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淫魔編:ポントワーブでの日常
【164話】満喫
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高級服の他にも、新しい下着や寝衣、帽子、アビー用の服などを購入した。店を出るとき、双子も店主も大満足の表情を浮かべていた。服屋での買い物を終え、新しい服を身に纏いるんるんとスキップしながら次はコスメ店へ入る。コスメ店の店主も1年ぶりのお得意さんを手厚くもてなした。
「お久しぶりねアーサー、モニカ。あなたたちがいなくて寂しかったわぁ」
「久しぶり店主さん!!ねえねえユリの香りの新商品って出てないかなあ?」
「それがあるのよ!ユリの香りの泡風呂液!モニカなら絶対欲しがると思って仕入れといたのよぉ」
「ユリの泡風呂液ぃ?!ほしい!!ねえアーサー買ってもいい?!」
「もちろんいいよ!わぁ。今まで薔薇の香りの泡風呂しか入ったことがなかったから楽しみだなあ」
「それにねモニカ。今じゃこういうのもあるのよ」
店主が小さな丸い缶を取り出した。蓋を開けるとバームが詰め込まれている。モニカは「これなあに?」と首を傾げた。
「ユリの練香油(練り香水)よ。これをつけるとユリの香りがほのかに香る上に、お肌もスベスベになるのよ。それに持ち運びも便利」
「練香油…!」
「わあ!それ僕も欲しいなあ。香水だとにおいがきつすぎて、アーサーの時だとあんまり付ける気になれなかったんだあ。練香油くらいの香りだと、僕がつけてもいい気がする!」
「そうね!店主さん、男の子が付けて似合いそうな香りはある?」
「もちろんあるわよ。こっちへどうぞ」
二人は練香油が並ぶ棚へ案内された。モニカはもちろんユリの香りを選び、アーサーはかなり悩んで最終的にベルガモットの練香油にした。さっそく手首と首に付け、妹に嗅がせる。
「どう?」
「いい香り!えへへ、私のお兄ちゃんからすっごく良い匂いするー!!」
「自分から良い匂いする~。ずっと嗅いでたいよお」
練香油を選び終わった後は、泡風呂液、石鹸、タオル、化粧品を金貨3枚分買い足した。店を出る頃にはお昼時になっていたので、アーサーとモニカはカフェへ向かった。いつも通り店内にはおしゃれな音楽が流れている。ドアのベルが鳴り店主が顔を上げた。
「お?」
「こんにちはぁ」
「……」
「?」
「おっとすまんすまん。久しぶりすぎて一瞬誰だか分かんなかった。アーサーとモニカだよな?」
「うん!忘れないでよぉ」
「はは。冗談さ。ご注文は?」
「ホットチョコレート!」
「ちょっとモニカ、まずはちゃんとごはん食べないとだめでしょ?ホットチョコレートと甘いのはあとで」
「むぅ。じゃあオレンジジュースとパンとポテト!」
「僕も同じので!」
「かしこまりましたっと。ところでお前ら、1年も町をあけてどこ行ってたんだ?」
「えーっと…」
「あー…えへへ…」
「まあどこでもいいんだけどさ。ちょいちょいいなくなるよなあお前ら」
店主は軽く笑ってポテトを揚げ始めた。ぱちぱちと油が跳ねる音が耳に心地いい。
料理を待っている間、双子はさきほど買ったコスメをテーブルの上に広げて満足げに眺めていた。泡風呂液の蓋を開けて香りを確かめたり、化粧品を早速付けて遊んでいる。モニカがアーサーの唇に紅を塗ろうとしたので慌てて止めた。
「モニカ!今はアーサーだから!紅はだめだよ!」
「ちゃんとしたアビーに会いたいよぉ!!1年も会ってないよぉ!!」
「明日はアビーになるから!今日はアーサー!分かった?」
「はぁい…。明日はちゃんとアビーしてね?」
「うん。約束する」
「やった!」
「はいお待たせ。オレンジジュースと…パンとポテトだ」
「ありがとう!」
料理が来たので急いでコスメを片付け、双子はむしゃむしゃポテトとパンを頬張った。デザートにフレンチトーストとパイを頼み、おいしすぎて二人ともとろけそうな顔をした。
「ふぁぁ…おいしい…」
「ここのフレンチトーストとパイが一番おいしいよぉ…」
「そいつぁうれしいねえ。ほら、サービスだ」
気を良くした店主がクッキーを3枚ずつ小皿に入れてテーブルの上へ置いた。アーサーもモニカも大喜びでクッキーを口に入れる。最後にホットチョコレートを飲み店を出た。
