177 / 718
淫魔編:フォントメウ
【197話】目覚めの儀式
しおりを挟む
「ん…んん…」
「あら、目が覚めたかしら?」
「っ!」
目を覚ましたアーサーは、シャナの胸に手を添えながら顔をうずめ、シャナの指を吸っている自分に気が付き驚きの声をあげた。
「う、うわあああ!!え?!ぼ、僕なにしてたの?!どうしてシャナの指を吸ってたの?!」
「ああ…気にしないでちょうだい。前にも言ったと思うけど、私の加護魔法を受けた人は一時的に幼児退行してしまうのよ。寝ているとき、あなたが私のおちちを吸いたがったから代わりに指を吸わせていたの」
「おちち…?え…ええーーー!!!シャナ、ご、ごめんなさいいいい!!」
顔を真っ赤にして謝るアーサーを見てシャナがクスクス笑った。
「いいのいいの。本当に気にしないで。どちらかと言うと恥ずかしいところを見てしまってごめんなさいね。でも、甘えん坊のあなたはとっても可愛かったわ。いつもあれくらい甘えてくれたらいいのに」
「うわあああああ!!!」
「あなた、おっぱいが好きなのね。ずっと気持ちよさそうに触っていたわ。そう言えばスライムの感触がおかあさんのおっぱいに似てるって、いっとき暇さえあればスライムをずっと触っていたものね。やっぱり幼少時代に充分甘えられなかったからかしら…」
「やめてシャナああああ!!!うわあああああああ!!!!」
「そ、そんな狼狽えないでちょうだいアーサー…。あなたはまだマシな方なのよ?カミーユなんてそれはもう…はっ、いけない。また口を滑らせるところだったわ…」
◇◇◇
30分後、恥ずかしさで悶えていたアーサーがやっと落ち着きを取り戻した。シャナに差し出されたホットミルクを飲みながら、いまだに顔を赤らめてシャナから目を逸らしている。手にまだシャナの胸の感触が残っていて、思い出しては「うぅぅぅっ…!」と頭を抱えていた。困ったシャナは気を紛らわそうと話を逸らした。
「アーサー、いい夢は見れたかしら?」
「う、うん。すごく幸せな夢を見たよ。大好きな人にたくさん会えた」
「よかった」
「…ねえシャナ。あれは夢だったの?」
「?ええ、夢だけど」
「あのね…夢の中にミアーナとかミモレスとかセルジュ先生…あ、以前倒した吸血鬼なんだけど…、が出て来てね。モニカのこととかいろいろ教えてくれたんだ」
「…深い夢の中は死者と生者が唯一交わることができる場所。でも言葉を交わすなんてそうそうできないことよ。加護魔法がかけられた深く雑念がない夢だからこそ、彼らはアーサーと話ができたのね。…アーサー、彼らは何て言ってたの?」
「モニカが僕を待ってるって。あとは僕が名を呼ぶだけだって言ってた」
「そう。じゃあ、ユーリはモニカを癒すことができたのね。きっと最後の準備に入っているはずよ。邪魔をしてはいけないから、ユーリが呼びに来るまでここで待っていましょう」
「うん…」
「他には何か話した?」
「あ、そうだシャナ。マーニャ様が言ってた使役してる魔物のことも分かったよ」
「夢に出てきたその吸血鬼ね?」
「え?どうして分かったの?」
「本来、加護魔法で見た夢の中に魔物なんて出てこないわ。アーサー、あなたにとって、その吸血鬼は大切な存在なんでしょう?」
「う、うん…」
「そして吸血鬼もまたあなたを心から愛している。そうでないと、幸せに包まれているはずの夢の中に出てきて…その上言葉を交わすことなんてできっこないわ。アーサー、あなたとその吸血鬼はどういう関係なの?深い関りがあるのよね?」
「うん…。実は…」
アーサーは自分とモニカがミモレスの生まれ変わりであることや、セルジュがミモレスの恋人だったことを説明した。学院でセルジュと出会ったこと。一時的にミモレスの人格がアーサーの身に入ったことで、ミモレスのセルジュに対する愛情がアーサーの中に残ってしまっていること…。そして、魂魄となったセルジュがミモレスの手によってペンダントに宿っていること、そのペンダントがアーサーとも繋がっていることを話した。
