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第1章︰騎士の道
第4話
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「ん…。」
夢から醒め、自室のベッドの上で身体を起こした。
「…夢…かぁ…。」
最近、不思議な夢を見る事が多くなった。見覚えのある女の子が何度も夢に出てくるが、その子の事を僕はよく覚えていない。どこで知り合い、どのように仲良くなったのか…彼女が現れる場所にも覚えがないが、不思議と懐かしさを感じる。
こういった夢を見るのは、少しずつ記憶を取り戻せている証拠なのだろうか。
「ぁ…今日はシューの部屋で勉強する予定だったっけ…。」
週に2日、講義や実習が休みになる休息日がある。生徒達が自由に過ごす事ができる日で、僕はニアとシューの2人と勉強をする約束をしたのだ。
「遅かったじゃない。先にやってたわよ?」
「ごめんごめん。目覚ましかけてたんだけど、1度止めてまた寝てたみたい。」
シューの部屋を訪ねると、既に集まっていた2人が机の上に教本とノートを広げていた。
「大丈夫…?昨日の実習で疲れてるんじゃ…。」
「あんたねぇ…。あれくらいの魔法訓練で、へばってるんじゃないわよ。」
「そんなこと言ったって…しょうがないでしょ?魔法はどうも苦手でさぁ。」
「苦手なのは魔法だけじゃないくせに…。」
「あはは。今日はその為に集まって勉強するんでしょ?わからない所、教えてね?」
「仕方ないわね…。せっかくフランに教えるんだから、あんたもちゃんと聞いてなさいよ?」
「う、うん…!」
彼女は幼い頃から、魔法だけでなく勉学も教え込まれていた。1度記憶を失っている僕には、親から教わった知識は1つも残っていない。そんな彼女が、少しだけ羨ましく感じた。
「ねぇ…ニア?魔法の属性って、確か5つだったよね?この間の実習で不思議に思ったんだけど、どうして闇の属性だけやらないの?」
「やらないんじゃなくて、やれないのよ。闇の属性魔法を扱うには、吸血鬼の能力が必要なの。あたし達人間に、闇の属性は扱えないわ。」
「吸血鬼の能力?」
「確か…吸血鬼は、自身の血を使って魔法を行使するんだったよね…?」
「ええ。詳しい事は解明されてないけど…吸血鬼は自らの血を使って悪魔と契約を交わし、その力を借りて魔法を使っているらしいわ。闇の属性は吸血鬼だけだけど、逆に光の属性は人間だけが扱えるのよ。」
「へぇ~…そうなんだね。」
人間とは違う別の生き物、吸血鬼が存在する事はわかっていた。しかし、吸血鬼について知っている事はほとんどない。知っている事と言えば、僕の命の恩人が吸血鬼である事…それと同時に、その事を他の人に話してはいけない事だ。
「あんた…騎士に知識は必要ないって思ってるんじゃないでしょうね?」
「え…どうしてわかったの?」
「この…馬鹿!騎士になる為に、必要ない事なんてないわ!昨日も言ったけど、剣だけじゃ救い切れない命は沢山あるんだから、助けられる可能性を広げ…」
ーぐぅ~…
大きな音を立て、ニアのお腹が昼食の時間である事を告げた。
「…ふふ。」
「なっ…何笑ってんのよ!仕方ないじゃない…!まさかこのタイミングで、お腹が鳴るなんて思ってなかったんだから!」
「ごめんごめん。ニアの言いたい事はわかったから、まずはお昼を食べに行こう?僕もお腹ぺこぺこだよ~。」
「そ、そうですね…。自分もお腹が空きました。」
「はぁ…お腹がすいてたら怒るものも怒れないわね。今日はこのくらいにしておくわ。」
その日はいつもより早めに昼食を取り、その後、各自の部屋へと戻る事になった。
「ねぇシュー!やっぱり、その髪切ろう!」
「ぇ…えぇ!?い、嫌だよ…!」
翌日、僕は彼に髪を切ろうと提案した。いつも曖昧な返事をする彼が、その日は珍しくハッキリと意見を述べた。
「なんでよ?後ろはともかく、前髪が長いのは邪魔でしょ?」
「でも…その…。」
「何か切りたくない理由があるの?」
「そ…れは…。」
「あーもう焦れったいわね!切ればいいじゃないそんなの!」
彼女はその場に立ち上がり、道具入れの中からハサミを取り出した。
「ひっ…!」
「ちょっ…ニア待って!本人が嫌がってるのに、僕達の判断で切っちゃうのはよくないよ。」
「なら理由を言いなさいよ!理由を!」
「じ…実は……。前に、目の色が…吸血鬼みたいだって言われた事があって…。」
「吸血鬼みたいな色って、どんな色?」
「…わぁ!?」
僕は彼の顔に手を伸ばし、前髪を上に持ち上げた。彼の目は夕日のように真っ赤に染まり、赤く輝く宝石のようだった。
『あれ…?前にもこんな事…あったような…。』
何気なくそんな気がしたが、それがいつの事で誰の髪なのかはわからない。思い出そうとしてみても、そう簡単に思い出せるはずもなかった。
「へぇ~珍しい色してるわね。」
「ふ、2人は…怖くないんですか…?」
「別に?目が赤いからってあんたが吸血鬼な訳ないし、怖がる理由は特にないわ。」
「よ、よかった…。」
「あんた達は知らないでしょうけど、吸血鬼が必ずしも赤い目をしてるとは限らないそうよ?そこは人間と同じように、個人差があるらしいわ。」
「そう…なんですね。」
「目を隠したくて髪を伸ばしてるなら、やめた方がいいわよ。視界が遮られて死角も多くなるし、目元が暗くちゃ気分まで暗くなるでしょ?…そんなんだから、いつまで経っても気弱なままなのよ。ねぇ?フラン。」
ギルドに所属しているメンバーの中で、目が隠れる程長い前髪の人物は思い当たらない。それ以外にありえるとしたら、失った記憶の中で僕と親しかった相手という事になる。
「ちょっとフラン!」
「へ!?あ…えと…何?」
「何?じゃないわよ…。せっかくシュティレが髪を切る気になったのに。」
「え!本当にいいの?」
「う、うん…。正直見えずらくて邪魔だったし…。それに…隠してる方が、吸血鬼だって言ってるような気がしてきたから…。」
「そっか。なら、僕に任せて!ハサミの扱いには結構自信あるよ。」
「じゃ、じゃあ…お願いしようかな…。」
ニアからハサミを受け取ると、切った髪が散らばってもいいように彼の肩にタオルを被せた。
「人の髪を切った事は無いけど…馬の鬣を切るのと、さほど変わらないよね?」
「え!?髪と鬣じゃ…違うと…思うけど…。」
「えー?そうかなー?」
「同じようなものでしょ?まぁ、何とかなるわよ。」
「あ…あんまり短く…しないでね…?」
長いままになっていたシューの前髪は、僕とニアで相談しながら目が見える長さに短く整えられた。
以前同じような事があったような気がしたのは何故だかわからなかったが、それもいずれわかるようになるだろうと…この時は深く考えない事にした。
夢から醒め、自室のベッドの上で身体を起こした。
「…夢…かぁ…。」
最近、不思議な夢を見る事が多くなった。見覚えのある女の子が何度も夢に出てくるが、その子の事を僕はよく覚えていない。どこで知り合い、どのように仲良くなったのか…彼女が現れる場所にも覚えがないが、不思議と懐かしさを感じる。
こういった夢を見るのは、少しずつ記憶を取り戻せている証拠なのだろうか。
「ぁ…今日はシューの部屋で勉強する予定だったっけ…。」
週に2日、講義や実習が休みになる休息日がある。生徒達が自由に過ごす事ができる日で、僕はニアとシューの2人と勉強をする約束をしたのだ。
「遅かったじゃない。先にやってたわよ?」
「ごめんごめん。目覚ましかけてたんだけど、1度止めてまた寝てたみたい。」
シューの部屋を訪ねると、既に集まっていた2人が机の上に教本とノートを広げていた。
「大丈夫…?昨日の実習で疲れてるんじゃ…。」
「あんたねぇ…。あれくらいの魔法訓練で、へばってるんじゃないわよ。」
「そんなこと言ったって…しょうがないでしょ?魔法はどうも苦手でさぁ。」
「苦手なのは魔法だけじゃないくせに…。」
「あはは。今日はその為に集まって勉強するんでしょ?わからない所、教えてね?」
「仕方ないわね…。せっかくフランに教えるんだから、あんたもちゃんと聞いてなさいよ?」
「う、うん…!」
彼女は幼い頃から、魔法だけでなく勉学も教え込まれていた。1度記憶を失っている僕には、親から教わった知識は1つも残っていない。そんな彼女が、少しだけ羨ましく感じた。
「ねぇ…ニア?魔法の属性って、確か5つだったよね?この間の実習で不思議に思ったんだけど、どうして闇の属性だけやらないの?」
「やらないんじゃなくて、やれないのよ。闇の属性魔法を扱うには、吸血鬼の能力が必要なの。あたし達人間に、闇の属性は扱えないわ。」
「吸血鬼の能力?」
「確か…吸血鬼は、自身の血を使って魔法を行使するんだったよね…?」
「ええ。詳しい事は解明されてないけど…吸血鬼は自らの血を使って悪魔と契約を交わし、その力を借りて魔法を使っているらしいわ。闇の属性は吸血鬼だけだけど、逆に光の属性は人間だけが扱えるのよ。」
「へぇ~…そうなんだね。」
人間とは違う別の生き物、吸血鬼が存在する事はわかっていた。しかし、吸血鬼について知っている事はほとんどない。知っている事と言えば、僕の命の恩人が吸血鬼である事…それと同時に、その事を他の人に話してはいけない事だ。
「あんた…騎士に知識は必要ないって思ってるんじゃないでしょうね?」
「え…どうしてわかったの?」
「この…馬鹿!騎士になる為に、必要ない事なんてないわ!昨日も言ったけど、剣だけじゃ救い切れない命は沢山あるんだから、助けられる可能性を広げ…」
ーぐぅ~…
大きな音を立て、ニアのお腹が昼食の時間である事を告げた。
「…ふふ。」
「なっ…何笑ってんのよ!仕方ないじゃない…!まさかこのタイミングで、お腹が鳴るなんて思ってなかったんだから!」
「ごめんごめん。ニアの言いたい事はわかったから、まずはお昼を食べに行こう?僕もお腹ぺこぺこだよ~。」
「そ、そうですね…。自分もお腹が空きました。」
「はぁ…お腹がすいてたら怒るものも怒れないわね。今日はこのくらいにしておくわ。」
その日はいつもより早めに昼食を取り、その後、各自の部屋へと戻る事になった。
「ねぇシュー!やっぱり、その髪切ろう!」
「ぇ…えぇ!?い、嫌だよ…!」
翌日、僕は彼に髪を切ろうと提案した。いつも曖昧な返事をする彼が、その日は珍しくハッキリと意見を述べた。
「なんでよ?後ろはともかく、前髪が長いのは邪魔でしょ?」
「でも…その…。」
「何か切りたくない理由があるの?」
「そ…れは…。」
「あーもう焦れったいわね!切ればいいじゃないそんなの!」
彼女はその場に立ち上がり、道具入れの中からハサミを取り出した。
「ひっ…!」
「ちょっ…ニア待って!本人が嫌がってるのに、僕達の判断で切っちゃうのはよくないよ。」
「なら理由を言いなさいよ!理由を!」
「じ…実は……。前に、目の色が…吸血鬼みたいだって言われた事があって…。」
「吸血鬼みたいな色って、どんな色?」
「…わぁ!?」
僕は彼の顔に手を伸ばし、前髪を上に持ち上げた。彼の目は夕日のように真っ赤に染まり、赤く輝く宝石のようだった。
『あれ…?前にもこんな事…あったような…。』
何気なくそんな気がしたが、それがいつの事で誰の髪なのかはわからない。思い出そうとしてみても、そう簡単に思い出せるはずもなかった。
「へぇ~珍しい色してるわね。」
「ふ、2人は…怖くないんですか…?」
「別に?目が赤いからってあんたが吸血鬼な訳ないし、怖がる理由は特にないわ。」
「よ、よかった…。」
「あんた達は知らないでしょうけど、吸血鬼が必ずしも赤い目をしてるとは限らないそうよ?そこは人間と同じように、個人差があるらしいわ。」
「そう…なんですね。」
「目を隠したくて髪を伸ばしてるなら、やめた方がいいわよ。視界が遮られて死角も多くなるし、目元が暗くちゃ気分まで暗くなるでしょ?…そんなんだから、いつまで経っても気弱なままなのよ。ねぇ?フラン。」
ギルドに所属しているメンバーの中で、目が隠れる程長い前髪の人物は思い当たらない。それ以外にありえるとしたら、失った記憶の中で僕と親しかった相手という事になる。
「ちょっとフラン!」
「へ!?あ…えと…何?」
「何?じゃないわよ…。せっかくシュティレが髪を切る気になったのに。」
「え!本当にいいの?」
「う、うん…。正直見えずらくて邪魔だったし…。それに…隠してる方が、吸血鬼だって言ってるような気がしてきたから…。」
「そっか。なら、僕に任せて!ハサミの扱いには結構自信あるよ。」
「じゃ、じゃあ…お願いしようかな…。」
ニアからハサミを受け取ると、切った髪が散らばってもいいように彼の肩にタオルを被せた。
「人の髪を切った事は無いけど…馬の鬣を切るのと、さほど変わらないよね?」
「え!?髪と鬣じゃ…違うと…思うけど…。」
「えー?そうかなー?」
「同じようなものでしょ?まぁ、何とかなるわよ。」
「あ…あんまり短く…しないでね…?」
長いままになっていたシューの前髪は、僕とニアで相談しながら目が見える長さに短く整えられた。
以前同じような事があったような気がしたのは何故だかわからなかったが、それもいずれわかるようになるだろうと…この時は深く考えない事にした。
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