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ACT3-3
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「柴田くんは・・・私が困ってても、なんとも思ってくれないの?」
「はぁ?質問してんのはこっちなんだよ!おまえこそ、俺が困っててもなんとも思わねーのかよ!?」
「私だって、なんとかしてあげたいよ!
だけど・・っ
お父ちゃんが倒れたら、お母ちゃんは事故の後遺症で仕事できないのっ!
私しか両親を助けてあげられないの・・・っ」
「おまえの親のことなんか俺が知るかよ!
おまえをブスに生んで不幸にした親なんか、むしろどうでもいいだろ!?
いいから金よこせよ!!約束があんだよ!!」
「!?」
しのぶは、ひどくショックを受けた様子だったが、事実を言ったまでだから、俺には関係ない。
「金がないなら借りてくればいいだろ!!
武富士とかアコムならすぐ借りてこれんだろ!?
早く借りてこいよ!!」
「・・・・・」
うつむいたしのぶは、バックを掴んで黙って玄関を出ていった。
そして戻ってきた時、しのぶはバックの中から10万円ほどの札を出してきたので、俺はそれを掴んで踊りに行った。
それから、金を無心にくるたびに、しのぶは給料は両親に送ったと言い張った。
だから俺は、そのたびに消費者金融から金を借りてくるようにせっついた。
いつの間にか、しのぶの部屋には貸金業者からの督促状が無数にたまるようになっていた。
そんなある日、また金を無心にいくと、人相の悪い男がしのぶの部屋の前に立っていて、しのぶが泣きながらその男に謝っていた。
「ごめんなさい!ほんとにごめんなさい!お金ないんです・・・っ
お支払いできないんです・・・っ!ごめんなさい!!」
その言葉で俺はその男が、借金の取り立て屋であることに気づいた。
不意にしのぶが、男の肩越しに俺の方を見る。
「柴田くん・・・っ」
そう名前を呼ばれて、やばい所にでくわしたな・・・と思った。
次の瞬間、人相の悪い取り立て屋が俺に振り返る。
「なんだ、こいつおまえの彼氏か?」
男がそう言ったから、俺は立ち止まって知らん顔して答えた。
「ぜんっぜん違いますよ、俺はこんなブス女と付き合ったりしないんで!」
俺はくるっと背中を向けて、知らん顔のままアパートの階段に向かって歩いた。
俺の後ろの方から、しのぶが大声で泣き出すのが聞こえた。
「はぁ?質問してんのはこっちなんだよ!おまえこそ、俺が困っててもなんとも思わねーのかよ!?」
「私だって、なんとかしてあげたいよ!
だけど・・っ
お父ちゃんが倒れたら、お母ちゃんは事故の後遺症で仕事できないのっ!
私しか両親を助けてあげられないの・・・っ」
「おまえの親のことなんか俺が知るかよ!
おまえをブスに生んで不幸にした親なんか、むしろどうでもいいだろ!?
いいから金よこせよ!!約束があんだよ!!」
「!?」
しのぶは、ひどくショックを受けた様子だったが、事実を言ったまでだから、俺には関係ない。
「金がないなら借りてくればいいだろ!!
武富士とかアコムならすぐ借りてこれんだろ!?
早く借りてこいよ!!」
「・・・・・」
うつむいたしのぶは、バックを掴んで黙って玄関を出ていった。
そして戻ってきた時、しのぶはバックの中から10万円ほどの札を出してきたので、俺はそれを掴んで踊りに行った。
それから、金を無心にくるたびに、しのぶは給料は両親に送ったと言い張った。
だから俺は、そのたびに消費者金融から金を借りてくるようにせっついた。
いつの間にか、しのぶの部屋には貸金業者からの督促状が無数にたまるようになっていた。
そんなある日、また金を無心にいくと、人相の悪い男がしのぶの部屋の前に立っていて、しのぶが泣きながらその男に謝っていた。
「ごめんなさい!ほんとにごめんなさい!お金ないんです・・・っ
お支払いできないんです・・・っ!ごめんなさい!!」
その言葉で俺はその男が、借金の取り立て屋であることに気づいた。
不意にしのぶが、男の肩越しに俺の方を見る。
「柴田くん・・・っ」
そう名前を呼ばれて、やばい所にでくわしたな・・・と思った。
次の瞬間、人相の悪い取り立て屋が俺に振り返る。
「なんだ、こいつおまえの彼氏か?」
男がそう言ったから、俺は立ち止まって知らん顔して答えた。
「ぜんっぜん違いますよ、俺はこんなブス女と付き合ったりしないんで!」
俺はくるっと背中を向けて、知らん顔のままアパートの階段に向かって歩いた。
俺の後ろの方から、しのぶが大声で泣き出すのが聞こえた。
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