「あなたたち、あのミモレスの生まれ変わりだったの…?どおりで能力値が高いはずだわ。それに、ミモレスに吸血鬼の恋人がいた…?そんな話聞いたことがないわ。でも…あなたとそのペンダントがミアーナのものとは違う加護の糸で繋がっているのは間違いない。ミモレスの言ったことは本当のことなのでしょうね」
「先生が、この中にいてくれてるんだ…。えへへ」
「あなたが使役しているのは魔物ではなくて魔物の魂魄だったのね。しかも非常に強い魔法で隠されている。マーニャ様に見えて私に見えないのも納得だわ」
「ねえシャナ。セルジュ先生の魂魄とお話したい」
「できないわ。魂魄だけでは魔物は話せない。言葉を話せるようにするには、人間に憑依させる必要があるの。あなたがセルジュ先生と話すためには、ヒトを一人犠牲にしないといけない」
「それはダメだ…」
「でしょう?」
「じゃ、じゃあ、シャナにまた加護魔法をかけてもらえば、またミアーナやミモレス、セルジュ先生とお話できる?」
「それは半々ね…。死者が夢の中に入り言葉を交わすなんて、よっぽど力のある者にしかできないわ。彼ら3人はそれができるほどの力を持っている。でも、彼らであってもかなり無理をしなければいけないと思うのよ。そんな頻繁に夢に現れることができるとは思えないわ」
「そっか…」
あからさまに落ち込むアーサーにシャナは優しく諭した。
「アーサー、死者に囚われてはだめよ。生きている人と言葉を交わすの。だってあなたは生きているのだから」
「…うん」
その時、ドアをノックする音が聞こえた。そのあとにユーリが顔を覗かせる。
「アーサー、母さん!モニカを清めて癒すことができたよ!あとは目覚めさせるだけ。アーサー、ついてきて!」
「!!」
それを聞いたアーサーはユーリに駆け寄った。ユーリはアーサーの手を掴みモニカがいる場所へ連れて行く。シャナの家を出て、町の中心地に湧く泉へ向かう。泉のほとりでは、聖水に濡れたモニカが穏やかな顔で眠っていた。
「モニカ!!」
「…すぅ…すぅ…」
「まだ眠ってるよ」
「ど、どうしたら目覚めるの?!」
「落ち着いてアーサー。君にもしてもらわないといけないことがあるから」
「う、うん」
しばらくしてシャナが泉に到着した。さらさらした白い布を敷き、そこにモニカを寝かせる。庭に生えていた光る花をモニカの周りに散らせ、胸に小さな宝石を乗せた。
「…モニカはこれでいいわ。あとはアーサーね。アーサー、服を脱いで」
「?!」
「あなたの体も清めないといけないの。服を脱いで、泉に浸かってちょうだい。大丈夫、私とユーリしか見ていないから。…あと、ペンダントは外しておいた方がいいわ。大切なものでしょう?聖水に浸せば浄化されてしまう」
「う、うん…。分かった」
アーサーは裸になって泉に足を浸けた。凍えるような冷たさだ。
「うひぃぃぃ…」
「肩まで浸かって」
がたがたと歯を鳴らしながら、シャナに言われたように肩まで浸かる。冷たすぎて体の感覚がなくなってきた。
「水を口に含んで、そして飲んで。…そうよ。体に変化は?」
「…なんだか体が軽くなってきた」
「いいわ。じゃあ30分その中でいてね」
「ヒェッ」
「5分ごとに水を飲んでね」
「わ…わかった」
泉の聖水に浸かっていると、体が軽くなり頭がすっきりとしてきた。アーサーは泉に浸かりながらフォントメウの空を見上げた。朝なのにほの暗く、まだ星と三日月が輝いている。月明りに照らされているアーサーをほとりで見ていたユーリが、シャナにぼそっと呟いた。
「見て母さん。アーサー、人魚みたいだ」
「あらほんと」
30分後、アーサーは聖水を滴らせながら泉から出た。シャナが彼の肩に白い布をかけ、腰に紐を巻いた。そしてユーリが、トネリコの葉を浮かせた聖水が注がれたグラスをアーサーに手渡す。
「アーサー。この聖水をモニカに口移しで飲ませて。聖水がモニカの喉を通ったら、目覚めるまで彼女の名を呼び続けてあげて。…本当の名前で。僕は遠くに離れてるから安心してね」
