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異国編:ジッピン前編:出会い
【270話】朝霧
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月明りのもと、モニカはサクラの木にもたれかかりあやかしたちと時間を過ごしていた。ウスユキはモニカの隣に腰かけ、蓮華と蕣は木の枝に腰かけ細い紐を指にかけて遊んでいる。
「ねえウスユキ。ずっと気になっていたんだけど、どうして私はあなたたちとお話ができるの?私はジッピンの言葉が分からないのに」
「あやかしの話すコトバは、コトバであってコトバではないんですよ」
「…ウスユキの言うこといつもややこしい」
「私たちは、あやかし同士でも、ヒトでも、自然のモノでも、物ノ怪とでもコトバを交わすことができます。ここに直接語りかけているから」
ウスユキはモニカの胸に手を当てた。モニカの小さな鼓動がウスユキの手に伝う。
「…心地のいい心音だ」
「なんだか恥ずかしいよ」
「頬を赤らめた。どうしてだろう」
「あんまりまじまじ見ないでっ」
「ふふ。ヒトの感情はむずかしい」
「ヌシサマ」
「ワキザシ」
「おっと、そうだった」
モニカをなんとも愛おしそうにみつめているウスユキに、頬をふくらませたレンゲとムクゲが声をかけた。ウスユキはモニカの胸から手を離し、腰にさしているワキザシを抜く。刃を指ですーっと撫で、月明かりに照らす。
「モニカ。この脇差がかつて私のモノだったと言いましたね」
「うん」
「まだヒトがこの桜を目に映せたとき、一人の刀匠が感銘を受けて打ってくれたモノなんです。この脇差の美しさに思わず私の姿を見せてしまった。それから神と間違われるようになり、ヒトの往来が増えてしまったんだけど…。それはともかく。私はその脇差を長らく愛用していました。名も付けたんですよ」
「このワキザシ、名前があるの?!」
「はい。聞きたいですか?」
「聞きたい!」
「朝霧」
「アサギリ!!かっこいい!!」
「美しい名でしょう。気に入っているんです」
「うんうん!良い名前!」
「ですが…私が愛用していくうちに、朝霧に私の妖力が染みついてしまってね。いつの間にか自我を持つようになった。モニカには聞こえるかな。朝霧の声が」
「ううん…。聞こえないなあ」
「そうか。聞こえないですか。朝霧はね、今もずっと…」
「今もずっと?」
「私に暴言を吐き散らかしています」
「ええ?!」
「私と朝霧は喧嘩別れしたんです。この子があまりにも私のことが好きすぎて、私に近寄るものをすべて斬ろうとするから。注意しても言うことを聞いてくれないし。私を傷つけ弱らせたヒトを憎み、罪なきヒトまで斬ろうとする。堪り兼ねて叱りつけたら、もう私の元でいたくないと言い出したので、朝霧の気持ちを尊重して手放したんです」
「ええ…。きっと朝霧は本気でそんなこと言ったんじゃないわ…。どうしてそんな一言で手放しちゃったのぉ…?」
「……」
「?」
モニカがそう言うと、ウスユキはきょとんとした顔で彼女を見た。そして驚いたようにアサギリに目を移す。レンゲとムクゲもしゃがんでじっとアサギリを見ていた。どうやらアサギリが何か言っているらしい。
「…朝霧がモニカを少し気に入ったようだ」
「え?」
「単純」
「単細胞」
「こら。蓮華と蕣のコトバでまた怒ってしまった」
「ヌシサマにそんなことを言っちゃだめ」
「朝霧悪い子」
「朝霧、本当に悪い子だね。君、私の元から離れたあとの持ち主の生命力を吸い取ったね?」
「ひぇっ…?」
「一人残らず?」
「朝霧悪い子」
