10 / 14
LASTACT1
しおりを挟む
*
リムジンがたどりついたのは、新宿の一角にある高層マンションだった。
俺は、誘われるまま、美麗の部屋に来てしまった。
これはなんの罠なんだ?と思いながら、この美しい女を・・・
初めて出会ったばかりの、この女神のような女を・・・
もしかしたら抱けるかもしれないという、そんな本能に流されてしまったんだ。
6LDKもあるという豪華な部屋。
部屋の中に設置された家具は、見るからにインポート物で、どれもこれも高価なものばかりだ。
その部屋の大きな窓は、一面、煌びやかなネオンと高層ビルの群れに彩られていた。
混沌の街、新宿。
異界のようなその街を一望できる場所に、この綺麗な女は住んでいるんだ。
彼女はその名の通り、欲望が渦巻く薄汚れた街新宿の美しく麗しい女神なのかもしれない。
美麗は、大きな窓にもたれかかり新宿の街を眺めながら、憂いを帯びた表情でこう言った。
「ここは新宿・・・さっき、あなたがしてくれたような話は、よくある話よ」
「ああ・・・しのぶのこと?」
「そう」
美麗はそう言うと、ゆっくりとその視線を俺の方に向けて、至極妖艶に微笑する。
その微笑に引き寄せられるように、俺は、美麗の元へ歩みよった。
美麗は、細く白く、そしてしなやかな腕を俺の首に絡めてくる。
ドレスの胸元から、豊満な胸の綺麗な谷間が覗いている。
形の良い胸。
くびれた腰。
すらりと伸びる形良く長い足。
バラの花びらのような下唇。
長い睫毛。
潤んだ茶色の大きな瞳。
どれをとっても、彼女ばパーフェクトな女だった。
俺は、美麗の唇にキスをしようと体を傾ける。
しかし、悪戯っぽく微笑った美麗の指先が俺の唇を止めた。
「せっかちね?」
「そんな目で誘われたんじゃ、せっかちにもなるよ」
「うふふ・・・ねぇ?ドレスのファスナーをおろして」
美麗はそう言って、綺麗な背中を俺に向けた。
俺は、艶やかな巻き髪を片手で持ち上げると、そっとドレスのファスナーをおろす。
ゆっくりと振り返る美麗の肩から、黒いドレスが絨毯の床に滑り落ちた。
美麗は、下着をつけていなかった。
リムジンがたどりついたのは、新宿の一角にある高層マンションだった。
俺は、誘われるまま、美麗の部屋に来てしまった。
これはなんの罠なんだ?と思いながら、この美しい女を・・・
初めて出会ったばかりの、この女神のような女を・・・
もしかしたら抱けるかもしれないという、そんな本能に流されてしまったんだ。
6LDKもあるという豪華な部屋。
部屋の中に設置された家具は、見るからにインポート物で、どれもこれも高価なものばかりだ。
その部屋の大きな窓は、一面、煌びやかなネオンと高層ビルの群れに彩られていた。
混沌の街、新宿。
異界のようなその街を一望できる場所に、この綺麗な女は住んでいるんだ。
彼女はその名の通り、欲望が渦巻く薄汚れた街新宿の美しく麗しい女神なのかもしれない。
美麗は、大きな窓にもたれかかり新宿の街を眺めながら、憂いを帯びた表情でこう言った。
「ここは新宿・・・さっき、あなたがしてくれたような話は、よくある話よ」
「ああ・・・しのぶのこと?」
「そう」
美麗はそう言うと、ゆっくりとその視線を俺の方に向けて、至極妖艶に微笑する。
その微笑に引き寄せられるように、俺は、美麗の元へ歩みよった。
美麗は、細く白く、そしてしなやかな腕を俺の首に絡めてくる。
ドレスの胸元から、豊満な胸の綺麗な谷間が覗いている。
形の良い胸。
くびれた腰。
すらりと伸びる形良く長い足。
バラの花びらのような下唇。
長い睫毛。
潤んだ茶色の大きな瞳。
どれをとっても、彼女ばパーフェクトな女だった。
俺は、美麗の唇にキスをしようと体を傾ける。
しかし、悪戯っぽく微笑った美麗の指先が俺の唇を止めた。
「せっかちね?」
「そんな目で誘われたんじゃ、せっかちにもなるよ」
「うふふ・・・ねぇ?ドレスのファスナーをおろして」
美麗はそう言って、綺麗な背中を俺に向けた。
俺は、艶やかな巻き髪を片手で持ち上げると、そっとドレスのファスナーをおろす。
ゆっくりと振り返る美麗の肩から、黒いドレスが絨毯の床に滑り落ちた。
美麗は、下着をつけていなかった。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
新宿情火~FlambergeⅡ~Ⅱ
坂田 零
恋愛
街の灯りはうざいぐらいギラギラと
眩しすぎるわもう全部消えて
新宿歌舞伎町にある高級クラブ輝夜。
NO1ホステスである美麗は、憂いを帯びた絶世の美女だ。
そんな美麗を取り巻く、愛と金と欲望の物語第二弾。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
王妃そっちのけの王様は二人目の側室を娶る
家紋武範
恋愛
王妃は自分の人生を憂いていた。国王が王子の時代、彼が六歳、自分は五歳で婚約したものの、顔合わせする度に喧嘩。
しかし王妃はひそかに彼を愛していたのだ。
仲が最悪のまま二人は結婚し、結婚生活が始まるが当然国王は王妃の部屋に来ることはない。
そればかりか国王は側室を持ち、さらに二人目の側室を王宮に迎え入れたのだった。
あなたなんて大嫌い
みおな
恋愛
私の婚約者の侯爵子息は、義妹のことばかり優先して、私はいつも我慢ばかり強いられていました。
そんなある日、彼が幼馴染だと言い張る伯爵令嬢を抱きしめて愛を囁いているのを聞いてしまいます。
そうですか。
私の婚約者は、私以外の人ばかりが大切なのですね。
私はあなたのお財布ではありません。
あなたなんて大嫌い。
婚約解消は君の方から
みなせ
恋愛
私、リオンは“真実の愛”を見つけてしまった。
しかし、私には産まれた時からの婚約者・ミアがいる。
私が愛するカレンに嫌がらせをするミアに、
嫌がらせをやめるよう呼び出したのに……
どうしてこうなったんだろう?
2020.2.17より、カレンの話を始めました。
小説家になろうさんにも掲載しています。
お飾り王妃の死後~王の後悔~
ましゅぺちーの
恋愛
ウィルベルト王国の王レオンと王妃フランチェスカは白い結婚である。
王が愛するのは愛妾であるフレイアただ一人。
ウィルベルト王国では周知の事実だった。
しかしある日王妃フランチェスカが自ら命を絶ってしまう。
最後に王宛てに残された手紙を読み王は後悔に苛まれる。
小説家になろう様にも投稿しています。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
麗しのラシェール
真弓りの
恋愛
「僕の麗しのラシェール、君は今日も綺麗だ」
わたくしの旦那様は今日も愛の言葉を投げかける。でも、その言葉は美しい姉に捧げられるものだと知っているの。
ねえ、わたくし、貴方の子供を授かったの。……喜んで、くれる?
これは、誤解が元ですれ違った夫婦のお話です。
…………………………………………………………………………………………
短いお話ですが、珍しく冒頭鬱展開ですので、読む方はお気をつけて。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる