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初夏編:初夏のポントワーブ
【321話】呪いの痣
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寝る間も惜しんでベニートとアーサー、モニカはカミーユたちの元へ馬を走らせた。カミーユたちは今、リウィン山の頂上で住むリアーナの祖母の小屋で治療を受けているらしい。
「いくらシャナさんが優秀な魔法使いでも魔力に限度はある。今もシャナさんはリアーナさんのおばあさんに魔力回復の魔法をかけてもらいながら治療を続けてる。だが…シャナさんももう限界だ。寝ずに4人に魔法をかけてるんだ、当然だよ。ボルーノ爺さんとユーリも疲れ切ってる…。特にユーリは…精神的にもダメージがでかかっただろうな」
「……」
アーサーとモニカは何も言えずに目を伏せた。カミーユたちが大変なことになっていることに気付かず、呑気な日々を過ごしていたことに思うところがあるのだろう。モニカは潤む目をごしごし擦り頭を振った。
(今は泣いてる場合じゃないわ。しっかりしなくちゃ)
◇◇◇
ポントワーブを出て2日後、双子とベニートがリウィン山の頂上に到着した。ベニートが乱暴にドアを開け、アーサーとモニカが慌ただしく部屋の中へ入る。部屋に入った双子はあまりに悲惨な光景に言葉を失った。
「っ…」
「…あぁ…アーサー、モニカ…。やっと来てくれたのね…」
目の下にクマを作ったシャナは双子を見た途端ばたりと床へ倒れ意識を失った。リアーナの祖母である魔女はシャナを抱えソファに寝かせる。魔女も疲れているようでいつも以上に顔色が悪い。彼女はシャナに毛布をかけながら双子に目をやり口角をかすかに上げた。
「遅いじゃないか。待ちくたびれたよぉ」
「おばあちゃん…こ、これ、は…」
「ああ。死にかけてるあたしの大事な孫たちさぁ」
「そ…そんな…」
カミーユたちの姿を見て、アーサーとモニカの目から涙が止まらなくなった。体中にまがまがしい蔦のような痣が這っており、リアーナとジルは苦し気にシーツに爪を立てて呻いている。吐血しているところをボルーノとユーリに介抱されおり、意識が朦朧としているのか双子のことにも気付いていないようだ。
「今リアーナとジルは目が見えてないよぉ。目どころか耳も、感覚も、五感をすべて奪われているねぇ」
「そんな…」
カミーユとカトリナも体中が痣に覆われているものの、リアーナとジルに比べれば穏やかに眠っているように見える。だが、二人ともいつものような覇気はなく今にも死んでしまいそうに見えた。そんな彼らをイェルドとアデーレが介抱している。
「カミーユとカトリナは加護持ちだから見た目ほど悪くないよぉ。今は寝てるが起きてるときはわりかし元気さ」
「……」
「どうしてこんな…」
あまりにひどい状況に双子はガクガク震えて床にへたりこんだ。嗚咽を漏らして泣いている彼らの肩に手をまわし、魔女が耳元で囁く。
「やられちまったのさぁ。なんでもAランクダンジョンに変異種のヒト型魔物が出現したとか。連日の指定依頼で疲れ切ってたこの子たちでは手こずったようだねぇ。そのときリアーナの魔力はもうほとんど空っぽになっていて、反魔法も聖魔法もろくに使えやしなかった。
ジルはリアーナを守るために盾になり一番ひどい呪いを魔物から受けちまった。リアーナも最後の魔力を絞り出してカミーユとカトリナに反魔法をかけたが、完全ではなかったし自分にかける分の魔力は残ってなかった。魔物はリアーナにも呪いをかけた。
最終的にカミーユとカトリナが聖魔法付与の剣と聖水を浸した弓でとどめをさしたんだよぉ。でもね、魔物は死ぬ間際に二人にも強力な呪いをかけた。リアーナの反魔法が多少効いていたし、なによりこの子たちは加護持ちだからねえ。リアーナとジルほど強くは呪いがかからなかった。それでも…このままほっといたら死ぬよぉ」
「リ、リアーナ…ジル…っ」
「カミーユ…カトリナぁ…っ」
アーサーはリアーナとジルに、モニカはカミーユとカトリナに駆け寄り泣きながら二人の手を握った。彼らの手は冷たく死人のようだった。
「シャナが回復魔法をかけ続けているけどね、ただの回復魔法じゃ延命にもなりゃしない。外傷は治っても呪いは消せないからねえ。それでもないよりマシだってずぅっとかけ続けてたんだよぉ。魔力回復の魔法をかけなきゃいけないあたしの身にもなって欲しいねえ全く。
ボルーノとおちびエルフも頑張ってくれちゃぁいるが…。気休め程度にしかならないよ。だって呪いを解く薬なんてないんだからねえ」
「お…おばあちゃんは…治せないの…っ?」
「あはは。あたしがこの子たちに触っちゃ悪化するだけさあ。忘れちゃいけないよ。あたしは魔女。魔物なんだよ。それも強ぉいね。そんな魔物が弱ってるこの子たちに指一本触れてみな。穢れにやられて死んじまう。リアーナなんて特にね、これ以上魔物に穢されたらこの子自体が魔物になっちまうよ」
「……」
「そこでモニカ。あんたの出番さぁ」
「わたし…?」
「ああ。聖魔法、かけてやってほしいんだよ。呪いを消すには聖魔法しかないんだよねぇ。ただし、4人の…特にリアーナとジルの呪いを消すためには…あんたのでっかい魔力の器でも100杯分くらいの魔力を要するよ。あんたにとっても地獄さあ。少しでも聖魔法を止めたら呪いは蘇る。治るまでずっと、かけ続けるんだよ寝ることもせずにね。できるかい?」
魔女の問いかけにモニカはなんの迷いもなく頷いた。
「やるに決まってるわ。それでみんなを助けられるなら」
「うん。そう言うと思ってたよぉ。魔力回復はあたしに任せるといい。やめてと言われたって回復してあげる。拷問のように、なんどもなんども回復してあげるよぉ。ヒヒヒ」
「おばあちゃん。僕は…」
「アーサー、あんたはカミーユとカトリナの世話をしな。シャナから聞いたよぉ。あんた、リンクスの指輪持ってるんだって?それをカミーユとカトリナに1時間おきにはめておあげ。あとは二人の手を握ってやるんだね。あんたも加護持ちだろう?加護持ち同士は相性がいいんだ。手を握るだけでも回復力を高めてやることができると思うよぉ。それに呪いの進行も遅くなるだろうさ」
「うん…!分かった!」
双子はすぐさま持ち場に立った。モニカは一番重症であるジルに聖魔法をかけ始める。目も見えず、耳も聞こえないジルはモニカが傍にいることにすら気付かない。虚ろな目をかすかに開き、口から血を流しながら呻いている。
「うぐぁ…あぁ…は…っ、うぅ…」
「ジル、わたしが治すからね…!それまで辛抱してね…っ」
モニカは魔法をかけながらジルの手を握った。ジルはその手を強く握り返し痛みに耐えている。ジルの呟くうわ言にモニカはぼろぼろと涙を流した。
「リアーナ…守らなきゃ…僕が…どこ…リアーナ…」
「いくらシャナさんが優秀な魔法使いでも魔力に限度はある。今もシャナさんはリアーナさんのおばあさんに魔力回復の魔法をかけてもらいながら治療を続けてる。だが…シャナさんももう限界だ。寝ずに4人に魔法をかけてるんだ、当然だよ。ボルーノ爺さんとユーリも疲れ切ってる…。特にユーリは…精神的にもダメージがでかかっただろうな」
「……」
アーサーとモニカは何も言えずに目を伏せた。カミーユたちが大変なことになっていることに気付かず、呑気な日々を過ごしていたことに思うところがあるのだろう。モニカは潤む目をごしごし擦り頭を振った。
(今は泣いてる場合じゃないわ。しっかりしなくちゃ)
◇◇◇
ポントワーブを出て2日後、双子とベニートがリウィン山の頂上に到着した。ベニートが乱暴にドアを開け、アーサーとモニカが慌ただしく部屋の中へ入る。部屋に入った双子はあまりに悲惨な光景に言葉を失った。
「っ…」
「…あぁ…アーサー、モニカ…。やっと来てくれたのね…」
目の下にクマを作ったシャナは双子を見た途端ばたりと床へ倒れ意識を失った。リアーナの祖母である魔女はシャナを抱えソファに寝かせる。魔女も疲れているようでいつも以上に顔色が悪い。彼女はシャナに毛布をかけながら双子に目をやり口角をかすかに上げた。
「遅いじゃないか。待ちくたびれたよぉ」
「おばあちゃん…こ、これ、は…」
「ああ。死にかけてるあたしの大事な孫たちさぁ」
「そ…そんな…」
カミーユたちの姿を見て、アーサーとモニカの目から涙が止まらなくなった。体中にまがまがしい蔦のような痣が這っており、リアーナとジルは苦し気にシーツに爪を立てて呻いている。吐血しているところをボルーノとユーリに介抱されおり、意識が朦朧としているのか双子のことにも気付いていないようだ。
「今リアーナとジルは目が見えてないよぉ。目どころか耳も、感覚も、五感をすべて奪われているねぇ」
「そんな…」