次に画材屋でキャンバスや顔料を、食料品店でパンや果物、肉を購入し、理髪店で髪を整えた。髪を伸ばしているモニカは、腰まで伸ばした後ろ髪は量だけすいてもらい長さはそのままにした。前髪は眉下まで切り、髪にヘアオイルを塗ってもらってツヤツヤのサラサラになった。アーサーは少し長めに髪を整え、全体的にふんわりとした髪型にしてもらった。
ばっちり身なりを整えてから、双子はシャナの杖屋へ入った。朝みたときと随分印象が変わった二人を見てシャナは「まあまあまあ!」と興奮した声を出した。
「アーサー!モニカ!どうしたの?!朝とまったく違うじゃないの!髪を切ったのね?とっても似合ってるわあ!それにどうしたのその服!すっごくすっごくかわいいじゃないの!」
「いいでしょお?服屋の店主さんがね、私たちに似合うと思って特別に仕入れてくれた服なの!!」
「とぉっても素敵だわ!!こんなおしゃれさんポントワーブにはあなたたちしかいないわ!あらまぁー。ジルが見ちゃったら死んじゃうわね!」
シャナの誉め言葉の連続に、アーサーとモニカは良い気分になってファッションショーを始めた。杖屋の端から端までをかっこつけて歩き、くるりとターンして戻ってくる。それを見ながらシャナは拍手をして喜んだ。
「かわいいわぁー!!かわいいわぁー!!」
《おいモニカぁ!!はやく我をシャナに渡さんか!!》
「あっ!」
「もうブナったら!私いま手いっぱいだからあとにしてくれないかしら?」
《シャナといいジルといい、お前ら大人はなぜこいつらにこうもメロメロなんだ!!誘惑でもかけられているのか?!》
「だってこんなに可愛いんだもの!それにあなただってモニカにメロメロでしょう!!」
《我がモニカにメロメロだぁ?!笑わせるなぁ!!》
「ふぅん?そんなにバテバテになるまで力を貸すなんて、前までのあなたじゃ考えられないもの。メロメロじゃなきゃそこまでしないでしょう?」
「え?」
《ふん!我の状態が分かっているならさっさと回復させんか!》
「はいはい。…アーサーごめんねえ。杖がうるさくって…。ファッションショーの続きはまた今度ね」
「うん!」
「モニカ、杖を貸してくれる?」
「うん…。ねえシャナ。杖、そんなに疲れてるの?」
「ええ。かなり弱ってるわ。モニカ、杖の力たくさん使ったでしょう」
「…うん。同時魔法をたくさん使った」
それを聞いたシャナが困ったように笑った。
「モニカあなた、5年前よりずいぶん魔力が多くなっているわ。それにコントロールもできるようになったでしょう。5年前のあなたは、2時間同時魔法を使って魔力を使い果たしていたわね」
「うん」
「だからあのときは杖を叱ったけれど、同時魔法は杖もかなり力を消費するのよ。あなたとアーサーを助けるために、杖は無理をしてあんな力をあなたに授けた」
「…そうだったの?杖…」
《シャナはおおげさに言ってるだけだ》
「あなたと私にとって、杖はただの杖じゃないでしょう?意思を持ったひとつのいのちよ。これからは、杖の声をよく聞いてあげて。あまり無理をさせないであげてね」
「ごめんなさい杖…。そう言われてみれば、杖はずっと疲れたって言ってたのに…ごめんなさい」
《かまわん。主に力を貸すのが我の役目だ》
「…モニカ。今では杖よりもあなたの方が力が強くなっている。今のあなたに見合った杖もあるわ。ブナは私が預かって、新しい杖にする手も…」
《……》
「それはだめ!私にとっての杖はブナの杖だけ!」
「そうだよ!モニカの相棒はブナの杖だけだよ!」
《アーサー…》
「この5年間、モニカを守ってくれたのはブナの杖だよ!それにブナの杖とお話してるモニカはすっごく楽しそうなんだ!」
アーサーの言葉にモニカはぶんぶんと首を縦に振った。シャナは目じりを下げて杖を撫でた。
「良かったわね、杖。あなたみたいな曲者を、こんなに大好きになってくれる人たちがいたのねえ」
《…フンっ》
「あれ?杖、水垂れてるよ」
「あははほんとだ。杖ってけっこう泣き虫だよね」
《泣いてなどいない…っ》
「さて、この泣きべそ杖を聖水に浸すわね。アーサーとモニカはお茶でも飲んでゆっくりしてて」
「うん!」
