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第2章:シュヴァリエ
第20話
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「匂う…匂うで…。ホンオフェの匂いや…。」
村を出てしばらく道沿いに進んで行き、アルトゥンの鼻を頼りに近くの森の中へと足を踏み入れた。周囲に木々が生い茂り、遠くの方で水の流れる音が微かに聞こえてくる。
上から降り注ぐ陽の光を木の葉が遮り、奥へ続く道に木陰が沢山出来ていた。最後尾を歩くビオレータは、被る必要の無くなったフードを脱ぎ、周囲を見渡している。
「あなたの鼻にそんな能力があったなんて、些か信じられませんね。」
「ほんならサクッと犯人捕まえて、俺の鼻がどんだけ有能かを証明したるわ!」
「…匂う。ホーオヘの匂い。」
「あ、あなたもですか…?」
「こっちや!」
彼の指さす方へ向かって、細い道を歩き進める。奥へ進むにつれて木や茂みが増えていき、どんどん森が深くなっていった。
「というか…騎士団の制服を着てたんもビックリやけど、王様の命令書なんてよう持っとったなぁ?」
「俺が外へ出かける時は大体フードを被るので、今回のように疑われる事が多いんですよ。ですから、常に持ち歩くようにしています。」
「フード被らな日差しがキツイし…被っとったら被っとったで、不審者に疑われる…かぁ。色々大変そうやな。」
「同情するくらいなら…その分、犯人探しに貢献して欲しいものですね。」
しばらく奥へ進んだ所で、アルトゥンはその歩みを止めた。彼の目の前には、岩肌を削り取ったような大きな穴が空いている。
「この洞穴…怪しいなぁ…。」
「確かに、身を隠すのにもってこいの地形ではありますね。」
「犯人が武器を持っとるかもしれんし、アスールは後ろからゆっくり着いて来るんやで?」
「…分かった。」
先頭を歩くアルトゥンが、ゆっくりとした足取りで洞穴の中へ足を踏み入れる。
彼が前方を指さすと、指の先がほんのり明るくなった。魔法の力で指先に光を集め、周囲を照らしているらしい。
先の見えない洞穴の中で、何かが動く気配がした。すると、前方から光の筋が走り抜ける。光はバチバチと音を立てながら私達の横を通り過ぎ、近くの岩を粉々に砕いた。
「おわ!?なんや!?」
「雷…光の魔法です!」
「あっちやな…!」
彼は私達の元を離れ、洞穴の奥へ駆け出す。すると、彼の指に照らされる、黒いローブの人物が姿を現した。
「お前が食い逃げ犯やな?」
「食い逃げだと…?あんな不味い料理に、金を払う必要などあるものか!」
「美味いか不味いかは関係あらへん!食ったんなら、金払って当たり前やろ!」
「うるさい黙れ!人間風情が…!」
「アルトゥンさん!彼は魔族です!離れて下さい…!」
ビオレータは腰に下げていた棒を握りしめ、男性に向かってレバーを引いた。あまりの音の大きさに、私はすかさず耳を抑える。
彼が放った弾は男性のすぐ側を通り過ぎ、ローブの端に小さく穴を開けた。
「ま、魔族って、光魔法は使えんはずじゃ…」
「俺様のローブに穴を開けるとはいい度胸だな!」
男性は手で二の腕を擦り、手の平から雷を放つ。雷は不規則な動きで地面に衝突し、アルトゥンの足元から黒い煙があがった。彼は男性から距離をとり、ビオレータの元へ駆け寄る。
「何やあいつ…!身体擦って発電しとるみたいやで!?」
「俺が急所を狙います。アルトゥンさんは、相手を撹乱して下さい。」
「了解やで!」
彼が走り出すのに合わせ、ビオレータは再び引き金を引いた。大きな音と共に、発射された弾が男性の背後の壁に当たる。
「この暗い中、どうやって弾を当てる気だ?さっき当たったのは、どうやらまぐれだったようだなぁ!」
「お前だけが魔法を使える訳やないで!」
男性の元へ再び駆け寄ったアルトゥンは、彼の目の前で眩い光を放った。しばらく暗闇を見ていたせいで、その光はより一層眩しく見える。
「くっ…貴様もか…!」
ビオレータは再び棒を構え、狙いを定めて引き金を引いた。しかし、弾は男性の腕をかすめ、またしても背後の壁にぶち当たる。
「はっはっはー!一体どこを狙っている!?明るくした所で、当たらないのでは意味が無…」
