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異国編:ジッピン前編:出会い
【251話】よろず屋
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よろず屋は町の中でもひときわ大きな建物だった。その上装飾に金箔が使われており目を引く。キャネモ宮殿のギラッギラで悪趣味な使われかたと違い品のある外装だ。建物の前でアーサーとモニカが「かっこいぃぃぃ!!」と大興奮している。ヴァジーとカユボティは夢中になってなかなか動こうとしない双子の背中をぐいぐい押して無理矢理よろず屋の中へ連れて行った。
よろず屋の中も、壁の上部に凝った造形の透かし彫りがされた木製板がはめ込まれていたり、引き戸のドアには木や鳥の絵が描かれている。モニカは興奮気味にヴァジーに抱きついた。
「ヴァジー!!すごいわ!!まるでこの建物自体がゲイジュツヒンみたい!!わたし今、ゲイジュツ作品の中に入ってる!!」
「モニカ、君は最高だね。まさにそうさ。ジッピンの建物は、僕たちにとっては芸術品だよ。欄間の透かし彫り…襖の絵…私たちバンスティンの感性では作ることができないものだ。色彩…構図…すべてがね」
「ああ、この城を何度持ち帰ってやろうかと本気で思ったことか」
二人の会話を聞いていたカユボティがクスクス笑いながらそう言った。モニカは冗談だと思って笑ったが、ヴァジーは顔をひきつらせている。
「君が言うと冗談に聞こえない。本気でしそうでこわい」
「冗談ではないからね。キヨハルに交渉したことがあるよ。断られたけれど」
「え…本当ですかキヨハルさん」
「ああ…そんなこともあったね。とうとう頭がおかしくなってしまったのかと思ったよ。丁重にお断りした」
「でしょうね」
「せめてジッピンの美術品を買い取りたいと交渉しているんだが、さすがの彼でも首を縦に振らないんだ。ジッピンの絵画や骨とう品は、国内でもかなり希少らしくてね。海外に渡せるほど流通していないらしい」
「ああ…さすがのキヨハルさんでもそれは許してくれないか…」
画家二人が残念そうにはぁーっと深いため息をついた。キヨハルは申し訳なさそうに「悪いね」と一言呟く。モニカも「あーん」と駄々をこねるように手をぶんぶん振った。
「クロネやリュノたちに見せてあげたいなあ~」
「それなんだよ。きっと彼らの良い刺激になると思って私も手を尽くしているんだが、こればっかりは思うようにいかない」
「クロネ、エドガあたりが大喜びしそうだな」
「エドガはいい。あいつは絵は素晴らしいが性格は最悪だから」
「温厚な君が唯一合わない相手だね、エドガは」
どうやらカユボティもエドガとあまり仲が良くないらしい。アーサーが小さな声で「エドガ、良い人だよぉ…?」と呟くと、はっとしたカユボティが微笑んでアーサーの頭をぽんぽんと撫でた。
「すまない。君たちとエドガは仲が良いんだったね。彼は素晴らしい画家だよ。それは断言する。私が少しだけ、彼と性格が合わないだけさ。ごめんね」
「ううん」
「エドガのことはおいといて、今はジッピンの素晴らしい文化を堪能しようじゃないか。こんな芸術に囲まれている中でくだらない話をするのはもったいない」
ヴァジーはそう言ってからキヨハルに目で合図をした。キヨハルは頷き、彼らによろず屋を案内する。まず訪れたのは、狩怪組(シュケグミ)の間…バンスティンでいう冒険者ギルドだ。
狩怪組の間では、武器を持った男性たちと腰に札をかけている女性たちがいた。武器も札もバンスティンでは見たことがないものだった。アーサーは興味深げにカユボティに尋ねた。
「ねえカユボティ、あの細長い武器はなあに?」
「あれはジッピン特有の武器だね。カタナと呼ばれる剣だよ」
「わぁぁ…!どこかで買える?!」
「買える。この城の中に武器屋があるからあとで行こう」
「うん!!それで、女の人が持ってる紙はなに?」
「フダだ。ジッピンの魔法使いは杖ではなくフダを使う」
アーサーとカユボティの会話を聞いていたモニカがわくわくしながら話に入ってきた。
「ジッピンの魔法?!」
「厳密に言えば、魔法使いではなくミコ、魔法ではなく術だけれど」
「ジュツ…!!私も使えるかな?!」
「どうだろう…?」
カユボティが首を傾げていると、ヴァジーが言いづらそうにモニカに声をかけた。
「モニカ…。ジッピンの人が使う魔法…正しくは術は、自分の中にある魔力を使うわけではないんだ。そもそもジッピンの人は魔力を持っていないから」
「え?じゃあどうやって魔法…ジュツを使うの?」
「神様に力を借りるんだ。毎日毎日お祈りをして、神水…こっちでいう聖水だね、それに浸かって体を清め、一生を神に捧げてやっと神の力を借りることができる」
「それって加護とは違うの?」
「そんな永続的な代物じゃない。神の力はフダに宿り、それを使えばなくなる。消耗型の加護だね。彼女たちはそれを作るために多大な犠牲を払っている。…だからモニカにはちょっと使うのは難しいかもしれないね」
「そうなんだぁ…すごいなあミコ…」
「ねえカユボティ、神さまってヴァルーダ神?」
「いや、それはバンスティンあたりの国が崇めている神で、ジッピンでは別の神が崇められている。えーっと確か…テンショウダイゴジン…と言ったかな」
「テンショ…え、なに?」
「テンショウダイゴジンだよ、モニカ」
「難しいから覚えなくてもいいよ」
「それにしても、国によって神様が違うんだねえ!面白いなあ!」
「神様の数ははかりしれないからね。国ごとに好きな神様が違うのはおかしいことじゃないさ」
「そうかもしれないね!」
「バンスティンとジッピンじゃ、本当になにもかも違うんだねえ…」
一歩歩けば見たことのないものに出会うアーサーとモニカは、「あれはなあに?」「これはなあに?」とヴァジーとカユボティを質問攻めしていた。二人は面倒がらずにひとつひとつ丁寧に教えてくれる。それを眺めていたキヨハルは、穏やかな顔で「初めてジッピンを訪れた頃のカユボティとヴァジーを思い出すねえ」と思い出に浸っていた。
やっと狩怪組の間の奥まで辿り着いたころには画家たちの声は枯れてしまっていた。長いローテーブルの奥に座っている女性にキヨハルが声をかけると、彼女は「はいなぁ」とおっとりした声で返事をして奥の間へ入って行った。数十分後、大人でも持つのが大変そうなほど巨大なアイテムボックスを持った男性が現れた。それを画家の前へ置き「まいどありぃ!!」とニカっと笑った。カユボティは「アリガゥ」とお礼を言い「イクラ?」と尋ねた。多少はジッピンの言葉を話せるらしい。
「えーっと…1億ウィンっす!!」
「ヴァジー?いくらだって?」
「1億ウィン」
「ああ、分かった。1億…1億…」
そう呟きながらポンポンと1万ウィン札を1000枚束ねたものを10束取り出し男性に渡す。男性は札束をさっと確認して「たしかにいただきやしたぁ~!!」と頭を下げて奥へ引っ込んでいった。
よろず屋の中も、壁の上部に凝った造形の透かし彫りがされた木製板がはめ込まれていたり、引き戸のドアには木や鳥の絵が描かれている。モニカは興奮気味にヴァジーに抱きついた。
「ヴァジー!!すごいわ!!まるでこの建物自体がゲイジュツヒンみたい!!わたし今、ゲイジュツ作品の中に入ってる!!」
「モニカ、君は最高だね。まさにそうさ。ジッピンの建物は、僕たちにとっては芸術品だよ。欄間の透かし彫り…襖の絵…私たちバンスティンの感性では作ることができないものだ。色彩…構図…すべてがね」
「ああ、この城を何度持ち帰ってやろうかと本気で思ったことか」
二人の会話を聞いていたカユボティがクスクス笑いながらそう言った。モニカは冗談だと思って笑ったが、ヴァジーは顔をひきつらせている。
「君が言うと冗談に聞こえない。本気でしそうでこわい」
「冗談ではないからね。キヨハルに交渉したことがあるよ。断られたけれど」
「え…本当ですかキヨハルさん」
「ああ…そんなこともあったね。とうとう頭がおかしくなってしまったのかと思ったよ。丁重にお断りした」
「でしょうね」
「せめてジッピンの美術品を買い取りたいと交渉しているんだが、さすがの彼でも首を縦に振らないんだ。ジッピンの絵画や骨とう品は、国内でもかなり希少らしくてね。海外に渡せるほど流通していないらしい」
「ああ…さすがのキヨハルさんでもそれは許してくれないか…」
画家二人が残念そうにはぁーっと深いため息をついた。キヨハルは申し訳なさそうに「悪いね」と一言呟く。モニカも「あーん」と駄々をこねるように手をぶんぶん振った。
「クロネやリュノたちに見せてあげたいなあ~」
「それなんだよ。きっと彼らの良い刺激になると思って私も手を尽くしているんだが、こればっかりは思うようにいかない」
「クロネ、エドガあたりが大喜びしそうだな」
「エドガはいい。あいつは絵は素晴らしいが性格は最悪だから」
「温厚な君が唯一合わない相手だね、エドガは」
どうやらカユボティもエドガとあまり仲が良くないらしい。アーサーが小さな声で「エドガ、良い人だよぉ…?」と呟くと、はっとしたカユボティが微笑んでアーサーの頭をぽんぽんと撫でた。
「すまない。君たちとエドガは仲が良いんだったね。彼は素晴らしい画家だよ。それは断言する。私が少しだけ、彼と性格が合わないだけさ。ごめんね」
「ううん」
「エドガのことはおいといて、今はジッピンの素晴らしい文化を堪能しようじゃないか。こんな芸術に囲まれている中でくだらない話をするのはもったいない」
ヴァジーはそう言ってからキヨハルに目で合図をした。キヨハルは頷き、彼らによろず屋を案内する。まず訪れたのは、狩怪組(シュケグミ)の間…バンスティンでいう冒険者ギルドだ。
狩怪組の間では、武器を持った男性たちと腰に札をかけている女性たちがいた。武器も札もバンスティンでは見たことがないものだった。アーサーは興味深げにカユボティに尋ねた。
「ねえカユボティ、あの細長い武器はなあに?」
「あれはジッピン特有の武器だね。カタナと呼ばれる剣だよ」
「わぁぁ…!どこかで買える?!」
「買える。この城の中に武器屋があるからあとで行こう」
「うん!!それで、女の人が持ってる紙はなに?」
「フダだ。ジッピンの魔法使いは杖ではなくフダを使う」
アーサーとカユボティの会話を聞いていたモニカがわくわくしながら話に入ってきた。
「ジッピンの魔法?!」
「厳密に言えば、魔法使いではなくミコ、魔法ではなく術だけれど」
「ジュツ…!!私も使えるかな?!」
「どうだろう…?」
カユボティが首を傾げていると、ヴァジーが言いづらそうにモニカに声をかけた。
「モニカ…。ジッピンの人が使う魔法…正しくは術は、自分の中にある魔力を使うわけではないんだ。そもそもジッピンの人は魔力を持っていないから」
「え?じゃあどうやって魔法…ジュツを使うの?」
「神様に力を借りるんだ。毎日毎日お祈りをして、神水…こっちでいう聖水だね、それに浸かって体を清め、一生を神に捧げてやっと神の力を借りることができる」
「それって加護とは違うの?」
「そんな永続的な代物じゃない。神の力はフダに宿り、それを使えばなくなる。消耗型の加護だね。彼女たちはそれを作るために多大な犠牲を払っている。…だからモニカにはちょっと使うのは難しいかもしれないね」
「そうなんだぁ…すごいなあミコ…」
「ねえカユボティ、神さまってヴァルーダ神?」
「いや、それはバンスティンあたりの国が崇めている神で、ジッピンでは別の神が崇められている。えーっと確か…テンショウダイゴジン…と言ったかな」
「テンショ…え、なに?」
「テンショウダイゴジンだよ、モニカ」
「難しいから覚えなくてもいいよ」
「それにしても、国によって神様が違うんだねえ!面白いなあ!」
「神様の数ははかりしれないからね。国ごとに好きな神様が違うのはおかしいことじゃないさ」
「そうかもしれないね!」
「バンスティンとジッピンじゃ、本当になにもかも違うんだねえ…」
一歩歩けば見たことのないものに出会うアーサーとモニカは、「あれはなあに?」「これはなあに?」とヴァジーとカユボティを質問攻めしていた。二人は面倒がらずにひとつひとつ丁寧に教えてくれる。それを眺めていたキヨハルは、穏やかな顔で「初めてジッピンを訪れた頃のカユボティとヴァジーを思い出すねえ」と思い出に浸っていた。
やっと狩怪組の間の奥まで辿り着いたころには画家たちの声は枯れてしまっていた。長いローテーブルの奥に座っている女性にキヨハルが声をかけると、彼女は「はいなぁ」とおっとりした声で返事をして奥の間へ入って行った。数十分後、大人でも持つのが大変そうなほど巨大なアイテムボックスを持った男性が現れた。それを画家の前へ置き「まいどありぃ!!」とニカっと笑った。カユボティは「アリガゥ」とお礼を言い「イクラ?」と尋ねた。多少はジッピンの言葉を話せるらしい。
「えーっと…1億ウィンっす!!」
「ヴァジー?いくらだって?」
「1億ウィン」
「ああ、分かった。1億…1億…」
そう呟きながらポンポンと1万ウィン札を1000枚束ねたものを10束取り出し男性に渡す。男性は札束をさっと確認して「たしかにいただきやしたぁ~!!」と頭を下げて奥へ引っ込んでいった。
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