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第5章:闇の中の光
第53話
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「あ!見て!水が減ってないわ!」
翌日。井戸の様子を見に来ると、水位は下がっていなかった。どうやら、水が漏れていた壁の隙間はしっかり埋まったようだ。
「よかった。あとは、桶と屋根の修理だけで済みそうだね。」
「ええ。あとひと踏ん張りね…頑張りましょ。」
彼女の道具を使い、木材に釘を打ち始めた。
「あんた、ほんと器用ね。なんでも出来て羨ましいわ。」
「そうかな?あんまり考えた事なかったよ。」
「何よその言い方。憎たらしいわね。」
「ご、ごめん…そんなつもりじゃ。」
「悪気はないんでしょ?わかってるわよ…そのくらい。」
「そういえば、ニア…じゃなかった。ユイは…」
「ニア?ニアって誰よ?」
僕は思わず、彼女の名前を口にしてしまった。
敬語で話さなくなってから、ユイさんの雰囲気がどことなくニアに似ているような気がしていたのだ。
「あ、えと…昨日話した、騎士学校の友達だよ。」
「ふーん。友達って女だったのね。」
「男友達も居たよ?シュティレって言うんだ。彼は…」
「別にあんたの友達に興味はないわ。そこまで詳しく言わなくていいわよ。」
僕の話を突っぱねてしまう所も、どことなくニアに似ていた。
「じゃあ…ユイの話を聞かせてよ。君から見た僕の話とか、聞きたいな。」
「嫌よ。そんな恥ずかしい事。」
「じゃ、じゃあ…好きな食べ物の話とか。」
「好きな食べ物?これと言って好きな物はないわ。そもそも吸血鬼は、食事をする方が珍しいもの。」
「あ…そっか。それなら…」
「あたしの事より、もっとララの事を気にかけなさいよ。」
「そういえば…ララさんは僕に好意があるって聞いたけど、理由を聞いた事はある?」
「そう言われると…無いわね。なんでかしら?」
「ユイは好きな人、居ないの?」
「あ、あたし!?あたしは…い、居ないわよ。」
彼女は酷く動揺していた。これ程ハッキリと、嘘をついているとわかるのは珍しい事だ。
「もしかして…アレクさんとか?」
「1番有り得ないわ。あいつのどこに惹かれるって言うのよ。」
「そ、そこまで言わなくても…。」
心底、彼が不憫でならなかった。
「イムーブルの男共は、ちょっと幼稚なのよね。あたしはもっと大人っぽい人が…」
「ふーん…そうなんだね。」
彼女の一言で、僕は全てを悟った。
「話をするのはいいけど、ちゃんと手を動かしてるんでしょうね?」
「あとは金具だけだよ。これが終わったら、ユーリさん達の方を手伝わなきゃね。」
「あっちはあっちで大変そうだものね。ちゃちゃっと終わらせちゃいましょ。」
「いやぁ~。2人が早く来てくれたおかげで、何とか今日中に終わったよ~。」
「依頼の方、解決したんだね!」
「まぁね。ルドルフのおかげだわ。」
「え、僕は!?僕も頑張ったよ?」
「あんたは手より、口の方が達者だったわ。」
「そんなぁ…酷いよユイ…。」
「ユイとフラン、すごく仲良くなったよね。なんだか妬けちゃうなぁ…。ルナもそう思わないかい?」
「ほんとだね!私達も同じくらい一緒に過ごしたはずなのになぁ…なんだか悲しくなってきちゃった。」
「そ、そう言われても…。」
「そうだ。ちょっとフランと2人でデートしてきてもいいかな?」
「デ、デート…ですか?」
「じゃあ私とユイで、お母様を手伝うね。」
「デートもいいけど、あんまり遅くならないでよ?」
「じゃあ行こうフラン。町を案内するよ。」
すると彼は僕の腕を掴み、広場の方へと歩き出した。
「ユーリさん。僕に何の話ですか?」
「ユーリでいいよ。もっと気楽に話してくれたら、教えてあげる。」
「…デートなんて言ってたけど、本当は町の案内だけじゃないよね?」
「よくわかったね。僕は嘘つくの、得意な方なんだけどな。」
「ここじゃ言えないような理由なの…?」
「ううん。そうじゃないんだ。理由を話すより、話を聞いた方が早いと思ってね。」
すると彼は、広場近くの大きな建物の中へ足を踏み入れた。カウンターの奥に立っている男性の元へ、ゆっくりと歩み寄っていく。
「お、来たなユーリ。待ってたぜ。」
「彼がフランだよ。」
「ふーん…。こいつが例の…。」
「え?あ、あの…。」
男は身を乗り出し、僕の顔をじっと見つめた。
「わりぃな。見た事ない坊主だ。」
「そっか。紹介するよフラン。彼はここの町長なんだ。僕の家族と古い付き合いで、君の事を相談したんだ。」
「もしかして…僕がこの町に来た事があるか、調べてくれたの?」
「うん。でも、これと言って手がかりになりそうな情報はなかったみたい。」
「しかしだなぁ。いく月か前に、素性の分からぬ旅人が数日滞在した事があってな。そいつの背格好は、あんたにそっくりだったぜ。」
「その人の身なりは?」
「確か…白いローブを着ていたな。あと、仮面を付けていたせいで、顔は分からなかった。」
「っ…!」
夢の中で見た事がある。それは、僕がアサシンとして活動していた時の姿だ。確証はないが、その人物は僕本人である可能性が高い。
「白いローブ?今どき珍しいね。」
「そうだろう?結構前の事だけど、印象的だったから覚えてたんだ。」
「その人と、何か会話はしなかった?」
「うーん…。話はしたと思うが…そこまでは覚えてねぇ。」
「とにかく、怪しい人物が来ていたことはわかったよ。ありがとう。」
「こんくらいお安い御用さ。あーそうだ。ルシュ様の件だが…こっちはさっぱりだ。目撃情報はなかったぜ。」
「そっか…。わかったよ。」
「明日には帰るのか?」
「うん。父さんの事も気になるけど、僕達もゆっくりはしていられなくてね。」
「なら、後のことは俺に任せておけ。いざとなったら倅を寄越すからよ。」
「それは心強いね。よし、じゃあそろそろ帰ろうか。…フラン?」
「え?あ、うん。ご協力、ありがとうございました。」
「いいってことよ!また、遊びに来てくれよな。」
「はい。また来ます。」
一通り話終えると、町長の家を後にした。
「そう…。ここにもルシュ様の情報は無かったのね。」
ユーリさんの家に戻り、話した内容を彼女達に説明した。
「旅人の事も気になるね。仮面で顔を隠すなんて、怪しすぎるもん。」
「ねぇフラン。その旅人について、何か心当たりがあるんじゃないかい?」
僕が何か隠している事を、彼はお見通しのようだった。
「…うん。確認はないけど…多分、その旅人は僕だと思う。」
「え!?フラン本人なのかい?」
「もしかしたら、ルドルフかもしれないけど。」
「どうなの?ルドルフ。」
「この町に来たかどうかなど、いちいち覚えていない。」
「…ま、そうよね。」
「こんなのどかな町に、一体何しに来たんだろうね?」
「顔を隠して済ませる用事…か。あんまりいい事じゃ無さそうだね。」
「考えても、分からないものは分からないわ。ここでの用事は済んだし、明日の移動に備えてもう寝ましょ。」
「そうだね。それじゃ、おやすみ2人共。」
「フラン。あんた、また寝坊したら置いてくからね?」
「わ、わかってるよ…!」
僕達は部屋を出て、屋根裏部屋に敷かれた布団の上に横たわった。
「…ユーリ、もう寝た?」
「ん?どうしたんだい?」
「そのまま聞いて欲しいんだ。僕の独り言。」
「なーんだ。ただの独り言かぁ。」
それから僕は、思い出した記憶の話を語り出した。記憶を無くす前にアサシンの組織に所属していた事、レーガイルラギトを暗殺する為に動いていた事。それをツヴェルに話した事も含めて、彼に全てを打ち明けた。
「隠していた訳じゃないんだ。記憶を無くしたのも、嘘じゃない。」
「フランも僕と同じで、嘘をつくのは得意な方だと思うけど…記憶が無いのは、嘘じゃないってわかるよ。」
「この事を話すべきかどうか…慎重に考えるべきだと思ったんだ。みんなの事、信用してないみたいに思われそうだけど。」
「僕とツヴェルは、みんなより先に幹部になった。上下関係はないけど、彼等より踏み込んだ場所で仕事をしてる。僕等も、話すべき事と話さない事の区別はしているよ。綺麗事だけじゃ、幹部はやっていけないからね。」
「ルナには…まだ話してないんだ。話すべきなのか…話さないべきなのか…。」
「フランにとって、彼女の存在は大きいはずだよ。いずれ、話すべきだと思う。」
「やっぱり…話すべきだよね。」
「ん~!早く寝ないと寝坊しちゃいそうだ。ユイに怒られないように、そろそろ寝ようかな~。」