シャナが淹れたお茶を飲みながら、双子は杖が気持ちよさそうに聖水に浸かるところを眺めていた。2時間ほどしてやっと杖からほわほわと光が漏れ始めた。力が回復したようだ。そのあとはシャナの強風魔法で乾かされ、杖の絶叫が店に響き渡った。
「お久しぶりねアーサー、モニカ。あなたたちがいなくて寂しかったわぁ」
「久しぶり店主さん!!ねえねえユリの香りの新商品って出てないかなあ?」
「それがあるのよ!ユリの香りの泡風呂液!モニカなら絶対欲しがると思って仕入れといたのよぉ」
「ユリの泡風呂液ぃ?!ほしい!!ねえアーサー買ってもいい?!」
「もちろんいいよ!わぁ。今まで薔薇の香りの泡風呂しか入ったことがなかったから楽しみだなあ」
「それにねモニカ。今じゃこういうのもあるのよ」
店主が小さな丸い缶を取り出した。蓋を開けるとバームが詰め込まれている。モニカは「これなあに?」と首を傾げた。
「ユリの練香油(練り香水)よ。これをつけるとユリの香りがほのかに香る上に、お肌もスベスベになるのよ。それに持ち運びも便利」
「練香油…!」
「わあ!それ僕も欲しいなあ。香水だとにおいがきつすぎて、アーサーの時だとあんまり付ける気になれなかったんだあ。練香油くらいの香りだと、僕がつけてもいい気がする!」
「そうね!店主さん、男の子が付けて似合いそうな香りはある?」
「もちろんあるわよ。こっちへどうぞ」
二人は練香油が並ぶ棚へ案内された。モニカはもちろんユリの香りを選び、アーサーはかなり悩んで最終的にベルガモットの練香油にした。さっそく手首と首に付け、妹に嗅がせる。
「どう?」
「いい香り!えへへ、私のお兄ちゃんからすっごく良い匂いするー!!」
「自分から良い匂いする~。ずっと嗅いでたいよお」
練香油を選び終わった後は、泡風呂液、石鹸、タオル、化粧品を金貨3枚分買い足した。店を出る頃にはお昼時になっていたので、アーサーとモニカはカフェへ向かった。いつも通り店内にはおしゃれな音楽が流れている。ドアのベルが鳴り店主が顔を上げた。
「お?」
「こんにちはぁ」
「……」
「?」
「おっとすまんすまん。久しぶりすぎて一瞬誰だか分かんなかった。アーサーとモニカだよな?」
「うん!忘れないでよぉ」
「はは。冗談さ。ご注文は?」
「ホットチョコレート!」
「ちょっとモニカ、まずはちゃんとごはん食べないとだめでしょ?ホットチョコレートと甘いのはあとで」
「むぅ。じゃあオレンジジュースとパンとポテト!」
「僕も同じので!」
「かしこまりましたっと。ところでお前ら、1年も町をあけてどこ行ってたんだ?」
「えーっと…」
「あー…えへへ…」
「まあどこでもいいんだけどさ。ちょいちょいいなくなるよなあお前ら」
店主は軽く笑ってポテトを揚げ始めた。ぱちぱちと油が跳ねる音が耳に心地いい。
料理を待っている間、双子はさきほど買ったコスメをテーブルの上に広げて満足げに眺めていた。泡風呂液の蓋を開けて香りを確かめたり、化粧品を早速付けて遊んでいる。モニカがアーサーの唇に紅を塗ろうとしたので慌てて止めた。
「モニカ!今はアーサーだから!紅はだめだよ!」
「ちゃんとしたアビーに会いたいよぉ!!1年も会ってないよぉ!!」
「明日はアビーになるから!今日はアーサー!分かった?」
「はぁい…。明日はちゃんとアビーしてね?」
「うん。約束する」
「やった!」
「はいお待たせ。オレンジジュースと…パンとポテトだ」
「ありがとう!」
料理が来たので急いでコスメを片付け、双子はむしゃむしゃポテトとパンを頬張った。デザートにフレンチトーストとパイを頼み、おいしすぎて二人ともとろけそうな顔をした。
「ふぁぁ…おいしい…」
「ここのフレンチトーストとパイが一番おいしいよぉ…」
「そいつぁうれしいねえ。ほら、サービスだ」
気を良くした店主がクッキーを3枚ずつ小皿に入れてテーブルの上へ置いた。アーサーもモニカも大喜びでクッキーを口に入れる。最後にホットチョコレートを飲み店を出た。
次に画材屋でキャンバスや顔料を、食料品店でパンや果物、肉を購入し、理髪店で髪を整えた。髪を伸ばしているモニカは、腰まで伸ばした後ろ髪は量だけすいてもらい長さはそのままにした。前髪は眉下まで切り、髪にヘアオイルを塗ってもらってツヤツヤのサラサラになった。アーサーは少し長めに髪を整え、全体的にふんわりとした髪型にしてもらった。