「ありがとうユーリ。…ずっと隠しててごめんね。僕たちが偽の名前を使ってるってこと」
「ううん。はじめから分かってたよ。でも、僕にとってアーサーはアーサーだし、モニカはモニカだから。本当の名前を知らなくたって、そんなのちっともかまわない」
「本当に、ありがとう」
ユーリが離れたのを確認し、アーサーは聖水を口に含んだ。モニカの顎に手を添えてそっとそれを口移しする。モニカの喉がこくんと動いた。アーサーは妹の額に自分の額を当て、優しい声で囁いた。
「…モリア」
「あら、目が覚めたかしら?」
「っ!」
目を覚ましたアーサーは、シャナの胸に手を添えながら顔をうずめ、シャナの指を吸っている自分に気が付き驚きの声をあげた。
「う、うわあああ!!え?!ぼ、僕なにしてたの?!どうしてシャナの指を吸ってたの?!」
「ああ…気にしないでちょうだい。前にも言ったと思うけど、私の加護魔法を受けた人は一時的に幼児退行してしまうのよ。寝ているとき、あなたが私のおちちを吸いたがったから代わりに指を吸わせていたの」
「おちち…?え…ええーーー!!!シャナ、ご、ごめんなさいいいい!!」
顔を真っ赤にして謝るアーサーを見てシャナがクスクス笑った。
「いいのいいの。本当に気にしないで。どちらかと言うと恥ずかしいところを見てしまってごめんなさいね。でも、甘えん坊のあなたはとっても可愛かったわ。いつもあれくらい甘えてくれたらいいのに」
「うわあああああ!!!」
「あなた、おっぱいが好きなのね。ずっと気持ちよさそうに触っていたわ。そう言えばスライムの感触がおかあさんのおっぱいに似てるって、いっとき暇さえあればスライムをずっと触っていたものね。やっぱり幼少時代に充分甘えられなかったからかしら…」
「やめてシャナああああ!!!うわあああああああ!!!!」
「そ、そんな狼狽えないでちょうだいアーサー…。あなたはまだマシな方なのよ?カミーユなんてそれはもう…はっ、いけない。また口を滑らせるところだったわ…」
◇◇◇
30分後、恥ずかしさで悶えていたアーサーがやっと落ち着きを取り戻した。シャナに差し出されたホットミルクを飲みながら、いまだに顔を赤らめてシャナから目を逸らしている。手にまだシャナの胸の感触が残っていて、思い出しては「うぅぅぅっ…!」と頭を抱えていた。困ったシャナは気を紛らわそうと話を逸らした。
「アーサー、いい夢は見れたかしら?」
「う、うん。すごく幸せな夢を見たよ。大好きな人にたくさん会えた」
「よかった」
「…ねえシャナ。あれは夢だったの?」
「?ええ、夢だけど」
「あのね…夢の中にミアーナとかミモレスとかセルジュ先生…あ、以前倒した吸血鬼なんだけど…、が出て来てね。モニカのこととかいろいろ教えてくれたんだ」
「…深い夢の中は死者と生者が唯一交わることができる場所。でも言葉を交わすなんてそうそうできないことよ。加護魔法がかけられた深く雑念がない夢だからこそ、彼らはアーサーと話ができたのね。…アーサー、彼らは何て言ってたの?」
「モニカが僕を待ってるって。あとは僕が名を呼ぶだけだって言ってた」
「そう。じゃあ、ユーリはモニカを癒すことができたのね。きっと最後の準備に入っているはずよ。邪魔をしてはいけないから、ユーリが呼びに来るまでここで待っていましょう」
「うん…」
「他には何か話した?」
「あ、そうだシャナ。マーニャ様が言ってた使役してる魔物のことも分かったよ」
「夢に出てきたその吸血鬼ね?」
「え?どうして分かったの?」
「本来、加護魔法で見た夢の中に魔物なんて出てこないわ。アーサー、あなたにとって、その吸血鬼は大切な存在なんでしょう?」
「う、うん…」
「そして吸血鬼もまたあなたを心から愛している。そうでないと、幸せに包まれているはずの夢の中に出てきて…その上言葉を交わすことなんてできっこないわ。アーサー、あなたとその吸血鬼はどういう関係なの?深い関りがあるのよね?」
「うん…。実は…」
