230 / 718
異国編:ジッピン前編:出会い
【250話】おもちゃ
しおりを挟む
「そう言えば、この子たちは冒険者だと言っていたね。物ノ怪を狩れるということかな?」
キヨハルはそう言いながら、品定めするような目で双子を見た。それに対してヴァジーが「そうですね…」と返答に困っていた。
「モノノケの強さにもよるかと思います。僕たちは彼らに全幅の信頼を置いていますが、冒険者としてのランクはF…8段階の下から2番目のランクですから」
「ふむ…。それなら危険な目には遭わせられないな…」
「僕たちに頼みたいほどお困りなのですか?」
「ん…いやね、屋敷の裏に森があるだろう?最近そこによく物ノ怪の死骸が落ちているんだ。それも…無惨なね」
「ほう」
「普段あそこは穏やかな森だから気がかりでね。私が行ってもあまり意味がないし…」
「モノノケの巣ができたのでしょうか?もしくは…凶悪な魔物が棲みついたとか」
「…かもしれないね。もしできるなら彼らに調べてほしかったんだが…。少し荷が重そうだ」
「お役に立てず申し訳ありません…」
「いや、かまわない。こちらこそ気を遣わせてしまってすまないね。さあ、こんな話はやめてよろず屋へ行こうか」
「そうですね。あ、よろず屋の帰りに服屋へ寄っていいですか?オツユさんにこの子たちのキモノを仕立ててもらっているので」
「オツユに着物を?それはいいね。私もこの子たちの着物姿を見てみたい」
「きっと愛らしいですよ」
大人たちが話しているのをぼーっと聞いていたモニカが、こそっとアーサーに話しかけた。
「ねえアーサー、なんて言ってるの?」
「お屋敷裏の森でこわーいモノノケがいるんだって」
「えー?!私昨日入っちゃったよぉ…遭遇しなくてよかったあ…」
「ほんとだよ…。モニカになにかあったら僕どうしたらいいんだよぉ…」
アーサーが不安げにモニカの手を握ったので、モニカはその手をやさしく撫でた。それを聞いていたカユボティが、昨晩アーサーが狼狽えていた理由をなんとなく察して困ったように笑った。
「ああ、モニカが屋敷からいなくなってアーサーが騒いでいたんだね。モニカ、夜はあまり出歩いたらだめだよ。ジッピンの町はバンスティンのように城壁で囲まれていないし、その上ダンジョンが存在しない。数多くの魔物がそこかしこで棲息しているんだ。つまりバンスティンの夜より数段危険ということ。いくら君が強いと言っても充分気を付けて」
「ええ…そうなの?こわい…」
「気を付けるぅ…」
「カユボティ、アーサー、モニカ。話は終わったかな?よろず屋へ行きたいんだが」
ヴァジーがそう声をかけると、「ああ。行こう」と言いカユボティが立ちあがった。大人たちがキヨハルの部屋を出たのでアーサーとモニカもあとをついていく。アーサーに手を引かれたモニカは、部屋を出る前にレンゲとムクゲに手を振った。少女ふたりも無表情で手を振り返し、「いってらっしゃい」と見送ってくれた。
◇◇◇
キヨハルが治めている町は朝から賑やかで、通行人の笑い声やハキハキした呼び込みの声が行き交っている。食べ物やおもちゃを屋台で売り歩いている人たちもいたので、双子はキョロキョロと忙しそうに町の様子を見ては目を輝かせていた。
「アーサー!あれ見てぇ!風に吹かれると音がなるおもちゃよ!かわいい!!」
「わー!いいねえ!買っちゃう?!」
「ほしい!!ねえカユボティ、買いに行ってもいい?」
「もちろんいいよ。いっておいで」
「わーい!!」
許可をもらったアーサーとモニカはパタパタと屋台へ駆け寄った。屋台を引いていた男の人は、突然現れたかわいらしい外国人の兄妹に「うぎゃっ?!」と変な声をあげた。アーサーは緊張しながら彼に話しかける。
「イオウ クダサイ!」
「おわ!!ジッピンの言葉喋った?!」
「イクラ デスカ!」
「ご…500ウィンだけどんも…」
「ダケドンモ…?わー…分からないな。どういう意味だろう…」
「アーサー、それはただの方言だよ。500ウィンって言ってくれてる」