男性の背後の岩がゴロリと転がり、岩の隙間から勢いよく水が吹き出した。
「うぎゃぁぁぁー!!!」
全身に水を浴びた男性は、叫び声をあげながらその場に倒れ込む。洞穴の中に響き渡った男性の悲鳴と共に、ゴゴゴと鈍い音が聞こえて来た。
「この音は…。アルトゥンさん!こちらへ!」
「な、何や何や!?」
次第に音は大きくなり、崩れ落ちる岩々が男性の身体を覆い尽くしていった。
ビオレータは耳を塞いでいた私の腕を掴み、アルトゥンと共に洞穴から飛び出す。岩がどんどん崩れていき、入口が塞がれてしまった。
「犯人、捕まえられへんかったなぁ…。」
「仕方ないですよ。いくら魔族でも、生き埋めになっては助かる見込みがありません。」
「なんやスッキリしない終わり方やけど…一件落着やね。」
「戻って村人達に報告しましょう。」
村に戻り、アルトゥンは店主に事の顛末を説明した。しばらくして、日陰で待っていた私達の元へ、彼が駆け寄ってくる。
「アスール見て見て!おっちゃんがお礼やー言うて、蜂蜜くれたわ!」
「ちょっとアルトゥンさん…!そういった謝礼は受け取らないという、決まりがある事を忘れたんですか?」
「それは分かっとるけど…ビオレータの事を疑ってしもうた、詫びもしたいからって言うんやもん。謝礼はダメでも、詫びならええやろ?」
「あなたと言う人は…。」
ビオレータは頭を抱え、ため息をついた。
「今回だけですからね?次からは、詫びでも受け取らないで下さい。」
「分かっとるって~。あ、そうやそうや。この蜂蜜を作っとる家が、この先にあるらしいで。蜜蝋もそこで買えるんちゃうかって教えてもろたわ。」
「そう言えば…この村へ来たのは、蜜蝋が目的でしたね。」
「俺もすっかり忘れとったわ~。ルスケアの為に、蜜蝋沢山買って帰ろうなぁアスール。」
こうして無事に蜜蝋を手に入れる事が出来たが、私の家族については未だ謎に包まれたままだった。
「3人ともおかえり。一体どこに行ってたの?」
シュヴァリエメゾンに帰って来ると、玄関先でルスケアが出迎えてくれた。
「...みつろー。」
「え?蜜蝋?」
「せやで!昨日...アロマの材料が無くなって、もう作れへんって言っとったやろ?せやから、買って来たんや!」
「蜜蝋って...この辺じゃ売って無いよね?どこまで買いに行ったの?」
「フォンミイですよ。あの村は、養蜂が盛んですからね。」
ルスケアは私達の顔を眺めながら、黙り込んでしまった。
「どしたん?俺等の顔に何かついとる?」
「えっと...言い辛いんだけど...。確かに蜜蝋は、アロマの材料だよ。だけど、高価なうえに入手先も限られるから…今は使ってないんだ。」
「えぇー!?そうなん!?」
「...みつろー無くても作れる?」
「うん。街に売ってる、ワックスって言う素材で作れるよ。蜜蝋より安価だし、買いに行くのも楽だしね。」
「嘘やろ...。せっかくフォンミイまで行ったんに...。」
「...俺は書庫に戻ります。仕事が溜まってるでしょうから。」
心做しか足取りの重いビオレータを見送り、私達の大冒険はここで幕を閉じたのだった。
「今日は疲れたでしょ?ゆっくり休んで。」
食事と入浴を済ませ、ベッドに横たわった私にルスケアは布団を被せた。いつものようにアロマに火をつける。
「蜜蝋、買ってきてくれてありがとう。せっかく買って来てくれたし...大切に使わせてもらうよ。」
「...アロマ、作りたい。」
「今日はもう遅いから、また今度ね。」
「…分かった。」
ベッドの側にしゃがみ込み、彼は歌を歌い始める。しかしそれは、以前聞いたものと別の歌だった。
「...歌、前と違う。」
「この歌は、私が子供の頃にお母様が歌ってくれたものだよ。この前歌ったのもそう。私が眠れずに、遅くまで起きているのを心配して...よく眠れるように、お母様が歌ってくれる子守唄なんだ。」
「...こおりうた?」
「眠気を誘うようなゆったりとした、優しい歌...。お母様程上手く歌えないけど、この歌のおかげで今の私が居るんだ。」
「...優しい歌。」
「そうそう。私がアロマを作るようになったのも、お母様の影響なんだよ。アロマも子守唄と同じで、よく眠れるように...って、お母様がよく作ってくれたんだ。」
「...歌、歌って。」
「うん。もちろんいいよ。」
