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淫魔編:1年ぶりの町巡り
【171話】高尚な絵(ルアン)
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冬のルアンは一層美しく見えた。雪が積もった道端で子どもたちが楽しそうに遊んでいる。暖かそうな服装でベンチに座ってお喋りを楽しむ人、コーンスープをすすりながら路上演奏に耳を傾けてる人たちが目に入った。ルアンが大好きなモニカは、町を歩いているだけで幸せそうにニコニコしていた。二人は町に到着してすぐ宿屋へ向かい、アーサーが男の子の恰好に着替えた。そのあとカフェへ向かう。そこにクロネたちがいるはずだ。店へ入って以前彼らが座っていた奥の席に目をやったが、クロネたちの姿はない。モニカはカウンターの奥に立ち暇そうに葉巻を吸っているマスターに声をかけた。
「マスター、今日はクロネたちいないの?」
「おや、あの貧乏画家たちの知り合いかい?昼はアトリエか美術館にいるんじゃないかな。それかどっかでスケッチしてるか。あいつらがここに来るのはだいたい夜だよ」
「美術館?!アーサー、私美術館行ってみたい!!」
「僕も行きたい!クロネたちがいるかもしれないし、行ってみようよ!マスター、美術館はどこにあるの?」
「美術館はここから歩いて20分のところにあるよ。暇だったら行ってみな」
「だって!行こ!」
「うん行こう!」
アーサーとモニカはカフェでホットチョコレートを一杯飲んでから美術館へ向かった。城のように大きく造形の凝った建物に双子は目をきらきら輝かせた。入場料一人大銀貨2枚を支払い中へ入る。
「わぁ…!」
どこから見ていけばいいのか分からないほどの、壁一面にかけられた絵画の数々。顎に手を当てながらじっくり絵を眺めている人や、絵を模写している学生が少し離れた場所で地べたに座っている。二人はゆっくりと歩きながら、ときに立ち止まって絵画を楽しんだ。しかし…
「うーん…なんだか、むずかしくてよく分からないわ」
「宗教画って言うのかな?すごいのは分かるけど、なんだか暗いなあ」
「きゃっ!女の人の裸の絵があるっ!アーサー見ちゃだめ!」
「なんでだよぉ。これはゲイジュツなんだよ?そんな目で絵を見ちゃだめだよモニカ」
「むぅ。確かにそうだわ…」
「…それにしても、本当に難しい。ミルテの枝は永遠の愛を意味していて…?リンゴは原罪、オレンジは純潔…。ううう、絵の勉強をしてないとなかなか楽しめないよぉ…」
「頭痛くなってきたわ…。絵ってこんなに難しかったんだ。クロネたちの絵は見ただけでパァって幸せな気持ちになれるのに…」
双子が難解な絵画に苦しんで唸っているのを、隣で見ていた老人がハンと鼻で笑った。
「寓意の知識もないままこの美術館に来るなんて…。それに…クロネ?あのアカデミーに出展もできないような画家もどきの絵を好むやつがいるとは世も末じゃのお。絵画とは高尚なものだ。庶民が嗜むものではないしお子様に分からなくたって仕方ないか」
老人はそう言ってその場を去った。アーサーもモニカもむぅ、と頬を膨らませている。
「おじいさんの言うことも分かるわ。きっと知識があった方が絵を楽しめるでしょう。でも…そんな知識がなくても…庶民でも楽しめるような絵をクロネは描いているのよ。クロネたちは絵画の常識を覆そうとしてる。それはきっと、すごいことなのよ」
「その通りだよモニカ。おじいさんの絵の楽しみ方も合ってるし、僕たちの絵の楽しみ方も合ってるよ。楽しみ方に間違いはないんだ」
「ねえアーサー!私いいことを考えたわ!」
「なになに?!」
「トロワに私たちの美術館を建てるの!クロネたちの絵や、私たちが気に入った絵をね、たぁっくさん展示するの!トロワの町の人とか、クロネたちの絵が大好きな人がね、心行くまで楽しめるようなあったかい美術館!!」
モニカの提案にアーサーは「それいい!!」と大きく頷いた。
「すっごくいい考えだよモニカ!クロネたちの絵は、僕たちの家に飾るだけじゃもったいないよね!もっとたくさんの人たちに見てもらいたい!それに、もっともっと絵を買いたいのにもう僕たちの家に絵を飾るスペースないもん。美術館を建てたらそれも解決するしね」
