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第11章︰上に立つ者
第96話
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大きな門をくぐり抜けると、フルリオの街並みが視界に広がった。少し前にここへ来た時と比べると、崩れていた建物が綺麗に片付けられ、閑散としているような印象を受けた。
「着いたのはいいけど…どこに行ったらいいんだろう…。」
「ルナ~。こっちこっち~。」
街の中をとぼとぼ歩いていると、私の姿を見つけたレーガが手を振っていた。ミグを身体の中に戻すと、彼の元に駆け寄った。
「ごめんね…遅くなって。」
「ううん。全然~。あ、それ、幹部専用のローブだよね?似合ってるよ~。」
「ありがとうレーガ。ところで…エレナは?」
「資材を取りに行ってるよ。」
「そっか…。私達は何をしたらいいの?」
「さっき状況を確認してきたけど、建物の修復は他の人達に任せるみたいだから…僕達は、砦の修復作業をしよう。」
「うん。わかった!」
「あ、ルナ。やっと来ましたのね。」
彼女は資材の入った荷車を引っ張って、私達の隣に止めた。
「ごめんねエレナ。遅くなって…。」
「そんなことありませんわよ?私達は一応先輩ですから、少し早く来ただけですわ。」
「じゃ~…砦の修復やりますか~。」
「私、砦の修復なんてした事ないんだけど…どんな風にしたらいいの?」
「なら一緒やろ?教えてあげる。」
「ありがとうレーガ!」
修復の手順を教わりながら、日が暮れるまで作業は続けられた。
「お疲れ様ルナ。」
「レーガもお疲れ様!」
1日の作業を終えた私達は、衛兵所にある幹部用に作られたテントにやって来た。エレナは用事があると言って、外に出て行ってしまった。残された私とレーガは、2人で今日の作業を振り返っていた。
「ルナの手際、すごく良かったと思うよ。いつの間に、“ミシク”を使いこなせるようになったの?」
「上級クラスにいた頃、コルトの依頼を受けた時があって…ツヴェルに教えて貰ったの!」
「へ~。あれだけ魔法を活用出来るなら、思ってたよりも早く作業が進みそう!」
「ほんと?やったー!」
「…やたらうるさいと思ったら、今度はあんた達が来たのね。」
「あ、ヴェラ!」
テントの入口にある布を捲り上げ、ヴェラが中へやって来た。
「ルナがいると、雰囲気が明るくなるからいいよね~。」
「そ、そうかな?」
「それはどうでもいいけど…もう怪我は大丈夫?」
「うん。傷口も塞がったみたいだよ?…ほら!」
私は服を少しだけ捲り上げると、彼女に向かって腹部を見せた。
「…ちゃんと塞がってるわね。ならいいわ。」
「ヴェラ、ずっとフルリオで怪我人を看てるんでしょ?大丈夫?疲れてない?」
「あんた達と話す方が疲れるわ。…先に休むわね。」
「あ、うん!おやすみヴェラ!」
彼女はそう言い残すと、テントの奥にある仕切られた部屋の中へ入って行った。
「ルナはあんまりヴェラと会ってないはずなのに、随分仲良さそうに喋るよね。」
「え…そうかな?」
まさか夢の中で会っているとは言えず、私は言葉を濁した。
「僕なんかまともに相手にされた事ないよ~。仕事でたまたま一緒になった時に、少し会話するくらいだし。」
「でもほら…!ヴェラには色々と魔法教えて貰ったし…。」
「あー確かにそうだったね!あの時は花を咲かせる魔法とか、どこで使うかわかんない魔法ばっかりやってたよね!」
「レ、レーガ…!ヴェラが休んでるんだから、あんまり大きな声出したら駄目だよ…!」
「…ごめんごめん。」
「私達もそろそろ寝よっか…。」
「え~。もう少し話をしてたいな~。」
「レーガは眠くないの?」
「ルナと話してる時間が楽しくて、寝るよりも優先したくなるんだよね。」
「なら横になってお話する?私、途中で寝ちゃうかもしれないけど…。」
「それいいね!そうしよう!」
彼は嬉しそうに私の手を掴むと、テントの奥に仕切られた休息する為の部屋へ向かった。私達は横になり、あれこれ話をしながら身体を休めた。
「ふわぁ~。」
日が昇り、新しい朝を迎えた。目を覚ました私は、衛兵所に設置されている水場へやってくると、顔を洗って大きく背伸びをした。