優しい声、優しい歌、優しい匂い...優しさの形は色々あって難しい。私が理解出来るようになるのは、まだまだ先になりそうだ。
村を出てしばらく道沿いに進んで行き、アルトゥンの鼻を頼りに近くの森の中へと足を踏み入れた。周囲に木々が生い茂り、遠くの方で水の流れる音が微かに聞こえてくる。
上から降り注ぐ陽の光を木の葉が遮り、奥へ続く道に木陰が沢山出来ていた。最後尾を歩くビオレータは、被る必要の無くなったフードを脱ぎ、周囲を見渡している。
「あなたの鼻にそんな能力があったなんて、些か信じられませんね。」
「ほんならサクッと犯人捕まえて、俺の鼻がどんだけ有能かを証明したるわ!」
「…匂う。ホーオヘの匂い。」
「あ、あなたもですか…?」
「こっちや!」
彼の指さす方へ向かって、細い道を歩き進める。奥へ進むにつれて木や茂みが増えていき、どんどん森が深くなっていった。
「というか…騎士団の制服を着てたんもビックリやけど、王様の命令書なんてよう持っとったなぁ?」
「俺が外へ出かける時は大体フードを被るので、今回のように疑われる事が多いんですよ。ですから、常に持ち歩くようにしています。」
「フード被らな日差しがキツイし…被っとったら被っとったで、不審者に疑われる…かぁ。色々大変そうやな。」
「同情するくらいなら…その分、犯人探しに貢献して欲しいものですね。」
しばらく奥へ進んだ所で、アルトゥンはその歩みを止めた。彼の目の前には、岩肌を削り取ったような大きな穴が空いている。
「この洞穴…怪しいなぁ…。」
「確かに、身を隠すのにもってこいの地形ではありますね。」
「犯人が武器を持っとるかもしれんし、アスールは後ろからゆっくり着いて来るんやで?」
「…分かった。」
先頭を歩くアルトゥンが、ゆっくりとした足取りで洞穴の中へ足を踏み入れる。
彼が前方を指さすと、指の先がほんのり明るくなった。魔法の力で指先に光を集め、周囲を照らしているらしい。
先の見えない洞穴の中で、何かが動く気配がした。すると、前方から光の筋が走り抜ける。光はバチバチと音を立てながら私達の横を通り過ぎ、近くの岩を粉々に砕いた。
「おわ!?なんや!?」
「雷…光の魔法です!」
「あっちやな…!」
彼は私達の元を離れ、洞穴の奥へ駆け出す。すると、彼の指に照らされる、黒いローブの人物が姿を現した。
「お前が食い逃げ犯やな?」
「食い逃げだと…?あんな不味い料理に、金を払う必要などあるものか!」
「美味いか不味いかは関係あらへん!食ったんなら、金払って当たり前やろ!」
「うるさい黙れ!人間風情が…!」
「アルトゥンさん!彼は魔族です!離れて下さい…!」
ビオレータは腰に下げていた棒を握りしめ、男性に向かってレバーを引いた。あまりの音の大きさに、私はすかさず耳を抑える。
彼が放った弾は男性のすぐ側を通り過ぎ、ローブの端に小さく穴を開けた。
「ま、魔族って、光魔法は使えんはずじゃ…」
「俺様のローブに穴を開けるとはいい度胸だな!」
男性は手で二の腕を擦り、手の平から雷を放つ。雷は不規則な動きで地面に衝突し、アルトゥンの足元から黒い煙があがった。彼は男性から距離をとり、ビオレータの元へ駆け寄る。
「何やあいつ…!身体擦って発電しとるみたいやで!?」
「俺が急所を狙います。アルトゥンさんは、相手を撹乱して下さい。」
「了解やで!」
彼が走り出すのに合わせ、ビオレータは再び引き金を引いた。大きな音と共に、発射された弾が男性の背後の壁に当たる。
「この暗い中、どうやって弾を当てる気だ?さっき当たったのは、どうやらまぐれだったようだなぁ!」
「お前だけが魔法を使える訳やないで!」
男性の元へ再び駆け寄ったアルトゥンは、彼の目の前で眩い光を放った。しばらく暗闇を見ていたせいで、その光はより一層眩しく見える。
「くっ…貴様もか…!」
ビオレータは再び棒を構え、狙いを定めて引き金を引いた。しかし、弾は男性の腕をかすめ、またしても背後の壁にぶち当たる。
「はっはっはー!一体どこを狙っている!?明るくした所で、当たらないのでは意味が無…」
男性の背後の岩がゴロリと転がり、岩の隙間から勢いよく水が吹き出した。
「うぎゃぁぁぁー!!!」
全身に水を浴びた男性は、叫び声をあげながらその場に倒れ込む。洞穴の中に響き渡った男性の悲鳴と共に、ゴゴゴと鈍い音が聞こえて来た。