モニカにアサギリの声は聞こえないが、あやかしたちの会話でなんとなく内容を読み取れて顔が青ざめた。どうやらアサギリは、ウスユキに手放されヒトの手に渡ったあと、持ち主の生命力を吸い尽くしてきたらしい。ウスユキは呆れたようにアサギリを一瞥した。
「まったく。そのせいでずいぶん妖力が濁っているじゃないか。私の妖力以外のモノを吸ったって強くなれないよ朝霧」
「むしゃくしゃしてたから?」
「朝霧馬鹿な子」
「ひぃぃっ…」
聞けば聞くほどアサギリがとんでもない脇差ということが分かってきたモニカは、ウスユキの後ろに隠れて震えながらちらちらと脇差を盗み見る。
「朝霧。君の愚行にモニカが怖がっているよ。今の君の持ち主が」
「愚行」
「愚行」
「君が何と言ったって愚行だ。意味もなくヒトを殺めるなんて。そんな子に育てたつもりはないよ」
「ヌシサマにそんなこと言っちゃだめ」
「何度言ったら分かるの」
「悪い子」
「だめな子」
「レンゲ、ムクゲ…そ、そんなに言っちゃかわいそうよ…」
「悪い子だもん」
「だめな子だもん」
「こら朝霧。蓮華と蕣にそんな口を聞いてはいけない。本当に言うことを聞かない子だね君は」
「悪い子だから」
「だめな子だから」
あやかしたちに責め立てられ、アサギリを握っていたウスユキの手がブルブルと震えだした。次の瞬間、雷が落ちたような光が放たれ、アサギリが彼の手から抜け落ちモニカの傍に落ちた。ウスユキは腕を痛そうにさすり、レンゲとムクゲは激怒している。
「朝霧!!」
「ヌシサマになんてことを!!」
「大丈夫だよ。なんてことはない」
「……」
またアサギリが何か訴えているのか、ウスユキたちがアサギリをじっと見ている。しばらくしてウスユキが「ほう」と呟き、レンゲとムクゲは「せいせいする」「それがいい」とプンプンしていいた。モニカはおそるおそるウスユキに声をかけた。
「あの、ウスユキ…?アサギリは何言ってるの…?」
「私のことが大嫌いらしい」
「アサギリってば…」
「二度と私の元へは戻らないと言っている」
「アサギリってばぁぁ…」
「モニカの脇差として活躍して、私たちが朝霧を馬鹿にしたことを後悔させてやると」
「…え?!」
「どうやら朝霧はモニカを持ち主として認めたようだ。よかったですね」
「うーん…なんだか違う気がするよぉ…。朝霧はきっとウスユキに引き留めてほしいんだよ…」
「そんなことは決してないと言っていますよ」
「ちがうの…。ちがうのよウスユキ…」
「さて、ではモニカ。朝霧を手に持って。朝霧は君を持ち主と認めたようですが、なんせこの子は曲者だ。いつ君の生命力や魔力を吸おうとするか分からない」
「ひぃぃぃ…」
「だから私が術をかけます。…当然じゃないか。私は君を信用していない」
「あっ…ウスユキそんなこと言ってあげないで…」
「ああ。もう君が私の事を嫌いなのは分かったから。少し静かにしていてくれないかな。まず君の濁った妖力を浄化する。そしてヒトの生命力を吸えないように術をかける。ずっと後悔していたんだ。もっと早く術をかけておけばよかった。君に淡い期待なんて抱かずに」
「ううう。聞いてるこっちがつらくなってくるよぉ…」
「自業自得」
「悪いのは朝霧」
ウスユキは扇子を広げ一振りした。桜の花びらが舞い、それがアサギリの中へ溶け込んでいく。鈍く黒ずんでいた刃が徐々に透き通るような銀色になり、刃先に彫られていた桜のシンボルが薄ピンクに色づいた。
「わぁ…っ」
「これが本来の朝霧の姿。美しいだろう?」
「うん!!すっごく綺麗!!」
「モニカ、もうこの子はヒトの生命力を吸うことはできないから安心してほしい。君の意思に反した行動もとれないようにしてあるから。どうか朝霧をよろしく頼みます」
「う、うん。アサギリ…本当はウスユキの元にいたいんだろうけど、これからよろしくね…?」
「そんなことは微塵も思っていないと言っていますよ」