心配でついてきたヴァジーがうしろから助け舟を出してくれた。アーサーのアイテムボックスから500ウィン硬貨を出して彼の手に乗せる。アーサーが屋台の男性に渡そうとしたら、モニカが遠慮がちに「アーサー…」と兄の袖を引っ張った。
「ん?どうしたのモニカ」
「私がコイン渡したいなぁ」
もじもじと言うモニカに、アーサーはにこっと笑って硬貨を妹の手に乗せた。
「もちろんいいよ!そうだよね、モニカが欲しいものなんだもん。自分でお買い物したいよね!」
「ありがとうアーサー。えへへ。はい、500ウィンです!」
モニカは嬉しそうに硬貨を屋台の男の人に渡した。彼は鼻の下を伸ばしながら「まいどあり!」と言い、おもちゃを2つ紙に包みモニカに手渡した。
「あれっ?わたし、1つしか買ってないよ?2つももらっちゃっていいの?」
「ほんとだ。スミマセン カズ マイガッエマセンカ? ゴャク ウィン シカ ワアシエナイ。 ウアウ モラッア」
「???」
バンスティン訛りを聞き慣れていない屋台の男の人には、アーサーのジッピンの言葉が通じなかったようだ。首を傾げて必死にアーサーが言ったことを考えている。通じなかったことにアーサーが「ううう…そうだよね。全然発音できてないもんね…ごめんなさい…」と謝っている。ヴァジーはそんな彼の頭をポンポンと撫でた。
「アーサーはよく話せているよ。ただ聞き慣れていないとやっぱり相手も難しいからね。ここは僕に任せて。…すみません、500ウィンしか渡していないのに2ついただいていいのですか?」
「ああ!すまんねえ。おれ、外国の人と話したことなくってよお…。1つはおまけだぁ。だってこんなかわいい外国人の子に買ってもらえたんだから嬉しくってよぉ。2人いるのに1つしか買わないなんて、さみしいだろぉ?」
「ありがとうございます。きっとこの子たちも喜びますよ」
「イイノ?!アリガオ!!」
「エリガオ!!」
「んあー!かわいいねえ!!あんた、この子たちの父ちゃんかい?こんなかわいい子たちがいてしあわせもんだねえ」
「ふふ。ありがとうございます。ではまた」
「あいよ!ジッピン楽しんでなあ!」
男の人は手を振りながら屋台を引いて去っていった。買い物を終えた双子とヴァジーがキヨハルとカユボティの元へ戻り、よろず屋へと歩を進める。そこへ着くまでの途中、顔を真っ赤にしながらアーサーがモニカの手を握った。
「ん?どうしたのアーサー。嬉しそうな顔しちゃって。そんなに1つおまけしてもらえたのが嬉しかったの?」
「うん。それも嬉しかったんだけどね。屋台のお兄さんが、ヴァジーのことを僕たちのお父さんだって勘違いしてたんだー」
「そうなんだあ。えへへ」
「えへへ。なんだかうれしくって」
「うれしいねえ。カミーユに、ジルに、ヴァジー…わたしたちのお父さん、たくさん増えて行くねえ」
「うん。素敵なお父さんがたくさんいてうれしい」
「わたしたち、しあわせものだ」
「しあわせものだー」
ご機嫌になった双子は、繋いだ手をぶんぶん振りながらキヨハルたちのあとを歩いた。こっそり聞き耳をたてていたヴァジーとカユボティは目を見合わせてクスリと笑う。本当の父親の名前が挙がらないことに気が付きながら、お互い知らないふりをした。
キヨハルはそう言いながら、品定めするような目で双子を見た。それに対してヴァジーが「そうですね…」と返答に困っていた。
「モノノケの強さにもよるかと思います。僕たちは彼らに全幅の信頼を置いていますが、冒険者としてのランクはF…8段階の下から2番目のランクですから」
「ふむ…。それなら危険な目には遭わせられないな…」
「僕たちに頼みたいほどお困りなのですか?」
「ん…いやね、屋敷の裏に森があるだろう?最近そこによく物ノ怪の死骸が落ちているんだ。それも…無惨なね」
「ほう」
「普段あそこは穏やかな森だから気がかりでね。私が行ってもあまり意味がないし…」
「モノノケの巣ができたのでしょうか?もしくは…凶悪な魔物が棲みついたとか」
「…かもしれないね。もしできるなら彼らに調べてほしかったんだが…。少し荷が重そうだ」
「お役に立てず申し訳ありません…」
「いや、かまわない。こちらこそ気を遣わせてしまってすまないね。さあ、こんな話はやめてよろず屋へ行こうか」
「そうですね。あ、よろず屋の帰りに服屋へ寄っていいですか?オツユさんにこの子たちのキモノを仕立ててもらっているので」
「オツユに着物を?それはいいね。私もこの子たちの着物姿を見てみたい」
「きっと愛らしいですよ」
大人たちが話しているのをぼーっと聞いていたモニカが、こそっとアーサーに話しかけた。
「ねえアーサー、なんて言ってるの?」
「お屋敷裏の森でこわーいモノノケがいるんだって」
「えー?!私昨日入っちゃったよぉ…遭遇しなくてよかったあ…」
「ほんとだよ…。モニカになにかあったら僕どうしたらいいんだよぉ…」
アーサーが不安げにモニカの手を握ったので、モニカはその手をやさしく撫でた。それを聞いていたカユボティが、昨晩アーサーが狼狽えていた理由をなんとなく察して困ったように笑った。
「ああ、モニカが屋敷からいなくなってアーサーが騒いでいたんだね。モニカ、夜はあまり出歩いたらだめだよ。ジッピンの町はバンスティンのように城壁で囲まれていないし、その上ダンジョンが存在しない。数多くの魔物がそこかしこで棲息しているんだ。つまりバンスティンの夜より数段危険ということ。いくら君が強いと言っても充分気を付けて」
「ええ…そうなの?こわい…」
「気を付けるぅ…」
「カユボティ、アーサー、モニカ。話は終わったかな?よろず屋へ行きたいんだが」
ヴァジーがそう声をかけると、「ああ。行こう」と言いカユボティが立ちあがった。大人たちがキヨハルの部屋を出たのでアーサーとモニカもあとをついていく。アーサーに手を引かれたモニカは、部屋を出る前にレンゲとムクゲに手を振った。少女ふたりも無表情で手を振り返し、「いってらっしゃい」と見送ってくれた。
◇◇◇
キヨハルが治めている町は朝から賑やかで、通行人の笑い声やハキハキした呼び込みの声が行き交っている。食べ物やおもちゃを屋台で売り歩いている人たちもいたので、双子はキョロキョロと忙しそうに町の様子を見ては目を輝かせていた。
「アーサー!あれ見てぇ!風に吹かれると音がなるおもちゃよ!かわいい!!」
「わー!いいねえ!買っちゃう?!」
「ほしい!!ねえカユボティ、買いに行ってもいい?」
「もちろんいいよ。いっておいで」
「わーい!!」
許可をもらったアーサーとモニカはパタパタと屋台へ駆け寄った。屋台を引いていた男の人は、突然現れたかわいらしい外国人の兄妹に「うぎゃっ?!」と変な声をあげた。アーサーは緊張しながら彼に話しかける。
「イオウ クダサイ!」
「おわ!!ジッピンの言葉喋った?!」
「イクラ デスカ!」
「ご…500ウィンだけどんも…」
「ダケドンモ…?わー…分からないな。どういう意味だろう…」
「アーサー、それはただの方言だよ。500ウィンって言ってくれてる」
心配でついてきたヴァジーがうしろから助け舟を出してくれた。アーサーのアイテムボックスから500ウィン硬貨を出して彼の手に乗せる。アーサーが屋台の男性に渡そうとしたら、モニカが遠慮がちに「アーサー…」と兄の袖を引っ張った。
「ん?どうしたのモニカ」
「私がコイン渡したいなぁ」
もじもじと言うモニカに、アーサーはにこっと笑って硬貨を妹の手に乗せた。
「もちろんいいよ!そうだよね、モニカが欲しいものなんだもん。自分でお買い物したいよね!」
「ありがとうアーサー。えへへ。はい、500ウィンです!」
モニカは嬉しそうに硬貨を屋台の男の人に渡した。彼は鼻の下を伸ばしながら「まいどあり!」と言い、おもちゃを2つ紙に包みモニカに手渡した。
「あれっ?わたし、1つしか買ってないよ?2つももらっちゃっていいの?」
「ほんとだ。スミマセン カズ マイガッエマセンカ? ゴャク ウィン シカ ワアシエナイ。 ウアウ モラッア」
「???」
バンスティン訛りを聞き慣れていない屋台の男の人には、アーサーのジッピンの言葉が通じなかったようだ。首を傾げて必死にアーサーが言ったことを考えている。通じなかったことにアーサーが「ううう…そうだよね。全然発音できてないもんね…ごめんなさい…」と謝っている。ヴァジーはそんな彼の頭をポンポンと撫でた。
