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第3章︰人間と吸血鬼
第21話
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「おや、目が覚めた?」
「あ、あれ?オズモール…さん…?」
森で獣に襲われた後、ソルティ達の家に帰ったはずが、何故かオズモールの診療所のベッドに横になっていた。
「大丈夫?2日も寝っぱなしだったんだけど、何か思い当たる節はある?」
「えっと…。…よくわかりません。」
「そっか…。まあ、どこも怪我はないし、体の異常もなさそうだから、しっかり食べてしっかり寝れば大丈夫よ。しばらくは無理しないようにね。」
「はい…。」
建物を出て、しばらく外を歩いていると丘の方に人の姿を見つけた。まるで崖の上からその身を投げようとしているように見え、一目散にその人の元へ走った。
「待って!!!」
「…え?」
思い切りその人に体当たりをすると、一緒に草の上に倒れ込んだ。
「な、何してるの!?こんな所から落ちたら死…」
「落ちたら死ねるの?じゃあ落ちたいな。」
「何言って…」
「僕は自由になりたいんだ。縛られてばかりの人生なんて…もう、うんざりだよ。」
「えっ…?」
「なんて…どこの誰かも知らない子に言った所で…」
「私でよかったら…話聞くよ?」
「…君、変わってるね。いいよ。死ぬのはその後でもいいや。」
彼と共に草の上に座り、海の方を見ながら話し始めた。
「僕は、テトファラージ。長いからテトでいいよ。」
「私はルナ!テトは、どこから来たの?」
「サトラテールから来たよ。」
「サトラ…テール…?」
「え、君、首都も知らないの?ミッド王国の中心にある大きな街だよ?」
「えっと…私、ここがどこだかも知らないから…。」
「え!?…あはは!変なの!」
「変じゃないよ…!」
「変だよ~。この国で生まれてこの土地で育ったのに、首都も知らないなんて。」
「私の話より、テトの話を聞きたいんだけど!」
「あ、そうだったね。…僕は、箸を持つことを覚えた頃からいくつも習い事をさせられたよ。教育も作法も剣術も…。」
「そうなんだ…。」
「いくら頑張っても褒められる事は無いし、作法なんてどこで使うかも分からないのに教えこまれて、剣術を磨いたって何の役にも立たない。したい事をさせてもらえず、したくない事ばかりさせられる…。そんな風に縛られてばかりの生活が嫌になったんだ。」
「それって…とても幸せな事じゃない?」
「え…?」
「だって、お金がなければ教育は受けられないし、作法だって知らないと恥をかくかもしれないでしょ?剣術は自分の身を守る為に身につけるものだもん。すごく幸せな事だと私は思うけどな。」
「君はしたい事ないの?」
「したい事かぁ…なんだろう?」
「君やっぱり変だよ。」
「じゃあ、テトは何がやりたいの?」
「色んな所を見て回りたいかな。」
「じゃあ、見に行こうよ!今から!」「え…でも…。」
「したいんでしょ?ほら、いこ!」
彼の手を強引に引き、坂道を下って行った。
「ここが森か…。」
「えー。テト、森も見たことないのー?」
「き、君に言われたくないよ!」
「なんてねー。冗談だよ~。私も…ここに来て初めて見た…と思うし。」
「ルナは、ここで育ったんじゃないの?」
「私…どこで生まれてどこで育ってどこから来たのか…思い出せないんだ。」
「そう…なんだ…。」
「あー!見てみて!あの鳥すごく綺麗!」
「ほんとだすごい!」
しばらく2人で森の中をさまよっていると、次第に暗くなり始め、来た道がわからなくなってしまった。
「こっちであってる?」
「どうだろう…。あっちに夕日が沈んでいったから…。」
「なら、きっとこっ…ぅわ!?」
「ルナ!!!」
上を見上げて歩いていたせいで、歩いた先に地面がなくなっていた事に気づかずに足を滑らせた。間一髪の所で、テトが私の手を掴んだ。
「テ、テト…!」
「…っ…待ってねルナ…今引き上…。」
上に引き上げようとした彼の足元が崩れ始め、私達は2人まとめて数メートル下に落下してしまった。
「おや。起きたかな?」
「えっ…と…ここは…?」
「テト!よかった…。」
「ルナ?あれ…森にいたはずじゃ…。」
「俺達が運んできたんだよ。」
崖に転落した後、私を庇ったテトは全身を強く打ち、意識を失ってしまった。私を探しに来たスレイとレヴィがそこに出くわし、診療所へ運んで来たのだった。
「怪我は大丈夫?」
「大丈夫。しっかり治ってるよ。」
「えっと…ありがとう。」
「もう大丈夫そうだな!」
「ソルティが、2人の分もご飯作って待っててくれるから早く帰ろ…!」
「うん!」
「あ、ルナちゃん。ちょっと待って。」
他のみんなが部屋から出た時、彼女は私1人だけを呼び止めた。
「なんですか?