アーサーは自分とモニカがミモレスの生まれ変わりであることや、セルジュがミモレスの恋人だったことを説明した。学院でセルジュと出会ったこと。一時的にミモレスの人格がアーサーの身に入ったことで、ミモレスのセルジュに対する愛情がアーサーの中に残ってしまっていること…。そして、魂魄となったセルジュがミモレスの手によってペンダントに宿っていること、そのペンダントがアーサーとも繋がっていることを話した。
「あなたたち、あのミモレスの生まれ変わりだったの…?どおりで能力値が高いはずだわ。それに、ミモレスに吸血鬼の恋人がいた…?そんな話聞いたことがないわ。でも…あなたとそのペンダントがミアーナのものとは違う加護の糸で繋がっているのは間違いない。ミモレスの言ったことは本当のことなのでしょうね」
「先生が、この中にいてくれてるんだ…。えへへ」
「あなたが使役しているのは魔物ではなくて魔物の魂魄だったのね。しかも非常に強い魔法で隠されている。マーニャ様に見えて私に見えないのも納得だわ」
「ねえシャナ。セルジュ先生の魂魄とお話したい」
「できないわ。魂魄だけでは魔物は話せない。言葉を話せるようにするには、人間に憑依させる必要があるの。あなたがセルジュ先生と話すためには、ヒトを一人犠牲にしないといけない」
「それはダメだ…」
「でしょう?」
「じゃ、じゃあ、シャナにまた加護魔法をかけてもらえば、またミアーナやミモレス、セルジュ先生とお話できる?」
「それは半々ね…。死者が夢の中に入り言葉を交わすなんて、よっぽど力のある者にしかできないわ。彼ら3人はそれができるほどの力を持っている。でも、彼らであってもかなり無理をしなければいけないと思うのよ。そんな頻繁に夢に現れることができるとは思えないわ」
「そっか…」
あからさまに落ち込むアーサーにシャナは優しく諭した。
「アーサー、死者に囚われてはだめよ。生きている人と言葉を交わすの。だってあなたは生きているのだから」
「…うん」
その時、ドアをノックする音が聞こえた。そのあとにユーリが顔を覗かせる。
「アーサー、母さん!モニカを清めて癒すことができたよ!あとは目覚めさせるだけ。アーサー、ついてきて!」
「!!」
それを聞いたアーサーはユーリに駆け寄った。ユーリはアーサーの手を掴みモニカがいる場所へ連れて行く。シャナの家を出て、町の中心地に湧く泉へ向かう。泉のほとりでは、聖水に濡れたモニカが穏やかな顔で眠っていた。
「モニカ!!」
「…すぅ…すぅ…」
「まだ眠ってるよ」
「ど、どうしたら目覚めるの?!」
「落ち着いてアーサー。君にもしてもらわないといけないことがあるから」
「う、うん」
しばらくしてシャナが泉に到着した。さらさらした白い布を敷き、そこにモニカを寝かせる。庭に生えていた光る花をモニカの周りに散らせ、胸に小さな宝石を乗せた。
「…モニカはこれでいいわ。あとはアーサーね。アーサー、服を脱いで」
「?!」
「あなたの体も清めないといけないの。服を脱いで、泉に浸かってちょうだい。大丈夫、私とユーリしか見ていないから。…あと、ペンダントは外しておいた方がいいわ。大切なものでしょう?聖水に浸せば浄化されてしまう」
「う、うん…。分かった」
アーサーは裸になって泉に足を浸けた。凍えるような冷たさだ。
「うひぃぃぃ…」
「肩まで浸かって」
がたがたと歯を鳴らしながら、シャナに言われたように肩まで浸かる。冷たすぎて体の感覚がなくなってきた。
「水を口に含んで、そして飲んで。…そうよ。体に変化は?」
「…なんだか体が軽くなってきた」
「いいわ。じゃあ30分その中でいてね」
「ヒェッ」
「5分ごとに水を飲んでね」
「わ…わかった」
泉の聖水に浸かっていると、体が軽くなり頭がすっきりとしてきた。アーサーは泉に浸かりながらフォントメウの空を見上げた。朝なのにほの暗く、まだ星と三日月が輝いている。月明りに照らされているアーサーをほとりで見ていたユーリが、シャナにぼそっと呟いた。
