼んだ。
「イチぃ…」
「ここで見ててやるから。今日はトトと踊ってやれ」
「モニカぁ!トト踊りたい!」
「うん!踊りましょ!」
モニカはもう一度イチに視線を送ってからトトとダンスを始めた。子どもたちは楽しそうに飛び跳ね笑っている。子どもたちの手を繋ぎながらもう片方の腕を双子同士で組みクルクル回ったり、相手をスイッチしてアーサーとトト、モニカとポルで踊ったりもした。楽し気に踊る4人を見て、見物していたトロワの住人がソワソワし始める。そんな彼らの背中をカトリナとジルが押す。
「さ、あなたたちも踊りましょう?」
「で、でもわたしたち踊りなんて…」
「リズムに乗って体を揺らすだけでも立派なダンスですわ」
「そうですよ。さあ、僕と踊りましょう」
ジルはそう言って女性の手を引き腰を抱き寄せた。女性はブワッと顔を真っ赤にしたが、ジルのフォローが上手なのか自然とダンスっぽい動きができている。おそるおそるジルの目を見ると、「お上手です」と微笑んでくれた。照れ笑いをしながら、女性は拙い足取りでステップを踏み楽しんだ。
いつの間にか音楽家の前で、十数人の住民が踊っていた。女の子同士で手を繋ぎながらスキップをしていたり、男性同士でシコを踏んでいるような変わった動きをしている人たちもいた。いろとりどりのダンスを見て、その輪の中に入る人もいれば見物して楽し気に笑う人たち、音楽に合わせて手拍子をする人たちもいた。
「はー!楽しかったー!」
ポルとトトがバテたので、双子はずっと見物してくれていたイチの元へ戻った。汗を拭う彼らに水が入ったボトルを渡す。4人はイチにお礼を言い、おいしそうに水を一気飲みした。そのあとトトはまた音楽家の前に行き、仲の良い友だちたちの踊りに混ざっていた。
「イチも少しは踊ればよかったのにー!」
「見てるだけで楽しかったからいい。ポル、疲れてない?」
「うん」
「どっか行きたいとこある?」
「おなかすいた」
「じゃあメシだな」
4人は屋台が並んでいるところへ歩いた。近づくにつれ香ばしい匂いや甘い匂いが嗅覚を刺激する。ポルはじゅるっと涎を垂らしてアーサーの手を引っ張った。立ち止まったのは、薄い生地にクリームや果物が乗せられたスイーツの屋台だった。
「ポル、これ食べたいの?」
「うん」
「分かった。じゃあ買ってくるね」
「待って。俺が買う」
アーサーが麻袋を取り出そうとするところをイチが制止した。
「え?いいよ。僕が買うよ?」
「俺が買う。お前らには世話になってるし」
「そんなこと気にしなくていいのに…」
「いいから」
半ば無理矢理イチが屋台の人にお金を渡し(4人分で小銀貨4枚だった)、出来上がったスイーツを彼らに渡す。アーサーが何とも言えない顔でイチを見ていると、イチが舌打ちをして「なんだよ」と言ってきた。
「これっきりにしてよ?僕人にお金出させるのあんまり好きじゃないんだ」
「気にしすぎ。ちょっとくらい礼させてくれたっていいじゃん」
「…ありがとう」
「おう」
スイーツを食べたあと、彼らは屋台や出店を見て回った。ボロボロの服を着ているポルにアーサーが服を見立ててあげると、ポルは嬉しそうに「これほしい」と言った。そのことが嬉しくて、アーサーはニコニコしながらその服を買ってポルにプレゼントした。ポルは紙袋をぎゅーっと抱きしめ「大事にする!」と約束した。
「あ!アーサー見て!アクセサリー屋さんだわ!」
「ほんとだー!」
出店の中でも一層目立っていたのはアクセサリー店だった。トロワの貧困層では売っていない、宝石をはめ込んだアクセサリー。値段を見ると、本来の価格の3割程度の値で売っていた。がんばったら貧困層の人たちでもなんとか買える値段だ。
「イチ、誕生日いつ?」
「知るわけない。自分が何歳かもはっきり分からないのに」