「彼の腕の止血…ルナちゃんがしたのよね?」
「えっと…必死で…あんまり覚えてなくて…。」
「…そう。それならいいや。じゃあ、気をつけて帰ってね。」
「はい!」
「おはようテト!よく眠れた?」
「うーん…。あんまり…。僕、自分の部屋以外の場所で寝たの初めてだから…。」
「そっか…!」
「…わ!…んだよお前ら…!」
「スレイの声!なんか…騒がしいね?何かあったのかな?」
「行ってみよう。」
階段を下りて行くと、扉の近くに何人もの大人が押しかけてきていた。黒い服を着ている人の後ろに、腰に剣を下げ、鎧を身に付けた人達がずらりと並んでいる。
「みんな!どうしたの!?」
「あ、2人共…。」
「テト様!よくぞご無事で!」
テトの姿を見るなり、黒い服の男が彼の元に駆け寄った。
「シグ!」
「誰なんだ?」
「彼は…僕の執事だよ。」
「執事って…?」
「何もご存知ないのですかな?テト様はこのミッド王国の第一王子、テトファラージ・ミッド様でございます。私は、シグルズと申します。以後、お見知り置きを。」
「お、王子!?」
「えっ!?テトが!?」
「…。」
彼は俯き、服の裾を握りしめていた。
「知らないとはいえ、この様な無礼極まりない待遇…テト様。いかがなさいますか?」
「…何を言う!僕は、この子達に命を救われたんだ。この者達は僕の世話もしてくれた。むしろ褒美を授けるべき者達だ。兵を引き、外で待機しなさい。」
「左様でございましたか。かしこまりました。…皆様。今までの無礼、どうかお許しください。」
シグルズと名乗った男が、私達に向かって深く一礼した。そして、家に押しかけて来ていた人達が外へ出て行くと、テトは私達の前で頭を下げた。
「ごめんみんな…!騙すような事して…。」
「や、やめ…て下さい…。騙されたような事はありませんから…。」
「そ、そうです!私達は…あなたが、どんな方でも同じ事をしました!」
「騙すも何も、俺達お前の事知らないしさ!気にすんなよ!」
「ちょっ!兄さん!王子様の前でそんな口の聞き方だめだよ…!?」
「はぁ?なん…」
ソルティが、喋りかけた彼の口を慌てて手で抑えた。
「なんでも!!!いいからちょっと黙ってなさい!」
「特にルナには…何も話さなくて…ごめん。」
「どうして謝るの?私達、もうお友達だよね?」
「もー!ルナまで!」
今度はレヴィが、私の口を手で抑えた。
「ふぁ…!?何するのレヴィ…!」
「あはは!」
「え!?」
その様子を見ていた彼は、突然大きな声で笑い始めた。
「あ、ごめん。…君達に出会えてよかったよ。僕、王室の縛られた暮らしにうんざりしてたんだ。それで、1人で馬に乗ってこの村に来て…最初は死ぬつもりで来たはずが、ルナと話をしてたらそんなの馬鹿馬鹿しくなっちゃった。」
「そうだよ!もっと楽しい事あるはずだもん!死ぬなんて勿体ないよ!」
「うん。そうだね。じゃあ…僕、そろそろ戻るよ。」
「もう…行っちゃうんだ…。」
「僕は王子だからね。きちんと、やる事をやらなきゃ。」
「うん!また会えたらいいね。」
「うん。またねルナ。」
たくさんの兵士と共に、彼はお城へと帰って行った。
「あ、あれ?オズモール…さん…?」
森で獣に襲われた後、ソルティ達の家に帰ったはずが、何故かオズモールの診療所のベッドに横になっていた。
「大丈夫?2日も寝っぱなしだったんだけど、何か思い当たる節はある?」
「えっと…。…よくわかりません。」
「そっか…。まあ、どこも怪我はないし、体の異常もなさそうだから、しっかり食べてしっかり寝れば大丈夫よ。しばらくは無理しないようにね。」
「はい…。」
建物を出て、しばらく外を歩いていると丘の方に人の姿を見つけた。まるで崖の上からその身を投げようとしているように見え、一目散にその人の元へ走った。
「待って!!!」
「…え?」