「うーん…。なんだかちょっとブナの杖と性格が似てるなあ…」
「朝霧、君がモニカと共に過ごしていくうちに、ヒトを愛せるようになりますように」
「朝霧!」
「ヌシサマにそんなことばを使っちゃだめ!!」
「ねえウスユキ。ずっと気になっていたんだけど、どうして私はあなたたちとお話ができるの?私はジッピンの言葉が分からないのに」
「あやかしの話すコトバは、コトバであってコトバではないんですよ」
「…ウスユキの言うこといつもややこしい」
「私たちは、あやかし同士でも、ヒトでも、自然のモノでも、物ノ怪とでもコトバを交わすことができます。ここに直接語りかけているから」
ウスユキはモニカの胸に手を当てた。モニカの小さな鼓動がウスユキの手に伝う。
「…心地のいい心音だ」
「なんだか恥ずかしいよ」
「頬を赤らめた。どうしてだろう」
「あんまりまじまじ見ないでっ」
「ふふ。ヒトの感情はむずかしい」
「ヌシサマ」
「ワキザシ」
「おっと、そうだった」
モニカをなんとも愛おしそうにみつめているウスユキに、頬をふくらませたレンゲとムクゲが声をかけた。ウスユキはモニカの胸から手を離し、腰にさしているワキザシを抜く。刃を指ですーっと撫で、月明かりに照らす。
「モニカ。この脇差がかつて私のモノだったと言いましたね」
「うん」
「まだヒトがこの桜を目に映せたとき、一人の刀匠が感銘を受けて打ってくれたモノなんです。この脇差の美しさに思わず私の姿を見せてしまった。それから神と間違われるようになり、ヒトの往来が増えてしまったんだけど…。それはともかく。私はその脇差を長らく愛用していました。名も付けたんですよ」
「このワキザシ、名前があるの?!」
「はい。聞きたいですか?」
「聞きたい!」
「朝霧」
「アサギリ!!かっこいい!!」
「美しい名でしょう。気に入っているんです」
「うんうん!良い名前!」
「ですが…私が愛用していくうちに、朝霧に私の妖力が染みついてしまってね。いつの間にか自我を持つようになった。モニカには聞こえるかな。朝霧の声が」
「ううん…。聞こえないなあ」
「そうか。聞こえないですか。朝霧はね、今もずっと…」
「今もずっと?」
「私に暴言を吐き散らかしています」
「ええ?!」
「私と朝霧は喧嘩別れしたんです。この子があまりにも私のことが好きすぎて、私に近寄るものをすべて斬ろうとするから。注意しても言うことを聞いてくれないし。私を傷つけ弱らせたヒトを憎み、罪なきヒトまで斬ろうとする。堪り兼ねて叱りつけたら、もう私の元でいたくないと言い出したので、朝霧の気持ちを尊重して手放したんです」
「ええ…。きっと朝霧は本気でそんなこと言ったんじゃないわ…。どうしてそんな一言で手放しちゃったのぉ…?」
「……」
「?」
モニカがそう言うと、ウスユキはきょとんとした顔で彼女を見た。そして驚いたようにアサギリに目を移す。レンゲとムクゲもしゃがんでじっとアサギリを見ていた。どうやらアサギリが何か言っているらしい。
「…朝霧がモニカを少し気に入ったようだ」
「え?」
「単純」
「単細胞」
「こら。蓮華と蕣のコトバでまた怒ってしまった」
「ヌシサマにそんなことを言っちゃだめ」
「朝霧悪い子」
「朝霧、本当に悪い子だね。君、私の元から離れたあとの持ち主の生命力を吸い取ったね?」
「ひぇっ…?」
「一人残らず?」
「朝霧悪い子」
モニカにアサギリの声は聞こえないが、あやかしたちの会話でなんとなく内容を読み取れて顔が青ざめた。どうやらアサギリは、ウスユキに手放されヒトの手に渡ったあと、持ち主の生命力を吸い尽くしてきたらしい。ウスユキは呆れたようにアサギリを一瞥した。
「まったく。そのせいでずいぶん妖力が濁っているじゃないか。私の妖力以外のモノを吸ったって強くなれないよ朝霧」
「むしゃくしゃしてたから?」
「朝霧馬鹿な子」
「ひぃぃっ…」
聞けば聞くほどアサギリがとんでもない脇差ということが分かってきたモニカは、ウスユキの後ろに隠れて震えながらちらちらと脇差を盗み見る。
「朝霧。君の愚行にモニカが怖がっているよ。今の君の持ち主が」
「愚行」
「愚行」
「君が何と言ったって愚行だ。意味もなくヒトを殺めるなんて。そんな子に育てたつもりはないよ」
「ヌシサマにそんなこと言っちゃだめ」
「何度言ったら分かるの」
「悪い子」
「だめな子」
「レンゲ、ムクゲ…そ、そんなに言っちゃかわいそうよ…」
「悪い子だもん」
「だめな子だもん」
「こら朝霧。蓮華と蕣にそんな口を聞いてはいけない。本当に言うことを聞かない子だね君は」
「悪い子だから」
「だめな子だから」
あやかしたちに責め立てられ、アサギリを握っていたウスユキの手がブルブルと震えだした。次の瞬間、雷が落ちたような光が放たれ、アサギリが彼の手から抜け落ちモニカの傍に落ちた。ウスユキは腕を痛そうにさすり、レンゲとムクゲは激怒している。
「朝霧!!」
「ヌシサマになんてことを!!」
「大丈夫だよ。なんてことはない」
「……」
またアサギリが何か訴えているのか、ウスユキたちがアサギリをじっと見ている。しばらくしてウスユキが「ほう」と呟き、レンゲとムクゲは「せいせいする」「それがいい」とプンプンしていいた。モニカはおそるおそるウスユキに声をかけた。
「あの、ウスユキ…?アサギリは何言ってるの…?」
「私のことが大嫌いらしい」
「アサギリってば…」
「二度と私の元へは戻らないと言っている」
「アサギリってばぁぁ…」
「モニカの脇差として活躍して、私たちが朝霧を馬鹿にしたことを後悔させてやると」
「…え?!」
「どうやら朝霧はモニカを持ち主として認めたようだ。よかったですね」
「うーん…なんだか違う気がするよぉ…。朝霧はきっとウスユキに引き留めてほしいんだよ…」
「そんなことは決してないと言っていますよ」
「ちがうの…。ちがうのよウスユキ…」
「さて、ではモニカ。朝霧を手に持って。朝霧は君を持ち主と認めたようですが、なんせこの子は曲者だ。いつ君の生命力や魔力を吸おうとするか分からない」
「ひぃぃぃ…」
「だから私が術をかけます。…当然じゃないか。私は君を信用していない」
「あっ…ウスユキそんなこと言ってあげないで…」
「ああ。もう君が私の事を嫌いなのは分かったから。少し静かにしていてくれないかな。まず君の濁った妖力を浄化する。そしてヒトの生命力を吸えないように術をかける。ずっと後悔していたんだ。もっと早く術をかけておけばよかった。君に淡い期待なんて抱かずに」
「ううう。聞いてるこっちがつらくなってくるよぉ…」
「自業自得」
「悪いのは朝霧」
ウスユキは扇子を広げ一振りした。桜の花びらが舞い、それがアサギリの中へ溶け込んでいく。鈍く黒ずんでいた刃が徐々に透き通るような銀色になり、刃先に彫られていた桜のシンボルが薄ピンクに色づいた。
「わぁ…っ」
「これが本来の朝霧の姿。美しいだろう?」
「うん!!すっごく綺麗!!」
「モニカ、もうこの子はヒトの生命力を吸うことはできないから安心してほしい。君の意思に反した行動もとれないようにしてあるから。どうか朝霧をよろしく頼みます」
「う、うん。アサギリ…本当はウスユキの元にいたいんだろうけど、これからよろしくね…?」
「そんなことは微塵も思っていないと言っていますよ」
「うーん…。なんだかちょっとブナの杖と性格が似てるなあ…」
「朝霧、君がモニカと共に過ごしていくうちに、ヒトを愛せるようになりますように」
「朝霧!」
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