「うんうん!美術館を訪れる観光客がトロワに来てくれるかもしれないよ!」
「わぁぁ、想像したらすっごく楽しくなってきちゃった!!早くクロネたちに会いたいなあ!」
「美術館を一周回ったらカフェに戻ろう!」
「賛成!」
気を取り直して双子は絵を見て回った。だがやはりどうしても、アカデミックな絵は難しすぎて知恵熱が出そうなほど疲れてしまった。半日かけて美術館を一周したあと、二人はフラフラになりながらカフェに戻った。入店した双子を見てマスターが声をかけた。
「おかえり。美術館には行ったかい?」
「行ったー…」
「つかれた…」
「あはは!そうだろうねえ!!で?あいつらには会えたのかな?」
「ううん。美術館にはいなかったよ」
「そうかい。残念だったねえ」
「それにしても、美術館に展示してる絵は難しかったよ…」
「美術館に置いてある絵は、クロネたちの絵のように頭空っぽにして楽しめるようなものじゃないからねぇ。あそこに展示されてるのは大半が宗教画だ。宗教の歴史や寓意、絵画の知識がなけりゃぁただの退屈な暗い絵さ」
「うん…考えすぎておなかぺこぺこだよ…」
「マスター、何か食べるものちょうだい」
「分かった。ポテトを揚げてあげる」
「やった!!」
マスターが揚げてくれた熱々のフライドポテトを頬張っていると、カフェの入り口に付けられたベルが鳴った。振り返るとそこにはクロネの画家仲間であるエドガが不機嫌そうに立っている。マスターは何も注文を受けていないのにグラスに酒を注ぎカウンターに置いた。エドガはそこに座り、酒を一気に飲み干した。
「おやおや…。ずいぶん機嫌が悪そうじゃないか。またクロネと喧嘩でもしたのかい?」
「ああ。あいつとはどうやったって反りが合わない。あいつだけじゃない。他のやつらとも」
「ったく。あんたはこだわりが強すぎるんだよ。それに、我も強すぎる。協調性ってやつを知らないね」
「はっ。協調性?そんなものあったって絵が上手くなるわけでもない」
「こじらせてるねえ」
「うるさいな。…ん?」
エドガは視線を感じて近くに座っている子どもをちらりと見た。見覚えのある少年少女に目を見開く。
「おまえたちは…」
「お久しぶりですエドガさん!!僕たちのこと覚えてくれてたんですね!!」
「もちろん覚えている。俺の絵の良さが分かる子たちだ」
「えへへ」
「で?なにしにルアンへ?」
「あなたたちに会いに来ました!」
「物好きなやつ」
双子から目線を外し再びグラスに口を付けた。エドガは無口で表情もあまり変わらない。アーサーやモニカが話しかけても「ああ」とか「まあな」くらいしか答えない。あまりにも会話が続かないので、双子は困ったように目を見合わせた。エドガは目を逸らしながらぼそりと呟いた。
「…俺と話していても楽しくないだろう」
「えっ?」
「そんなことないです!」
「気をつかわなくていい。俺は人と関わるのがあまり好きじゃないんだ。人と話してたら俺も相手もイライラしてくる。この前だって親友と喧嘩別れした。…くそ、思い出したら腹が立ってきた」
「エドガ、子ども相手に愚痴るんじゃないよ。とことん人づきあいがへたくそだねえ」
「うるさい。俺だってこんなガキ相手に愚痴りたくなんてない」
「こらっ、本人の前でガキなんて言うんじゃないよ!」
「ちっ。めんどくせえ」
二人の会話を聞いていたアーサーとモニカはクスクスと笑った。嘲笑されたと思ったのかエドガが彼らを睨みつける。
「なにを笑っている?」
「あっ、ごめんなさい」
アーサーは慌てて謝った。モニカは立ち上がり、エドガの手をそっと握った。
「エドガ。私ね、魔法使いなの。でも、呪文を唱えても魔法が上手に発動しないの」
「突然なんの話だ…」
「わたし詠唱は苦手だけど、歌を歌えば強い魔法を打てるの。きっとエドガもそれなのね。言葉は苦手だけど、絵であなたは自分を上手に表現してるのよ」
「……」
「苦手なことは無理にしなくていいと思うわ。だからお願い。私たちにエドガの絵を見せて」
「うん!僕、エドガの絵だいすきだよ!もしよかったら、また数枚絵を買わせてよ!」