「ありがとうユーリ。」
「おやすみ…フラン。」
翌日。井戸の様子を見に来ると、水位は下がっていなかった。どうやら、水が漏れていた壁の隙間はしっかり埋まったようだ。
「よかった。あとは、桶と屋根の修理だけで済みそうだね。」
「ええ。あとひと踏ん張りね…頑張りましょ。」
彼女の道具を使い、木材に釘を打ち始めた。
「あんた、ほんと器用ね。なんでも出来て羨ましいわ。」
「そうかな?あんまり考えた事なかったよ。」
「何よその言い方。憎たらしいわね。」
「ご、ごめん…そんなつもりじゃ。」
「悪気はないんでしょ?わかってるわよ…そのくらい。」
「そういえば、ニア…じゃなかった。ユイは…」
「ニア?ニアって誰よ?」
僕は思わず、彼女の名前を口にしてしまった。
敬語で話さなくなってから、ユイさんの雰囲気がどことなくニアに似ているような気がしていたのだ。
「あ、えと…昨日話した、騎士学校の友達だよ。」
「ふーん。友達って女だったのね。」
「男友達も居たよ?シュティレって言うんだ。彼は…」
「別にあんたの友達に興味はないわ。そこまで詳しく言わなくていいわよ。」
僕の話を突っぱねてしまう所も、どことなくニアに似ていた。
「じゃあ…ユイの話を聞かせてよ。君から見た僕の話とか、聞きたいな。」
「嫌よ。そんな恥ずかしい事。」
「じゃ、じゃあ…好きな食べ物の話とか。」
「好きな食べ物?これと言って好きな物はないわ。そもそも吸血鬼は、食事をする方が珍しいもの。」
「あ…そっか。それなら…」
「あたしの事より、もっとララの事を気にかけなさいよ。」
「そういえば…ララさんは僕に好意があるって聞いたけど、理由を聞いた事はある?」
「そう言われると…無いわね。なんでかしら?」
「ユイは好きな人、居ないの?」
「あ、あたし!?あたしは…い、居ないわよ。」
彼女は酷く動揺していた。これ程ハッキリと、嘘をついているとわかるのは珍しい事だ。
「もしかして…アレクさんとか?」
「1番有り得ないわ。あいつのどこに惹かれるって言うのよ。」
「そ、そこまで言わなくても…。」
心底、彼が不憫でならなかった。
「イムーブルの男共は、ちょっと幼稚なのよね。あたしはもっと大人っぽい人が…」
「ふーん…そうなんだね。」
彼女の一言で、僕は全てを悟った。
「話をするのはいいけど、ちゃんと手を動かしてるんでしょうね?」
「あとは金具だけだよ。これが終わったら、ユーリさん達の方を手伝わなきゃね。」
「あっちはあっちで大変そうだものね。ちゃちゃっと終わらせちゃいましょ。」
「いやぁ~。2人が早く来てくれたおかげで、何とか今日中に終わったよ~。」
「依頼の方、解決したんだね!」
「まぁね。ルドルフのおかげだわ。」
「え、僕は!?僕も頑張ったよ?」
「あんたは手より、口の方が達者だったわ。」
「そんなぁ…酷いよユイ…。」
「ユイとフラン、すごく仲良くなったよね。なんだか妬けちゃうなぁ…。ルナもそう思わないかい?」
「ほんとだね!私達も同じくらい一緒に過ごしたはずなのになぁ…なんだか悲しくなってきちゃった。」
「そ、そう言われても…。」
「そうだ。ちょっとフランと2人でデートしてきてもいいかな?」
「デ、デート…ですか?」
「じゃあ私とユイで、お母様を手伝うね。」
「デートもいいけど、あんまり遅くならないでよ?」
「じゃあ行こうフラン。町を案内するよ。」
すると彼は僕の腕を掴み、広場の方へと歩き出した。
「ユーリさん。僕に何の話ですか?」
「ユーリでいいよ。もっと気楽に話してくれたら、教えてあげる。」
「…デートなんて言ってたけど、本当は町の案内だけじゃないよね?」
「よくわかったね。僕は嘘つくの、得意な方なんだけどな。」
「ここじゃ言えないような理由なの…?」
「ううん。そうじゃないんだ。理由を話すより、話を聞いた方が早いと思ってね。」
すると彼は、広場近くの大きな建物の中へ足を踏み入れた。カウンターの奥に立っている男性の元へ、ゆっくりと歩み寄っていく。
「お、来たなユーリ。待ってたぜ。」
「彼がフランだよ。」
「ふーん…。こいつが例の…。」
「え?あ、あの…。」
男は身を乗り出し、僕の顔をじっと見つめた。
「わりぃな。見た事ない坊主だ。」