思い切りその人に体当たりをすると、一緒に草の上に倒れ込んだ。
「な、何してるの!?こんな所から落ちたら死…」
「落ちたら死ねるの?じゃあ落ちたいな。」
「何言って…」
「僕は自由になりたいんだ。縛られてばかりの人生なんて…もう、うんざりだよ。」
「えっ…?」
「なんて…どこの誰かも知らない子に言った所で…」
「私でよかったら…話聞くよ?」
「…君、変わってるね。いいよ。死ぬのはその後でもいいや。」
彼と共に草の上に座り、海の方を見ながら話し始めた。
「僕は、テトファラージ。長いからテトでいいよ。」
「私はルナ!テトは、どこから来たの?」
「サトラテールから来たよ。」
「サトラ…テール…?」
「え、君、首都も知らないの?ミッド王国の中心にある大きな街だよ?」
「えっと…私、ここがどこだかも知らないから…。」
「え!?…あはは!変なの!」
「変じゃないよ…!」
「変だよ~。この国で生まれてこの土地で育ったのに、首都も知らないなんて。」
「私の話より、テトの話を聞きたいんだけど!」
「あ、そうだったね。…僕は、箸を持つことを覚えた頃からいくつも習い事をさせられたよ。教育も作法も剣術も…。」
「そうなんだ…。」
「いくら頑張っても褒められる事は無いし、作法なんてどこで使うかも分からないのに教えこまれて、剣術を磨いたって何の役にも立たない。したい事をさせてもらえず、したくない事ばかりさせられる…。そんな風に縛られてばかりの生活が嫌になったんだ。」
「それって…とても幸せな事じゃない?」
「え…?」
「だって、お金がなければ教育は受けられないし、作法だって知らないと恥をかくかもしれないでしょ?剣術は自分の身を守る為に身につけるものだもん。すごく幸せな事だと私は思うけどな。」
「君はしたい事ないの?」
「したい事かぁ…なんだろう?」
「君やっぱり変だよ。」
「じゃあ、テトは何がやりたいの?」
「色んな所を見て回りたいかな。」
「じゃあ、見に行こうよ!今から!」「え…でも…。」
「したいんでしょ?ほら、いこ!」
彼の手を強引に引き、坂道を下って行った。
「ここが森か…。」
「えー。テト、森も見たことないのー?」
「き、君に言われたくないよ!」
「なんてねー。冗談だよ~。私も…ここに来て初めて見た…と思うし。」
「ルナは、ここで育ったんじゃないの?」
「私…どこで生まれてどこで育ってどこから来たのか…思い出せないんだ。」
「そう…なんだ…。」
「あー!見てみて!あの鳥すごく綺麗!」
「ほんとだすごい!」
しばらく2人で森の中をさまよっていると、次第に暗くなり始め、来た道がわからなくなってしまった。
「こっちであってる?」
「どうだろう…。あっちに夕日が沈んでいったから…。」
「なら、きっとこっ…ぅわ!?」
「ルナ!!!」
上を見上げて歩いていたせいで、歩いた先に地面がなくなっていた事に気づかずに足を滑らせた。間一髪の所で、テトが私の手を掴んだ。
「テ、テト…!」
「…っ…待ってねルナ…今引き上…。」
上に引き上げようとした彼の足元が崩れ始め、私達は2人まとめて数メートル下に落下してしまった。
「おや。起きたかな?」
「えっ…と…ここは…?」
「テト!よかった…。」
「ルナ?あれ…森にいたはずじゃ…。」
「俺達が運んできたんだよ。」
崖に転落した後、私を庇ったテトは全身を強く打ち、意識を失ってしまった。私を探しに来たスレイとレヴィがそこに出くわし、診療所へ運んで来たのだった。
「怪我は大丈夫?」
「大丈夫。しっかり治ってるよ。」
「えっと…ありがとう。」
「もう大丈夫そうだな!」
「ソルティが、2人の分もご飯作って待っててくれるから早く帰ろ…!」
「うん!」
「あ、ルナちゃん。ちょっと待って。」
他のみんなが部屋から出た時、彼女は私1人だけを呼び止めた。
「なんですか?
