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第6章:忍び寄る闇
第69話
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「失礼します。」
まとめた報告書を手に、ヴァン様の部屋を訪れた。
するとそこには、ソファーに座るヴァン様とルナさん、そして見慣れない男性の姿があった。
「ルナさん... !?どうしてここに?本部に帰ったはずじゃ...。」
「あ、フラ...」
「フラン。総務の方々の前で失礼だぞ。」
彼女の姿に驚いた僕は、周りが見えなくなっていた事に気が付き、我に返った。
「す、すみません...改めて出直し...」
「待って。もしかしてー...君がフランドルフルク?」
部屋を出ようとした時、恐らく初対面と思われる男性が僕に向かって声をかけた。
「は、はい...そうですが...。」
「そっかー君がステラを助けてくれたんだね。いやぁーありがとう。本当に助かったよー。」
彼はソファーから立ち上がり、僕の手を両手で包み込んだ。
「い、いえそんな!僕が自分の意思で、行動した事ですから...。」
「立ち話もなんだからさー。君も座って話そうよ。」
「え?僕もですか...?」
「彼も一緒でいいよねー?ライガ。」
「ハイト様がそれでよろしければ、俺は構いません。」
ハイトと呼ばれた彼に促され、ヴァン様の隣に腰を下ろした。
「えっとーどこまで話したっけ?」
「ルカが...何者かに連れ去られたって話。」
「えっ...ステラ様が?」
「正確にはステラの半分ねー。正直、ステラが居なくなる所を誰も見てないからー...ここからは、俺の憶測になるんだけど...。」
彼の話をまとめると、何者かが総務本部に侵入し、ステラ様を連れ去った。身の危険を感じたステラ様は、自分の半身であるルナを身体の外に転移させたようだ。
そして、人間の領土のサトラテールに飛ばされた彼女と、僕は城で出会い...今に至る。
「私がどうしてお城の立ち入り禁止区域に飛ばされたかはわからないけど...それだけルカは必死だったのかも。」
「飛ばされた場所はどこでもいいけどさー。問題なのは、ルカがどこに連れて行かれたかー...だね。」
「追跡などは...出来ないのでしょうか?」
「近くに居れば、魔力の流れを感じ取れるけどさぁー...。離れた場所に連れていかれたら、流石の俺でもわからないよ。」
「そうですよね...。」
「総務の皆じゃ人手が足りないから、レジデンスとイムーブルの幹部にも、捜索をお願いしに来たの。」
「そういう事でしたら、もちろん喜んでお受けします。」
「ただ、探すのはあくまで隠密にねー?ステラが居なくなった事をあんまり広めたくないし、犯人が誰かわかってないからね。普段通り、依頼をしながら並行して頼むよー。」
「わかりました。そのように計らいます。」
「じゃあ次はイムーブルかー...。面倒だけど行こうルナ。早くルカを連れ戻さないと。」
「あ、うん!ライガ、フラン...また...」
ハイト様が彼女の手を掴むと、一瞬にして2人は姿を消してしまった。
「...という事だ。他の奴には俺から話すから、お前は他言無用で頼むぞ。」
「はい。わかりました。」
「ところで...何しにここへ来た?」
「あ、そうでした...!ヴィエトルの水質汚染についての報告書を持ってきました。」
「そうか。なら、机に置いていけ。俺はちょっと出かけてくる。」
「は、はい。お気をつけて...。」
部屋を出ていく彼の背中を見送り、僕も部屋に戻る事にした。
「本当にその格好で行く気か?」
「え?変かな?」
あれから数刻の時が過ぎ、すっかり夜も更けた頃。僕は白いローブに身を包み、荷物を鞄に詰め込んでいた。
近況報告の為にクラーレの元へ手紙を送る事をやめ、ルドルフの言う通り直接会いに行くことにしたのだ。
「普通こういう時は、黒い装いをするべきだろう。」
「いかにも怪しそうな格好したらそれこそ怪しくない?白だったら、敵意も感じさせにくいし、急に現れても驚かれないと思うよ。」
「突然現れた時点で十分怪しいと思うがな。」
「とにかくこれでいいの!ルドルフ。人気の数ない場所に転移をお願い。」
「わかっている。」
俺はフランの言葉に従い、サトラテールにあるギルド本部の近くへと転移した。
「ここは...訓練場の裏?」
人目を避け、近くの茂みに身を隠した。
そこから建物を眺め、目を凝らして入れそうな場所を探す。
訓練場の2階の窓がほんの少しだけ空いているのを見つけ、素早く移動し中へと侵入した。人が居ない事を確認しながら、慎重に建物の中を進んでいく。