「見て母さん。アーサー、人魚みたいだ」
「あらほんと」
30分後、アーサーは聖水を滴らせながら泉から出た。シャナが彼の肩に白い布をかけ、腰に紐を巻いた。そしてユーリが、トネリコの葉を浮かせた聖水が注がれたグラスをアーサーに手渡す。
「アーサー。この聖水をモニカに口移しで飲ませて。聖水がモニカの喉を通ったら、目覚めるまで彼女の名を呼び続けてあげて。…本当の名前で。僕は遠くに離れてるから安心してね」
「ありがとうユーリ。…ずっと隠しててごめんね。僕たちが偽の名前を使ってるってこと」
「ううん。はじめから分かってたよ。でも、僕にとってアーサーはアーサーだし、モニカはモニカだから。本当の名前を知らなくたって、そんなのちっともかまわない」
「本当に、ありがとう」
ユーリが離れたのを確認し、アーサーは聖水を口に含んだ。モニカの顎に手を添えてそっとそれを口移しする。モニカの喉がこくんと動いた。アーサーは妹の額に自分の額を当て、優しい声で囁いた。
「…モリア」
11
お気に入りに追加
4,344
あなたにおすすめの小説
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ReBirth 上位世界から下位世界へ
小林誉
ファンタジー
ある日帰宅途中にマンホールに落ちた男。気がつくと見知らぬ部屋に居て、世界間のシステムを名乗る声に死を告げられる。そして『あなたが落ちたのは下位世界に繋がる穴です』と説明された。この世に現れる天才奇才の一部は、今のあなたと同様に上位世界から落ちてきた者達だと。下位世界に転生できる機会を得た男に、どのような世界や環境を希望するのか質問される。男が出した答えとは――
※この小説の主人公は聖人君子ではありません。正義の味方のつもりもありません。勝つためならどんな手でも使い、売られた喧嘩は買う人物です。他人より仲間を最優先し、面倒な事が嫌いです。これはそんな、少しずるい男の物語。
1~4巻発売中です。
リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?
あくの
ファンタジー
15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。
加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。
また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。
長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。
リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします
出来損ないと呼ばれた伯爵令嬢は出来損ないを望む
家具屋ふふみに
ファンタジー
この世界には魔法が存在する。
そして生まれ持つ適性がある属性しか使えない。
その属性は主に6つ。
火・水・風・土・雷・そして……無。
クーリアは伯爵令嬢として生まれた。
貴族は生まれながらに魔力、そして属性の適性が多いとされている。
そんな中で、クーリアは無属性の適性しかなかった。
無属性しか扱えない者は『白』と呼ばれる。
その呼び名は貴族にとって屈辱でしかない。
だからクーリアは出来損ないと呼ばれた。
そして彼女はその通りの出来損ない……ではなかった。
これは彼女の本気を引き出したい彼女の周りの人達と、絶対に本気を出したくない彼女との攻防を描いた、そんな物語。
そしてクーリアは、自身に隠された秘密を知る……そんなお話。
設定揺らぎまくりで安定しないかもしれませんが、そういうものだと納得してくださいm(_ _)m
※←このマークがある話は大体一人称。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。