「彼の腕の止血…ルナちゃんがしたのよね?」
「えっと…必死で…あんまり覚えてなくて…。」
「…そう。それならいいや。じゃあ、気をつけて帰ってね。」
「はい!」
「おはようテト!よく眠れた?」
「うーん…。あんまり…。僕、自分の部屋以外の場所で寝たの初めてだから…。」
「そっか…!」
「…わ!…んだよお前ら…!」
「スレイの声!なんか…騒がしいね?何かあったのかな?」
「行ってみよう。」
階段を下りて行くと、扉の近くに何人もの大人が押しかけてきていた。黒い服を着ている人の後ろに、腰に剣を下げ、鎧を身に付けた人達がずらりと並んでいる。
「みんな!どうしたの!?」
「あ、2人共…。」
「テト様!よくぞご無事で!」
テトの姿を見るなり、黒い服の男が彼の元に駆け寄った。
「シグ!」
「誰なんだ?」
「彼は…僕の執事だよ。」
「執事って…?」
「何もご存知ないのですかな?テト様はこのミッド王国の第一王子、テトファラージ・ミッド様でございます。私は、シグルズと申します。以後、お見知り置きを。」
「お、王子!?」
「えっ!?テトが!?」
「…。」
彼は俯き、服の裾を握りしめていた。
「知らないとはいえ、この様な無礼極まりない待遇…テト様。いかがなさいますか?」
「…何を言う!僕は、この子達に命を救われたんだ。この者達は僕の世話もしてくれた。むしろ褒美を授けるべき者達だ。兵を引き、外で待機しなさい。」
「左様でございましたか。かしこまりました。…皆様。今までの無礼、どうかお許しください。」
シグルズと名乗った男が、私達に向かって深く一礼した。そして、家に押しかけて来ていた人達が外へ出て行くと、テトは私達の前で頭を下げた。
「ごめんみんな…!騙すような事して…。」
「や、やめ…て下さい…。騙されたような事はありませんから…。」
「そ、そうです!私達は…あなたが、どんな方でも同じ事をしました!」
「騙すも何も、俺達お前の事知らないしさ!気にすんなよ!」
「ちょっ!兄さん!王子様の前でそんな口の聞き方だめだよ…!?」
「はぁ?なん…」
ソルティが、喋りかけた彼の口を慌てて手で抑えた。
「なんでも!!!いいからちょっと黙ってなさい!」
「特にルナには…何も話さなくて…ごめん。」
「どうして謝るの?私達、もうお友達だよね?」
「もー!ルナまで!」
今度はレヴィが、私の口を手で抑えた。
「ふぁ…!?何するのレヴィ…!」
「あはは!」
「え!?」
その様子を見ていた彼は、突然大きな声で笑い始めた。
「あ、ごめん。…君達に出会えてよかったよ。僕、王室の縛られた暮らしにうんざりしてたんだ。それで、1人で馬に乗ってこの村に来て…最初は死ぬつもりで来たはずが、ルナと話をしてたらそんなの馬鹿馬鹿しくなっちゃった。」
「そうだよ!もっと楽しい事あるはずだもん!死ぬなんて勿体ないよ!」
「うん。そうだね。じゃあ…僕、そろそろ戻るよ。」
「もう…行っちゃうんだ…。」
「僕は王子だからね。きちんと、やる事をやらなきゃ。」
「うん!また会えたらいいね。」
「うん。またねルナ。」
たくさんの兵士と共に、彼はお城へと帰って行った。
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