モニカとアーサーの言葉に、エドガが唇を噛みグラスを握りしめた。マスターは目じりをさげ、エドガの前に置いていたボトルを取り上げる。
「ちょ、おい!」
「この子たちをアトリエに連れて行ってやんな。酒はそのあとたんまり飲めばいいじゃないか」
「……」
エドガはため息をついたあと、双子に「ついてこい」と言って立ちあがった。アーサーとモニカは「やった!」とハイタッチをする。代金を支払ったあと、エドガのあとを追いかけた。
「マスター、今日はクロネたちいないの?」
「おや、あの貧乏画家たちの知り合いかい?昼はアトリエか美術館にいるんじゃないかな。それかどっかでスケッチしてるか。あいつらがここに来るのはだいたい夜だよ」
「美術館?!アーサー、私美術館行ってみたい!!」
「僕も行きたい!クロネたちがいるかもしれないし、行ってみようよ!マスター、美術館はどこにあるの?」
「美術館はここから歩いて20分のところにあるよ。暇だったら行ってみな」
「だって!行こ!」
「うん行こう!」
アーサーとモニカはカフェでホットチョコレートを一杯飲んでから美術館へ向かった。城のように大きく造形の凝った建物に双子は目をきらきら輝かせた。入場料一人大銀貨2枚を支払い中へ入る。
「わぁ…!」
どこから見ていけばいいのか分からないほどの、壁一面にかけられた絵画の数々。顎に手を当てながらじっくり絵を眺めている人や、絵を模写している学生が少し離れた場所で地べたに座っている。二人はゆっくりと歩きながら、ときに立ち止まって絵画を楽しんだ。しかし…
「うーん…なんだか、むずかしくてよく分からないわ」
「宗教画って言うのかな?すごいのは分かるけど、なんだか暗いなあ」
「きゃっ!女の人の裸の絵があるっ!アーサー見ちゃだめ!」
「なんでだよぉ。これはゲイジュツなんだよ?そんな目で絵を見ちゃだめだよモニカ」
「むぅ。確かにそうだわ…」
「…それにしても、本当に難しい。ミルテの枝は永遠の愛を意味していて…?リンゴは原罪、オレンジは純潔…。ううう、絵の勉強をしてないとなかなか楽しめないよぉ…」
「頭痛くなってきたわ…。絵ってこんなに難しかったんだ。クロネたちの絵は見ただけでパァって幸せな気持ちになれるのに…」
双子が難解な絵画に苦しんで唸っているのを、隣で見ていた老人がハンと鼻で笑った。
「寓意の知識もないままこの美術館に来るなんて…。それに…クロネ?あのアカデミーに出展もできないような画家もどきの絵を好むやつがいるとは世も末じゃのお。絵画とは高尚なものだ。庶民が嗜むものではないしお子様に分からなくたって仕方ないか」
老人はそう言ってその場を去った。アーサーもモニカもむぅ、と頬を膨らませている。
「おじいさんの言うことも分かるわ。きっと知識があった方が絵を楽しめるでしょう。でも…そんな知識がなくても…庶民でも楽しめるような絵をクロネは描いているのよ。クロネたちは絵画の常識を覆そうとしてる。それはきっと、すごいことなのよ」
「その通りだよモニカ。おじいさんの絵の楽しみ方も合ってるし、僕たちの絵の楽しみ方も合ってるよ。楽しみ方に間違いはないんだ」
「ねえアーサー!私いいことを考えたわ!」
「なになに?!」
「トロワに私たちの美術館を建てるの!クロネたちの絵や、私たちが気に入った絵をね、たぁっくさん展示するの!トロワの町の人とか、クロネたちの絵が大好きな人がね、心行くまで楽しめるようなあったかい美術館!!」
モニカの提案にアーサーは「それいい!!」と大きく頷いた。
「すっごくいい考えだよモニカ!クロネたちの絵は、僕たちの家に飾るだけじゃもったいないよね!もっとたくさんの人たちに見てもらいたい!それに、もっともっと絵を買いたいのにもう僕たちの家に絵を飾るスペースないもん。美術館を建てたらそれも解決するしね」
「うんうん!美術館を訪れる観光客がトロワに来てくれるかもしれないよ!」
「わぁぁ、想像したらすっごく楽しくなってきちゃった!!早くクロネたちに会いたいなあ!」
「美術館を一周回ったらカフェに戻ろう!」
「賛成!」
気を取り直して双子は絵を見て回った。だがやはりどうしても、アカデミックな絵は難しすぎて知恵熱が出そうなほど疲れてしまった。半日かけて美術館を一周したあと、二人はフラフラになりながらカフェに戻った。入店した双子を見てマスターが声をかけた。