「クラーレの部屋まで誰にも会わないといいけど...。」
「何故コソコソする必要がある?むしろ堂々としていた方が騒がれないだろう。」
「それはそうかもだけど...あんまり大事にはしたくないから、出来ればクラーレだけに会いたいんだ。」
「俺様にはよく分からん。帰る時になったらまた呼べ。」
自分の家とも言える場所に帰ってきたというのに、気分はまるで泥棒だ。彼の言う通り、出来る事なら堂々と帰ってきたかったが...僕がここに居る事が知られたら、他のメンバーに迷惑がかかるかもしれない。僕はそれを恐れていた。
「どうぞ?」
優しく扉を叩くと、部屋の中からクラーレの声が聞こえる。僕はゆっくりと、その扉を開いた。
「だ...!って...フラン?」
「やぁクラーレ。久しぶり...。」
「びっくりしたよ...。こんな時間にまさか君が会いに来るなんて。」
「あんまりゆっくりはしてられないんだけど...クラーレに話したい事があって来たんだ。」
「ちょっと待ってて。お茶を入れてくるよ。」
彼の用意した紅茶をすすりながら、ルナさんに出会った時からの話を順を追って話し始めた。
「そんな事が...。ルナが城に捕らえられてたなんて知らなかったよ。フランが囚人を連れて逃亡した...としか聞かされて無かったからね。」
「迷惑かけてごめん。連絡しようかとも思ったんだけど...ほとぼりが冷めるまでは無理だろうと思ったんだ。」
「迷惑だなんて思ってないよ。むしろフランが、ルナを連れ出す選択をしてくれて安心した。それで...ルナは、ちゃんとルカの所へ帰れたんだよね?」
「あ...うん。大丈夫だよ。」
「...本当に?」
彼の目が、僕の目を真っ直ぐ捉える。
嘘をついても誤魔化しきれない...そんな目だった。
「本当は言っちゃいけないんだけど...他の人には言わないでくれる?」
「うん。もちろん。」
「実は...。」
僕は、ルカさんが何者かに連れ去られた話をした。
「連れ去られた...。」
「今日、ルカさんの部下の人が僕達の所へ来て、捜索を依頼したんだ。僕も色んな所へ行って、探すつもりだよ。これと言って手がかりもなければ根拠もないけど...。」
「あ...。ねぇフラン。もしかしたらルカの捜索...僕が力になれるかもしれない。」
翌日。
レジデンスへ帰って来た僕は、再びヴァン様の部屋を訪ねた。
「どうした?今日は休みのはずだが?」
「お忙しい所すみません...。お話したい事があるのですが、今お時間ありますか?」
「...いいだろう。そこに座れ。」
「失礼します。」
彼がソファーに座った事を確認し、僕は口を開いた。
「ルカさんの捜索の件です。実は...心当たりがあります。」
「ルカの居場所にか?」
「いえ。居場所を探す為の、手がかりになり得る物に心当たりがあるんです。」
僕はクラーレに話した事を悟られぬよう、あえて難しい言い回しをした。
「それが、捜索の手がかりになる根拠はなんだ?」
「ルカさんが人間の領土にいた時、特殊な石で作られたネックレスを譲り受けています。これが本当かどうかは、ルナさんに聞けばわかると思います。」
「そのネックレスが手がかりなのか?」
「調べた所、その特殊な石はごく一部の地域でしか採取する事の出来ない鉱石で、魔力を込めると石同士が共鳴し合うそうです。その鉱石の性質を利用すれば、ルカさんの居場所が分かるかもしれません。」
「その情報を俺に話すということは、俺に何か頼みたい事があるのか?」
「はい。その鉱石が取れる地域は、人間の領土にあります。鉱石の採取は、僕に任せてもらえませんか?」
「人間の領土か...。人間であるお前なら、特に怪しまれる事もなく採取が出来る訳だな。...わかった。そういう事なら、幹部の仕事は俺達に任せておけ。お前は鉱石の採取に専念しろ。」
「ありがとうございます...!」
「とはいえ人間の領土だ。気を付けて行ってこい。」
「は、はい...。」
思いがけぬ優しい言葉をかけられ、驚きつつも部屋を後にした。
「あ...。」
食堂へ立ち寄った僕の目の前に、料理を載せたトレーを持つリーシア様が姿を現した。
邪魔にならぬよう、扉の右側に身を寄せた。すると彼女も同じように右側に寄り、僕の前に立ち塞がる。慌てて左に避けようとすると、彼女も左へと足を踏み出す。
「邪魔をしないでくださるかしら?」
「す、すみませんわざとじゃ...。」
すると彼女は、あからさまに不機嫌そうな表情を浮かべ、僕の隣をすり抜けてその場から立ち去った。
彼女は僕がレジデンスにいる事を、快く思っていないようだ。以前食堂を訪れた時も、食事の途中で席を立って僕を避けていた。