「あ…。」
「ん?」
誰かの視線を感じ、後ろを振り返ると眼鏡をかけた青年がこちらを見ていた。
「あ!おはようツヴェル。」
「おはよう…ございます…。」
彼は姿勢を正し、私に向かって軽く頭を下げた。
「まだフルリオに居るんだね…。大丈夫?疲れてない?」
「お気遣いありがとうございます。…大丈夫です。」
「その…ごめんね?途中で抜けるみたいな形になっちゃって…。」
「いえ。気にしないでください。それより…お怪我の具合はどうですか?」
「あー…それはもう大丈夫!ありがとう心配してくれて。」
「い、いえ…。あ、遅くなりましたが…幹部への昇格、おめでとうございます…レーヴェ様。」
「レーヴェ………。」
彼のかしこまった態度にどこか違和感を感じていたが、名前を呼ばれて気がついた。彼が呼んだレーヴェという名前が、私と彼の間に出来た大きな隔たりを感じさせた。
「ツヴェル~…。」
遠くから彼を呼ぶレミリーの声が聞こえてきた。
「すみません。呼ばれているので、僕はこれで…。」
「あ、うん…。」
彼は再び軽く会釈をすると、彼女の方へ駆けて行った。
私は昨日同様、エレナが運んできた資材を積み上げる作業を進めていた。
「ルナ。」
「…ん?なぁに?」
隣で一緒に作業をしていたレーガが、私の前方を指さした。
「どうしてそこ、縦に積んでるの…?」
「え?…あ!」
横に積むべき石材を縦に積んでしまい、その部分に隙間が出来てしまっていた。
「ご、ごめん…積み直すよ…。」
「少し休憩しよっか。ずっとやってても集中力が持続しないし、ちょっと気分変えた方がいいよ~。」
「う、うん…。」
私は床に敷かれたシートの上に腰を下ろすと、膝を抱えてうずくまった。
「悩み事?それとも困り事?」
「え?」
私の隣に腰を下ろしたレーガが、唐突にそう口にした。私の心境を見透かしているような、そんな口ぶりだった。
「気になる事があるなら言ってごらん。誰かに話すと気が楽になるって言うでしょ?」
「えと…今朝、ツヴェルと会った時に、レーヴェ様って呼ばれて…。何だかすごく…突き放されたような気分になっちゃったんだよね…。」
「あ~…なるほどね~。」
「ついこの間まで友達だったはずなのに、急に他人になっちゃったみたいで…。」
「その気持ち、わかるよ。」
俯いた私の頭を、彼の手がそっと撫で始めた。
「って言いたい所だけど…実際そういう経験をした事ないから、わからないんだよね~。」
「え!?」
「レーガって名前で呼んでくれる人が、そもそもいなかったからね。」
「そ…そうなの…?」
彼の気さくな性格からは想像出来ないまさかの答えに、驚きを隠せずにいた。
「そんなに意外?」
「え…あーうん…。そうだね…。」
「あはは。ルナって、思ってる事がすぐ態度に出るよね。」
「あ、あはは…。」
「あ、そうだ。これあげる。」
彼は、身につけていたポーチの中からピンク色の木の実を取り出すと、私の手のひらの上に置いた。
「なにこれ!かわいい~!」
「ブルートっていう木の実で、血の生成を促進する効果があるんだ。食べてみて?」
「いただきまーす!」
私は、小さな木の実を口の中に放り込んだ。甘い香りが鼻を抜け、口に入れた瞬間は美味しいと感じたが、噛めば噛む程苦味が増していき、お世辞にもおいしいとは言えないものだった。
「苦ぁぁぁ~…。」
「あははは!」
「ちょっとレーガ…。なにこれ…めちゃくちゃ不味い…。」
あまりの苦さに眉間に皺を寄せ、口元を手で覆った。
「ふっ……その顔…面白いね…。」
「笑い事じゃないよ!?」
「僕はそんなに苦いって感じなかったんだけどなぁ~。ルナにはまだ早かったかな?」
「早いとかって問題じゃ…っていうか、なんか舌が痺れるんだけど…。」
「あ、それブルートの副作用なんだ。しばらくしたら治るから大丈夫だよ。」
「ブルートなんて初めて聞いたし、初めて食べたと思うけど…どこで取ってきたの?」
「標高の高い場所で取れるものだよ。お店には置いてないと思う。」
「へぇ~…。」
「味は美味しくなかったかもしれないけど、効果は抜群だよ?」
「あっ…ほんとだ!赤色になってる!」
私の腕に付けられた血の量を示すブレスレットが、鮮やかな赤色に変化していた。
「さてと…元気も出たところで作業に戻りますか…!」
「うん!」
彼に話を打ち明けた事で何かが変化した訳ではなかったが、不思議と元気が湧いてくるような気がした。
「着いたのはいいけど…どこに行ったらいいんだろう…。」
「ルナ~。こっちこっち~。」
街の中をとぼとぼ歩いていると、私の姿を見つけたレーガが手を振っていた。ミグを身体の中に戻すと、彼の元に駆け寄った。
「ごめんね…遅くなって。」
「ううん。全然~。あ、それ、幹部専用のローブだよね?似合ってるよ~。」
「ありがとうレーガ。ところで…エレナは?」
「資材を取りに行ってるよ。」
「そっか…。私達は何をしたらいいの?」
「さっき状況を確認してきたけど、建物の修復は他の人達に任せるみたいだから…僕達は、砦の修復作業をしよう。」
「うん。わかった!」
「あ、ルナ。やっと来ましたのね。」
彼女は資材の入った荷車を引っ張って、私達の隣に止めた。
「ごめんねエレナ。遅くなって…。」
「そんなことありませんわよ?私達は一応先輩ですから、少し早く来ただけですわ。」
「じゃ~…砦の修復やりますか~。」
「私、砦の修復なんてした事ないんだけど…どんな風にしたらいいの?」
「なら一緒やろ?教えてあげる。」
「ありがとうレーガ!」
修復の手順を教わりながら、日が暮れるまで作業は続けられた。
「お疲れ様ルナ。」
「レーガもお疲れ様!」
1日の作業を終えた私達は、衛兵所にある幹部用に作られたテントにやって来た。エレナは用事があると言って、外に出て行ってしまった。残された私とレーガは、2人で今日の作業を振り返っていた。
「ルナの手際、すごく良かったと思うよ。いつの間に、“ミシク”を使いこなせるようになったの?」
「上級クラスにいた頃、コルトの依頼を受けた時があって…ツヴェルに教えて貰ったの!」
「へ~。あれだけ魔法を活用出来るなら、思ってたよりも早く作業が進みそう!」
「ほんと?やったー!」
「…やたらうるさいと思ったら、今度はあんた達が来たのね。」
「あ、ヴェラ!」
テントの入口にある布を捲り上げ、ヴェラが中へやって来た。
「ルナがいると、雰囲気が明るくなるからいいよね~。」
「そ、そうかな?」
「それはどうでもいいけど…もう怪我は大丈夫?」
「うん。傷口も塞がったみたいだよ?…ほら!」
私は服を少しだけ捲り上げると、彼女に向かって腹部を見せた。
「…ちゃんと塞がってるわね。ならいいわ。」
「ヴェラ、ずっとフルリオで怪我人を看てるんでしょ?大丈夫?疲れてない?」
「あんた達と話す方が疲れるわ。…先に休むわね。」
「あ、うん!おやすみヴェラ!」
彼女はそう言い残すと、テントの奥にある仕切られた部屋の中へ入って行った。
「ルナはあんまりヴェラと会ってないはずなのに、随分仲良さそうに喋るよね。」
「え…そうかな?」
まさか夢の中で会っているとは言えず、私は言葉を濁した。
「僕なんかまともに相手にされた事ないよ~。仕事でたまたま一緒になった時に、少し会話するくらいだし。」
「でもほら…!ヴェラには色々と魔法教えて貰ったし…。」
「あー確かにそうだったね!あの時は花を咲かせる魔法とか、どこで使うかわかんない魔法ばっかりやってたよね!」
「レ、レーガ…!ヴェラが休んでるんだから、あんまり大きな声出したら駄目だよ…!」
「…ごめんごめん。」
「私達もそろそろ寝よっか…。」
「え~。もう少し話をしてたいな~。」
「レーガは眠くないの?」
「ルナと話してる時間が楽しくて、寝るよりも優先したくなるんだよね。」
「なら横になってお話する?私、途中で寝ちゃうかもしれないけど…。」
「それいいね!そうしよう!」
彼は嬉しそうに私の手を掴むと、テントの奥に仕切られた休息する為の部屋へ向かった。私達は横になり、あれこれ話をしながら身体を休めた。
「ふわぁ~。」
日が昇り、新しい朝を迎えた。目を覚ました私は、衛兵所に設置されている水場へやってくると、顔を洗って大きく背伸びをした。
「あ…。」
「ん?」
誰かの視線を感じ、後ろを振り返ると眼鏡をかけた青年がこちらを見ていた。
「あ!おはようツヴェル。」
「おはよう…ございます…。」
彼は姿勢を正し、私に向かって軽く頭を下げた。
「まだフルリオに居るんだね…。大丈夫?疲れてない?」