ばっちり身なりを整えてから、双子はシャナの杖屋へ入った。朝みたときと随分印象が変わった二人を見てシャナは「まあまあまあ!」と興奮した声を出した。
「アーサー!モニカ!どうしたの?!朝とまったく違うじゃないの!髪を切ったのね?とっても似合ってるわあ!それにどうしたのその服!すっごくすっごくかわいいじゃないの!」
「いいでしょお?服屋の店主さんがね、私たちに似合うと思って特別に仕入れてくれた服なの!!」
「とぉっても素敵だわ!!こんなおしゃれさんポントワーブにはあなたたちしかいないわ!あらまぁー。ジルが見ちゃったら死んじゃうわね!」
シャナの誉め言葉の連続に、アーサーとモニカは良い気分になってファッションショーを始めた。杖屋の端から端までをかっこつけて歩き、くるりとターンして戻ってくる。それを見ながらシャナは拍手をして喜んだ。
「かわいいわぁー!!かわいいわぁー!!」
《おいモニカぁ!!はやく我をシャナに渡さんか!!》
「あっ!」
「もうブナったら!私いま手いっぱいだからあとにしてくれないかしら?」
《シャナといいジルといい、お前ら大人はなぜこいつらにこうもメロメロなんだ!!誘惑でもかけられているのか?!》
「だってこんなに可愛いんだもの!それにあなただってモニカにメロメロでしょう!!」
《我がモニカにメロメロだぁ?!笑わせるなぁ!!》
「ふぅん?そんなにバテバテになるまで力を貸すなんて、前までのあなたじゃ考えられないもの。メロメロじゃなきゃそこまでしないでしょう?」
「え?」
《ふん!我の状態が分かっているならさっさと回復させんか!》
「はいはい。…アーサーごめんねえ。杖がうるさくって…。ファッションショーの続きはまた今度ね」
「うん!」
「モニカ、杖を貸してくれる?」
「うん…。ねえシャナ。杖、そんなに疲れてるの?」
「ええ。かなり弱ってるわ。モニカ、杖の力たくさん使ったでしょう」
「…うん。同時魔法をたくさん使った」
それを聞いたシャナが困ったように笑った。
「モニカあなた、5年前よりずいぶん魔力が多くなっているわ。それにコントロールもできるようになったでしょう。5年前のあなたは、2時間同時魔法を使って魔力を使い果たしていたわね」
「うん」
「だからあのときは杖を叱ったけれど、同時魔法は杖もかなり力を消費するのよ。あなたとアーサーを助けるために、杖は無理をしてあんな力をあなたに授けた」
「…そうだったの?杖…」
《シャナはおおげさに言ってるだけだ》
「あなたと私にとって、杖はただの杖じゃないでしょう?意思を持ったひとつのいのちよ。これからは、杖の声をよく聞いてあげて。あまり無理をさせないであげてね」
「ごめんなさい杖…。そう言われてみれば、杖はずっと疲れたって言ってたのに…ごめんなさい」
《かまわん。主に力を貸すのが我の役目だ》
「…モニカ。今では杖よりもあなたの方が力が強くなっている。今のあなたに見合った杖もあるわ。ブナは私が預かって、新しい杖にする手も…」
《……》
「それはだめ!私にとっての杖はブナの杖だけ!」
「そうだよ!モニカの相棒はブナの杖だけだよ!」
《アーサー…》
「この5年間、モニカを守ってくれたのはブナの杖だよ!それにブナの杖とお話してるモニカはすっごく楽しそうなんだ!」
アーサーの言葉にモニカはぶんぶんと首を縦に振った。シャナは目じりを下げて杖を撫でた。
「良かったわね、杖。あなたみたいな曲者を、こんなに大好きになってくれる人たちがいたのねえ」
《…フンっ》
「あれ?杖、水垂れてるよ」
「あははほんとだ。杖ってけっこう泣き虫だよね」
《泣いてなどいない…っ》
「さて、この泣きべそ杖を聖水に浸すわね。アーサーとモニカはお茶でも飲んでゆっくりしてて」
「うん!」
シャナが淹れたお茶を飲みながら、双子は杖が気持ちよさそうに聖水に浸かるところを眺めていた。2時間ほどしてやっと杖からほわほわと光が漏れ始めた。力が回復したようだ。そのあとはシャナの強風魔法で乾かされ、杖の絶叫が店に響き渡った。
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