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第1章︰騎士の道
第9話
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「そうだフラン。この後、一緒に稽古しない?」
「稽古…ですか?」
机の向かい側で食事をしているラギト様が、僕に向かってそう口にした。
「ちょっとレーガ…!フランはまだ子供ですのよ?剣を扱うには早すぎますわ!」
隣に座るリーシア様が、彼に向かって声を荒らげた。
「こういうのは早い方がいいって言うでしょ?あと数年したらフランだってエーリに入るんだから、やっておいて損はないよ。」
「それはあなたの話でしょう!?フランはあなたの息子でも、あなただけのものではないのです!私にとっても大切な家族なのですわ!」
「リーシア様。僕なら大丈夫です。」
「で、ですが…」
「ほらー。本人が大丈夫って言ってるんだから平気だって。ご飯が終わったら中庭に行こう!僕が手取り足取り、教えてあげるからね~。」
「ありがとうございますラギト様。」
「あまり無理せず、怪我には注意して下さいね?レーガが張り切ると、ろくな事がないですから。」
「酷いよエレナ~。僕だって、やる時はやる男で…」
「そうかしら?あなたがやれると言う所を、私は見た事がないですけれど?」
「そういう君こそ!フランの為に、何かしてあげられる事があるの?怪力だけが取り柄なのにさ。」
「なんですって!?」
彼の言葉が気に触ったのか、食事をする手を止めた彼女は、大きな音を立ててその場に立ち上がった。
「リ、リーシア様…落ち着いて…。」
「レーガ!今日という今日は許しませんわ!」
「おっと…エレナがやる気みたいだね。僕は先に向かってるから、フランはゆっくり食べて来てね~。」
「こらー!お待ちなさーい!」
2人の勢いに圧倒された僕は、その場から立ち去る彼等の背中をぼんやりと眺める事しか出来なかった。
「…ん。」
目を開けると、視界いっぱいに白い布が広がっていた。ゆっくり身体を起こすと、そこが森の中に設営したテントの中である事と同時に、先程のやり取りが夢である事を悟った。
「あの人達…誰だったんだろう…。」
ぼんやりとした頭で記憶を遡るが、男の人と女の人が何やら揉めていた事しか思い出せず、会話の内容まではわからなかった。
「あ…おはようフランさん。」
テントの垂れ幕を捲り上げ、外からシューが顔を覗かせた。
「おはようシュー。…もしかして、今日も寝坊しちゃった?」
「ううん…!そんな事ないよ。朝食準備の時間まで、あと30分くらいかな…。」
「よかった~。みんな居ないから心配したよ。」
「2人なら…水浴びに行ったよ。そろそろ戻って来ると思うけど…。」
「水浴びかぁ…僕も顔くらい洗ってこなきゃ。ちょっと川に行って来るね。」
テントの外へ歩き出した僕の元へ、彼は慌てた様子で駆け寄って来た。
「あ…。それなら自分も一緒に…。」
「すぐ戻るから1人でも大丈夫だよ。2人が戻って来て誰も居なかったら困るだろうし、シューはここで待ってて?」
「う、うん…わかった。」
しばらく森の中を歩き、薬草を探す際に訪れた川へとやって来た。流れが緩やかな場所へ近づくと、手で水をすくって顔を洗い始めた。
「あれ…?なんか目が赤いような…。」
水面に映り込む青い瞳が、赤みを帯びて青紫色に見えたような気がした。目を擦って何度も見返すが、何故か右の目だけが紫色に変色している。
「フランー!何してるー?」
遠くの方から声が聞こえ、その場に立ち上がって周囲を見回した。水浴びに出かけたパルとニアが、下流の方から歩いて来るのが見える。
「おはよう2人共。」
「今日は寝坊しなかったわね。って言うか…1人で何してんのよ。」
「顔を洗おうと思って来たんだけど…ねぇニア。僕の目、なんか赤くなってない?」
「そうかしら?気のせいじゃない?」
「目の疲れ、充血して赤くなる事ある。ちょっとだけど赤くなってる。」
「やっぱり?目が疲れるような事をしたつもりはないけど、いつの間にか疲れてたって事なのかな?」
「多分そう。」
「そんな事より…!単独行動は控えなさいよ!教官にバレたら怒られるし、あれほど危ないからするなって言われて…」
「ごめんごめん。顔を洗うくらいで、シューに付き合ってもらうのは悪いかなって思ってさ。これから戻るよ。」
「一緒に戻る!そうすれば単独行動じゃない。」
「そうそう。だから多目に見てよ。」
「全く…こういう時ばっかり調子がいいんだから…。」
怒る彼女をなだめると、シューが待っているテントへ戻って行った。
課外実習の最終日、朝食を終えた生徒達の前にはメドゥ教官が立っていた。
「今回私が教える実習の内容は、応急処置よ~。校内で教えた事はあるけれど、こうした森の中でも必要になる場面があるの~。まずはそれを説明するわね~。」
彼女が話し始めたのは、森以外にも課外での活動が多い騎士にとって、応急処置がどれ程大切かと言う事だった。
学校で教えられた治癒属性の魔法は、誰でも出来るような簡単な魔法ばかりではない。魔法を使用せずとも命を助ける行動が出来るという事を、彼女は生徒達の前で熱心に語り出した。
「さてと…。せっかくの課外実習なのだし、説明はこれくらいにしましょうか~。今から、昨日みんなに集めてもらった薬草で、薬を作る実習を行うわ~。複数種類の薬を作れるように、班ごとに薬草を仕分けておいたから、ダグラス教官から受け取って下さいね~。」
「中に入っている薬草を見極め、何の薬を作るべきかは自分達の判断で行うように。この広場に散らばって作業してもらうが、あまり遠くへ行かないようにするんだぞ。」
ダグラス教官から薬草の入った袋を受け取ると、僕達は広場の端の方へと移動した。
「まずは…何が作れるのか確認した方が良さそうね。」
ニアは袋を逆さにすると、地面に薬草をばらまいた。
「これは…消毒薬。こっちは…腹痛薬。」
「あ、これって、僕が川辺で見つけた薬草だよね?確か…火傷に効くんだっけ?」
「そうね。火傷に効く薬は皮膚薬の一種よ。えっと…この3つが消毒薬で、こっちの4つが腹痛薬でしょ?皮膚薬が…この2つだから…。」
「1つだけ余っちゃうね…。」
「うーん…。この薬草…何の薬だったかしら…。」
ニアの手に、小さなピンクの花を咲かせた薬草が握られている。僕はその薬草に、どこか見覚えがあったような気がした。
「……解熱薬。」
「え?」
「それ、熱を下げる効果のある薬草じゃない?名前は何だったか忘れちゃったけど…。そのピンクの花に見覚えがあるんだ。」
「解熱薬ねぇ…。パルフェはどうおもう?」
「私も名前、思い出せない。フランの意見、合ってるかわからない。シューはわかる?」
「ごめん…自分もよくわからないや…。」
「合ってるかはわからないけど、とにかくそれで作ってみるしかないわね。」
「じゃあ、僕がこの薬草で解熱薬を作るよ。」
「なら、比較的簡単な皮膚薬はシュティレね。あたしが腹痛薬を作るから、パルフェは消毒薬をお願い。」
「うん!任せて。」
「が、頑張ってみる…。」
それぞれの薬草と調合に使う道具を手に取り、薬作りを開始した。
「あら!凄いわね~。ちゃんと全種類の薬を作れてるわ~。」
出来た薬をメドゥ教官の元へ持って行くと、彼女は手を叩いて歓喜の声をあげた。
「褒められてよかったね~。」
「あんたの言ってた事、正しかったみたいね。あんまり薬草に詳しくないのに、どうして解熱薬だってわかったの?」
「なんとなくだよ。昔、誰かに作ってもらったような気がするんだ。」
「ふぅん…。」
僕の話に納得がいかないのか、彼女は不満そうに鼻を鳴らした。すると、側を離れていたパルが彼女の背後からこちらへ歩み寄って来た。
「フラン、ニア。これからテント戻って昼食作る。材料運ぶ、手伝ってくれる?」
「あ、うん。じゃあ、これ持つよ。」
「それ…かなり重そうじゃない?あたしも一緒に持つわ。」
「そう?ありがとう。」
彼女と共に材料の入った箱を持ち上げると、午後から行われる実習の内容を話しながらテントを建てた場所へ向かった。
「稽古…ですか?」
机の向かい側で食事をしているラギト様が、僕に向かってそう口にした。
「ちょっとレーガ…!フランはまだ子供ですのよ?剣を扱うには早すぎますわ!」
隣に座るリーシア様が、彼に向かって声を荒らげた。
「こういうのは早い方がいいって言うでしょ?あと数年したらフランだってエーリに入るんだから、やっておいて損はないよ。」
「それはあなたの話でしょう!?フランはあなたの息子でも、あなただけのものではないのです!私にとっても大切な家族なのですわ!」
「リーシア様。僕なら大丈夫です。」
「で、ですが…」
「ほらー。本人が大丈夫って言ってるんだから平気だって。ご飯が終わったら中庭に行こう!僕が手取り足取り、教えてあげるからね~。」
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「そうかしら?あなたがやれると言う所を、私は見た事がないですけれど?」
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「なんですって!?」
彼の言葉が気に触ったのか、食事をする手を止めた彼女は、大きな音を立ててその場に立ち上がった。
「リ、リーシア様…落ち着いて…。」
「レーガ!今日という今日は許しませんわ!」
「おっと…エレナがやる気みたいだね。僕は先に向かってるから、フランはゆっくり食べて来てね~。」
「こらー!お待ちなさーい!」
2人の勢いに圧倒された僕は、その場から立ち去る彼等の背中をぼんやりと眺める事しか出来なかった。
「…ん。」
目を開けると、視界いっぱいに白い布が広がっていた。ゆっくり身体を起こすと、そこが森の中に設営したテントの中である事と同時に、先程のやり取りが夢である事を悟った。
「あの人達…誰だったんだろう…。」
ぼんやりとした頭で記憶を遡るが、男の人と女の人が何やら揉めていた事しか思い出せず、会話の内容まではわからなかった。
「あ…おはようフランさん。」
テントの垂れ幕を捲り上げ、外からシューが顔を覗かせた。
「おはようシュー。…もしかして、今日も寝坊しちゃった?」
「ううん…!そんな事ないよ。朝食準備の時間まで、あと30分くらいかな…。」
「よかった~。みんな居ないから心配したよ。」
「2人なら…水浴びに行ったよ。そろそろ戻って来ると思うけど…。」
「水浴びかぁ…僕も顔くらい洗ってこなきゃ。ちょっと川に行って来るね。」
テントの外へ歩き出した僕の元へ、彼は慌てた様子で駆け寄って来た。
「あ…。それなら自分も一緒に…。」
「すぐ戻るから1人でも大丈夫だよ。2人が戻って来て誰も居なかったら困るだろうし、シューはここで待ってて?」
「う、うん…わかった。」
しばらく森の中を歩き、薬草を探す際に訪れた川へとやって来た。流れが緩やかな場所へ近づくと、手で水をすくって顔を洗い始めた。
「あれ…?なんか目が赤いような…。」
水面に映り込む青い瞳が、赤みを帯びて青紫色に見えたような気がした。目を擦って何度も見返すが、何故か右の目だけが紫色に変色している。
「フランー!何してるー?」
遠くの方から声が聞こえ、その場に立ち上がって周囲を見回した。水浴びに出かけたパルとニアが、下流の方から歩いて来るのが見える。
「おはよう2人共。」
「今日は寝坊しなかったわね。って言うか…1人で何してんのよ。」
「顔を洗おうと思って来たんだけど…ねぇニア。僕の目、なんか赤くなってない?」
「そうかしら?気のせいじゃない?」
「目の疲れ、充血して赤くなる事ある。ちょっとだけど赤くなってる。」
「やっぱり?目が疲れるような事をしたつもりはないけど、いつの間にか疲れてたって事なのかな?」
「多分そう。」
「そんな事より…!単独行動は控えなさいよ!教官にバレたら怒られるし、あれほど危ないからするなって言われて…」
「ごめんごめん。顔を洗うくらいで、シューに付き合ってもらうのは悪いかなって思ってさ。これから戻るよ。」
「一緒に戻る!そうすれば単独行動じゃない。」
「そうそう。だから多目に見てよ。」
「全く…こういう時ばっかり調子がいいんだから…。」
怒る彼女をなだめると、シューが待っているテントへ戻って行った。
課外実習の最終日、朝食を終えた生徒達の前にはメドゥ教官が立っていた。
「今回私が教える実習の内容は、応急処置よ~。校内で教えた事はあるけれど、こうした森の中でも必要になる場面があるの~。まずはそれを説明するわね~。」
彼女が話し始めたのは、森以外にも課外での活動が多い騎士にとって、応急処置がどれ程大切かと言う事だった。
学校で教えられた治癒属性の魔法は、誰でも出来るような簡単な魔法ばかりではない。魔法を使用せずとも命を助ける行動が出来るという事を、彼女は生徒達の前で熱心に語り出した。
「さてと…。せっかくの課外実習なのだし、説明はこれくらいにしましょうか~。今から、昨日みんなに集めてもらった薬草で、薬を作る実習を行うわ~。複数種類の薬を作れるように、班ごとに薬草を仕分けておいたから、ダグラス教官から受け取って下さいね~。」
「中に入っている薬草を見極め、何の薬を作るべきかは自分達の判断で行うように。この広場に散らばって作業してもらうが、あまり遠くへ行かないようにするんだぞ。」
ダグラス教官から薬草の入った袋を受け取ると、僕達は広場の端の方へと移動した。
「まずは…何が作れるのか確認した方が良さそうね。」
ニアは袋を逆さにすると、地面に薬草をばらまいた。
「これは…消毒薬。こっちは…腹痛薬。」
「あ、これって、僕が川辺で見つけた薬草だよね?確か…火傷に効くんだっけ?」
「そうね。火傷に効く薬は皮膚薬の一種よ。えっと…この3つが消毒薬で、こっちの4つが腹痛薬でしょ?皮膚薬が…この2つだから…。」
「1つだけ余っちゃうね…。」
「うーん…。この薬草…何の薬だったかしら…。」
ニアの手に、小さなピンクの花を咲かせた薬草が握られている。僕はその薬草に、どこか見覚えがあったような気がした。
「……解熱薬。」
「え?」
「それ、熱を下げる効果のある薬草じゃない?名前は何だったか忘れちゃったけど…。そのピンクの花に見覚えがあるんだ。」
「解熱薬ねぇ…。パルフェはどうおもう?」
「私も名前、思い出せない。フランの意見、合ってるかわからない。シューはわかる?」
「ごめん…自分もよくわからないや…。」
「合ってるかはわからないけど、とにかくそれで作ってみるしかないわね。」
「じゃあ、僕がこの薬草で解熱薬を作るよ。」
「なら、比較的簡単な皮膚薬はシュティレね。あたしが腹痛薬を作るから、パルフェは消毒薬をお願い。」
「うん!任せて。」
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「なんとなくだよ。昔、誰かに作ってもらったような気がするんだ。」
「ふぅん…。」
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「フラン、ニア。これからテント戻って昼食作る。材料運ぶ、手伝ってくれる?」
「あ、うん。じゃあ、これ持つよ。」
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