「お気遣いありがとうございます。…大丈夫です。」
「その…ごめんね?途中で抜けるみたいな形になっちゃって…。」
「いえ。気にしないでください。それより…お怪我の具合はどうですか?」
「あー…それはもう大丈夫!ありがとう心配してくれて。」
「い、いえ…。あ、遅くなりましたが…幹部への昇格、おめでとうございます…レーヴェ様。」
「レーヴェ………。」
彼のかしこまった態度にどこか違和感を感じていたが、名前を呼ばれて気がついた。彼が呼んだレーヴェという名前が、私と彼の間に出来た大きな隔たりを感じさせた。
「ツヴェル~…。」
遠くから彼を呼ぶレミリーの声が聞こえてきた。
「すみません。呼ばれているので、僕はこれで…。」
「あ、うん…。」
彼は再び軽く会釈をすると、彼女の方へ駆けて行った。
私は昨日同様、エレナが運んできた資材を積み上げる作業を進めていた。
「ルナ。」
「…ん?なぁに?」
隣で一緒に作業をしていたレーガが、私の前方を指さした。
「どうしてそこ、縦に積んでるの…?」
「え?…あ!」
横に積むべき石材を縦に積んでしまい、その部分に隙間が出来てしまっていた。
「ご、ごめん…積み直すよ…。」
「少し休憩しよっか。ずっとやってても集中力が持続しないし、ちょっと気分変えた方がいいよ~。」
「う、うん…。」
私は床に敷かれたシートの上に腰を下ろすと、膝を抱えてうずくまった。
「悩み事?それとも困り事?」
「え?」
私の隣に腰を下ろしたレーガが、唐突にそう口にした。私の心境を見透かしているような、そんな口ぶりだった。
「気になる事があるなら言ってごらん。誰かに話すと気が楽になるって言うでしょ?」
「えと…今朝、ツヴェルと会った時に、レーヴェ様って呼ばれて…。何だかすごく…突き放されたような気分になっちゃったんだよね…。」
「あ~…なるほどね~。」
「ついこの間まで友達だったはずなのに、急に他人になっちゃったみたいで…。」
「その気持ち、わかるよ。」
俯いた私の頭を、彼の手がそっと撫で始めた。
「って言いたい所だけど…実際そういう経験をした事ないから、わからないんだよね~。」
「え!?」
「レーガって名前で呼んでくれる人が、そもそもいなかったからね。」
「そ…そうなの…?」
彼の気さくな性格からは想像出来ないまさかの答えに、驚きを隠せずにいた。
「そんなに意外?」
「え…あーうん…。そうだね…。」
「あはは。ルナって、思ってる事がすぐ態度に出るよね。」
「あ、あはは…。」
「あ、そうだ。これあげる。」
彼は、身につけていたポーチの中からピンク色の木の実を取り出すと、私の手のひらの上に置いた。
「なにこれ!かわいい~!」
「ブルートっていう木の実で、血の生成を促進する効果があるんだ。食べてみて?」
「いただきまーす!」
私は、小さな木の実を口の中に放り込んだ。甘い香りが鼻を抜け、口に入れた瞬間は美味しいと感じたが、噛めば噛む程苦味が増していき、お世辞にもおいしいとは言えないものだった。
「苦ぁぁぁ~…。」
「あははは!」
「ちょっとレーガ…。なにこれ…めちゃくちゃ不味い…。」
あまりの苦さに眉間に皺を寄せ、口元を手で覆った。
「ふっ……その顔…面白いね…。」
「笑い事じゃないよ!?」
「僕はそんなに苦いって感じなかったんだけどなぁ~。ルナにはまだ早かったかな?」
「早いとかって問題じゃ…っていうか、なんか舌が痺れるんだけど…。」
「あ、それブルートの副作用なんだ。しばらくしたら治るから大丈夫だよ。」
「ブルートなんて初めて聞いたし、初めて食べたと思うけど…どこで取ってきたの?」
「標高の高い場所で取れるものだよ。お店には置いてないと思う。」
「へぇ~…。」
「味は美味しくなかったかもしれないけど、効果は抜群だよ?」
「あっ…ほんとだ!赤色になってる!」
私の腕に付けられた血の量を示すブレスレットが、鮮やかな赤色に変化していた。
「さてと…元気も出たところで作業に戻りますか…!」
「うん!」
彼に話を打ち明けた事で何かが変化した訳ではなかったが、不思議と元気が湧いてくるような気がした。
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