「アーサーはよく話せているよ。ただ聞き慣れていないとやっぱり相手も難しいからね。ここは僕に任せて。…すみません、500ウィンしか渡していないのに2ついただいていいのですか?」
「ああ!すまんねえ。おれ、外国の人と話したことなくってよお…。1つはおまけだぁ。だってこんなかわいい外国人の子に買ってもらえたんだから嬉しくってよぉ。2人いるのに1つしか買わないなんて、さみしいだろぉ?」
「ありがとうございます。きっとこの子たちも喜びますよ」
「イイノ?!アリガオ!!」
「エリガオ!!」
「んあー!かわいいねえ!!あんた、この子たちの父ちゃんかい?こんなかわいい子たちがいてしあわせもんだねえ」
「ふふ。ありがとうございます。ではまた」
「あいよ!ジッピン楽しんでなあ!」
男の人は手を振りながら屋台を引いて去っていった。買い物を終えた双子とヴァジーがキヨハルとカユボティの元へ戻り、よろず屋へと歩を進める。そこへ着くまでの途中、顔を真っ赤にしながらアーサーがモニカの手を握った。
「ん?どうしたのアーサー。嬉しそうな顔しちゃって。そんなに1つおまけしてもらえたのが嬉しかったの?」
「うん。それも嬉しかったんだけどね。屋台のお兄さんが、ヴァジーのことを僕たちのお父さんだって勘違いしてたんだー」
「そうなんだあ。えへへ」
「えへへ。なんだかうれしくって」
「うれしいねえ。カミーユに、ジルに、ヴァジー…わたしたちのお父さん、たくさん増えて行くねえ」
「うん。素敵なお父さんがたくさんいてうれしい」
「わたしたち、しあわせものだ」
「しあわせものだー」
ご機嫌になった双子は、繋いだ手をぶんぶん振りながらキヨハルたちのあとを歩いた。こっそり聞き耳をたてていたヴァジーとカユボティは目を見合わせてクスリと笑う。本当の父親の名前が挙がらないことに気が付きながら、お互い知らないふりをした。
12
お気に入りに追加
4,344
あなたにおすすめの小説
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?
あくの
ファンタジー
15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。
加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。
また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。
長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。
リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします
出来損ないと呼ばれた伯爵令嬢は出来損ないを望む
家具屋ふふみに
ファンタジー
この世界には魔法が存在する。
そして生まれ持つ適性がある属性しか使えない。
その属性は主に6つ。
火・水・風・土・雷・そして……無。
クーリアは伯爵令嬢として生まれた。
貴族は生まれながらに魔力、そして属性の適性が多いとされている。
そんな中で、クーリアは無属性の適性しかなかった。
無属性しか扱えない者は『白』と呼ばれる。
その呼び名は貴族にとって屈辱でしかない。
だからクーリアは出来損ないと呼ばれた。
そして彼女はその通りの出来損ない……ではなかった。
これは彼女の本気を引き出したい彼女の周りの人達と、絶対に本気を出したくない彼女との攻防を描いた、そんな物語。
そしてクーリアは、自身に隠された秘密を知る……そんなお話。
設定揺らぎまくりで安定しないかもしれませんが、そういうものだと納得してくださいm(_ _)m
※←このマークがある話は大体一人称。
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。