僕がラギト様の命を狙った事を、まだ根に持っているのだろう。彼女と距離を詰めるには、まだまだ時間がかかりそうだった。
まとめた報告書を手に、ヴァン様の部屋を訪れた。
するとそこには、ソファーに座るヴァン様とルナさん、そして見慣れない男性の姿があった。
「ルナさん... !?どうしてここに?本部に帰ったはずじゃ...。」
「あ、フラ...」
「フラン。総務の方々の前で失礼だぞ。」
彼女の姿に驚いた僕は、周りが見えなくなっていた事に気が付き、我に返った。
「す、すみません...改めて出直し...」
「待って。もしかしてー...君がフランドルフルク?」
部屋を出ようとした時、恐らく初対面と思われる男性が僕に向かって声をかけた。
「は、はい...そうですが...。」
「そっかー君がステラを助けてくれたんだね。いやぁーありがとう。本当に助かったよー。」
彼はソファーから立ち上がり、僕の手を両手で包み込んだ。
「い、いえそんな!僕が自分の意思で、行動した事ですから...。」
「立ち話もなんだからさー。君も座って話そうよ。」
「え?僕もですか...?」
「彼も一緒でいいよねー?ライガ。」
「ハイト様がそれでよろしければ、俺は構いません。」
ハイトと呼ばれた彼に促され、ヴァン様の隣に腰を下ろした。
「えっとーどこまで話したっけ?」
「ルカが...何者かに連れ去られたって話。」
「えっ...ステラ様が?」
「正確にはステラの半分ねー。正直、ステラが居なくなる所を誰も見てないからー...ここからは、俺の憶測になるんだけど...。」
彼の話をまとめると、何者かが総務本部に侵入し、ステラ様を連れ去った。身の危険を感じたステラ様は、自分の半身であるルナを身体の外に転移させたようだ。
そして、人間の領土のサトラテールに飛ばされた彼女と、僕は城で出会い...今に至る。
「私がどうしてお城の立ち入り禁止区域に飛ばされたかはわからないけど...それだけルカは必死だったのかも。」
「飛ばされた場所はどこでもいいけどさー。問題なのは、ルカがどこに連れて行かれたかー...だね。」
「追跡などは...出来ないのでしょうか?」
「近くに居れば、魔力の流れを感じ取れるけどさぁー...。離れた場所に連れていかれたら、流石の俺でもわからないよ。」
「そうですよね...。」
「総務の皆じゃ人手が足りないから、レジデンスとイムーブルの幹部にも、捜索をお願いしに来たの。」
「そういう事でしたら、もちろん喜んでお受けします。」
「ただ、探すのはあくまで隠密にねー?ステラが居なくなった事をあんまり広めたくないし、犯人が誰かわかってないからね。普段通り、依頼をしながら並行して頼むよー。」
「わかりました。そのように計らいます。」
「じゃあ次はイムーブルかー...。面倒だけど行こうルナ。早くルカを連れ戻さないと。」
「あ、うん!ライガ、フラン...また...」
ハイト様が彼女の手を掴むと、一瞬にして2人は姿を消してしまった。
「...という事だ。他の奴には俺から話すから、お前は他言無用で頼むぞ。」
「はい。わかりました。」
「ところで...何しにここへ来た?」
「あ、そうでした...!ヴィエトルの水質汚染についての報告書を持ってきました。」
「そうか。なら、机に置いていけ。俺はちょっと出かけてくる。」
「は、はい。お気をつけて...。」
部屋を出ていく彼の背中を見送り、僕も部屋に戻る事にした。
「本当にその格好で行く気か?」
「え?変かな?」
あれから数刻の時が過ぎ、すっかり夜も更けた頃。僕は白いローブに身を包み、荷物を鞄に詰め込んでいた。
近況報告の為にクラーレの元へ手紙を送る事をやめ、ルドルフの言う通り直接会いに行くことにしたのだ。
「普通こういう時は、黒い装いをするべきだろう。」
「いかにも怪しそうな格好したらそれこそ怪しくない?白だったら、敵意も感じさせにくいし、急に現れても驚かれないと思うよ。」
「突然現れた時点で十分怪しいと思うがな。」
「とにかくこれでいいの!ルドルフ。人気の数ない場所に転移をお願い。」
「わかっている。」
俺はフランの言葉に従い、サトラテールにあるギルド本部の近くへと転移した。
「ここは...訓練場の裏?」
人目を避け、近くの茂みに身を隠した。
そこから建物を眺め、目を凝らして入れそうな場所を探す。
訓練場の2階の窓がほんの少しだけ空いているのを見つけ、素早く移動し中へと侵入した。人が居ない事を確認しながら、慎重に建物の中を進んでいく。
「クラーレの部屋まで誰にも会わないといいけど...。」
「何故コソコソする必要がある?むしろ堂々としていた方が騒がれないだろう。」
「それはそうかもだけど...あんまり大事にはしたくないから、出来ればクラーレだけに会いたいんだ。」
「俺様にはよく分からん。帰る時になったらまた呼べ。」
自分の家とも言える場所に帰ってきたというのに、気分はまるで泥棒だ。彼の言う通り、出来る事なら堂々と帰ってきたかったが...僕がここに居る事が知られたら、他のメンバーに迷惑がかかるかもしれない。僕はそれを恐れていた。
「どうぞ?」
優しく扉を叩くと、部屋の中からクラーレの声が聞こえる。僕はゆっくりと、その扉を開いた。
「だ...!って...フラン?」
「やぁクラーレ。久しぶり...。」
「びっくりしたよ...。こんな時間にまさか君が会いに来るなんて。」
「あんまりゆっくりはしてられないんだけど...クラーレに話したい事があって来たんだ。」
「ちょっと待ってて。お茶を入れてくるよ。」
彼の用意した紅茶をすすりながら、ルナさんに出会った時からの話を順を追って話し始めた。
「そんな事が...。ルナが城に捕らえられてたなんて知らなかったよ。フランが囚人を連れて逃亡した...としか聞かされて無かったからね。」
「迷惑かけてごめん。連絡しようかとも思ったんだけど...ほとぼりが冷めるまでは無理だろうと思ったんだ。」
「迷惑だなんて思ってないよ。むしろフランが、ルナを連れ出す選択をしてくれて安心した。それで...ルナは、ちゃんとルカの所へ帰れたんだよね?」
「あ...うん。大丈夫だよ。」
「...本当に?」
彼の目が、僕の目を真っ直ぐ捉える。
嘘をついても誤魔化しきれない...そんな目だった。
「本当は言っちゃいけないんだけど...他の人には言わないでくれる?」
「うん。もちろん。」
「実は...。」
僕は、ルカさんが何者かに連れ去られた話をした。
「連れ去られた...。」
「今日、ルカさんの部下の人が僕達の所へ来て、捜索を依頼したんだ。僕も色んな所へ行って、探すつもりだよ。これと言って手がかりもなければ根拠もないけど...。」
「あ...。ねぇフラン。もしかしたらルカの捜索...僕が力になれるかもしれない。」
翌日。
レジデンスへ帰って来た僕は、再びヴァン様の部屋を訪ねた。
「どうした?今日は休みのはずだが?」
「お忙しい所すみません...。お話したい事があるのですが、今お時間ありますか?」
「...いいだろう。そこに座れ。」
「失礼します。」
彼がソファーに座った事を確認し、僕は口を開いた。
「ルカさんの捜索の件です。実は...心当たりがあります。」
「ルカの居場所にか?」
「いえ。居場所を探す為の、手がかりになり得る物に心当たりがあるんです。」
僕はクラーレに話した事を悟られぬよう、あえて難しい言い回しをした。
「それが、捜索の手がかりになる根拠はなんだ?」
「ルカさんが人間の領土にいた時、特殊な石で作られたネックレスを譲り受けています。これが本当かどうかは、ルナさんに聞けばわかると思います。」
「そのネックレスが手がかりなのか?」
「調べた所、その特殊な石はごく一部の地域でしか採取する事の出来ない鉱石で、魔力を込めると石同士が共鳴し合うそうです。その鉱石の性質を利用すれば、ルカさんの居場所が分かるかもしれません。」
「その情報を俺に話すということは、俺に何か頼みたい事があるのか?」
「はい。その鉱石が取れる地域は、人間の領土にあります。鉱石の採取は、僕に任せてもらえませんか?」
「人間の領土か...。人間であるお前なら、特に怪しまれる事もなく採取が出来る訳だな。...わかった。そういう事なら、幹部の仕事は俺達に任せておけ。お前は鉱石の採取に専念しろ。」
「ありがとうございます...!」
「とはいえ人間の領土だ。気を付けて行ってこい。」
「は、はい...。」
思いがけぬ優しい言葉をかけられ、驚きつつも部屋を後にした。
「あ...。」
食堂へ立ち寄った僕の目の前に、料理を載せたトレーを持つリーシア様が姿を現した。
邪魔にならぬよう、扉の右側に身を寄せた。すると彼女も同じように右側に寄り、僕の前に立ち塞がる。慌てて左に避けようとすると、彼女も左へと足を踏み出す。
「邪魔をしないでくださるかしら?」
「す、すみませんわざとじゃ...。」
すると彼女は、あからさまに不機嫌そうな表情を浮かべ、僕の隣をすり抜けてその場から立ち去った。
彼女は僕がレジデンスにいる事を、快く思っていないようだ。以前食堂を訪れた時も、食事の途中で席を立って僕を避けていた。
僕がラギト様の命を狙った事を、まだ根に持っているのだろう。彼女と距離を詰めるには、まだまだ時間がかかりそうだった。
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