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ACT5 昔、なんじゃこりゃぁぁぁ?って叫んでたドラマあったよね8
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その言葉に、俺は思わず苦笑してしまう。
「島までそれ言うのか!なんだよそれww」
島は笑いながら答えた。
「なんつーか、最近のテツは、なんか今までとちげーもんだってw
歌だってガンガン上手くなってってるし、今までも悪くなかったけどさ、そりゃw
でも、Marinのサポート決まってからのテツは、なんか妙に歌演る人間になった感じがするw」
「なんだよそれ・・・w」
「おまえの本気度が違うっていうかさ、なんていうの?やる気出てるっていうの?w」
「はぁ?w」
俺がそう聞き返したとき、何故かきなこがしゃしゃり出てきて、思い切り会話に割って入ってきたんだ。
「そうそう!最近のてっちゃんがほんっっっとにやる気出てる!
できるんだから最初からやる気出せばよかったのに!
でもね!でもね!本気のてっちゃんとなら、あたし、付き合ってもいいよ!!!!」
突拍子もないその言葉に、俺も、バンドのメンバーも一瞬固まった。
「はい?wおまえ、何言ってんの?www」
「えー!!」
「えー!じゃねーよww
おまえ、突然何言い出しちゃってんの?ww
あほなの?ww」
「あほってなによぉ!あたしはいつだって本気で言ってるよ!!」
いつものように、きなこはぷくっとフグかハリセンボンのように頬っぺたを膨らませた。
俺ときなこを見守るうちのバンドのメンバーが、何故か地味ににやにやしてる。
俺は、きなこの真意をはかりかねて、思わず髪に手を突っ込んだ。
不満そうに頬っぺたを膨らませたまま、きなこの大きな目が、まっすぐに俺を見てる。
これは・・・告白なのか?www
ってか、告白ってさ、こんな人のいるまでするもんなのか???ww
「いや・・・おまえ、まじ、何言ってんの????」
俺がそう聞き返した時だった、不意に、本日二人目の訪問者が俺らの楽屋に現れたんだ。
大人の女って感じの美人が、ためらいもせずに楽屋のドアを開けて、にこにこ笑いながら入ってくる。
「こんばんわ!お疲れさま城田くん!」
そんな声と共に、楽屋に入ってきたのは・・・
「あ!!木下さん!!?」
俺は思わずその人の名前を呼んだ。
きなこの背後から現れたのは音楽雑誌『SoulSound』の美人記者、木下さんだったんだ。
ギターのカズが、俺に耳打ちしてくる。
「おいテツ、この美人誰だよ?」
「え?『SoulSound』の記者の木下さん、今回の記事書いた人」
「はっ!!?」
俺の隣でカズが目を丸くする。
その声が聞こえてたメンバーも、半分ぎょっとした顔して木下さんに視線を向けた。
木下さんは、やけににこにこ笑いながら言うのだ。
「いい音楽やってるじゃない城田くん!もちろんブラッシュアップは必要だろうけどねw
生で君の歌声聞けてよかった!さすが『Marinknight』!」
「え?木下さんまでなにそれwなんかさっき客もそう言ってたけど」
俺がそう聞き返すと木下さんは笑いながら答えた。
「やだ?城田くん知らないの?あの記事出してから、SNSを中心に、Marinの女性ファンの間で城田くんそう呼ばれてるんだよw」
「はぁぁ!?なんで!!?」
「なんでって聞いちゃうの?w
女の子が聞いたら、きゅんとする言葉だったからじゃない!
『Marinが自分の歌を本気で唄うなら、俺もMarinのために本気で唄う』
なかなかいい言葉だったから、記事を読んだファンがTwitterでそれを呟いて
そこから広がったみたいよ
それでどこからともなく、Marinのサポートコーラスが言ってることがカッコいいってなって
いつの間にかSNS上で城田くんが『Marinknight』って呼ばれるようになってたw
SNSの効果ってすごいからね
でも、その分、気を付けないとね
世の中にはすぐになんでもひがんで、色んなこと言ったりやったりする連中もいるから」
「ネット怖っ!」
ぎょっとして俺はそう答えると木下さんは笑った。
その視線をきなこに向けると、木下さんが俺に聞く。
「城田くんの彼女?」
その言葉に何故かきなこがにんまり笑う。
俺はそんなきなこに不審な目を向けながら、木下さんに答える。
「違いますよwww」
「そうなの?可愛い子じゃない!
でも実は・・・あたしちょっと、城田くんMarinの恋人じゃないかって疑ってもみてたからw」
「はぁぁぁ!???いやいやwwwないないないwww
そもそもあおいは、一流アーティストだし、俺なんかただの素人上がりだしww
ある訳ないないwww」
「あら、そうなの???残念www」
「なんすか残念てw」
「島までそれ言うのか!なんだよそれww」
島は笑いながら答えた。
「なんつーか、最近のテツは、なんか今までとちげーもんだってw
歌だってガンガン上手くなってってるし、今までも悪くなかったけどさ、そりゃw
でも、Marinのサポート決まってからのテツは、なんか妙に歌演る人間になった感じがするw」
「なんだよそれ・・・w」
「おまえの本気度が違うっていうかさ、なんていうの?やる気出てるっていうの?w」
「はぁ?w」
俺がそう聞き返したとき、何故かきなこがしゃしゃり出てきて、思い切り会話に割って入ってきたんだ。
「そうそう!最近のてっちゃんがほんっっっとにやる気出てる!
できるんだから最初からやる気出せばよかったのに!
でもね!でもね!本気のてっちゃんとなら、あたし、付き合ってもいいよ!!!!」
突拍子もないその言葉に、俺も、バンドのメンバーも一瞬固まった。
「はい?wおまえ、何言ってんの?www」
「えー!!」
「えー!じゃねーよww
おまえ、突然何言い出しちゃってんの?ww
あほなの?ww」
「あほってなによぉ!あたしはいつだって本気で言ってるよ!!」
いつものように、きなこはぷくっとフグかハリセンボンのように頬っぺたを膨らませた。
俺ときなこを見守るうちのバンドのメンバーが、何故か地味ににやにやしてる。
俺は、きなこの真意をはかりかねて、思わず髪に手を突っ込んだ。
不満そうに頬っぺたを膨らませたまま、きなこの大きな目が、まっすぐに俺を見てる。
これは・・・告白なのか?www
ってか、告白ってさ、こんな人のいるまでするもんなのか???ww
「いや・・・おまえ、まじ、何言ってんの????」
俺がそう聞き返した時だった、不意に、本日二人目の訪問者が俺らの楽屋に現れたんだ。
大人の女って感じの美人が、ためらいもせずに楽屋のドアを開けて、にこにこ笑いながら入ってくる。
「こんばんわ!お疲れさま城田くん!」
そんな声と共に、楽屋に入ってきたのは・・・
「あ!!木下さん!!?」
俺は思わずその人の名前を呼んだ。
きなこの背後から現れたのは音楽雑誌『SoulSound』の美人記者、木下さんだったんだ。
ギターのカズが、俺に耳打ちしてくる。
「おいテツ、この美人誰だよ?」
「え?『SoulSound』の記者の木下さん、今回の記事書いた人」
「はっ!!?」
俺の隣でカズが目を丸くする。
その声が聞こえてたメンバーも、半分ぎょっとした顔して木下さんに視線を向けた。
木下さんは、やけににこにこ笑いながら言うのだ。
「いい音楽やってるじゃない城田くん!もちろんブラッシュアップは必要だろうけどねw
生で君の歌声聞けてよかった!さすが『Marinknight』!」
「え?木下さんまでなにそれwなんかさっき客もそう言ってたけど」
俺がそう聞き返すと木下さんは笑いながら答えた。
「やだ?城田くん知らないの?あの記事出してから、SNSを中心に、Marinの女性ファンの間で城田くんそう呼ばれてるんだよw」
「はぁぁ!?なんで!!?」
「なんでって聞いちゃうの?w
女の子が聞いたら、きゅんとする言葉だったからじゃない!
『Marinが自分の歌を本気で唄うなら、俺もMarinのために本気で唄う』
なかなかいい言葉だったから、記事を読んだファンがTwitterでそれを呟いて
そこから広がったみたいよ
それでどこからともなく、Marinのサポートコーラスが言ってることがカッコいいってなって
いつの間にかSNS上で城田くんが『Marinknight』って呼ばれるようになってたw
SNSの効果ってすごいからね
でも、その分、気を付けないとね
世の中にはすぐになんでもひがんで、色んなこと言ったりやったりする連中もいるから」
「ネット怖っ!」
ぎょっとして俺はそう答えると木下さんは笑った。
その視線をきなこに向けると、木下さんが俺に聞く。
「城田くんの彼女?」
その言葉に何故かきなこがにんまり笑う。
俺はそんなきなこに不審な目を向けながら、木下さんに答える。
「違いますよwww」
「そうなの?可愛い子じゃない!
でも実は・・・あたしちょっと、城田くんMarinの恋人じゃないかって疑ってもみてたからw」
「はぁぁぁ!???いやいやwwwないないないwww
そもそもあおいは、一流アーティストだし、俺なんかただの素人上がりだしww
ある訳ないないwww」
「あら、そうなの???残念www」
「なんすか残念てw」
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