「この音は…。アルトゥンさん!こちらへ!」
「な、何や何や!?」
次第に音は大きくなり、崩れ落ちる岩々が男性の身体を覆い尽くしていった。
ビオレータは耳を塞いでいた私の腕を掴み、アルトゥンと共に洞穴から飛び出す。岩がどんどん崩れていき、入口が塞がれてしまった。
「犯人、捕まえられへんかったなぁ…。」
「仕方ないですよ。いくら魔族でも、生き埋めになっては助かる見込みがありません。」
「なんやスッキリしない終わり方やけど…一件落着やね。」
「戻って村人達に報告しましょう。」
村に戻り、アルトゥンは店主に事の顛末を説明した。しばらくして、日陰で待っていた私達の元へ、彼が駆け寄ってくる。
「アスール見て見て!おっちゃんがお礼やー言うて、蜂蜜くれたわ!」
「ちょっとアルトゥンさん…!そういった謝礼は受け取らないという、決まりがある事を忘れたんですか?」
「それは分かっとるけど…ビオレータの事を疑ってしもうた、詫びもしたいからって言うんやもん。謝礼はダメでも、詫びならええやろ?」
「あなたと言う人は…。」
ビオレータは頭を抱え、ため息をついた。
「今回だけですからね?次からは、詫びでも受け取らないで下さい。」
「分かっとるって~。あ、そうやそうや。この蜂蜜を作っとる家が、この先にあるらしいで。蜜蝋もそこで買えるんちゃうかって教えてもろたわ。」
「そう言えば…この村へ来たのは、蜜蝋が目的でしたね。」
「俺もすっかり忘れとったわ~。ルスケアの為に、蜜蝋沢山買って帰ろうなぁアスール。」
こうして無事に蜜蝋を手に入れる事が出来たが、私の家族については未だ謎に包まれたままだった。
「3人ともおかえり。一体どこに行ってたの?」
シュヴァリエメゾンに帰って来ると、玄関先でルスケアが出迎えてくれた。
「...みつろー。」
「え?蜜蝋?」
「せやで!昨日...アロマの材料が無くなって、もう作れへんって言っとったやろ?せやから、買って来たんや!」
「蜜蝋って...この辺じゃ売って無いよね?どこまで買いに行ったの?」
「フォンミイですよ。あの村は、養蜂が盛んですからね。」
ルスケアは私達の顔を眺めながら、黙り込んでしまった。
「どしたん?俺等の顔に何かついとる?」
「えっと...言い辛いんだけど...。確かに蜜蝋は、アロマの材料だよ。だけど、高価なうえに入手先も限られるから…今は使ってないんだ。」
「えぇー!?そうなん!?」
「...みつろー無くても作れる?」
「うん。街に売ってる、ワックスって言う素材で作れるよ。蜜蝋より安価だし、買いに行くのも楽だしね。」
「嘘やろ...。せっかくフォンミイまで行ったんに...。」
「...俺は書庫に戻ります。仕事が溜まってるでしょうから。」
心做しか足取りの重いビオレータを見送り、私達の大冒険はここで幕を閉じたのだった。
「今日は疲れたでしょ?ゆっくり休んで。」
食事と入浴を済ませ、ベッドに横たわった私にルスケアは布団を被せた。いつものようにアロマに火をつける。
「蜜蝋、買ってきてくれてありがとう。せっかく買って来てくれたし...大切に使わせてもらうよ。」
「...アロマ、作りたい。」
「今日はもう遅いから、また今度ね。」
「…分かった。」
ベッドの側にしゃがみ込み、彼は歌を歌い始める。しかしそれは、以前聞いたものと別の歌だった。
「...歌、前と違う。」
「この歌は、私が子供の頃にお母様が歌ってくれたものだよ。この前歌ったのもそう。私が眠れずに、遅くまで起きているのを心配して...よく眠れるように、お母様が歌ってくれる子守唄なんだ。」
「...こおりうた?」
「眠気を誘うようなゆったりとした、優しい歌...。お母様程上手く歌えないけど、この歌のおかげで今の私が居るんだ。」
「...優しい歌。」
「そうそう。私がアロマを作るようになったのも、お母様の影響なんだよ。アロマも子守唄と同じで、よく眠れるように...って、お母様がよく作ってくれたんだ。」
「...歌、歌って。」
「うん。もちろんいいよ。」
優しい声、優しい歌、優しい匂い...優しさの形は色々あって難しい。私が理解出来るようになるのは、まだまだ先になりそうだ。
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