6 / 37
ACT1 暴言吐きまくり女子だけどなんか可愛いのは何故だろう?6
しおりを挟む
「なんぞ?さっきからキモいよ・・・おまえ」
「てっちゃんてさぁ~・・・そうやって結構煙草吸うわりには、綺麗な声してるよね~?
歌ってるてっちゃんはカッコイイ・・・・それ以外はちょっとあれだけど」
「あれっていうなよ!おまえ、失礼なやつだな!」
「え~・・・だって、あれじゃない?やる気ないし、だれてるし!色々だらしないし・・・!」
「おwwwまwwwえwww」
「あ・・・!そういえばさ!?」
「なんだよ!」
「最近、彼女さん、ライブとかこないね~?喧嘩でもしたの~?」
何の悪気もなさげなきなこの言葉に、俺は、大きくため息をついた。
きなこにも、バンドのメンバーにも話てなかったけど、この間、付き合って一年になる彼女、真奈美に最終宣告されたばっかりだった。
真奈美は、俺と同じ歳で、大手のホテルでまじめに正社員してる。
大学に行ってた時の同級生で、そんな真奈美と再会したのが、丁度去年の今頃。
夏も終わりかけてた時、いつも使ってるスタジオのオーナーが企画した、ライブイベントでのことだった。
十代の頃は、たいして冴えない子だったのに、驚くほどに綺麗になっててびっくりしたのを覚えてる。
なんだか気があって、そこから、真奈美もちょくちょくライブに顔を出すようになってくれて・・・それがきっかけで、付き合い始めた。
でも。
さすがに、いい歳になっても夢ばっか見てて、しかもバイトしかしてない俺に、愛想を尽かせたてきたらしい。
女っていうのは、結構現実主義だから、まぁ、しゃーないといえばしゃーないのかも。
『音楽は続けてもいいよ・・・でも、いい加減、ちゃんとした仕事探してほしいの。
哲は、何に対しても本気でやってないよね?
音楽を極めようとしてる訳でもないし・・・
かといって、まともに働こうともしてない・・・
もうね、そんな中途半端なことしてられる歳じゃないってこと、わかって欲しいんだよ!
正社員の仕事、探してくれないなら、あたし、もう哲とは別れる。
本気だよ。
あたしだって、将来のこと、ちゃんと考えないといけない歳なんだから・・・!』
バイトが休みで、部屋で飲んでぐだぐだしてた俺に向かって、真奈美がそう言ってきたのは一ヶ月ぐらい前のことだった。
つまり・・・結婚したいとかしたくないとか、そういう系の意味あいもあったらしい。
~哲は、何に対しても本気でやってないよね?
この一言には、さすがの俺もガツンとやられた気がした。
何も言えなくなって、黙りこんだ俺に向かって、真奈美は、諦めたような寂しそうな顔をして見せると、大きなため息を吐いてから、
無言で部屋を出ていった。
それから、連絡すら取ってない。
ついでに言えば・・・
真奈美に言われたように、仕事を探してるわけでもない。
正直言って、そういうのめんどくせー・・・
このまま、フェードアウトでもいいかなって思ってる俺がいるのも、また事実だった。
「てっちゃんてさぁ~・・・そうやって結構煙草吸うわりには、綺麗な声してるよね~?
歌ってるてっちゃんはカッコイイ・・・・それ以外はちょっとあれだけど」
「あれっていうなよ!おまえ、失礼なやつだな!」
「え~・・・だって、あれじゃない?やる気ないし、だれてるし!色々だらしないし・・・!」
「おwwwまwwwえwww」
「あ・・・!そういえばさ!?」
「なんだよ!」
「最近、彼女さん、ライブとかこないね~?喧嘩でもしたの~?」
何の悪気もなさげなきなこの言葉に、俺は、大きくため息をついた。
きなこにも、バンドのメンバーにも話てなかったけど、この間、付き合って一年になる彼女、真奈美に最終宣告されたばっかりだった。
真奈美は、俺と同じ歳で、大手のホテルでまじめに正社員してる。
大学に行ってた時の同級生で、そんな真奈美と再会したのが、丁度去年の今頃。
夏も終わりかけてた時、いつも使ってるスタジオのオーナーが企画した、ライブイベントでのことだった。
十代の頃は、たいして冴えない子だったのに、驚くほどに綺麗になっててびっくりしたのを覚えてる。
なんだか気があって、そこから、真奈美もちょくちょくライブに顔を出すようになってくれて・・・それがきっかけで、付き合い始めた。
でも。
さすがに、いい歳になっても夢ばっか見てて、しかもバイトしかしてない俺に、愛想を尽かせたてきたらしい。
女っていうのは、結構現実主義だから、まぁ、しゃーないといえばしゃーないのかも。
『音楽は続けてもいいよ・・・でも、いい加減、ちゃんとした仕事探してほしいの。
哲は、何に対しても本気でやってないよね?
音楽を極めようとしてる訳でもないし・・・
かといって、まともに働こうともしてない・・・
もうね、そんな中途半端なことしてられる歳じゃないってこと、わかって欲しいんだよ!
正社員の仕事、探してくれないなら、あたし、もう哲とは別れる。
本気だよ。
あたしだって、将来のこと、ちゃんと考えないといけない歳なんだから・・・!』
バイトが休みで、部屋で飲んでぐだぐだしてた俺に向かって、真奈美がそう言ってきたのは一ヶ月ぐらい前のことだった。
つまり・・・結婚したいとかしたくないとか、そういう系の意味あいもあったらしい。
~哲は、何に対しても本気でやってないよね?
この一言には、さすがの俺もガツンとやられた気がした。
何も言えなくなって、黙りこんだ俺に向かって、真奈美は、諦めたような寂しそうな顔をして見せると、大きなため息を吐いてから、
無言で部屋を出ていった。
それから、連絡すら取ってない。
ついでに言えば・・・
真奈美に言われたように、仕事を探してるわけでもない。
正直言って、そういうのめんどくせー・・・
このまま、フェードアウトでもいいかなって思ってる俺がいるのも、また事実だった。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました
ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら……
という、とんでもないお話を書きました。
ぜひ読んでください。
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる