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第11章︰上に立つ者
第100話
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「なんで私が協力しなきゃいけないのよ。」
不機嫌そうなヴェラが、向かいのソファーに座った私とライガを睨みつけた。
「だってー!ブレスレットの作り方、私達じゃわからないし…。」
「そもそもなんでブレスレットが必要になるのよ。ライガが管理しとけば済む話でしょう?」
今回、フィーが倒れる原因となったのは血を使い過ぎた為だった。彼女は私と同じように、自分があとどのくらい血を使っても大丈夫なのか、それがわからないという。
そこで私が思いついたのは、私の腕に付けられた“色の変化で血の量がわかるブレスレット”を、フィーにも付けてもらおうというものだった。そして、作成者のヴェラに協力してもらう為、私達は説得を試みていた。
「それじゃ駄目なの!フィーは、ライガの為に頑張りたいって思いが強いせいで、ついつい頑張り過ぎちゃうんだよ。」
「確かにフィーは…かなり血を使った後でも、大丈夫だと言って意地を張りがちだったな…。」
「でしょ?でもこのブレスレットがあったら、もう青色だから駄目だって言えばフィーも諦めがつくし…倒れる事も少なくなるはずだし…ライガもフィーも、自分を責めることも無くなると思うの。」
「…わかったわ。材料さえあれば作ってあげる。」
「ありがとうヴェラ!」
「材料は俺が取ってこよう。何が必要なんだ?」
「協力してあげるんだから、ついでにルナを連れて薬草も取ってきて。」
「え、私も?」
「言い出したのはお前でしょ?はいこれ、必要な材料と取ってきて欲しい薬草よ。」
彼女は必要な物を書きまとめた紙を、ライガに手渡した。
「わかった。」
「フィーは私が見ておくわ。」
「…頼んだ。行こうルナ。」
「あ、うん…!」
ライガと共に馬に乗って、レジデンスの南にある大きな湖へとやって来た。
「ねぇライガ…。材料の石を取りに来たのに、どうして湖なの?」
「俺にも詳しい理由はわからないが、湖の底に沈んでいるとヴェラが言っていた。」
「え…底に沈んでる石をどうやって取れと…。」
「一応方法は考えてあるが…。まずは様子を見てみよう。」
「う、うん。」
湖の側までやって来ると、彼はその場にしゃがみ込んだ。水の中に手を入れ、何かを確かめているように見える。
「何をしてるの?」
「生き物が生息しているかどうかを確かめたいんだが…。よくわからないな…。」
「うーん…。そうだ!釣りをしてみるのはどうかな?」
「なるほど…釣りか…。だが、餌はどうする?」
「小魚に見立てた擬似餌を作れば大丈夫だと思う!釣れるかわからないけど…いるかどうか確かめるくらいなら出来るかも。」
「随分詳しいな。」
「え?あー…本で読んだ事があって…!」
「そうか。じゃあ試してみてくれるか?」
「うん…!」
私は魔法で釣竿と擬似餌を大量に作り出すと、湖のあちこちに仕掛けを設置した。
「こんなに大量に必要か…?」
「え?多かった?」
「まぁ…構わないが…。」
「じゃあ…魚がかかるまで、しばらく待ってみよっか。」
「様子を見るのはお前に任せていいか?俺はテントの準備でもしておく。」
「わかった!」
「ミグー。そっちはどうだったー?」
「…また草が釣れた。」
「ミグ…下手くそなの…?」
「俺のせいにするな!」
「ごめんごめん…!冗談だって~…。そんなに怒らないでよ~。」
「…やっぱり擬似餌じゃ無理だったんじゃないか?死んだ小魚を食いたがる魚が居ないって事だろ。」
「そもそも魚がいない可能性もあるのかなぁ…。うーん…。」
どうするべきか悩んでいると、テントの準備を終えたライガが私達の元にやって来た。
「ルナ。日も沈んで来たし今日はもうやめておこう。」
「うん…わかった。何か他の方法考えてみた方がいいかもね。」
「そうだな。」
すっかり日が沈み、テントの前に作った焚き火にあたりながら、ミグを含めた3人で話し合いをする事にした。
「あのさライガ。そもそも…どうして魚が居るかどうか確認する必要があるの?」
「魚を操って、湖の底にある石を取ろうと思ってな。」
「え?魚を操る?」
「今までお前には教えていなかったが、この目で生き物を洗脳する事が出来る。」
彼はそう言いながら、眼帯で隠している右目を指さした。
「洗脳…?」
「簡単に言うと…ライガ様に従わせるって事ですよね。」
「あぁ…!だから操るって言ったんだ。」
「俺達が乗ってきた馬もそうだな。呼べば走って来て、言う事を聞くように洗脳してある。」
「そう…なんだ…。」
「…怖いか?」
「ううん…!すごいなーと思って…。」
彼は私の心情を察したのか、背中にそっと手を触れて優しく撫で始めた。
「安心しろ。お前を洗脳するつもりはない。」
「う、うん…。」
「…方法はどうしましょうか。魚がいるかどうかも怪しい状況ですが…。」
「そうだな…。魚さえ見つけられれば、あとは簡単なんだがな…。操る為の魚がいなければ話にならない。」
「操る為の魚…。魚が駄目なら…物を操るとか…?」
「物を操る?“ミシク”を使うのか?」
「でも…操る物がなかったら“ミシク”だって意味ないよね…。」
「それなら…“ファブリケ”で網を作って、“ ミシク”で操るのはどうだ?」
「それで魚を獲るの?難しいと思うけど…。」
「魚は取れたらでいいんだ。湖の底にある石を片っ端から取って、探してみよう。」
「魚と石を両方同時に探すという事か。」
「それなら、もし魚がいなくても石を探せるね!」
「ひとまず明日、それでやってみよう。」
「うん!」
翌日、早速思いついた方法で石の捜索を開始した。ライガが“ファブリケ”で作り出した網を湖に投げ入れると、私は“ミシク”でそれを動かした。
「んー…。」
「大丈夫そうか?」
「動かせてるとは思うけど…。見えないからちゃんと取れてるか心配だなぁ。」
「ひとまずあげてみろ。」
「うん。」
湖から網を引き上げると、大量の石が網の中に包まれていた。
「やった!いっぱい入ってる!」
「作戦自体は成功だが…この中から探すとなると中々大変そうだな…。」
「そう…ですね…。」
「弱音を吐いてられないよ!とにかく探してみよ!」
私達はブレスレットの材料となる、リトスという石を探し始めた。リトスは、無色透明で血に触れることで色が変化する不思議な石らしい。
「無色透明な石自体見当たらないんだが…。」
「ほんと…気が遠くなる作業だね…。」
「透明だったとしても、それがリトスかどうか調べる必要があるしな…。」
「とりあえず…それっぽい石だけ取り出して、分けておけばいいかな?」
「そうだな。リトスかどうか調べるのは、その後でも十分だろう。」
私達は気が遠くなるような作業を、1日中続けることとなった。
「疲れたー…。」
「お疲れ様…ルナ。後でマッサージしてやるから、もう少し頑張ろうな…。」
「これだけ透明な石を見つけたのだから、1つくらいリトスであってほしいが…。」
「どうかありますようにー!」
テントの前に積み上げられた、膝ほどの高さの石の山に向かって、私は祈るように手を合わせた。
「血に触れると色が変わるんだっけ?」
「あぁ。俺が血をつけるから、テントの脇に石を並べてくれるか?色が変化したかどうか明日の朝確認しよう。」
「うん…わかった。」
「ルナ!起きろルナ!」
「ん…?どうしたのミグ…そんなに慌てて…。」
「リトスが見つかったぞ!」
「え!?本当!?」
テントを飛び出して並べられた石を見てみると、そのうちの1つが鮮やかな赤に変色していた。
「見つかってよかったね!ライガ!」
「あぁ。やっと見つかったな。」
「これでフィーにブレスレットを作ってあげられる…!早く持って帰ろう!」
「待てルナ。もう1つ大事な事を忘れてないか?」
「え?大事な事?…あー!」
「…レジデンスの近くにある森まで戻って、そこで薬草を取ってから帰ろうな。」
「うん…そうだね…。」
湖からの帰り道、すっかり忘れていたヴェラのお使いを済ませ、私達はレジデンスに帰っていった。
ヴェラの元に材料を持って行ってから数日が経ち、ようやく完成したブレスレットをライガに手渡した。
「はいライガ!ちゃんとフィーに渡してね?」
「そんなに心配ならお前が渡し…」
「私があげたら意味ないの!」
「何故だ?」
「私から貰うより、ライガから貰った方がフィーは嬉しいんだよ。ライガもそういう所、鈍感だよね…。」
「俺も?他にも誰かいるのか?」
「そ、そういう訳じゃないよ!いいからほら!渡してきて!」
私は強引に彼の背中を押すと、フィーの元へ向かわせた。
「ルナ…!」
「どうかしたの?フィー。」
翌日、すっかり元気になった彼女は、腕に付けたブレスレットを私に見せた。
「これ…ライガがくれたんです。ルナのと同じ物ですよね?」
「あ、うん!色違いだね。」
「ありがとうございます…ルナ。」
「え?なんで私にお礼を?それはライガが…」
「2人で材料を取りに行ってくれたんですよね…?言われなくてもわかりますよ。」
「ぅ…。」
「だから…ちゃんとお礼を言いたかったんです…。大切にしますね…ライガとルナとヴェラからのプレゼント。」
「うん…!フィーも、無理しちゃ駄目だからね?」
「ふふ…。わかりました…。」
彼女は優しい笑みを浮かべると、私もつられるように笑い返した。
不機嫌そうなヴェラが、向かいのソファーに座った私とライガを睨みつけた。
「だってー!ブレスレットの作り方、私達じゃわからないし…。」
「そもそもなんでブレスレットが必要になるのよ。ライガが管理しとけば済む話でしょう?」
今回、フィーが倒れる原因となったのは血を使い過ぎた為だった。彼女は私と同じように、自分があとどのくらい血を使っても大丈夫なのか、それがわからないという。
そこで私が思いついたのは、私の腕に付けられた“色の変化で血の量がわかるブレスレット”を、フィーにも付けてもらおうというものだった。そして、作成者のヴェラに協力してもらう為、私達は説得を試みていた。
「それじゃ駄目なの!フィーは、ライガの為に頑張りたいって思いが強いせいで、ついつい頑張り過ぎちゃうんだよ。」
「確かにフィーは…かなり血を使った後でも、大丈夫だと言って意地を張りがちだったな…。」
「でしょ?でもこのブレスレットがあったら、もう青色だから駄目だって言えばフィーも諦めがつくし…倒れる事も少なくなるはずだし…ライガもフィーも、自分を責めることも無くなると思うの。」
「…わかったわ。材料さえあれば作ってあげる。」
「ありがとうヴェラ!」
「材料は俺が取ってこよう。何が必要なんだ?」
「協力してあげるんだから、ついでにルナを連れて薬草も取ってきて。」
「え、私も?」
「言い出したのはお前でしょ?はいこれ、必要な材料と取ってきて欲しい薬草よ。」
彼女は必要な物を書きまとめた紙を、ライガに手渡した。
「わかった。」
「フィーは私が見ておくわ。」
「…頼んだ。行こうルナ。」
「あ、うん…!」
ライガと共に馬に乗って、レジデンスの南にある大きな湖へとやって来た。
「ねぇライガ…。材料の石を取りに来たのに、どうして湖なの?」
「俺にも詳しい理由はわからないが、湖の底に沈んでいるとヴェラが言っていた。」
「え…底に沈んでる石をどうやって取れと…。」
「一応方法は考えてあるが…。まずは様子を見てみよう。」
「う、うん。」
湖の側までやって来ると、彼はその場にしゃがみ込んだ。水の中に手を入れ、何かを確かめているように見える。
「何をしてるの?」
「生き物が生息しているかどうかを確かめたいんだが…。よくわからないな…。」
「うーん…。そうだ!釣りをしてみるのはどうかな?」
「なるほど…釣りか…。だが、餌はどうする?」
「小魚に見立てた擬似餌を作れば大丈夫だと思う!釣れるかわからないけど…いるかどうか確かめるくらいなら出来るかも。」
「随分詳しいな。」
「え?あー…本で読んだ事があって…!」
「そうか。じゃあ試してみてくれるか?」
「うん…!」
私は魔法で釣竿と擬似餌を大量に作り出すと、湖のあちこちに仕掛けを設置した。
「こんなに大量に必要か…?」
「え?多かった?」
「まぁ…構わないが…。」
「じゃあ…魚がかかるまで、しばらく待ってみよっか。」
「様子を見るのはお前に任せていいか?俺はテントの準備でもしておく。」
「わかった!」
「ミグー。そっちはどうだったー?」
「…また草が釣れた。」
「ミグ…下手くそなの…?」
「俺のせいにするな!」
「ごめんごめん…!冗談だって~…。そんなに怒らないでよ~。」
「…やっぱり擬似餌じゃ無理だったんじゃないか?死んだ小魚を食いたがる魚が居ないって事だろ。」
「そもそも魚がいない可能性もあるのかなぁ…。うーん…。」
どうするべきか悩んでいると、テントの準備を終えたライガが私達の元にやって来た。
「ルナ。日も沈んで来たし今日はもうやめておこう。」
「うん…わかった。何か他の方法考えてみた方がいいかもね。」
「そうだな。」
すっかり日が沈み、テントの前に作った焚き火にあたりながら、ミグを含めた3人で話し合いをする事にした。
「あのさライガ。そもそも…どうして魚が居るかどうか確認する必要があるの?」
「魚を操って、湖の底にある石を取ろうと思ってな。」
「え?魚を操る?」
「今までお前には教えていなかったが、この目で生き物を洗脳する事が出来る。」
彼はそう言いながら、眼帯で隠している右目を指さした。
「洗脳…?」
「簡単に言うと…ライガ様に従わせるって事ですよね。」
「あぁ…!だから操るって言ったんだ。」
「俺達が乗ってきた馬もそうだな。呼べば走って来て、言う事を聞くように洗脳してある。」
「そう…なんだ…。」
「…怖いか?」
「ううん…!すごいなーと思って…。」
彼は私の心情を察したのか、背中にそっと手を触れて優しく撫で始めた。
「安心しろ。お前を洗脳するつもりはない。」
「う、うん…。」
「…方法はどうしましょうか。魚がいるかどうかも怪しい状況ですが…。」
「そうだな…。魚さえ見つけられれば、あとは簡単なんだがな…。操る為の魚がいなければ話にならない。」
「操る為の魚…。魚が駄目なら…物を操るとか…?」
「物を操る?“ミシク”を使うのか?」
「でも…操る物がなかったら“ミシク”だって意味ないよね…。」
「それなら…“ファブリケ”で網を作って、“ ミシク”で操るのはどうだ?」
「それで魚を獲るの?難しいと思うけど…。」
「魚は取れたらでいいんだ。湖の底にある石を片っ端から取って、探してみよう。」
「魚と石を両方同時に探すという事か。」
「それなら、もし魚がいなくても石を探せるね!」
「ひとまず明日、それでやってみよう。」
「うん!」
翌日、早速思いついた方法で石の捜索を開始した。ライガが“ファブリケ”で作り出した網を湖に投げ入れると、私は“ミシク”でそれを動かした。
「んー…。」
「大丈夫そうか?」
「動かせてるとは思うけど…。見えないからちゃんと取れてるか心配だなぁ。」
「ひとまずあげてみろ。」
「うん。」
湖から網を引き上げると、大量の石が網の中に包まれていた。
「やった!いっぱい入ってる!」
「作戦自体は成功だが…この中から探すとなると中々大変そうだな…。」
「そう…ですね…。」
「弱音を吐いてられないよ!とにかく探してみよ!」
私達はブレスレットの材料となる、リトスという石を探し始めた。リトスは、無色透明で血に触れることで色が変化する不思議な石らしい。
「無色透明な石自体見当たらないんだが…。」
「ほんと…気が遠くなる作業だね…。」
「透明だったとしても、それがリトスかどうか調べる必要があるしな…。」
「とりあえず…それっぽい石だけ取り出して、分けておけばいいかな?」
「そうだな。リトスかどうか調べるのは、その後でも十分だろう。」
私達は気が遠くなるような作業を、1日中続けることとなった。
「疲れたー…。」
「お疲れ様…ルナ。後でマッサージしてやるから、もう少し頑張ろうな…。」
「これだけ透明な石を見つけたのだから、1つくらいリトスであってほしいが…。」
「どうかありますようにー!」
テントの前に積み上げられた、膝ほどの高さの石の山に向かって、私は祈るように手を合わせた。
「血に触れると色が変わるんだっけ?」
「あぁ。俺が血をつけるから、テントの脇に石を並べてくれるか?色が変化したかどうか明日の朝確認しよう。」
「うん…わかった。」
「ルナ!起きろルナ!」
「ん…?どうしたのミグ…そんなに慌てて…。」
「リトスが見つかったぞ!」
「え!?本当!?」
テントを飛び出して並べられた石を見てみると、そのうちの1つが鮮やかな赤に変色していた。
「見つかってよかったね!ライガ!」
「あぁ。やっと見つかったな。」
「これでフィーにブレスレットを作ってあげられる…!早く持って帰ろう!」
「待てルナ。もう1つ大事な事を忘れてないか?」
「え?大事な事?…あー!」
「…レジデンスの近くにある森まで戻って、そこで薬草を取ってから帰ろうな。」
「うん…そうだね…。」
湖からの帰り道、すっかり忘れていたヴェラのお使いを済ませ、私達はレジデンスに帰っていった。
ヴェラの元に材料を持って行ってから数日が経ち、ようやく完成したブレスレットをライガに手渡した。
「はいライガ!ちゃんとフィーに渡してね?」
「そんなに心配ならお前が渡し…」
「私があげたら意味ないの!」
「何故だ?」
「私から貰うより、ライガから貰った方がフィーは嬉しいんだよ。ライガもそういう所、鈍感だよね…。」
「俺も?他にも誰かいるのか?」
「そ、そういう訳じゃないよ!いいからほら!渡してきて!」
私は強引に彼の背中を押すと、フィーの元へ向かわせた。
「ルナ…!」
「どうかしたの?フィー。」
翌日、すっかり元気になった彼女は、腕に付けたブレスレットを私に見せた。
「これ…ライガがくれたんです。ルナのと同じ物ですよね?」
「あ、うん!色違いだね。」
「ありがとうございます…ルナ。」
「え?なんで私にお礼を?それはライガが…」
「2人で材料を取りに行ってくれたんですよね…?言われなくてもわかりますよ。」
「ぅ…。」
「だから…ちゃんとお礼を言いたかったんです…。大切にしますね…ライガとルナとヴェラからのプレゼント。」
「うん…!フィーも、無理しちゃ駄目だからね?」
「ふふ…。わかりました…。」
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