「ポルは誕生日いつ?」
「祝ってもらったことがないから分かんねえ」
いやなことを聞いてしまったかなと思ったが、イチもポルも特段気にしていないようだった。アーサーとモニカはしばらく考え、コソコソ耳打ちをしてからふたつのアクセサリーを購入した。
「はい!ふたりにプレゼント!」
「なにこれ」
双子がイチとポルに小さな箱を渡す。箱を空けると、どちらも同じ、オレンジ色の宝石がはめ込まれたピアスが入っていた。アーサーとモニカはニコニコしながら自分たちがつけているピアスとネックレスを見せた。
「僕たちのふるさとでは、大切な男の子には誕生石のピアスを贈るのがならわしなんだー!」
「あなたたちの誕生日が分からないから、わたしたちと同じトパーズのピアスにしたわ!」
「よかったら身に付けてね!」
イチとポルは目を見合わせ、また小さな箱に目を戻した。ポルは感極まってぽろぽろと涙を落とし、イチは大切そうに箱の蓋を閉じた。
「んだよ。スイーツよりいいもん渡すんじゃねえよ」
イチがそのピアスを身に付けることは一度もなかった。一度も箱から出さず、ひとつの傷すらつけず、大切に大切に手元に置いていた。ただ毎夜寝る前に蓋を開け、オレンジ色の宝石をながめて眠る。それはイチがおじいさんになっても続く習慣になった。
「アーサーっ!こ、これなにっ?」
「おいモニカっ。俺踊ったことないって!」
「これはダンスっていうんだよポル!」
「ステップが分からなくてもいいのイチ!音楽に合わせてぴょんぴょんしてっ!」
ポルは分からないままアーサーに合わせて飛び跳ね、だんだん楽しくなってきたのか笑い声をあげた。イチは顔を真っ赤にしてその場を離れようとした。が、モニカが手を離してくれない。
「おいモニカっ。はーなーせー」
「どこいくのよイチ!一緒に踊りましょうよ!」
「いーやーだー」
「おねがーい!!」
「こんな人前で恥さらせるかよっ。まじでいやだからっ、離してっ」
本気でいやがられてはモニカも手を離さざるをえない。うるうるとした目で見ていると、イチが見物していた女の子の背中を押した。
「トト。モニカと踊ってやってくれ」
「きゃー!」
トトはモニカに抱きつきニパっと笑った。ポルがアーサーと踊っているのを見て羨ましかったのだろう。モニカはトトに笑いかけたあと、イチに目を向けて唇をとがらせて名前を呼んだ。
「イチぃ…」
「ここで見ててやるから。今日はトトと踊ってやれ」
「モニカぁ!トト踊りたい!」
「うん!踊りましょ!」
モニカはもう一度イチに視線を送ってからトトとダンスを始めた。子どもたちは楽しそうに飛び跳ね笑っている。子どもたちの手を繋ぎながらもう片方の腕を双子同士で組みクルクル回ったり、相手をスイッチしてアーサーとトト、モニカとポルで踊ったりもした。楽し気に踊る4人を見て、見物していたトロワの住人がソワソワし始める。そんな彼らの背中をカトリナとジルが押す。
「さ、あなたたちも踊りましょう?」
「で、でもわたしたち踊りなんて…」
「リズムに乗って体を揺らすだけでも立派なダンスですわ」
「そうですよ。さあ、僕と踊りましょう」
ジルはそう言って女性の手を引き腰を抱き寄せた。女性はブワッと顔を真っ赤にしたが、ジルのフォローが上手なのか自然とダンスっぽい動きができている。おそるおそるジルの目を見ると、「お上手です」と微笑んでくれた。照れ笑いをしながら、女性は拙い足取りでステップを踏み楽しんだ。
いつの間にか音楽家の前で、十数人の住民が踊っていた。女の子同士で手を繋ぎながらスキップをしていたり、男性同士でシコを踏んでいるような変わった動きをしている人たちもいた。いろとりどりのダンスを見て、その輪の中に入る人もいれば見物して楽し気に笑う人たち、音楽に合わせて手拍子をする人たちもいた。
「はー!楽しかったー!」
ポルとトトがバテたので、双子はずっと見物してくれていたイチの元へ戻った。汗を拭う彼らに水が入ったボトルを渡す。4人はイチにお礼を言い、おいしそうに水を一気飲みした。そのあとトトはまた音楽家の前に行き、仲の良い友だちたちの踊りに混ざっていた。
「イチも少しは踊ればよかったのにー!」
「見てるだけで楽しかったからいい。ポル、疲れてない?」
「うん」
「どっか行きたいとこある?」
「おなかすいた」
「じゃあメシだな」
4人は屋台が並んでいるところへ歩いた。近づくにつれ香ばしい匂いや甘い匂いが嗅覚を刺激する。ポルはじゅるっと涎を垂らしてアーサーの手を引っ張った。立ち止まったのは、薄い生地にクリームや果物が乗せられたスイーツの屋台だった。
「ポル、これ食べたいの?」
「うん」
「分かった。じゃあ買ってくるね」
「待って。俺が買う」
アーサーが麻袋を取り出そうとするところをイチが制止した。
「え?いいよ。僕が買うよ?」
「俺が買う。お前らには世話になってるし」
「そんなこと気にしなくていいのに…」
「いいから」
半ば無理矢理イチが屋台の人にお金を渡し(4人分で小銀貨4枚だった)、出来上がったスイーツを彼らに渡す。アーサーが何とも言えない顔でイチを見ていると、イチが舌打ちをして「なんだよ」と言ってきた。
「これっきりにしてよ?僕人にお金出させるのあんまり好きじゃないんだ」
「気にしすぎ。ちょっとくらい礼させてくれたっていいじゃん」
「…ありがとう」
「おう」
スイーツを食べたあと、彼らは屋台や出店を見て回った。ボロボロの服を着ているポルにアーサーが服を見立ててあげると、ポルは嬉しそうに「これほしい」と言った。そのことが嬉しくて、アーサーはニコニコしながらその服を買ってポルにプレゼントした。ポルは紙袋をぎゅーっと抱きしめ「大事にする!」と約束した。
「あ!アーサー見て!アクセサリー屋さんだわ!」
「ほんとだー!」
出店の中でも一層目立っていたのはアクセサリー店だった。トロワの貧困層では売っていない、宝石をはめ込んだアクセサリー。値段を見ると、本来の価格の3割程度の値で売っていた。がんばったら貧困層の人たちでもなんとか買える値段だ。
「イチ、誕生日いつ?」
「知るわけない。自分が何歳かもはっきり分からないのに」
「ポルは誕生日いつ?」
「祝ってもらったことがないから分かんねえ」
いやなことを聞いてしまったかなと思ったが、イチもポルも特段気にしていないようだった。アーサーとモニカはしばらく考え、コソコソ耳打ちをしてからふたつのアクセサリーを購入した。
「はい!ふたりにプレゼント!」
「なにこれ」
双子がイチとポルに小さな箱を渡す。箱を空けると、どちらも同じ、オレンジ色の宝石がはめ込まれたピアスが入っていた。アーサーとモニカはニコニコしながら自分たちがつけているピアスとネックレスを見せた。
「僕たちのふるさとでは、大切な男の子には誕生石のピアスを贈るのがならわしなんだー!」
「あなたたちの誕生日が分からないから、わたしたちと同じトパーズのピアスにしたわ!」
「よかったら身に付けてね!」
イチとポルは目を見合わせ、また小さな箱に目を戻した。ポルは感極まってぽろぽろと涙を落とし、イチは大切そうに箱の蓋を閉じた。
「んだよ。スイーツよりいいもん渡すんじゃねえよ」
イチがそのピアスを身に付けることは一度もなかった。一度も箱から出さず、ひとつの傷すらつけず、大切に大切に手元に置いていた。ただ毎夜寝る前に蓋を開け、オレンジ色の宝石をながめて眠る。それはイチがおじいさんになっても続く習慣になった。
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