「そっか。紹介するよフラン。彼はここの町長なんだ。僕の家族と古い付き合いで、君の事を相談したんだ。」
「もしかして…僕がこの町に来た事があるか、調べてくれたの?」
「うん。でも、これと言って手がかりになりそうな情報はなかったみたい。」
「しかしだなぁ。いく月か前に、素性の分からぬ旅人が数日滞在した事があってな。そいつの背格好は、あんたにそっくりだったぜ。」
「その人の身なりは?」
「確か…白いローブを着ていたな。あと、仮面を付けていたせいで、顔は分からなかった。」
「っ…!」
夢の中で見た事がある。それは、僕がアサシンとして活動していた時の姿だ。確証はないが、その人物は僕本人である可能性が高い。
「白いローブ?今どき珍しいね。」
「そうだろう?結構前の事だけど、印象的だったから覚えてたんだ。」
「その人と、何か会話はしなかった?」
「うーん…。話はしたと思うが…そこまでは覚えてねぇ。」
「とにかく、怪しい人物が来ていたことはわかったよ。ありがとう。」
「こんくらいお安い御用さ。あーそうだ。ルシュ様の件だが…こっちはさっぱりだ。目撃情報はなかったぜ。」
「そっか…。わかったよ。」
「明日には帰るのか?」
「うん。父さんの事も気になるけど、僕達もゆっくりはしていられなくてね。」
「なら、後のことは俺に任せておけ。いざとなったら倅を寄越すからよ。」
「それは心強いね。よし、じゃあそろそろ帰ろうか。…フラン?」
「え?あ、うん。ご協力、ありがとうございました。」
「いいってことよ!また、遊びに来てくれよな。」
「はい。また来ます。」
一通り話終えると、町長の家を後にした。
「そう…。ここにもルシュ様の情報は無かったのね。」
ユーリさんの家に戻り、話した内容を彼女達に説明した。
「旅人の事も気になるね。仮面で顔を隠すなんて、怪しすぎるもん。」
「ねぇフラン。その旅人について、何か心当たりがあるんじゃないかい?」
僕が何か隠している事を、彼はお見通しのようだった。
「…うん。確認はないけど…多分、その旅人は僕だと思う。」
「え!?フラン本人なのかい?」
「もしかしたら、ルドルフかもしれないけど。」
「どうなの?ルドルフ。」
「この町に来たかどうかなど、いちいち覚えていない。」
「…ま、そうよね。」
「こんなのどかな町に、一体何しに来たんだろうね?」
「顔を隠して済ませる用事…か。あんまりいい事じゃ無さそうだね。」
「考えても、分からないものは分からないわ。ここでの用事は済んだし、明日の移動に備えてもう寝ましょ。」
「そうだね。それじゃ、おやすみ2人共。」
「フラン。あんた、また寝坊したら置いてくからね?」
「わ、わかってるよ…!」
僕達は部屋を出て、屋根裏部屋に敷かれた布団の上に横たわった。
「…ユーリ、もう寝た?」
「ん?どうしたんだい?」
「そのまま聞いて欲しいんだ。僕の独り言。」
「なーんだ。ただの独り言かぁ。」
それから僕は、思い出した記憶の話を語り出した。記憶を無くす前にアサシンの組織に所属していた事、レーガイルラギトを暗殺する為に動いていた事。それをツヴェルに話した事も含めて、彼に全てを打ち明けた。
「隠していた訳じゃないんだ。記憶を無くしたのも、嘘じゃない。」
「フランも僕と同じで、嘘をつくのは得意な方だと思うけど…記憶が無いのは、嘘じゃないってわかるよ。」
「この事を話すべきかどうか…慎重に考えるべきだと思ったんだ。みんなの事、信用してないみたいに思われそうだけど。」
「僕とツヴェルは、みんなより先に幹部になった。上下関係はないけど、彼等より踏み込んだ場所で仕事をしてる。僕等も、話すべき事と話さない事の区別はしているよ。綺麗事だけじゃ、幹部はやっていけないからね。」
「ルナには…まだ話してないんだ。話すべきなのか…話さないべきなのか…。」
「フランにとって、彼女の存在は大きいはずだよ。いずれ、話すべきだと思う。」
「やっぱり…話すべきだよね。」
「ん~!早く寝ないと寝坊しちゃいそうだ。ユイに怒られないように、そろそろ寝ようかな~。」
「ありがとうユーリ。」
「おやすみ…フラン。」
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