カミーユとカトリナも体中が痣に覆われているものの、リアーナとジルに比べれば穏やかに眠っているように見える。だが、二人ともいつものような覇気はなく今にも死んでしまいそうに見えた。そんな彼らをイェルドとアデーレが介抱している。
「カミーユとカトリナは加護持ちだから見た目ほど悪くないよぉ。今は寝てるが起きてるときはわりかし元気さ」
「……」
「どうしてこんな…」
あまりにひどい状況に双子はガクガク震えて床にへたりこんだ。嗚咽を漏らして泣いている彼らの肩に手をまわし、魔女が耳元で囁く。
「やられちまったのさぁ。なんでもAランクダンジョンに変異種のヒト型魔物が出現したとか。連日の指定依頼で疲れ切ってたこの子たちでは手こずったようだねぇ。そのときリアーナの魔力はもうほとんど空っぽになっていて、反魔法も聖魔法もろくに使えやしなかった。
ジルはリアーナを守るために盾になり一番ひどい呪いを魔物から受けちまった。リアーナも最後の魔力を絞り出してカミーユとカトリナに反魔法をかけたが、完全ではなかったし自分にかける分の魔力は残ってなかった。魔物はリアーナにも呪いをかけた。
最終的にカミーユとカトリナが聖魔法付与の剣と聖水を浸した弓でとどめをさしたんだよぉ。でもね、魔物は死ぬ間際に二人にも強力な呪いをかけた。リアーナの反魔法が多少効いていたし、なによりこの子たちは加護持ちだからねえ。リアーナとジルほど強くは呪いがかからなかった。それでも…このままほっといたら死ぬよぉ」
「リ、リアーナ…ジル…っ」
「カミーユ…カトリナぁ…っ」
アーサーはリアーナとジルに、モニカはカミーユとカトリナに駆け寄り泣きながら二人の手を握った。彼らの手は冷たく死人のようだった。
「シャナが回復魔法をかけ続けているけどね、ただの回復魔法じゃ延命にもなりゃしない。外傷は治っても呪いは消せないからねえ。それでもないよりマシだってずぅっとかけ続けてたんだよぉ。魔力回復の魔法をかけなきゃいけないあたしの身にもなって欲しいねえ全く。
ボルーノとおちびエルフも頑張ってくれちゃぁいるが…。気休め程度にしかならないよ。だって呪いを解く薬なんてないんだからねえ」
「お…おばあちゃんは…治せないの…っ?」
「あはは。あたしがこの子たちに触っちゃ悪化するだけさあ。忘れちゃいけないよ。あたしは魔女。魔物なんだよ。それも強ぉいね。そんな魔物が弱ってるこの子たちに指一本触れてみな。穢れにやられて死んじまう。リアーナなんて特にね、これ以上魔物に穢されたらこの子自体が魔物になっちまうよ」
「……」
「そこでモニカ。あんたの出番さぁ」
「わたし…?」
「ああ。聖魔法、かけてやってほしいんだよ。呪いを消すには聖魔法しかないんだよねぇ。ただし、4人の…特にリアーナとジルの呪いを消すためには…あんたのでっかい魔力の器でも100杯分くらいの魔力を要するよ。あんたにとっても地獄さあ。少しでも聖魔法を止めたら呪いは蘇る。治るまでずっと、かけ続けるんだよ寝ることもせずにね。できるかい?」
魔女の問いかけにモニカはなんの迷いもなく頷いた。
「やるに決まってるわ。それでみんなを助けられるなら」
「うん。そう言うと思ってたよぉ。魔力回復はあたしに任せるといい。やめてと言われたって回復してあげる。拷問のように、なんどもなんども回復してあげるよぉ。ヒヒヒ」
「おばあちゃん。僕は…」
「アーサー、あんたはカミーユとカトリナの世話をしな。シャナから聞いたよぉ。あんた、リンクスの指輪持ってるんだって?それをカミーユとカトリナに1時間おきにはめておあげ。あとは二人の手を握ってやるんだね。あんたも加護持ちだろう?加護持ち同士は相性がいいんだ。手を握るだけでも回復力を高めてやることができると思うよぉ。それに呪いの進行も遅くなるだろうさ」
「うん…!分かった!」
双子はすぐさま持ち場に立った。モニカは一番重症であるジルに聖魔法をかけ始める。目も見えず、耳も聞こえないジルはモニカが傍にいることにすら気付かない。虚ろな目をかすかに開き、口から血を流しながら呻いている。
「うぐぁ…あぁ…は…っ、うぅ…」
「ジル、わたしが治すからね…!それまで辛抱してね…っ」
モニカは魔法をかけながらジルの手を握った。ジルはその手を強く握り返し痛みに耐えている。ジルの呟くうわ言にモニカはぼろぼろと涙を流した。
「リアーナ…守らなきゃ…僕が…どこ…リアーナ…」
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