「おかえり。美術館には行ったかい?」
「行ったー…」
「つかれた…」
「あはは!そうだろうねえ!!で?あいつらには会えたのかな?」
「ううん。美術館にはいなかったよ」
「そうかい。残念だったねえ」
「それにしても、美術館に展示してる絵は難しかったよ…」
「美術館に置いてある絵は、クロネたちの絵のように頭空っぽにして楽しめるようなものじゃないからねぇ。あそこに展示されてるのは大半が宗教画だ。宗教の歴史や寓意、絵画の知識がなけりゃぁただの退屈な暗い絵さ」
「うん…考えすぎておなかぺこぺこだよ…」
「マスター、何か食べるものちょうだい」
「分かった。ポテトを揚げてあげる」
「やった!!」
マスターが揚げてくれた熱々のフライドポテトを頬張っていると、カフェの入り口に付けられたベルが鳴った。振り返るとそこにはクロネの画家仲間であるエドガが不機嫌そうに立っている。マスターは何も注文を受けていないのにグラスに酒を注ぎカウンターに置いた。エドガはそこに座り、酒を一気に飲み干した。
「おやおや…。ずいぶん機嫌が悪そうじゃないか。またクロネと喧嘩でもしたのかい?」
「ああ。あいつとはどうやったって反りが合わない。あいつだけじゃない。他のやつらとも」
「ったく。あんたはこだわりが強すぎるんだよ。それに、我も強すぎる。協調性ってやつを知らないね」
「はっ。協調性?そんなものあったって絵が上手くなるわけでもない」
「こじらせてるねえ」
「うるさいな。…ん?」
エドガは視線を感じて近くに座っている子どもをちらりと見た。見覚えのある少年少女に目を見開く。
「おまえたちは…」
「お久しぶりですエドガさん!!僕たちのこと覚えてくれてたんですね!!」
「もちろん覚えている。俺の絵の良さが分かる子たちだ」
「えへへ」
「で?なにしにルアンへ?」
「あなたたちに会いに来ました!」
「物好きなやつ」
双子から目線を外し再びグラスに口を付けた。エドガは無口で表情もあまり変わらない。アーサーやモニカが話しかけても「ああ」とか「まあな」くらいしか答えない。あまりにも会話が続かないので、双子は困ったように目を見合わせた。エドガは目を逸らしながらぼそりと呟いた。
「…俺と話していても楽しくないだろう」
「えっ?」
「そんなことないです!」
「気をつかわなくていい。俺は人と関わるのがあまり好きじゃないんだ。人と話してたら俺も相手もイライラしてくる。この前だって親友と喧嘩別れした。…くそ、思い出したら腹が立ってきた」
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「ちっ。めんどくせえ」
二人の会話を聞いていたアーサーとモニカはクスクスと笑った。嘲笑されたと思ったのかエドガが彼らを睨みつける。
「なにを笑っている?」
「あっ、ごめんなさい」
アーサーは慌てて謝った。モニカは立ち上がり、エドガの手をそっと握った。
「エドガ。私ね、魔法使いなの。でも、呪文を唱えても魔法が上手に発動しないの」
「突然なんの話だ…」
「わたし詠唱は苦手だけど、歌を歌えば強い魔法を打てるの。きっとエドガもそれなのね。言葉は苦手だけど、絵であなたは自分を上手に表現してるのよ」
「……」
「苦手なことは無理にしなくていいと思うわ。だからお願い。私たちにエドガの絵を見せて」
「うん!僕、エドガの絵だいすきだよ!もしよかったら、また数枚絵を買わせてよ!」
モニカとアーサーの言葉に、エドガが唇を噛みグラスを握りしめた。マスターは目じりをさげ、エドガの前に置いていたボトルを取り上げる。
「ちょ、おい!」
「この子たちをアトリエに連れて行ってやんな。酒はそのあとたんまり飲めばいいじゃないか」
「……」
エドガはため息をついたあと、双子に「ついてこい」と言って立ちあがった。アーサーとモニカは「やった!」とハイタッチをする。代金を支払ったあと、エドガのあとを追いかけた。
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