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ショコラ編-鍛冶屋というのは、家事をしながらなるものだ
第十四話 露見
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早朝、パティスリーの一階は、不可視の重圧に支配されていた。
自慢のガラス張りのショーケースを中心に慎ましく整えた、飴色をした木材の暖かみを感じる店内であるのに。ふわり漂う砂糖と小麦の匂いすら、甘く感ぜられない。
その原因は、奥の厨房で鬼の顔を見せるビスキュイだ。
縦に三段積んだオーブンは、貴族から下賜された魔導機械式の品。ビスキュイは今まさに焼成しているジェノワーズに載せるためのクリームを泡立てながら、その全てに元素魔法の火を入れて、調整しているのだ。
当然のように上昇する室温。彼女のシワに沿って流れ落ちる汗。その気迫が、店の厨房には収まりきらず、溢れ出していた。
やっぱり、お義母さんはすごい。
店の床や机を雑巾で磨き、ショーケースに入れたお菓子たちが悪くならないよう、底板の下に氷を詰め終わって。彼女の側でムースを泡だてていたスフレは思う。
彼はビスキュイの繊細を同時に行う器用さではなく、その真摯さにこそ感心していた。
彼女は自分の作るケーキに一切の妥協を許さない。スフレに幾らか作業を振った方が楽なはずなのに、自分のお菓子は自分で産み落とさなければ気が済まないのだ。
特に今日なんて、閑古鳥が鳴く普段の何倍も作らねばならないのに。
やがて黙々と精神をすり減らすことに耐えかねたビスキュイ。
「いやんなるね、本当に!」
「そうですね」
「フランツの大市なんて、一体誰が考えたんだい!」
「さぁ、誰でしょう」
ビスキュイは、自分が怒鳴ってしまうことを見越して巻いていた口布を揺らしながら、焼けた生地を取り出して、次のものに入れ替える。
彼女が愚痴をぶつける通り、今日はフランツの大市。一歩王都を出れば何もない草っ原が広がるのみのこの王都では、貴族たちには退屈すぎて。そんな彼らが各地方の商人を王都に呼び集めて開く、この王都だけの催しだ。
当然、商人たちは他所と比べれば確実に裕福な王都民たちにも大店を張り、物珍しい意匠をあしらった衣服だったり、故郷を思い起こさせる葡萄酒だったりを見せびらかす。
まぁ、今日くらいはと、人々の財布が緩むのも当然だろう。
しかし如何な大商人とはいえ、クリームのたっぷり乗ったケーキをはるか遠方から運んでくることはできないから。ちょっと気の大きくなった腹ペコ王都民の足は、このパティスリーへ向かうというわけだ。
「スフレ!」
「はいっ」
お義母さんと呼びそうになるのをぐっと堪える。この時ばかりは、スフレも空気を読むのだ。
「外の天気はどうだい!」
「鼠色に曇ってますっ」
「最悪じゃないかっ!」
ビスキュイの声は空気をびりびりと震わすから、別に彼が怒られてるわけでもないのに、スフレはきゅっと肩をすくめた。むしろ、それでぴっとムースが飛んだのをこそ、咎められる。鋭く一瞥するだけのビスキュイの仕草は、むしろスフレを申し訳なくさせる。
今度は最新の注意を払って、昨日ココットに作ったミルクゼリーの上にブルーベリーのムースを乗せる。ちょんと中心を立たせてミントを添えれば、夏にふさわしい見た目爽やかなデザートだ。
スフレはその出来に笑みをこぼしながら、銀髪の張り付く額を拭った。目でビスキュイに伺いを立てると、ふん、と鼻で笑う。合格ということだ。
出来上がったそれらをトレイに几帳面に並べて、ショーケースへ向かうスフレにビスキュイが声をかける。
「もうすぐ客が来る。お前に中途半端に触られても面倒だから、もう厨房には入らなくていいよ」
「わかりました」
偏屈なビスキュイの心遣いを、スフレは笑顔で受け取った。一歩厨房から足を踏み出すと、束の間の涼しさが全身を包んで、彼はこの感覚が意外と好きだ。
すでに焼き終わったケーキや、作り置きの焼き菓子の並ぶショーケースの隙間に、自分の作ったムースを差し込んでから、味わうように、胸に外気を取り込んで。
「あぁ、スフレ。久しぶりだな」
「うわっ! ヌ、ヌガーさん?!」
いつの間にか店の中に入り込んでいた人影に、素っ頓狂な声をあげた。
髪を全て後ろへと撫でつけた、めんどくさそうな顔の男は確かにヌガーだった。スフレがせっかく掃除した後のカフェチェアで、無遠慮に足を組んでいた。ただ、トレードマークの焦げたキャラメル色のスーツを着ていない。白い襟付きのシャツと、紺色をした安いパンツを履いている。
「あぁ、この服か? 前のやつは、雨に濡れたりなんだりと散々な目にあったからな。有り合わせの間に合わせだ」
「はぁ……それより」
スフレは窓の奥、時針塔の上を周回する元素魔球を見やる。灰色を背負って余計に眩しいそれは、まだ八時と九時の間にあった。
気の早い子供たちが祭りの気配に浮かれきって、店の前を駆け抜けていく。
「まだ開店時間前なんです。できれば、外で待っててほしいんですけど……」
「なんだ、別に知り合いの一人くらいいいだろう」
「良くないですよ。お義母さんに怒られます」
元々しわのない眉間にしわを寄せて言うのだが、ヌガーは気にした様子もない。スフレはため息をつく。まぁ、彼の言う通り、知り合いの一人くらいは怒られる程度で済むだろうと思った。
そうして頭の切り替わった彼は、ふと誰かを探すように辺りを見渡した。
「あぁ、ショコラか」
「うぇっ?! いや、別にそんな」
「ショコラなら、来ない。今日は、という話ではなくて、しばらくは来ないだろう」
「……え?」
「もっと正確に言ってやるなら、そうだな。来れない、が正しい」
「来れないって」
淡々と言うヌガーには、どこかいつもの胡乱な様子がない。少なくともスフレは、そう感じた。
年相応の少年の頭を、様々な想像がよぎっていく。お菓子好きなショコラさんがしばらく来ないなんて、何か病気にでもなってしまったのか、あるいはチョコレィトというらしいお父さんと遠くに行ってしまったのか。
はたまた、まさか、自分が嫌われたか。
「その話は、そこまでだよ。ヌガー」
底冷えのする声に、スフレの思考は吹き飛ばされた。一歩たじろいで振り返ると、いつのまにかビスキュイが厨房から出てきていた。
「やってくれたねヌガー。あんたの今の言葉で、あたしゃ確信したくもないことを確信したよ」
「……さすが、パティスリーを回すにあたって耳が早いな、マスター。そのマスターにここまで隠し通したんだ。むしろ――」
「黙りな」
空気がひび割れるようだった。
今にも発火しそうなヌガーとビスキュイを繋ぐ直線上に、とても留まることのできなかったスフレ。
その目の前をずかずかと行くビスキュイ。
何も言わず、動かず、座ったままのヌガー。
ビスキュイはヌガーの前に立つなり、その顔を殴りつけた。
「ちょっ! お義母さん?!」
椅子ごとひっくり返って、ヌガーが床に崩れ落ちる。口の端から血が垂れていた。ぐぐ、と力を入れて拭うから、むしろ滲んで広がってしまう。
目を伏せたままのヌガーを見下ろすビスキュイは、黙って受け入れるその様がなお気に食わないらしかった。赤く腫れた手を一つ振って、ヌガーの襟ぐりを引っ捕らえる。
「スフレ!」
「はいっ」
突然、言葉だけが自分に向いて、スフレはぴんと姿勢を正した。
「厨房に、焼き上がったジェノワーズがある。仕上げはお前がやっておきな」
「でも。それは……」
「今、そんな場合じゃないって、わからないのかい?」
「やります!」
一節一節を力強く、有無を言わせない口調だ。スフレは勢いよく返事して、厨房に駆け込む。
ケーキの仕上げなんて、今までやらせてもらったことはない。お菓子はみなビスキュイの子供だから。ジェノワーズをビスキュイが焼く以上、子供の世話は最後まで彼女がする。
そんな大仕事を、スフレが任された。
まだ炎の熱を感じる、ふわふわのジェノワーズ。つんと角の立った、万全のホイップクリーム。心を暖かく満たすスイーツの香りは、スフレを貫通してどこかへ抜けていってしまう。
高揚感を感じる仕事のはずなのに、むしろ、手に持ったパレットナイフがスフレにはずしりと重い。
厨房の奥、ヌガーを引きずるように隠し部屋へ向かうビスキュイを目の端に捉える。そして、ショーケースの端に並べておいた、チョコレートボンボンを想う。
ビスキュイに手伝ってもらって、スフレの作ったそれが。ちゃんとショコラに届くだろうかと。
自慢のガラス張りのショーケースを中心に慎ましく整えた、飴色をした木材の暖かみを感じる店内であるのに。ふわり漂う砂糖と小麦の匂いすら、甘く感ぜられない。
その原因は、奥の厨房で鬼の顔を見せるビスキュイだ。
縦に三段積んだオーブンは、貴族から下賜された魔導機械式の品。ビスキュイは今まさに焼成しているジェノワーズに載せるためのクリームを泡立てながら、その全てに元素魔法の火を入れて、調整しているのだ。
当然のように上昇する室温。彼女のシワに沿って流れ落ちる汗。その気迫が、店の厨房には収まりきらず、溢れ出していた。
やっぱり、お義母さんはすごい。
店の床や机を雑巾で磨き、ショーケースに入れたお菓子たちが悪くならないよう、底板の下に氷を詰め終わって。彼女の側でムースを泡だてていたスフレは思う。
彼はビスキュイの繊細を同時に行う器用さではなく、その真摯さにこそ感心していた。
彼女は自分の作るケーキに一切の妥協を許さない。スフレに幾らか作業を振った方が楽なはずなのに、自分のお菓子は自分で産み落とさなければ気が済まないのだ。
特に今日なんて、閑古鳥が鳴く普段の何倍も作らねばならないのに。
やがて黙々と精神をすり減らすことに耐えかねたビスキュイ。
「いやんなるね、本当に!」
「そうですね」
「フランツの大市なんて、一体誰が考えたんだい!」
「さぁ、誰でしょう」
ビスキュイは、自分が怒鳴ってしまうことを見越して巻いていた口布を揺らしながら、焼けた生地を取り出して、次のものに入れ替える。
彼女が愚痴をぶつける通り、今日はフランツの大市。一歩王都を出れば何もない草っ原が広がるのみのこの王都では、貴族たちには退屈すぎて。そんな彼らが各地方の商人を王都に呼び集めて開く、この王都だけの催しだ。
当然、商人たちは他所と比べれば確実に裕福な王都民たちにも大店を張り、物珍しい意匠をあしらった衣服だったり、故郷を思い起こさせる葡萄酒だったりを見せびらかす。
まぁ、今日くらいはと、人々の財布が緩むのも当然だろう。
しかし如何な大商人とはいえ、クリームのたっぷり乗ったケーキをはるか遠方から運んでくることはできないから。ちょっと気の大きくなった腹ペコ王都民の足は、このパティスリーへ向かうというわけだ。
「スフレ!」
「はいっ」
お義母さんと呼びそうになるのをぐっと堪える。この時ばかりは、スフレも空気を読むのだ。
「外の天気はどうだい!」
「鼠色に曇ってますっ」
「最悪じゃないかっ!」
ビスキュイの声は空気をびりびりと震わすから、別に彼が怒られてるわけでもないのに、スフレはきゅっと肩をすくめた。むしろ、それでぴっとムースが飛んだのをこそ、咎められる。鋭く一瞥するだけのビスキュイの仕草は、むしろスフレを申し訳なくさせる。
今度は最新の注意を払って、昨日ココットに作ったミルクゼリーの上にブルーベリーのムースを乗せる。ちょんと中心を立たせてミントを添えれば、夏にふさわしい見た目爽やかなデザートだ。
スフレはその出来に笑みをこぼしながら、銀髪の張り付く額を拭った。目でビスキュイに伺いを立てると、ふん、と鼻で笑う。合格ということだ。
出来上がったそれらをトレイに几帳面に並べて、ショーケースへ向かうスフレにビスキュイが声をかける。
「もうすぐ客が来る。お前に中途半端に触られても面倒だから、もう厨房には入らなくていいよ」
「わかりました」
偏屈なビスキュイの心遣いを、スフレは笑顔で受け取った。一歩厨房から足を踏み出すと、束の間の涼しさが全身を包んで、彼はこの感覚が意外と好きだ。
すでに焼き終わったケーキや、作り置きの焼き菓子の並ぶショーケースの隙間に、自分の作ったムースを差し込んでから、味わうように、胸に外気を取り込んで。
「あぁ、スフレ。久しぶりだな」
「うわっ! ヌ、ヌガーさん?!」
いつの間にか店の中に入り込んでいた人影に、素っ頓狂な声をあげた。
髪を全て後ろへと撫でつけた、めんどくさそうな顔の男は確かにヌガーだった。スフレがせっかく掃除した後のカフェチェアで、無遠慮に足を組んでいた。ただ、トレードマークの焦げたキャラメル色のスーツを着ていない。白い襟付きのシャツと、紺色をした安いパンツを履いている。
「あぁ、この服か? 前のやつは、雨に濡れたりなんだりと散々な目にあったからな。有り合わせの間に合わせだ」
「はぁ……それより」
スフレは窓の奥、時針塔の上を周回する元素魔球を見やる。灰色を背負って余計に眩しいそれは、まだ八時と九時の間にあった。
気の早い子供たちが祭りの気配に浮かれきって、店の前を駆け抜けていく。
「まだ開店時間前なんです。できれば、外で待っててほしいんですけど……」
「なんだ、別に知り合いの一人くらいいいだろう」
「良くないですよ。お義母さんに怒られます」
元々しわのない眉間にしわを寄せて言うのだが、ヌガーは気にした様子もない。スフレはため息をつく。まぁ、彼の言う通り、知り合いの一人くらいは怒られる程度で済むだろうと思った。
そうして頭の切り替わった彼は、ふと誰かを探すように辺りを見渡した。
「あぁ、ショコラか」
「うぇっ?! いや、別にそんな」
「ショコラなら、来ない。今日は、という話ではなくて、しばらくは来ないだろう」
「……え?」
「もっと正確に言ってやるなら、そうだな。来れない、が正しい」
「来れないって」
淡々と言うヌガーには、どこかいつもの胡乱な様子がない。少なくともスフレは、そう感じた。
年相応の少年の頭を、様々な想像がよぎっていく。お菓子好きなショコラさんがしばらく来ないなんて、何か病気にでもなってしまったのか、あるいはチョコレィトというらしいお父さんと遠くに行ってしまったのか。
はたまた、まさか、自分が嫌われたか。
「その話は、そこまでだよ。ヌガー」
底冷えのする声に、スフレの思考は吹き飛ばされた。一歩たじろいで振り返ると、いつのまにかビスキュイが厨房から出てきていた。
「やってくれたねヌガー。あんたの今の言葉で、あたしゃ確信したくもないことを確信したよ」
「……さすが、パティスリーを回すにあたって耳が早いな、マスター。そのマスターにここまで隠し通したんだ。むしろ――」
「黙りな」
空気がひび割れるようだった。
今にも発火しそうなヌガーとビスキュイを繋ぐ直線上に、とても留まることのできなかったスフレ。
その目の前をずかずかと行くビスキュイ。
何も言わず、動かず、座ったままのヌガー。
ビスキュイはヌガーの前に立つなり、その顔を殴りつけた。
「ちょっ! お義母さん?!」
椅子ごとひっくり返って、ヌガーが床に崩れ落ちる。口の端から血が垂れていた。ぐぐ、と力を入れて拭うから、むしろ滲んで広がってしまう。
目を伏せたままのヌガーを見下ろすビスキュイは、黙って受け入れるその様がなお気に食わないらしかった。赤く腫れた手を一つ振って、ヌガーの襟ぐりを引っ捕らえる。
「スフレ!」
「はいっ」
突然、言葉だけが自分に向いて、スフレはぴんと姿勢を正した。
「厨房に、焼き上がったジェノワーズがある。仕上げはお前がやっておきな」
「でも。それは……」
「今、そんな場合じゃないって、わからないのかい?」
「やります!」
一節一節を力強く、有無を言わせない口調だ。スフレは勢いよく返事して、厨房に駆け込む。
ケーキの仕上げなんて、今までやらせてもらったことはない。お菓子はみなビスキュイの子供だから。ジェノワーズをビスキュイが焼く以上、子供の世話は最後まで彼女がする。
そんな大仕事を、スフレが任された。
まだ炎の熱を感じる、ふわふわのジェノワーズ。つんと角の立った、万全のホイップクリーム。心を暖かく満たすスイーツの香りは、スフレを貫通してどこかへ抜けていってしまう。
高揚感を感じる仕事のはずなのに、むしろ、手に持ったパレットナイフがスフレにはずしりと重い。
厨房の奥、ヌガーを引きずるように隠し部屋へ向かうビスキュイを目の端に捉える。そして、ショーケースの端に並べておいた、チョコレートボンボンを想う。
ビスキュイに手伝ってもらって、スフレの作ったそれが。ちゃんとショコラに届くだろうかと。
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